面接で他社の選考状況を聞く3つの意図と2つの回答ポイント

 2023年3月9日

面接中に他社の選考状況を聞かれたときは、どう答えていますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

他社の選考状況は、面接でけっこう聞かれるんですよ!正直にその時の選考状況を答えていますが……。なぜ、他社の状況を聞いてくるんですか?

企業が他社の選考状況を聞いてくるのは、自社の選考のためだけでなく、学生の就活の軸を知るためでもあるんです。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

就活の軸?それが他社の選考状況とどう関係あるんですか?

回答内容によっては内定に影響を与えかねません。今回は、企業が他社の選考状況を聞く意図や上手な回答例を解説するので、しっかりポイントを理解しておきましょう。

キャリアプランナー 岡田

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面接で他社の選考状況について聞かれる3つの意図

面接で他社の選考状況について聞かれる3つの意図

学生が面接で他社の選考状況を聞かれる理由として以下の3点が考えられます。

意図1:学生の企業選びの軸を知るため

学生が企業の何処を見ているのか、何を見て決めているのか、選考状況を聞くことでその学生がどんな企業を受けているのかを知り、どういったことを求めているのかを把握することが目的です。

就活で志望する企業を選ぶには軸が存在すると言えます。学生の求めることが分かれば、企業にとって有益かどうかを判断でき、優秀な人材を採用する可能性を高くできるでしょう。

意図2:学生の客観的評価の確認

選考状況を聞くことで他社がその学生をどう思っているのか知ることができると言えます。複数の企業から好感触な結果が出ていれば、その学生はその企業から見て採用に値する可能性を秘めている優秀な人材だと言えるでしょう。

したがって、自社の観点からだけでなく、他社の観点からも見た客観的な情報を得ることで、より企業に有益かどうかを判断することができるでしょう。

意図3:最終面接で内定を出すかどうかの参考

企業は常に優秀な人材を求めています。他社に負けないよう優秀な人材を採用して利益や効率の向上のために競争しているようなものです。

そのため、学生の選考状況を聞くことでその学生の有能性を判断し、他社に取られないよう早期に内定を出すかどうかの判断を決めていると言えるでしょう。

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面接で他社の選考状況について答える2つのポイント

面接で他社の選考状況について答える2つのポイント

実際に面接で選考状況を聞かれた時、どういった回答をするのが正しいのかをご紹介します。

ポイント1:就活の軸を感じられる回答

企業が知りたいと思っている学生の企業選びの軸を明確に伝えられる回答が好ましいでしょう。

自分が企業のどういった所を見ているのか、どういったことで企業を志望することにしたのかなど、企業選びの軸がハッキリとしていれば、企業としても内定を出すかどうかの判断を下しやすいと言えるでしょう

ポイント2:選考状況の良いところを回答

複数の企業を受ける中、その全てから良い返事を貰えるとは限りません。そんな時、良い返事を頂いた企業だけを答えることで自分の有能性を示すきっかけになると言えます。

内定を頂けていなくても二次選考や最終選考に進んでいるといった返事を頂いている企業を答えるだけでも良いでしょう。他社に取られると言う危機感を企業に与えることで、採用される確率が高くなると言えるでしょう

面接で他社の選考状況について聞かれた際の回答例

面接で他社の選考状況について聞かれた際の回答例をご紹介します。

「私は現在、○○業界を中心に就職活動を行っています。その中で、○○企業と○○企業の二社が二次面接まで進んでおります。○○企業は最終面接に進んでおり、○○企業は書類選考の結果待ち、○○企業と○○企業は三次選考に参加します。多くの企業の中、自分の能力を活かして○○業界の更なる発展の実現が、最も魅力を感じるところだと考えています」

上記のように、嘘のない事実をはっきりと伝えることがポイントです。受かりたいからといって「他はどこも受けてません」などの見え見えな嘘をついてもすぐに見抜かれてしまいます。

接で他社の選考状況についての5つの注意点

接で他社の選考状況についての5つの注意点

選考状況を聞かれたら、ただ答えるだけではいけません。自分が不利になるような回答は避けるべきでしょう。学生が選考状況を聞かれた時に注意すべき5つの点をご紹介します。

注意点1:聞かれるまで余計なことは話さない

面接官が聞いてもいないのにべらべらと話す必要はありません。話せば話すほど必要ない情報を零してしまう可能性もあるでしょう。

そうなると企業から採用される可能性が著しく低くなると言えるでしょう。余計なことを話すのは、意味があればいいですが、意味がなければ時間の浪費以外の何ものでもないと言えます。

必要最低限の言葉で相手にしっかりと伝わるように注意しましょう

注意点2:軸が感じられない回答はNG

企業を選ぶ理由として、大手だから有名だからと言った志望動機もあるでしょう。しかし、それでは少し軸としては不足していると言えるでしょう。

軸がブレブレでは自分が何を求めているのかを企業に伝えることができないと言えます。軸が感じられないと企業が自分を採用したいと思うことはまずないと言っても過言ではないでしょう。

注意点3:嘘は絶対ダメ

嘘をついては正しい自分の客観的な情報を得ることができません。間違った情報から採用を判断しては、後に企業の不利益になる可能性が高いと言えます。

また、嘘をついても調べれば直ぐに事実かどうかが判明します。したがって、嘘を吐いても百害あって一利なし」と言えるでしょう

注意点4:受けた全ての企業を言う必要はない

受けてきた全ての企業の選考状況を話していては時間がかかります。それに中には良くない返事を頂いた企業もあるでしょう。

良い返事と良くない返事の比率によっては、企業の内定に大きく影響すると言えます。必要なのは、自分の客観的観点から見た情報と企業を選んでいる軸を示すことだと言えるでしょう。

注意点5:落ちた企業は言わなくても大丈夫

落ちてしまった企業まで答えては、その企業で内定を貰うことは困難になると言えるでしょう。落ちた企業と答えても自分の有能性を示すことは出来ず、逆に企業にとって不利益な人材と判断される可能性もあると言えます。

したがって、良い返事を頂いた企業の中でも、最もいい結果の企業だけを答えて、それ以外は答えなくても大丈夫だと言えるでしょう。

選考状況を答えることで内定に影響はあるのか?

選考状況を答えることで内定に影響はあるのか?

答えた内容や答え方によって内定に影響はあると言えます。前述したような回答や企業にマイナスなイメージを与える内容では、どんなに選考に進んでいても内定を出すのを躊躇してしまうと言えるでしょう。

大事なのは、自分が企業を選ぶ軸と目的、選考状況から分かる客観的な自分の情報を企業に示すことだと言えるでしょう。

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おわりに

質問に答える時のポイントと注意点をしっかりと抑えれば相手に好印象を与えることができます。また、面接練習を行い、実際の雰囲気を味わいながら質問に答えられるようにしておくと、どのような質問にも冷静に答えることができるでしょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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