優良企業はもうないのか?秋以降の新卒募集と優良求人の探し方
2025年9月11日
就活終盤って聞くたびに焦ります。周りの内定報告を見るたびに、「もういい企業は残ってないんじゃないか」って不安になってしまって……。
その気持ち、とてもよくわかります。就活の早期化が進む中、同じような不安を感じている学生は少なくありません。
秋以降も就活を続けるつもりですけど、正直、心が折れそうです。
安心してください。確かに企業数は減りますが、秋以降だからこそ出会える『真の優良企業』も存在しますよ。今回は、今後の就活で優良企業を見つける方法と、内定を勝ち取るための具体的な対策についてお話ししていきましょう。
優良企業はもうないのか?
就活の早期化もあり、早めに採用活動を終える企業が増えている中で、「優良企業はもうないんじゃないか」という不安を感じている就活生もいるでしょう。
その答えになるのが、以下の3点です。
これから就活を始める人、これからも就活を続ける人はしっかりとチェックしていきましょう。
そもそも優良企業とは?
優良企業を求める学生は多いですが、そもそも優良企業とはどのようなものなのか理解していますか?優良企業に入社したいと考える場合にはまず優良企業とはいったいどのようなものなのかを理解しましょう。
そしてそんな優良企業ですが、実は優良企業には明確に定められた定義はありません。しかし、一般的には“社員から信頼されており、消費者からも求められていて需要がある。そして事業が安定している企業”を優良企業として位置づけられています。簡単にいうと、ブラック企業とは反対の“ホワイト企業”に当てはまる企業が優良企業です。
- 離職率が低い
- 継続年数が長い
- 勤務時間が安定している
- 残業が少ない
- 有休消化率が高い
- 有給がとりやすい
- 福利厚生が充実している
- 女性が働きやすい
- 出世しやすい環境が整っている
- 年収が高い etc…
【ホワイト企業の特徴】
上記のホワイト企業の特徴から、一般的に優良企業の定義とされている“社員から信頼されており、消費者からも求められていて需要がある。そして事業が安定している企業”に当てはまることがわかると思います。
秋以降の優良企業の割合
秋以降に採用活動を行う優良企業の割合について明確なデータはありませんが、夏までに採用活動を終える企業が多い中で、それ以前より減少していることは確かです。
とくに近年は採用活動の早期化が年々進んでいます。この時期に残っている企業は、残念ながら人気企業ばかりとは言えないかもしれません。
しかし、大手企業や有名企業だけが『優良企業』ではないです。実は、多くの学生が知らない隠れた優良企業も、この時期まで採用を続けているケースが多数あります。
秋採用を行う企業の中には、採用枠がまだ残っているからこそ、じっくりと学生と向き合いたいと考えている企業も少なくありません。そうした企業の中には、知名度は低くても、働きやすさや社員満足度が高い『真の優良企業』が隠されているのです。
優良企業はあるが、厳しさもある
秋以降も優良企業の募集はありますが、厳しい側面があることも承知しておきましょう。
その1つは、前述のように優良企業の割合が減少しているため、見つけにくくなっていることです。誰もが知っているような知名度の高い企業の募集はわずかなので、基本的にはこれまで知らなかった企業の中から優良企業を探していくことになるでしょう。
そのためには一社一社のことを詳しく調べて、自分にとって優良と思える企業なのかどうかを判断する必要が出てきます。選択肢が豊富にあった春のように、「有名企業だからたぶん優良だろう」という憶測に基づいた企業選びは難しいということです。
もう1つは、優良企業の募集が減っているのに対して就活生の数はあまり減らないため、選考倍率が高くなりやすい点です。
その意味でも、極端に選考倍率が高くなりがちな有名企業ばかりに固執せず、視野を広げて隠れた優良企業も探していくことをオススメします。
とはいえ、隠れた優良企業探しが、就活生にとって簡単でないのも事実です。
もしも「どこから手をつければいいかわからない」と感じたら、私たち就活のプロに頼ってみませんか?ジール就活の無料支援サービス「出遅れ就活サポート」が、あなたの納得のいく優良企業を見つけ、内定まで導きます。
今からでも受けられる優良企業の特徴と探し方
前述のように、今の時期でも優良企業の募集はありますが、以前に比べ、見つけ出すのが難しくなっていることは確かです。
そのため、ここでは以下の2点について解説します。
今後の企業探しの参考にしてください。
今からでも受けられる優良企業の特徴
就活が終盤へと差し掛かってきたこの時期からでも受けられる優良企業の特徴は下記のとおりです。
それぞれの項目をクリックすると、詳細を表示します。企業選び、企業探しの参考にするためにも特徴はしっかりと押さえておきましょう。
BtoB企業
今から受けられる優良企業としてまず挙げられるのがBtoB企業です。BtoB企業は私たち消費者ではなく、企業を相手にビジネスを展開しているため、学生に馴染みのある企業が少ないことからこの時期になっても人が集まらず、採用活動を続けています。
しかし学生に馴染みがなく、採用予定人数に達していなくても実はBtoB企業には優良企業がたくさんあるのです。企業を相手にしているために世間的な知名度が低いだけで、実は業績が安定しており、ホワイト企業の特徴を持っている優良企業がたくさんあります。
大手企業の取引先
大手企業と取引のある企業は、企業規模にかかわらず優良企業が多いです。様々な規模の企業がありますが、たとえ小規模でも大手からの受注があれば事業は安定しています。知名度の低さから企業の優良さに気づけていない人も多いですが、探せばたくさんあるので、これを機にチェックしてみましょう。
インフラ業界・IT業界
インフラ業界やIT企業などには、今から受けられる優良企業が多いです。これら企業は、人が生活するうえで欠かせないものであるため事業は安定しています。採用予定人数を多く設けている傾向があるため、今の時期でもエントリーすることが可能です。
中小企業やベンチャー企業
今から受けられる優良企業には、中小企業やベンチャー企業も多くあります。大手企業ほどホワイトなイメージがないかもしれませんが、中小企業やベンチャー企業の中にも事業が安定している企業、社員満足度の高い企業が実はたくさんあるのです。
中小企業やベンチャー企業の中にある優良企業は、情報量が少ないために就活生にとって探し出しにくい存在です。その分、選考倍率も上がりにくいので、うまく見つけられれば、秋以降に優良企業の内定を目指す人にとって狙い目だといえるでしょう。
ちなみに優良企業=大手企業というイメージがあると思いますが、残念ながら今から受けられる企業の中に大手企業は少ないです。やはり大手企業は人気があるため、早い段階で採用枠が埋まりやすく、今でもエントリーを受け付けている大手企業はあまりないことを理解しておきましょう。
大手企業だけに的を絞ると受けられる企業が非常に限られてしまうので、それ以外の企業にも幅広く目を向けることをオススメします。
今からでも受けられる優良企業の探し方
今からでも受けられる優良企業を探すには、以下の3つの方法が有効です。
前述のように、今からでも受けられる優良企業は知名度が低い企業が多いため、求人サイトから得られる情報だけでは優良なのかどうか判断がつきにくいと感じる就活生も多いでしょう。
しかし、諦める必要はありません。これまで利用してきた求人サイトなどに加えて、以下のような手段も活用してみてください。それぞれの項目をクリックすると、詳細を表示します。
就活エージェントの活用
就職活動のプロである就活エージェントは、非公開求人を含めて優良求人を精査し、あなたの希望やスキルに合った優良企業を紹介してくれます。就活生は自分の希望やスキルをキャリアアドバイザーに伝えるだけでよいので、効率的に優良企業探しが可能です。
また、就活エージェントは個別のキャリア相談に乗ってくれるだけでなく、企業ごとの選考対策もサポートしてくれるところが多いです。企業側の求める人物像とのマッチ度もあらかじめ見極めたうえで紹介してくれるため、内定に直結しやすい手段だと言えるでしょう。
逆求人型サイトの活用
逆求人型サイトは、あなたのプロフィールを見た企業からスカウトが届くサービスです。企業は、あなたの経験や強みに興味を持って声をかけてくるため、こちらも内定につながりやすい手段だと言えるでしょう。
逆求人型サイトは、自分のプロフィールを登録すれば自動的に採用情報が入手できるので、企業探しの手間が省けるのが特徴です。自分では知らなかった企業と出会えるきっかけになります。
志望企業の研究から広げる
すでにエントリーを考えている業界や企業の関連企業にも目を向け、企業研究を深めてみましょう。業界地図を調べてみたり、大手企業の下請けや取引先になっている中小企業を調べてみたりするのも有効です。
BtoB企業やインフラ業界など、普段はあまり意識しない分野にこそ、安定した優良企業が隠れていることが多々あります。
どの探し方にもメリットとデメリットがあります。複数の手段を組み合わせることで視野を広げ、自分にぴったりの企業と出会うチャンスを最大限に広げましょう。
とくに、「就活のスタートが遅れてしまった」「なかなか内定がもらえない」と悩んでいるなら、無料の就活支援サービス「出遅れ就活サポート」がオススメです。プロのエージェントがあなたの強みを見つけ出し、今からでも間に合う最適な企業選びを一緒に進めます。
優良企業に受かるための対策法
今後の就活で優良企業の内定を得るには、以下の4つの対策をオススメします。
前述のように、今からでも受けられる優良企業はあります。しかし、就活の環境そのものがこれまでとは違っていますし、選考倍率が高くなりやすいです。これまでと同じ就活方法を漠然と継続するのではなく、今後の就活に向けた対策を改めて実施しましょう。
まずはこれまでの就活を振り返り、足りない部分を補う
今の時期から優良企業の内定をもらうためにまずすべきことは、これまでの就活を振り返り、足りない部分を補うことです。
これまで就活を行う中で内定がもらえていなかった場合、今後もこれまで通りの就活を続けていては、同様に納得のいかない結果の繰り返しになってしまうでしょう。
これからの就活を成功させるためにも、これまでの就活を振り返って課題を洗い出し、改善を図りましょう。企業選びが自分にマッチしていなかったのか、ESや面接の対策は十分だったのかなど、1つ1つを見返し、課題となる部分を明確にしてください。
また、就活の開始当初とは環境もガラリと変わっています。今後はそれらの変化に適応できる追加の対策も必要です。
現状の課題を解決し、新しい力を蓄えてこそ、残り少ない優良企業の内定へ近づけます。そのための準備段階として、まずはこれまでの自分としっかりと向き合っていきましょう。
就活軸と基本的な就活対策の見直しを図る
今の時期から優良企業の内定を目指すには、就活軸と基本的な就活対策の見直しも必要になります。
なぜなら、その2つがこれまでの就活の課題と深く関わっていることが多いからです。また、就活を経験することで、自分自身の考えが変わっている場合もあります。
自分と相性の良い優良企業を見つけ、かつ、相性の良さを企業側へ伝えるには、適切な就活軸が欠かせません。就活軸は就活を行ううえで基準となるものなので、就活軸が明確であればあるほど企業選びも選考でのアピールもうまくいきやすくなります。
そのために必要なのは、まず自己分析のやり直しです。改めて自己分析を行うことで、自分がしたいことを明確にしていき、自分の能力からどのような働きができるのか、どのような将来像を実現したいのか考えましょう。
自己分析の再実施では、以下のツールも活用してみてください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
また、就活軸の見直しには、業界・企業研究も必要です。自分のしたいことや適性に合った仕事はどのようなものか、望む将来像を実現できる業界・企業はどこかを考えながら業界・企業研究をすることで、就活軸をより明確にできます。
これまで知らなかった業界へ目を向ける際は、以下の資料が役立ちます。
【就活対策資料】
簡単!業界研究ガイド
そして、就活軸の見直しが終わったら、ESや面接といった基本的な選考対策も見直しましょう。ただし、時期も時期なので、練習にばかり時間をかけるのはもったいないです。
基本的な選考対策を一通り見直して、課題を見つけたら、その部分だけを重点的に対策するとよいでしょう。
秋以降の就活では志望度の高さも注目されるので、以下のマニュアルも参考にしてください。
【就活対策資料】
志望動機作成マニュアル
場数を踏んで実践から力をつけていく
基礎部分を対策したら、次はより力をつけるために場数を踏んでいきましょう。
企業とのマッチ度を伝えるには上手なアピールが必要ですが、時期も時期なのであまり練習に時間を充ててしまうのはもったいないですから、実践を通して力をつけていくのが効率的です。
実際に選考を受ければ面接特有の雰囲気や緊張感に慣れることができますし、その雰囲気に慣れることができれば落ち着いて質問に答えることができます。落ち着いて質問に答えることができれば、的確に自分をアピールすることができるでしょう。
また、実際に選考を受ければ、これまでの就活にはなかった、この時期に特有の質問も把握できます。初回はうまく答えられなくても、次回はうまく答えられるように、実践とさらなる対策を積み重ねていきましょう。
加えて、実践を積み重ねると、次第に予想外の質問への対応力もついてきます。
前述のように、秋以降の優良企業の選考は、倍率が高くなりがちです。これまでの就活で足りなかった部分を補うだけでなく、応用編の質問にも答えられるよう、実践を通して学んでいくことをオススメします。
面接に向けた準備には、以下の資料も活用してください。
【就活対策資料】
敬語マニュアル
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
【就活対策資料】
最終面接マニュアル
行動量を増やし、積極的に就活に関わっていく
この時期に優良企業からの内定を得るには、行動量を増やして積極的に就活に関わっていくことも必要になります。なぜなら、行動量を増やすことが、情報戦を制することに直結するからです。
具体的には、就活に関わるイベントや説明会に積極的に参加し、情報収集の機会を増やすことが重要です。ナビサイトや企業の採用ページだけでは得られない、生の情報を手に入れることが可能になります。
たとえば、社員の方と直接話すことで、企業のリアルな雰囲気や仕事のやりがいを肌で感じることができるでしょう。これにより、あなたの企業選びの軸がより明確になり、ESや面接でのアピールポイントも深まります。
また、積極的に行動することで、思いがけない優良企業との出会いも生まれるかもしれません。この時期は採用活動を終える企業が増える一方で、あなたのような意欲の高い学生を探している優良企業も存在します。そうした優良企業との接点を自ら作り出すことが、就活成功への道を切り開くのです。
情報戦を制するためには、常にアンテナを張り、少しの情報も逃さないという意識を持って、積極的に行動し続けましょう。その一つひとつの行動が、内定という結果につながります。
なお、ジール就活では秋以降もさまざまなタイプの「合同企業説明会」を開催しています。情報収集の手段として、ぜひ参加してみてください。
「優良企業はもうない」と諦めるのはまだ早い
「この時期ではもう優良企業はないんじゃないか」という不安を抱えていた就活生も多いでしょう。しかし、諦めるのはまだ早いです。
大切なのは、「優良企業」=「有名企業や大手企業」という固定観念を一度手放し、「自分にとっての優良企業」を見つけることです。
就活終盤の今だからこそ、じっくり学生と向き合いたいと考える企業もあります。それは、あなたの個性や潜在能力をしっかりと見極め、長く活躍してくれる人材を求めているからです。この時期の就活は、まさに「量より質」の勝負となるでしょう。
たしかに、楽な道ではありません。しかし、諦めずに情報収集を続け、自分自身と真摯に向き合い、行動に移せば、必ず道は開けます。このコラムで紹介したポイントを参考に、まずはできることから始めてみてください。
あなたの就活は、ここからが本当のスタートです。納得のいく未来を手に入れるために、一緒に頑張っていきましょう。
なお、ジール就活の「出遅れ就活サポート」は、納得のいく形で就活を終えたいあなたのための就活支援サービスです。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの悩みに寄り添い、あなただけの就活プランを提案します。無料で相談できるので、まずは話を聞いてみませんか?
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している