面接練習のやりすぎは逆効果?適切な練習頻度と効率的な練習方法教えます
2022年6月13日
当然ですが、面接練習のやりすぎってよくないって知っていましたか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
え、そうなんですか?一日の大半を練習に充てていました…。やっぱり面接は就活のメインだし、最も対策に力を入れるべきだと思ってたくさん練習してきましたが、確かになかなか合格に繋がっていません。
ですよね。実は面接練習のやりすぎって逆効果なことが多いんですよ。そこで今回は面接練習が逆効果になる理由と適切な練習頻度、効率的な練習方法について解説していきます。時間を無駄にせず、効率的に面接力を上げましょう!
キャリアプランナー 岡田
面接練習のやりすぎが逆効果な理由とは
就活のメインともいえる面接ですが、そんな面接も“練習のやりすぎ”はかえって逆効果となります。ではなぜ就活で最も重要視される面接が、練習のやりすぎはよくないとされるのでしょうか。
ここではそんな面接練習のやりすぎが逆効果となる理由をご紹介していきます。理由を知ることで適切な練習頻度や練習方法について知り、時間を効率的に使うことで確実に面接力を上げていきましょう。
丸暗記したと思われ、不自然になる
面接練習のやりすぎが逆効果とされる1つ目の理由は、丸暗記したと思われることで不自然になってしまうからです。面接練習をやりすぎてしまうと自分の中で面接スタイルがマニュアル化されてしまい、その姿が悪評価を招いてしまうのです。
面接には流れがあり、その流れを把握することや用意した回答をスムーズに回答するために練習を行っていきます。しかしそんな練習を何度も何度も繰り返してしまうと面接での動きや発言を丸々覚えてし舞うことになります。
そうなると本番でも自然と丸々覚えた動きや発言をしてしまい、面接官から「丸暗記しただけ」と判断され、評価が下がるのです。面接官は動きや質問に対する回答の中から学生の人柄や相性を見極めていますので、丸暗記したまるでロボットのような姿では学生を判断することができないため、印象が悪くなります。
また学生もやりすぎた練習から身に付けた“ロボットのような姿”を本番でも行おうとすると不自然になってしまうため、「本番に弱い」「あがり症」などと判断されたり、反対に「練習不足」と思われてしまうこともあります。ですので、面接練習のしすぎからロボット化になることを防ぐためにも、練習のやりすぎはNGとされています。
予想外の出来事に対応できなくなる
面接練習のやりすぎが逆効果とされる2つ目の理由は、予想外の出来事に対応できなくなるからです。前述からもわかるように、面接練習をやりすぎてしまうと自分の中で面接での流れがマニュアル化されてしまうため、練習以外で起きたことに対応できなくなってしまうのです。
面接は企業によって流れや雰囲気は異なりますし、される質問も変わります。それなのに同じ練習を繰り返すことでロボットのような動きしかできなくなると、練習と異なったことが起きた時スムーズに対応できなくなってしまいます。
たとえば練習と異なる面接の流れを指示されたり、練習の時点で回答を用意してなかった質問をされたりすると、うまく対応できないでしょう。特に多いのが、質問の回答に対して掘り下げた質問をさらにされると、マニュアル通りにしか動けない人はテンパってしまい、印象が悪くなることです。
そしてそんな予想外の出来事に対してうまく対処できないと「対応力がない」「仕事を任せるのが不安」と判断されてしまい、内定も遠のくことになります。ですので自分の面接スタイルをマニュアル化してしまう要因となる“練習のやりすぎ”は悪い結果を招く恐れがあるため、やりすぎには注意が必要なのです。
効果的な練習頻度と時間
面接練習は本番に備えて準備をするために重要なものですが、やりすぎは逆効果で悪い結果を招く恐れがあるため注意が必要です。では最も効果を得やすい面接練習の頻度や時間はどれほどなのでしょうか。
ここではそんな効果的な練習頻度と時間について解説していきます。どこからがやりすぎのラインなのか、効果を得られる適切な練習頻度はどれぐらいなのかなどを解説していきますので、しっかりチェックしていきましょう。
自分に合った時間と頻度を見つけることが大切
練習を行ううえでまず意識してほしいのが、自分に合った練習時間と頻度を見つけることです。週2回の練習で満足な人もいれば、週5,6回の練習が必要な人もいるように、効果を得られる時間や練習頻度は人それぞれ異なるため、自分に合ったものを探すことが大切です。
そのためにもまずは自分の中で無理のない範囲がどれぐらいかを考えていきましょう。肉体的に負担にならない時間はどれぐらいか、面接の流れなどを把握するのに必要な時間はどれくらいか、また精神的に負担にならない線引きはどの程度なのかを考えます。
肉体的、精神的に負担を抱えた状態での面接練習では成果を得ることができませんし、“やりすぎ”のラインを越えてしまうことになるためよくありませんので、無理のない範囲で練習したことが確実に身につく時間を見つけていくことがまずはじめに行いましょう。
これまでの練習を振り返り、負担にならないのはどれぐらいだったか、企業研究や説明会参加などのその他の作業への支障が出ないのはどれぐらいかなどを考えながら自分の中のラインを決めると良いでしょう。
目安は30分~1時間、週に2~3回の練習
面接練習から効率的に成果を得るのに必要な時間は人それぞれですが、その時間や頻度を判断するために目安を把握しておきましょう。具体的な目安は一回の練習時間は30分から1時間、週2~3時間程度が良いです。この時間と頻度は多すぎず少なすぎず、肉体的にも精神的にも負担にならない値です。
面接練習に限らず、どんなことをする上でも一度に多くの情報を取り込もうとすると肉体的にも精神的にも負担となることから、頭がパンクしてしまい情報や練習したものが取り組めなくなります。そして結果的に時間の無駄となることがほとんどです。
また集中力が続いている時間しか人は情報を取り組むことができませんから、集中力の途切れない30分~1時間ほどが一回の練習時間の目安となります。また頻度についても毎日毎日行っているとそれらが義務化され、効果や成果を得ようとしなくなってしまうため、練習に集中できる週2~3程度がよいでしょう。
しかしこれらはあくまで目安であって、この時間頻度が「多い」「負担になる」と感じる人もいれば、「少ない」「物足りない」と感じる人もいますので、これらを目安に自分に合った時間や頻度を導き出すようにしましょう。
少ない時間で確実に力をつける練習法
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面接練習のやりすぎはよくない結果を招く恐れがあることから、適切な時間と頻度を考えたうえで練習を行うことが大切となります。その時間や頻度は人それぞれですが、やはり練習を行う際には“少ない時間で確実に力をつけたい”ですよね?
就活では面接練習以外にもやることがたくさんありますので、効率的に力をつけていくことが大切になります。そこで今回はそんな少ない時間で確実に力をつける練習法についてご紹介していきましょう。
意識すべきは“本番同様の雰囲気を作り出す”こと
少ない時間で確実に力をつけるためにまず意識してほしいのが、“本番同様の雰囲気を作り出す”ことです。面接には本番ならではの緊張感や空気感がありますので、その雰囲気に慣れるために練習のうちから本番同様の雰囲気を作り出し、その中で練習を行うと良いです。
面接は直接的に企業と接触しますし、結果が今後の人生を大きく左右してくることから大きな緊張感に包まれます。また企業側も今後の企業の成長や業績のために必要な人材を採用すべく膨大なお金と時間をかけていますので、面接に真剣です。そのことから面接の雰囲気が緊張感に溢れたものになりますが、就活生にとってはこの緊張感こそが面接を妨げる大きな要因となります。
その緊張感に包まれた雰囲気に飲まれてしまうことで面接がうまくいかないケースが多くあるので、その雰囲気に慣れるために練習のうちから本番同様の雰囲気を作り出し、それらに慣れるための練習を行いましょう。これが面接攻略のためのカギとなります。
そんな本番同様の雰囲気ですが、“自分と関りの少ない人”と練習を行うと演出できます。友人などでは“慣れ”から本番のような緊張感を演出するのは難しいですが、普段あまり関りのない人なら本番のように緊張感を持つことができるため、成果を得やすい練習が行えます。
模擬面接イベントや就活エージェントなどと練習を行えば面接を熟知したプロによる指導を受けることができるため、より本番に近い雰囲気のもと練習を行えます。練習のうちから本番の雰囲気に慣れることができれば実際の面接でも落ち着いて挑むことができるでしょう。
緊張すればするほど頭が真っ白になってしまう恐れがありますし、そうなればせっかく用意した回答をきちんと答えることができなくなりますので、これまでの準備が全て水の泡となってしまうでしょう。また過度に緊張した姿は自信がなさそうに見えることから、印象が悪くなりますので、そのような姿を見せないためにも堂々と面接に挑めるよう、普段の練習から本番同様の雰囲気や緊張感に慣れるように意識して下さい。
就活エージェントを頼ると効率的
少ない時間で確実に力をつけるためには本番同様の雰囲気を作り出すことが大切で、そんな雰囲気をより鮮明に再現するために最もオススメなのが“就活エージェントを頼る”ことです。
就活エージェントは学生の就活を支援してくれる存在で、自己分析や企業研究といった基礎対策のお手伝いはもちろん、企業紹介や面接練習などを行ってくれます。そしてそんな就活に精通したプロが面接練習を行うことで、効率的かつ確実に力をつけることができるのです。就活エージェントは面接そのもののへの知識はもちろん、それぞれの業界や企業の面接の特徴をよく把握していますし、学生の良い部分を伸ばすための術も熟知しているためとても頼りになります。
面接は就活のメインですので、最も対策に時間をかけると思います。しかし就活では他にもやるべきことがたくさんありますので、何日も何時間も時間をかけることは難しいですし、面接対策ばかりに時間をかけることで他の対策をおろそかにしてしまうと面接に進むことすらできなくなる恐れがあります。ですので、少しの時間からより効率的に力をつけるためにも確実に成果を得られるプロと練習を行うようにしてください。就活エージェントを頼れば面接だけでなく、基礎的な対策から企業紹介などを受けることもできるため、就活そのものが円滑に進むでしょう。
キャリチャンでも少ない時間で確実に力をつけるためのイベント「面接サポート」を開催しています。このイベントでは本番同様の雰囲気を作り出し、緊張感に慣れるためサポートを行ったり、業界や企業の特徴からあなたの強みを最大限活かせるための個別対策を行います。
もちろん自己分析や企業研究などといった基礎対策や企業紹介も行います。必ず納得のいく企業からの内定獲得のためのサポートを行っていきますので、ぜひ気楽にご参加ください!
面接準備にはしっかり時間をかけること!
面接練習のやりすぎはよくありませんが、面接練習を行うための準備にはしっかりと時間をかけることが大切です。少ない時間で確実に力を入れるためには、練習を通して力をつけるのではなく、準備してきたものを練習で伸ばすことを意識するのが重要なのです。そんな具体的な面接準備とは就活における基礎対策に当たります。自己分析や企業研究、業界研究といった部分です。面接官は面接を通して学生の人柄や成長性、企業との相性などを見極めており、それらを判断していくために様々な質問をしていきます。
そして学生はそんな質問に対して自分をアピールしていくために、企業にとって適正な回答ができるようにしなくてはなりません。そのための準備をする上で大切なのが面接準備なのです。「企業が求める回答は何か」「企業はどんなことを知りたくてこのような質問をしてくるのか」などを知るために業界や企業についての理解を研究から深めていきます。
業界・企業研究についてしっかりと理解を深めていかないと質問の意図を把握することができませんし、答えるべき内容を回答することができませんので「企業理解が浅い」「熱意が足りない」「入社意欲が低い」と判断され、面接に落ちます。ですのでしっかりと時間をかけて研究を行っていきましょう。
また自己分析も欠かせません。自己分析より自分の強みや長所、アピールすべきものや企業に取って需要の高いスキルなどを見出し、それらをアピールできるようにしましょう。もちろん面接の流れや所作などを把握することも大切です。これらの研究や把握するためには時間がかかりますので、早いうちから取り掛かることでしっかりと時間をかけて対策していきましょう。
おわりに
就活のメインともいえる面接ですが、だからといって面接練習をやりすぎても逆効果な場合が多いです。重要なものだからこそ、効率的に練習をしていくために適切な時間と頻度を考えて練習していきましょう。
「一日何時間、週何日」と決めるのではなく、自分にとって負担とならず集中して練習できる時間と頻度を見つけ出すことが大切です。また就活には練習以外にもまだまだやることがたくさんありますので、限られた時間の中で確実に力をつけられるよう、“本番同様の雰囲気を演出して練習”を行いましょう。
また面接練習を行う際の準備にはしっかりと時間をかけられるよう、早いうちから対策に取り組み、そして自分と相性のよい就活エージェントを見つけることで万全な対策を行ってください。
面接サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。