秋採用を行うホワイト企業はある?探し方と内定獲得の方法を解説
2023年9月6日
就活生 Aさん
はあ…全く内定がとれません。これから秋採用にエントリーするんですけど、ホワイト企業は残ってないですよね?
そんなことありませんよ!秋採用を行っているホワイト企業はたくさんあるので、まだまだ諦めるのは早いです。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
本当ですか!でも、秋採用を行うホワイト企業を見つけたとしても、内定獲得は難しいでしょうか
その通りですが、対策をすれば不可能ではありません!不安を払しょくするためにも、秋採用を行うホワイト企業の探し方や内定獲得方法について解説しますね。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
ホワイト企業を狙うために知っておきたい!秋採用とは
秋採用でホワイト企業に就職するためには、そもそも秋採用がどのような時期で、企業はどのような考えをもって採用を行うのかを知っておく必要があります。そこでまずは秋採用とは何かについて解説します。
企業の採用活動は「春・夏・秋・冬」に分けられる
就活生はあまり意識したことがないかもしれませんが、企業の採用活動は「春・夏・秋・冬」に分けられます。具体的な採用期間は企業によって異なりますが、以下の時期と期間で採用活動を行う企業が多いです。
春採用:3月~6月
夏採用:6月~9月
秋採用:9月~12月
冬採用:12月~3月
就活生からすると企業は就活期間中、常に採用活動を行っているように見えるかもしれません。しかし、多くの企業では上記のように、季節ごとに時期を区切って採用活動を行っているのです。
エントリーの時期や内定が出る時期など、学生に関係することもこのスケジュールに紐づいていることが多いため、覚えておくとよいでしょう。
採用の山場を超えた後に行われるのが秋採用
秋採用とは、採用の山場を超えた9月から12月頃に行われる採用活動のことです。さきほど紹介した「春・夏・秋・冬」採用は、どれも採用活動が行われているものの、それぞれ特徴や役割が異なります。
春採用:
最も採用活動が盛んになる時期。企業は募集人数を採用できるよう動く。
夏採用:
春採用で募集人数を採用しきれなかった企業が採用を行う時期。
秋採用:
春・夏採用で募集人数を採用できなかった、あるいは内定辞退などの欠員を補う必要がある企業が採用を行う時期。
冬採用:
内定辞退や内定取り消しなどによる欠員が出た企業が、最終的な穴埋めを行う時期。
上記の内容からもわかる通り、企業が新卒採用に最も力を入れる時期が春採用と夏採用です。つまり、秋採用は新卒採用のピークを過ぎた後に行われる採用ということになります。
そのため、採用活動を行っている企業が少ないことはもちろん、欠員募集を目的としている企業が多いため採用枠の数が限られていることが特徴です。
秋採用で内定獲得は難しい?ホワイト企業とは
「ホワイト企業に就職したい」と思う人は多いですが、そもそもホワイト企業とはどのような企業なのか、よく分からない人もいるでしょう。そこでここからは、ホワイト企業とはどのような企業なのかについて解説します。
ブラック企業の反対の概念がホワイト企業
ホワイト企業を理解するために最も簡単な方法が、ブラック企業を想像することです。ブラック企業は、過剰なノルマを課せられたり、 長時間労働が当たり前になっていたりする企業のことで、つまり「働きやすさ」とは無縁の企業ということになります。
ホワイト企業とはその真逆で、働きやすい環境や待遇が整っている企業です。とはいえ、就職したことがない就活生が、それだけの情報で就職する前からホワイト企業かブラック企業かを見極めることは難しいでしょう。
しかも、秋採用になると採用を行う企業は大幅に減るため、その少ない企業の中からホワイト企業を見つけるのはとても難しいことです。そのため次の項目では、ホワイト企業を見極めるためのポイントについて詳しく解説します。
ホワイト企業を見極める6つのポイント
ホワイト企業を見極めるポイントは以下の6つの特徴です。それぞれ詳しく解説するので、秋採用でホワイト企業を探したい人は参考にしてください。
1.離職率
ホワイト企業を見極める際、最も重要なポイントとなるのが離職率です。離職率が低いということは、その企業で働き続けている人が多いということなので、働きやすい環境である可能性が高いと考えられます。
一方で、離職率が高いということは、どんな理由であれその企業で働くことができないと感じた人が多いということです。ただし、離職する理由は人それぞれで、会社に不満がなくてもキャリアアップや働き方を変えるために離職する人もいるため、ある程度離職する人がいるのは仕方がありません。
しかし離職率が高すぎる場合、長期間働き続けられる職場でない可能性が考えられるため注意しましょう。また、離職率と一緒に勤続年数も確認しておくとよいです。
2.平均年収
ホワイト企業かどうか見極めるポイントの2つ目は、平均年収です。新卒の平均年収は200~250万円程度と言われており、この平均よりも年収が低すぎたり高すぎたりしないかを確認しておくことが大切になります。
年収が低すぎる企業については、選ぶ就活生は少ないと思いますが、高すぎる企業を選んでしまう人はいるかもしれません。年収が高すぎる場合、過剰なノルマを課せられたり長時間の残業を求められたりする可能性があります。
そのため、年収の高さだけで企業を選ぶのは危険なのです。ただし、大手企業や人気企業の中には、ホワイトな環境で高い年収の企業もあるため、年収以外の部分も踏まえて判断する必要があります。
3.残業時間
ホワイト企業を見極めるための3つ目のポイントが、残業時間です。ホワイト企業では、月の平均残業時間が20時間程度であることが多いです。残業時間の上限は45時間と決められてはいるものの、20時間を超えると毎日1時間以上の残業をしていることになるため、毎日9時間以上働いていることになります。
こうなるとプライベートの時間がなくなり、趣味や家族との時間をとりづらくなります。また、人によっては睡眠時間を削ることになり、体調を崩す原因になることもあるのです。
そのため、秋採用でホワイト企業に就職したい人はもちろん、ブラック企業を避けたい人も、かならず残業時間を確認しておきましょう。
4.有給取得率
ホワイト企業かどうか見極める4つ目のポイントは、有給休暇の取得率です。有給休暇取得率とは、会社が1年間に付与した有給休暇のうち、社員がどれだけ取得したかを示す割合を指します。また、有給休暇とは給料が支払われる休暇のことです。
社内の風通しが悪かったり多忙な状況だったりすると、周りに遠慮して有給を使いづらくなります。そして、自ずと取得率が下がるのです。つまり、あまりにも有給休暇の取得率が低すぎる企業は、働きやすい環境が整ったホワイト企業ではない可能性があります。
5.福利厚生
ホワイト企業かどうか見極める5つ目のポイントは、福利厚生です。福利厚生には、法定福利という企業が必ず行わなければならない福利厚生と、企業が独自で決められる法定外福利の2種類があります。
ホワイト企業の多くは、働く社員のことを考えて法定外福利が充実していることが多いです。
- 通勤手当
- 住宅手当
- 資格取得補助金
- 確定拠出年金
- 退職金
ホワイト企業では、上記のような社員が働きやすい環境を整えるための福利厚生が充実しています。また、福利厚生やそれに関連する制度は、企業が独自で名前をつけている場合も多いので、それぞれの福利厚生がどのようなものなのか事前に調べておくことが大切です。
福利厚生についてもっと詳しく知りたい人は、以下のコラムを参照してください。
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6.業績
ホワイト企業を見極める最後のポイントは、業績です。企業が安定した売上を出せていなかったり、業績が悪化する一方の企業であったりすると、当然会社で働く社員にも整った環境を提供することが難しくなります。
そのため、求人や雇用条件ばかりを見るのではなく、企業の業績をきちんと確認しておく必要があるのです。また、業績が悪化している企業の場合、将来的に離職せざるを得ない事態になる可能性もあります。就活での努力を無駄にしないためにも、しっかりと情報を集めて見極めましょう。
秋採用におけるホワイト企業の競争率はかなり高い
ホワイト企業は就活生から人気があり、ほかの企業と比べると大幅に競争率が高くなります。ホワイト企業では働く社員のことが考えられており、働きやすい環境が整っているからです。
それは春採用や夏採用にもいえることですが、そもそもホワイト企業の求人が減っている秋採用では、なおさら競争率が高くなります。
そのため、秋採用でホワイト企業の内定獲得を目指すには、企業探しの方法を工夫し、ES(エントリーシート)の作成や面接対策などをしっかりと準備しておくことが大切です。具体的な企業探しの方法と対策の方法については、のちほど詳しく解説します。
とはいえホワイト企業に就職したくても、競争率が高いと聞くと、不安を感じる人が多いですよね。そんな就活生には、キャリチャンの就活支援サービスの活用をオススメします。
キャリチャンの「就活相談サポート」は、就活に関することなら何でも相談できる個別サポートサービスです。プロのキャリアアドバイザーと一緒に、あなたがホワイト企業から内定を獲得するための効果的な対策を立て、秋採用の不安を解消しましょう!
秋採用でホワイト企業に就職するのが難しい4つの理由
ここまでの解説を読んで「秋採用でホワイト企業に就職するのは難しいのでは?」と感じている人は多いでしょう。しかし、なぜ難しいのか理由が分かっていないと、効果的な対策が打てません。
秋採用でホワイト企業に就職するのが難しい主な理由は、以下の4つです。
それぞれを詳しく解説するので、一度目を通してみてください。
1.秋採用を行っているホワイト企業を見つけにくいから
秋採用でホワイト企業に就職するのが難しい1つ目の理由は、秋採用を行っているホワイト企業を見つけにくいからです。さきほども解説した通り、企業の新卒採用は春から夏にかけて盛んに行われているため、夏採用までに募集人数を採用できた企業は秋採用を行わないことが多くなります。
つまり、秋採用では春採用や夏採用と比べると、採用活動そのものを行っているホワイト企業が少なく、これまでよりも求人探しが難しくなるのです。そのため、選考に合格できるかどうか以前に、秋採用を行っているホワイト企業が見つけられず就職できない状況も考えられます。
しかし、秋採用を行っているホワイト企業が全くない訳ではないので、探す前から諦めてしまう必要はありません。後ほど紹介する秋採用を行うホワイト企業の探し方を参考に、企業探しに取り組んでみてください。
2.採用枠が少なくなるから
秋採用でホワイト企業に就職するのが難しい2つ目の理由は、採用枠が少なくなるからです。日本企業の大多数は、翌年入社する新卒の募集を、春に一括して行います。
そのため春採用では、大手企業や企業規模を拡大している企業であれば、数百人単位で採用していることもあります。また、中小企業やベンチャー企業でも数十人は採用していることが多いでしょう。
しかし秋採用では、春採用や夏採用で埋まりきらなかった採用枠や内定辞退・内定取り消しなどの欠員補充のための募集となるので、1企業当たりの採用枠が1桁であることが多いです。
つまり、秋採用はこれまでの春採用や夏採用と比べて少ない数の採用枠を就活生同士で奪い合わなければならなくなるため、大幅に内定の難易度が高まります。
3.ホワイト企業への応募が集中するから
秋採用でホワイト企業に就職するのが難しい3つ目の理由は、秋採用ではこれまでにも増してホワイト企業への応募が集中するからです。さきほども解説した通り、ホワイト企業への応募が集中することは秋採用に限ったことではありません。
しかし、秋採用では特に「こんな時期に採用を行っている企業はブラック企業かもしれない」などと、学生が不安を感じやすくなります。その結果、何の評判もない企業よりも、ホワイト企業と言われている企業へ応募する学生が増えるのです。
応募が集中すると競争率が上がるのはもちろん、優秀な学生が選考に参加している可能性が高まるため、ますます内定獲得の難易度が上がることが考えられます。
とはいえ、何の情報もない企業より、ホワイト企業と言われている企業の方が安心だと思う学生が多いのは当然ですよね。秋採用の募集を行う企業の実態についてもっと詳しく知りたい人は、下記のコラムを参考にしてください。
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4.秋採用ならではの対策が必要になるから
秋採用でホワイト企業に就職するのが難しい4つ目は、秋採用ならではの対策が必要になるからです。就活生からすると、秋採用になったからと言って何か大きく変わることはないように思うかもしれません。
しかし、多くの学生は春採用や夏採用の時点で就活を終えることが多いため、企業からすると「この時期に就活をしているのはなぜか?」「何か問題があるのでは?」などと不信感を抱かれやすい傾向があります。
この不信感を払しょくするためには、秋就活ならではの対策を行う必要があるのです。この対策を行っていなければ、秋採用でホワイト企業の内定を獲得することが、難しくなるかもしれません。秋採用でホワイト企業に就職するための方法については後ほど解説するので、そちらを参考にしてください。
秋採用を行うホワイト企業とは
前述のように、秋採用を行うホワイト企業を見つけるのは簡単ではありません。そこで、まずは企業探しの目安とするために、秋採用を行った実績があるホワイト企業と秋採用を行うホワイト企業の傾向について紹介します。
秋採用を行ったことがあるホワイト企業一覧
過去に秋採用を行った実績があるホワイト企業には、以下のような企業があります。
- 富士通
- 東芝
- ソニー
- 日立製作所
- 住友商事
- トヨタ自動車
- ファーストリテイリング
- ソフトバンク
- ヤフー
- ボーダレスジャパン
- カヤック
- ユーグレナ
- oriri
- 日刊スポーツ
- 東映
- サイバーエージェント
- 楽天グループ
- メルカリ
- リクルートホールディングス
- DeNA
- クックパッド
ただし、秋採用は春採用や夏採用の状況に合わせて行われるため、今年も秋採用が行われるとは限りません。気になる企業があったら、それぞれのHPなどで採用情報を確認してください。
秋採用を行うホワイト企業の傾向
「大手企業=ホワイト企業」と考える人が多いため、ホワイト企業と言われている大手企業の競争率はかなり高くなることが予想されます。そのため、大手企業でホワイト企業と言われる企業への就職を目指したい人は、自分の強みやこれまでの経験を活かせる企業・業界・職種を選んでエントリーすることが大切です。
中小企業は日本の企業の内の99.7%と言われていますが、知名度が高い企業はあまり多くありません。つまり、中小企業の中に隠れたホワイト企業がある可能性が高いのです。とはいえ、自力でホワイト企業と言われている中小企業を見つけるのは難しいため、就活エージェントを活用しましょう。
ベンチャー企業というと、厳しい労働環境というイメージが強いかもしれませんが、全ての企業がそういった環境ではありません。むしろ、大手企業や中小企業よりもワークライフバランスを重視していたり、ITテクノロジーを積極的に取り入れて働きやすい環境を整えていたりする企業も多いです。
キャリチャンの「就活相談サポート」では、秋採用で選考を受けられるホワイト企業の求人を紹介します。求人探しに苦戦している人や自分に合う求人がわからない人は、ぜひ一度参加してみてください。
秋採用を行うホワイト企業を探すための5つの方法
さきほども解説した通り、秋採用では採用を行う企業が少ないため、ホワイト企業を探すだけでもかなりの労力が必要です。しかし、探し方を知っていれば必要以上に労力をかけずにホワイト企業を見つけられる場合があります。
秋採用を行うホワイト企業を探す方法は、主に以下の5つです。
それぞれを詳しく解説します。
1.求人サイト
秋採用を行うホワイト企業を探す方法の1つ目は、求人サイトです。これまでの就活では、求人サイトを使って求人を探していた学生が多いでしょう。それと同じ求人サイトに、秋採用の募集を掲載している企業もあります。
しかし、秋採用になると掲載されている求人が少なくなってくるので、これまで使っていた求人サイトだけでは情報不足になる可能性が高いです。そのため、これまでに使っていなかった求人サイトも使って、多方面から情報収集することをオススメします。
たとえば、特定の業界や職種に特化した求人サイトにしか掲載していない求人などもあるので、利用する求人サイトの数を増やしてみてください。
2.合同説明会
秋採用を行うホワイト企業を探す2つ目の方法は、合同説明会です。合同説明会は、複数の企業が参加する企業説明会のことで、1度にたくさんの企業に出会える就活イベントです。
秋採用の時期になると、春や夏に比べると合同説明会が行われることは少なくなりますが、全く行われていないわけではないので積極的に探してみてください。
また、秋採用の時期に合同説明会に参加する企業には、「何としても学生を採用したい」という意欲が強い企業が多いです。そのため、合同説明会で企業との接点を作っておけば、後日選考に案内される可能性があります。
そういったことに繋げるためにも、合同説明会に参加する場合は単に参加するだけでなく、積極的に社員に話しかけたり質問をしたりするようにしましょう。また、名刺をもらって連絡先が分かる場合は、後日メールなどで連絡してみるのもオススメです。
3.選考直結型イベント
秋採用を行うホワイト企業を探す方法には、選考直結型イベントもあります。選考直結型イベントとは、イベントの中で書類選考や1次面接が行われるイベントのことです。そのため選考直結型イベントを利用すれば、比較的短期間での内定獲得を目指せます。
また、選考直結型イベントに参加する企業は、合同説明会に参加する企業と同じく採用に意欲的な場合が多いため、そういった企業とたくさん出会えることも大きなメリットです。
ただし、選考直結型イベントに参加したからといって、必ずしも内定が得られるとは限りません。選考直結型イベントで得た選考の機会を次の選考、そして内定へと繋げるためには、事前にしっかりとESの作成や面接対策などの準備を行っておく必要があります。
4.スカウトサービス
秋採用を行うホワイト企業を探す方法の4つ目は、スカウトサービスです。スカウトサービスでは、学生は自分自身のプロフィール欄を埋めておくだけで、自分に興味を持った企業から選考への招待を受けられます。
スカウトサービスは、ほかの探し方と違って学生が自ら動く必要はないため、就活が忙しい時期でも始めやすいのがメリットです。知名度が低くて知らなかった隠れ優良企業に出会える可能性もあります。
また、企業からスカウトされたということは、その企業が自分に興味を持ってくれているということです。自力でエントリーするよりも、内定を獲得できる可能性が高いと考えられます。
5.就活エージェント
秋採用を行うホワイト企業を探す方法として最もオススメなのは、就活エージェントです。就活エージェントにはプロのキャリアアドバイザーが在籍しており、就活に関する相談から選考対策、求人紹介など、就活全般のサポートを無料で行っています。
秋採用を行うホワイト企業を探す方法として就活エージェントが有効な理由は、企業の内情をしっかりと把握した上で求人を紹介してくれるからです。そのため就活エージェントを介して紹介を受ければ、ブラック企業に就職するリスクを大幅に減らせるでしょう。
また、就活エージェントは企業と契約するに当たって企業側の求める人物像をヒアリングしており、それに合致する学生にだけ求人を紹介します。つまり就活エージェントから紹介された段階ですでに足切りは済んだ状態にあるため、一般応募より選考期間が短く、内定獲得の可能性も高いわけです。
それに加えて就活エージェントは、その企業の選考傾向も把握しています。その上でプロのキャリアアドバイザーが自己分析や企業研究を手伝ってくれたり、ESの添削や面接への具体的なアドバイスをしてくれたりするため、さらに内定を獲得しやすくなるのです。
キャリチャンでも、ホワイト企業などから納得の内定獲得を目指す学生向けの就活支援サービス「再就活サポート」を開催中!あなたが納得の内定を獲得できるまで、プロのキャリアアドバイザーが徹底的にサポートします。ぜひ活用してください。
秋採用でホワイト企業に就職するための9つの方法
秋採用を行うホワイト企業を見つけられたとしても、就職できるかどうかは別問題です。また、秋採用は競争率が高いので簡単には内定を獲得できません。そこでここからは、秋採用でホワイト企業に就職するための方法を解説します。
秋採用でホワイト企業に就職するための方法は上記の9つです。以下で詳しく説明するので、就活の参考にしてください。
1.自分にとってのホワイト企業を考える
秋採用でホワイト企業に就職するためには、まず自分にとってのホワイト企業とはどんな企業かを考えることが必要です。さきほど解説したホワイト企業を見極める6つのポイントからもわかる通り、一般的なホワイト企業の条件はあります。
しかし、その条件が揃えば全ての人が働きやすいと感じるとは限りません。たとえば、どんなに福利厚生が充実していて残業時間が少なくても原則全員出社しなければならない企業であれば、通勤ラッシュが苦手な人にとっては「働きにくい」と感じるかもしれないのです。
ほかにも、将来のために今はできるだけ頑張ってたくさんお金を稼いでおきたいと思う人にとっては、残業時間が少ないと収入を増やせず不満に感じる場合もあるでしょう。このように、「働きやすい」と感じる条件は人それぞれなのです。
そのため、一般的なホワイト企業の条件が自分に本当に必要な条件なのか、ほかに必要な条件はないのかを考えておくことが大切です。
自分にとってのホワイト企業を探すためには、何よりも自己分析を深めることが必須となります。自己分析を深めたい人は、下記の対策資料をダウンロードしてみてください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
2.これまでの就活を振り返って足りない部分を補う
秋採用の就活へと動き出す前に、これまでの就活を振り返って足りない部分を補っておきましょう。多くの就活生が春採用や夏採用で就活を終える中、秋採用まで就活をしているのには何らかの理由があるはずです。
この理由に向き合うのはつらいかもしれませんが、向き合えていないと秋採用でも同じ失敗を繰り返し、思うような結果が出せない可能性があります。
- 何をしてきたか、何社受けたか
- 上手くいかなかった原因はどこにあるのか
- 足りなかったことや補うべきことは何か
- 上手くいったことは何か
振り返り方がわからない人は、上記の内容について考えてみてください。また、振り返りに正解はないので、まずは思いつくことを紙に書いたりパソコンに打ち込んだり文字に起こしてみましょう。そのように可視化すると、今まで見えていなかった自分の足りない部分や弱点に気づけるかもしれません。
また、振り返るだけでは何も変わらないので、これから何をすべきかについて具体的な行動に落とし込んでいくことが大切です。
3.とにかく積極的に行動する
振り返りができたら、とにかく積極的に行動しましょう。これまで解説してきた通り、秋採用は募集企業が少ないのはもちろん採用枠も少ないため、短期決戦です。マイペースに就活に取り組んでいたら、エントリーすらできなくなるかもしれません。
また、秋採用では春採用や夏採用のように就活関連の情報がたくさん入ってこないので、自分から積極的に情報収集を行うことが必須です。就活イベントも少なくなるので、自分から探しに行かなければ、見つからないことも多くなります。
つまり、春採用や夏採用と同じような気持ちや行動量で就活に取り組むと、秋採用では上手くいきづらいのです。行動はしたいけど、具体的に何をすればよいか分からない人は、さきほど解説した秋採用でホワイト企業を見つける方法を試してみてください。
4.就活マナーを完璧にしておく
秋採用でホワイト企業の内定を獲得するには、就活マナーを完璧にしておく必要があります。秋採用は、すでに春採用や夏採用を経験してきた学生ばかりが参加しているため、就活マナーなどの基礎ができていないと1人だけ悪目立ちする可能性があるからです。
また、企業も「秋採用まで就活をしているのは何か問題があるからでは?」と思っている可能性もあるため、学生を見る目が厳しくなります。そのため、まずは基礎となる就活マナーをマスターしておきましょう。
- 服装・身だしなみ
- 言葉遣い・敬語
- 振る舞い・態度
- 話し方・話の聞き方
- メールの送り方
- 電話口での話し方
上記の就活マナーの中で、1つでもわからないものや自信のないものがあれば、今すぐに勉強するようにしましょう。また、就活マナーは頭ではわかっていても実践できていないこともあるので、日頃の生活の中で意識したり、就活仲間と練習したりすることが大切です。
5.ESは1社ごと作成して内容の質を高める
秋採用でホワイト企業に就職するためには、ESを1社ごとに作成して内容の質を高めることが必須です。秋採用でホワイト企業を受ける場合、少ない応募枠をたくさんの就活生で争うことが予想されます。
しかし、少人数しか採用しないのに大勢の学生を面接することは、企業側にとって時間的にもコスト的にも厳しいでしょう。面接する候補者を厳選するため、書類選考の時点で多くの学生が足切りされる可能性が高いです。つまり、春採用や夏採用では合格できたようなESの内容でも、秋採用では不合格になる恐れがあります。
そのため、秋採用では1社1社丁寧にES作成して質を高めましょう。具体的には、企業が求める人物像や志望している職種で求められるスキルなどを、ガクチカや自己PR、志望動機の中でアピールすることが大切です。
また、第三者の視点からESを見てもらった方がより質の高いブラッシュアップができるため、ES添削サービスを活用してみてください。
6.実践的な方法で面接対策に取り組む
春採用や夏採用の際にたくさん面接練習をしてきた人も多いと思いますが、秋採用でホワイト企業の内定を獲得するためには、実践的な方法で面接対策に取り組むことが大切です。
さきほども述べた通り、秋採用ではホワイト企業の競争率がとても高いので、面接本番でのちょっとしたミスが不合格の原因になる可能性があります。そのため、面接本番で可能な限り本来の力を発揮できるよう、練習の時点で本番を想定した実践的な練習を行うべきです。
- 【実践的な面接練習の方法】
- 就活仲間との練習
- キャリアセンターの活用
- 面接対策セミナーへの参加
- 面接対策サービスの利用
本番を想定した練習をするには、自分1人ではなく誰かと練習することが必須となります。そのため、色々なサービスや機会を利用して面接対策を行っていきましょう。
7.秋採用ならではの質問対策をする
秋採用では春採用や夏採用とは異なり、面接で秋採用ならではの質問をされることがあるため、その質問に対する回答を準備しておくことが大切です。ホワイト企業の秋採用には基本的な就活対策ができている候補者が多く集まり、定番質問では評価に差がつかないため、こうした特殊な質問への回答が合否を分ける場合もあります。
- 【秋採用ならではの質問例】
- なぜこの時期まで就活をしているのか
- 就活をやり直せるとしたら何を変えるか
- これまでの就活を振り返ってどうだったか
秋採用ならではの質問に答える際に重要なのは、嘘や言い訳を言ったり自分の弱みを隠したりしないことです。自分の就活の取り組み方によくない部分があったのであれば、素直にそれを伝えた方が誠実な印象に繋がります。
ただし、よくない部分を言うだけではマイナスイメージになる可能性があるので、よくなかった部分を今どのように克服しようとしているのか具体的に話すことが重要です。また、こういった質問への回答は、これまでの自分の就活を振り返れていなければ答えられないので、しっかりとこれまでの就活を振り返る時間をとりましょう。
8.計画的にできるだけ多くの企業にエントリーする
秋採用でのエントリーでは、計画的にできるだけ多くの企業に応募することが大切です。秋採用はエントリーできる企業が少ない上に採用枠も少ないため、春採用や夏採用のように自分が受けたい企業だけ受けるといったやり方では通用しません。
そのため、自分にとってのホワイト企業の定義を狭くし過ぎないようにしてください。できるだけ視野を広げて、あまり志望度が高くない企業にも、念のためエントリーするようにしましょう。ただし、無計画にエントリー数を増やすのは危険です。
やみくもにエントリー数を増やすと、1日にいくつもの面接が重なるなど短期間に選考が集中し、ただ受けるだけで手一杯になりがちです。内定を獲得するためには、選考対策に必要な時間を踏まえた上で、計画的にエントリーしましょう。
秋採用でホワイト企業に就職したいと考えている人の中には、「まずは1つだけでも内定がほしい」と思っている人も多いでしょう。キャリチャンの「スピード内定サポート」では、短期間で内定獲得が目指せるホワイト企業を紹介します。ぜひ活用してください。
9.受けている企業の選考状況や志望度を整理しておく
秋採用では、春採用や夏採用と比べると短い期間にたくさんの企業の選考を受けることになるので、受けている企業の選考状況や志望度を整理しておくことが大切です。
選考状況を整理できていなければ、どの企業の選考がどこまで進んでいるのかが分からず混乱し、選考状況に合わせた対策ができなくなります。さらに、志望度が曖昧なまま選考を受けていると、優先的に行うべき選考対策が分からなくなったり、複数の企業の内定が出たときに素早く決断できなかったりするのです。
また、秋採用では企業もできるだけ短期間に入社してくれる学生を見つけたいと考えています。そのため、面接などでも志望度や他社の選考状況を聞かれることが多いです。そういった時にスムーズに回答できるようにするためにも、受けている企業の選考状況や志望度は定期的に整理しておくようにしましょう。
秋採用でホワイト企業への就職を狙う際の注意点
秋採用は、これまでの春採用や夏採用とは異なる部分が多いため、思わぬ障壁にぶつかることがあります。しかし、どんな障壁にぶつかる可能性があるのか知っておけば回避しやすくでしょう。
秋採用でホワイト企業への就職を狙う際の注意点は、以下の6つです。
それぞれを解説するので、気をつけておいてください。
周りの人の就活状況に惑わされない
秋採用でホワイト企業への就職を狙う際に最も大切なことと言っても過言ではないのが、周りの人の就活状況に惑わされないことです。
秋採用になると、周りの友人たちは就活を終えていることが多いです。そんな中で1つも内定がない状態でいると「自分はダメな人間かも」「一生内定を取れないかも」 などとネガティブになることがあります。
実際、秋採用まで納得のいく企業から内定をとれなかったのには、自分に落ち度があった可能性もあるでしょう。とはいえ、ネガティブな感情を持ったままでは就活に前向きになれず、ますますホワイト企業の内定獲得が遠のいてしまうばかりです。
そのため、周りの就活状況に惑わされてネガティブになったり不必要なことを考えたりするのであれば、就活が終わるまでできるだけ周りと距離を置きましょう。また、就活中に心が乱される原因の1つがSNSなので、自分に合った付き合い方ができるように模索してみてください。
「大手企業・人気企業=ホワイト企業」と考えない
秋採用でホワイト企業に就職するには、「大手企業・人気企業=ホワイト企業」と考えないことが大切です。ホワイト企業と言えば、大手企業や人気企業を思い浮かべる人は多いかもしれません。実際、大手企業や人気企業の方が収益が安定していることが多く、ホワイトな環境であることが多いです。
しかし、全ての企業がこの法則に当てはまるわけではありません。大手企業や人気企業の中にも、実は労働環境が劣悪なブラック企業がたくさん存在します。逆に、知名度が全くない中小企業の中にも、労働環境や福利厚生が整ったホワイト企業はたくさん存在するのです。
そのため、「大手企業・人気企業=ホワイト企業」という考え方は持たずに、自分自身で情報収集をしてホワイト企業かどうかを見極めましょう。また、大手企業や人気企業は競争率が高いため、そこにこだわり続けていると内定獲得ができないまま卒業を迎えてしまう恐れもあるので注意してください。
求人サイトばかりに頼りすぎない
秋採用でホワイト企業を探す際は、求人サイトばかりに頼りすぎないように気をつけましょう。就活で求人を探すとなると、まず初めに思いつくのは求人サイトだという人は多いと思います。
しかし、秋採用の時期になると、求人サイトに掲載されている求人の数が減り、応募できるホワイト企業の数が限られます。ホワイト企業の場合、秋採用のころには採用枠の大部分が埋まっており、少人数の募集に求人サイトで広告を掲載するのは費用対効果が薄いと考える企業が多いからです。
また秋採用の場合、求人サイトに掲載されているホワイト企業の求人は多くの学生の目に触れるため、もともと高いホワイト企業の競争率がいっそう激化する可能性が高いです。
そのため、秋採用の時期にホワイト企業に就職するには、求人サイト以外の方法を使って求人を探すことも必要になります。就活エージェントを活用すれば、求人サイトに掲載されていない非公開求人も紹介してもらえるので、応募できるホワイト企業の数を増やせるはずです。
業界や職種を絞り込み過ぎない
秋採用でホワイト企業に就職するためには、業界や職種を絞り込み過ぎないことが大切です。秋採用を行っている企業が少なく募集枠も少ないため、ホワイト企業に就職することを優先するのであれば、業界や職種を絞り込み過ぎると就職が難しくなります。
とはいえ、どうしても就職したい業界や職種がある人もいるでしょう。その場合、希望の業界や職種の中でエントリーできるホワイト企業が少なければ、ブラック企業ではないがホワイト企業ともいえない企業へのエントリーも考える必要があります。
そのため、ホワイト企業への就職か、希望の業界・職種への就職か、就職先を決めるにあたって自分が何を優先したいかを考えておくようにしましょう。
選考対策を疎かにしない
秋採用でホワイト企業の内定を獲得するためには、選考対策を疎かにしてはいけません。夏を過ぎて就活をしていると、焦りや不安から無計画にたくさんの企業にエントリーし、選考を受けることに忙しくなって、選考対策が疎かになりやすいです。
しかし、秋採用はほかの時期と比べて競争率が高いため、選考対策がおろそかになっていると選考通過はおろか内定獲得も難しくなります。そのため、選考対策にしっかりと時間をさけるようにスケジュールを組むことはもちろん、「対策をしなくても大丈夫な気がする!」などと楽観的に考えずにしっかりと対策をしましょう。
また、選考対策というと面接対策に目が行きがちですが、ESのブラッシュアップや筆記試験対策などにもしっかりと時間を割くことをオススメします。
焦りや不安から判断・決断をしない
秋採用でホワイト企業に就職するためには、焦りや不安をもとに判断・決断をしないよう気をつけてください。秋採用は、「早く就活を終わらせたい」「内定がないことが不安」などの焦りや不安を強く感じやすくなります。
しかし、その焦りや不安をもとに重要な判断を下すのはとても危険です。特に、企業理解を深めないまま企業を選んだり内定承諾をしてしまったりすると、気づかないうちにブラック企業を選んでしまう恐れがあります。そのため、焦りや不安があったとしても、本当にホワイト企業かどうかきちんと調べて確かめるようにしましょう。
また、「家族に勧められたから」「友人が就職するから」などの理由で就職先を決めると、自分にとってのホワイト企業ではない可能性があるため早期離職に繋がる可能性があります。そういったことにならないためにも、自分との相性がよいかどうかについては、きちんと吟味して判断することが大切です。
探し方を工夫して秋採用を行うホワイト企業を見つけよう!
秋採用を行う企業の目的は、内定辞退や内定取り消しにともなう欠員募集であることが多いため、採用を行う企業数が大幅に減ります。そのため、秋採用を行うホワイト企業を見つけるだけでも、かなりの時間と労力が必要になるのです。
しかし、どのように企業探しをすればよいのかを知っていて探し方を工夫すれば、時間と労力をかけずに秋採用を行うホワイト企業を見つけられます。これまでの就活のやり方に縛られず、様々な方法を試しながら就活を進めるように心掛けてください。
1人で秋採用に挑むのが不安な人には、就活のプロであるキャリアアドバイザーのサポートを受けられる就活エージェントがオススメです。
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秋採用とホワイト企業に関するQ&A
秋採用の期間は?
秋採用の期間は企業によって異なりますが、9月頃から12月頃までであることが多いです。採用の目的は、内定辞退や内定取り消しに伴う欠員補充行であることが多いため、応募枠が少ない傾向があります。
秋採用の入社時期は?
新卒の場合、秋採用であっても他の時期に採用された人と変わらず4月に入社することがほとんどです。しかし、既卒の場合は秋採用で入社が決まると、9月から10月頃に入社時期が設定されることが多くなります。
ホワイト企業とはどんな企業?
ホワイト企業とは、社員が働きやすい環境が整っている企業です。そのため、離職率が低かったり、勤続年数が長かったりするなどの特徴があります。また、休日日数が多く残業時間が少ない企業であることが多いです。
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。