【面接対策】尊敬する人を聞かれた際の理想的な回答と人物例を紹介

 2024年4月23日

面接では、あなたの「尊敬する人」について聞かれることもありますよね。あなたはどう答えてますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

尊敬する人を聞かれても、すぐに思い浮かばずうまく答えられません。そもそも、なぜそんな質問をしてくるんですか?

面接官は、「尊敬する人」の回答から、仕事の中で発揮される就活生の人柄をチェックします。ですから、自分が目指す理想の社会人像に近い人物を答えるといいですね。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

なるほど。でも、尊敬する人の話で自分の人柄をアピールするのって難しそう……。具体的には、どんなふうに回答すればいいんでしょうか?

今回のコラムでは、面接で人柄をアピールするための答え方と、面接での回答にオススメの「尊敬する人」を紹介します!ポイントを押さえて、上手に答えられるようになりましょう。

キャリアアドバイザー 平崎

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目次

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  1. ポイント1:「尊敬する人」を選ぶ
  2. ポイント2:その人物が与える印象を考慮する
  3. ポイント3:「なぜ尊敬を抱いたのか」理由を掘り下げる
  4. ポイント4:企業に沿った回答を心がける
  5. ポイント5:話しの流れも重要!PREP法を活用する
  6. ポイント6:OB・OGに質問する
  7. ポイント7:就活のプロに相談する

尊敬する人を面接で質問するのはタブー

尊敬する人を面接で質問するのはタブー

実を言うと、就活の面接において「尊敬する人」について質問するのはタブーだと言われています。その理由は、厚生労働省の定める『公正な採用選考の基本』の中で、採用選考時において職種差別につながらないよう配慮すべき質問の例として挙げられているからです。

ただし、ここで禁止されているのは、本来自由であるべき応募者の思想・信条を把握することによって、採用選考において適性や能力とは関係なく差別的な評価を下すことです。「尊敬する人」について質問することそのものを完全に禁じているわけではありません。

そのため、職種差別につながらないよう配慮した上で、仕事に対する適性や能力を推し量るために「尊敬する人」について聞く企業もたまにあります。

そうした企業はあまり多くないと思いますが、「タブーだから質問されない」と思い込んで面接対策を怠ると、うまく答えられず困ってしまうかもしれません。予想外の質問にあって面接の場で慌てないよう、念のため対策しておく方がよいでしょう。

そうした難しい質問に答えられる自信のない就活生には、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」がオススメです。あまり難しい質問を行わない企業を紹介し、具体的な質問対策もプロのキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートします。

就活のプロの手助けがあれば、面接に苦手意識のある就活生でも、面接官からの質問にスムーズに回答できるようになります。面接対策を徹底したい就活生は、ぜひ参加ください。

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「尊敬する人は?」を聞く面接官の意図

「尊敬する人は?」を聞く面接官の意図

面接で「尊敬する人」を聞くのには、仕事の上で発揮される学生の人柄を見極めるという意図があります。

そこで注意したいのは、企業側が「尊敬する人」の回答から知りたいのが、就活生の思想・信条ではないことです。企業側は仕事に対する適性や能力を測りたいので、就活生は漠然と自分の好きな人物の名前を挙げるのではなく、仕事の上で目指したい人物像を答える必要があります。

仕事の上で発揮される人柄を見極めるために、回答の中で見ているポイントは、下記の3点です。

  • どんな社会人像にあこがれるのか
  • どんな性格なのか
  • 企業(組織)にマッチするか

企業は、就活生がどんな社会人像にあこがれるのかを知ることで、仕事に対してどのようなモチベーションで働くのか見極めようとしています。

また、それらを説明する中で語られる就活生の考え方を聞いて、どんな仕事に対して達成意欲が湧くのか、どんな人と仕事すると相性がよいのかなど、仕事の上で発揮される学生の性格的な特徴を深く知りたいわけです。

そして、仕事に対するモチベーションや性格的な特徴から、その人柄が自社にマッチするかを判断します。

入社後のミスマッチから早期離職にいたるのを阻止するとともに、企業にとってメリットとなる人物を採用するために、学生の「人柄」は深く知っておく必要があるのです。

利用者の声

面接で「尊敬する人」を回答する際の7つのポイント

面接で「尊敬する人」を回答する際の7つのポイント

面接で「尊敬する人」について回答する際に意識すべきポイントは、以下の7つです。

尊敬する人の回答では「人柄」を伝えるのがポイントです。

ここでは、具体的にどのように伝えるのか・どのように話せばいいのかについて解説します。面接で高評価を得るためにも、1つずつ確認していきましょう。

ポイント1:「尊敬する人」を選ぶ

面接での回答を考える上で、まずは面接で話す「尊敬する人」を選びましょう。選ぶ基準は、なぜその人に尊敬を抱いたのか、理由を述べられる人物です。面接官は、「誰を尊敬しているか」よりも、「なぜ尊敬しているか」を知りたがっています。

そのため、面接の際は「なぜ尊敬を抱いたのか」理由を述べられる人物を、尊敬する人として紹介するとよいです。理由が述べられる人物なら、基本的に誰を答えても構いません。

強いて言うなら、偉人よりも身内や恩師など身近な人物の方が、エピソードや経験を深く伝えることができるためオススメです。

ポイント2:その人物が与える印象を考慮する

面接では、その人物が与える印象も考慮して回答を考えるとよいです。基本的に尊敬する理由を述べられれば誰を答えてもOKですが、どんな種類の人物を答えるかで印象は少しずつ異なります。

尊敬する人としてよく名前が挙がるのは、以下の4種類の人物です。それぞれの人物が与える印象と、回答のポイントについてまとめておきます。

  • 恩師
    具体的で信ぴょう性のあるエピソードを伝えやすいのでオススメ。どのように影響を受け、自分の価値観がどのように変わったのかなどを述べられるとよい。

  • 両親
    自分の人柄を主張しやすい。しかし面接官にとっては全く知らない人物になるため、主観的な話にならないよう注意。

  • 偉人や経営者
    向上心がある印象を与えられる。成功を遂げた経営術や戦略から「どのような考え方をもっていたのか」「社会人になってから参考にしたい思考」などを述べるとよい。

  • 歴史上の人物
    知的向上心がある印象を与えられる。歴史上の人物は面接官も認識していることが多いため、イメージを共有しやすい反面、他の学生と被る可能性もある

上記から「面接官にどう思われるのか」をしっかり考えた上で、「なぜ尊敬を抱いたのか」の理由を掘り下げていきましょう。

ポイント3:「なぜ尊敬を抱いたのか」理由を掘り下げる

面接での回答では、自分の人柄をアピールするために「なぜ尊敬を抱いたのか」を掘り下げて、具体的に伝えましょう。なぜ尊敬を抱いたのかを考えるには、自己分析が重要になります。

まずは自分という人物をしっかりと理解し、その人物に尊敬を抱いた理由について、以下のように自問してみてください。

  • なぜその人が尊敬に値すると感じるのか
  • なぜ他の人には尊敬を抱かないのか(他の人とどう違うのか)
  • 具体的にどこの部分を尊敬しているのか
  • 自分とどう重なるのか

上記のように、自分の中で「なぜ」を繰り返しながら、自己分析の結果とすり合わせていきます。

そうすることで、自分がアピールすべき自分の強みと「なぜ尊敬を抱いたのか」をリンクさせることができ、面接官に対して自分を売り込むことが可能になるのです。

ポイント4:企業に沿った回答を心がける

面接で「尊敬する人」を答える際は、企業にマッチする回答になるよう心がけましょう。

回答の内容は「なぜ尊敬を抱いたのか」を伝えることがメインですが、それだけではアピールとして弱いです。面接では、自分が企業側の求める人物像に近いということをアピールし、積極的に売り込む必要があります。

そのためには、「なぜ尊敬を抱いたのか」を説明する中で、その人物から自分がどのような影響を受け、それを仕事でどう活かしていくのか話すとよいです。

ただし、どう活かしていくのかを話すためには、その企業についての知識をしっかりと深めておくことが大切です。その企業で実現できない活かし方を語っても、求める人物像に近いというアピールになりません。

事前に企業研究をしっかりと行い、どんな人物が好まれ、どんな働き方を求められているのか把握してください。そして、尊敬する人から受けた影響が入社後その企業でどう活かされるのかを伝え、企業にとってメリットのある人材だと主張するわけです。

ポイント5:話しの流れも重要!PREP法を活用する

面接で「尊敬する人」について答える際は、PREP法を使って結論から話すのもポイントになります。PREP法とは、ビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作るのに効果的です。

【PREP法】

  • Point(結論)=「誰を尊敬しているのか」
  • Reason(理由)=「なぜ尊敬を抱いたのか」
  • Example(具体例)=「具体的にどんな影響を受けたのか」
  • Point(結論)=「影響を受けたことが仕事でどう活かされるのか」

まずは、質問に対する直接的な回答である「誰を尊敬しているのか」を最初に述べましょう。その後、自分の人柄を伝えるために「なぜ尊敬を抱いたのか」を説明します。

何をきっかけに尊敬したのか、どんな影響をうけたのかなど、具体例と合わせて話すことで、より深く自分を伝えられるでしょう。そして最後に、その影響を仕事でどう活かしたいか語れば、効果的なアピールになります。

ポイント6:OB・OGに質問する

面接で「尊敬する人」について回答する際は、事前にOB・OGに質問するのもポイントの1つです。OB・OGは面接選考を乗り越えて就職しているため、実際にどのように回答したのか実体験があります。

面接でどのように回答したのかをOB・OGに質問すれば、リアルな情報を入手できます。過去の経験からもらえるアドバイスは、就活において貴重です。ただし、OB・OGに質問するときは、具体的に聞くようにしましょう。

たとえば「尊敬する人に対してどのように回答しましたか?」といった質問だけでなく「どのような評価を得られましたか?」など、伝えた後の反応を聞くのもオススメします。

面接官の反応も把握できれば、どのような表現をすれば高評価を得られるのかも理解できるはずです。尊敬する人の質問に回答する際は、OB・OGに質問をして、最適解を見つけるのも手段の1つでしょう。

ポイント7:就活のプロに相談する

「尊敬する人」に関する面接の回答に悩んだら、就活エージェントなどに相談することをオススメします。就活エージェントは就活のプロなので、的確なアドバイスを得られるはずです。

面接で尊敬する人について答える際には、自分が仕事を行う上で、模範としたいポイントを強調することが効果的です。就活のプロへの相談では、自分の希望する職種や業界に詳しいアドバイザーが適切な尊敬対象を助言してくれます。

また、就活のプロは回答における表現方法やニュアンスについても、的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。

就活のプロに相談するときは、自身が行った面接での回答に対するフィードバックを積極的に受け入れるのも大切です。プロからのフィードバックを吸収すれば、効果的な改善を行い、次回の面接に活かせるようになります。

どのような就活エージェントに相談すればいいのかわからない人には、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」がオススメです。面接が厳しくない企業の紹介や、質問に対する答え方のアドバイスを網羅的に受けられます。

就活エージェントは企業受けする答え方も理解しているため、面接通過率も上がる可能性があります。尊敬する人の回答方法について知りたい就活生は、積極的に利用しましょう。

面接で「尊敬する人」としてよく名前が挙がる有名人7選

面接で「尊敬する人」としてよく名前が挙がる有名人7選

面接で「尊敬する人」としてよく名前が挙がる有名人は、以下の7人です。

それぞれの人物像の特徴や、オススメな点について見ていきましょう。

スティーブ・ジョブス

面接でよく用いられる尊敬する人の1人は、スティーブ・ジョブスです。スティーブ・ジョブスは、卓越したビジョンと革新的なアプローチ、そして独自の経歴によって尊敬の的となっています。

スティーブ・ジョブスは、Apple社の創業者として知られる人物です。一度、会長職以外の全ての仕事を剥奪されるも、2000年にはapple社のCEOに就任しました。さまざまな逆境の中でも返り咲く生き方に、多くの学生が尊敬を抱いています。

スティーブ・ジョブスは、「Stay hungry, stay foolish(ハングリーであれ。愚か者であれ)」の言葉が有名です。東大生が選ぶ尊敬する人ランキング1位にも選ばれたことがあります。

また、スティーブ・ジョブスは優れたコミュニケーション能力を持っており、従業員や協力関係者を鼓舞し、クリエイティブなアイデアを引き出すことができました。スティーブ・ジョブスは、リーダーシップのスタイルやチームワークの重要性を理解していたため、多くの分野で模範とされています。また、スティーブ・ジョブスは優れたコミュニケーション能力を持っており、従業員や協力関係者を鼓舞し、クリエイティブなアイデアを引き出すことができました。スティーブ・ジョブスは、リーダーシップのスタイルやチームワークの重要性を理解していたため、多くの分野で模範とされています。

アインシュタイン

アインシュタインも、面接でよく用いられる尊敬する人の1人です。

アインシュタインは、ドイツ生まれのユダヤ人理論物理学者です。特殊相対性理論や一般相対性理論、相対性宇宙論、ブラウン運動理論など、数々の物理理論を提唱した業績から、現代物理学の父と称されています。

とくに相対性理論は一般的な常識を覆し、従来の物理学の枠組みを拡張しました。アインシュタインの独自の発想と勇気あるアプローチは、革新的なアイデアを追求する人々にとって刺激的な手本となっています。

複雑な問題に対するシンプルで直感的なアプローチ、物事を根本的な原理から理解しようとする姿勢は、様々な分野の人々に尊敬されています。

マザー・テレサ

マザー・テレサも、面接でよく用いられる尊敬する人の1人です。

マザー・テレサは、「神の愛の宣教者会」を創立した人物として有名です。その活動はいずれも高く評価され、テンプルトン賞、ノーベル平和賞、バーラト・ラトナ賞、優秀修道会賞、アメリカ名誉市民など数多くの賞を受賞しました。

また、マザー・テレサは自己犠牲の精神を具現化した存在として尊敬されています。マザー・テレサは自らの生活水準を最小限に抑え、慈善活動に全身全霊を捧げました。その姿勢は、彼女が人道的な仕事に対して深い情熱を持っていたことを物語っています。

さらに、マザー・テレサは宗教や文化の異なる人々とも対話し、理解し合うことの大切さを説きました。この寛容で包括的な姿勢は、マザー・テレサが世界平和の擁護者として広く尊敬される要因です。

フローレンス・ナイチンゲール

フローレンス・ナイチンゲールも、面接でよく用いられる尊敬する人としてあげられます。フローレンス・ナイチンゲールが選ばれる理由は、看護における革新的な業績と医療への貢献です。

ナイチンゲールは19世紀のイギリスの看護師、社会起業家、統計学者、看護教育学者です。その生涯を通じて看護の概念や実践を変革し、近代看護の礎を築いたことで尊敬されています。

当時の看護はあまりにも未発達であり、衛生状態が劣悪でしたが、ナイチンゲールはこれに立ち向かい、清潔な環境と効果的な看護手法の必要性を提唱しました。

彼女は兵士たちを効果的に看護し、感染症の拡大を防ぐための衛生概念を普及させるなど、当時の医療状況に大きな変革をもたらしたのです。

また、戦時中においても優れたリーダーシップを示し、味方だけでなく敵の負傷者にも献身的に介護を行いました。兵士たちの健康を守るために奮闘し、従来の看護の概念を進化させた情熱と貢献は、多くの人々に感銘を与え、特に看護師・医療関係者にとっては敬意を集めています。

坂本龍馬

坂本龍馬も、面接でよく用いられる尊敬する人としてあげられます。坂本龍馬が選ばれる理由は、明治維新への貢献とユニークな人物像です。

坂本龍馬は幕末の日本で活躍し、その行動力・ビジョン・柔軟性によって多くの人々に尊敬の念を抱かせました。

まず、坂本龍馬が尊敬される理由の1つに、幕末の動乱期において独自のビジョンを持ち、大局を見据えた行動を起こしたことがあげられます。彼は異なる藩や勢力を巧みに操り、尊王攘夷の志を抱きながらも、変革と開国を志向しました。

また、坂本龍馬は変革への意欲と勇気を備えており、その姿勢は後の明治時代の基盤を築く一翼を担いました。彼の武士から商人への転身や、異なる階級との連携は、社会構造の変化を象徴しています。

この積極的な変革姿勢は、後の時代の指導者や起業家にとっても模範となり、尊敬の対象となっています。

イチロー

イチローも、面接でよく用いられる尊敬する人としてあげられます。イチローが選ばれる理由は、彼の卓越した野球選手としての実績とそのために努力する姿勢、そして日本を代表するスポーツパーソナリティとしての影響力が要因です。

彼はプロ野球選手として、日本だけでなく世界的に活躍し、多くの人々に勇気と希望を与えました。

その中でも、彼は練習に専念する姿勢が非常に真剣で、細部にわたりどんな努力もいとわない人物として有名です。その努力の結果、彼は常にベストな状態でプレーし、多くの若手選手やファンに感銘を与えました。

さらに、イチローはプロフェッショナリズムと礼儀正しさで知られています。彼のメディア対応やファンサービスは、野球界だけでなく、広くスポーツ選手としてのモデルとされているようです。

その態度や行動は、若手選手やファンだけでなく、他の競技のアスリートたちにも影響を与えています。これらの要素は、彼を野球選手としてだけでなく、スポーツ全体の偉人として広く尊敬される要因となっているでしょう。

大谷翔平

大谷翔平も、面接でよく用いられる尊敬する人としてあげられます。大谷翔平が選ばれる理由は、その驚異的な野球の才能と多才なプレースタイル、そして地道で誠実な姿勢が要因です。

大谷翔平はプレッシャーや期待にさらされながらも、自らに厳しく向き合い、日々のトレーニング・準備に努力を惜しまない姿勢が多くの人々に感動を与えています。彼の地道で真摯な取り組みは、若手選手や野球ファンにとっても模範となり、尊敬を集めています。

また、大谷翔平の挑戦心や向上心も彼を尊敬する要因です。メジャーリーグに挑戦する際、日本からの移籍や新しい環境にも恐れずに立ち向かい、その結果として期待を超える成績を収めました。

彼の挑戦心や向上心は、プロのアスリートとしてだけでなく、人生の中で困難に立ち向かう多くの人々に勇気を与えています。

さらに、ファンとの交流やメディアへの対応においても謙虚であり、ファンに対して感謝の気持ちを常に表しています。これが彼を単なるスポーツ選手以上に、人としても尊敬される理由となっているようです。

尊敬する人を面接で答えるときの例文7選

尊敬する人を面接で答えるときの例文7選

ここでは、尊敬する人について面接で答えるときの例文を、面接での回答でよくあげられる「尊敬する人」の種類ごとに紹介します。

それぞれの例文について見ていきましょう。

家族

私は家族全体を尊敬していますが、特に尊敬しているのは父親です。私の父は仕事においては誠実で努力家であり、その姿勢は私にとってのロールモデルとなっています。

彼は仕事に対して真摯で責任感が強く、自宅に帰宅してからも仕事を行うときがあります。しかし、少しも嫌な顔を見せないその姿勢は、私も仕事において心掛けたい価値観です。

また、同時に父は同僚や部下と協力し合いながら成果を上げるチームプレーヤーでもあります。大きな仕事をやり遂げた際などに、父は同じ部署の方を自宅に招いて労をねぎらうことがあるのですが、そうした人たちの話を聞くたびに、父が社内でどれほど貢献し、周囲の信頼を集めているかがわかるのです。

私も将来的には、父と同じく仕事において周囲に貢献できるような人間になりたいと考えています。

友人

私が尊敬している人物は、私のとある友人です。その友人は私にとって心強い存在であり、諦めずに挑戦し続ける姿勢は尊敬に値します。

私はどちらかといえば、数回チャレンジをしても成功できない場合は、向いていないと思って辞めてしまいがちでした。

しかし、その友人は成功するまで努力を続けられます。難しいと言われて研究室の誰もが諦めた○○においても、その友人は一人あきらめずに努力を続け、不可能を可能にしたのです。私はこの姿勢に感化され、努力を継続する重要性を学びました。

その友人の前向きなエネルギーは、私が困難を乗り越える助けになっています。就職後も彼の姿勢を見習い、難しい仕事もあきらめず立ち向かっていける社会人になりたいです。

恩師・先生

私の尊敬する人は、恩師であるゼミの先生です。その先生は単純に知識を伝えるだけでなく、人間的な学びや自己発見に導いてくれ、成長の機会を提供してくれました。私の人生において大きな影響を与えた人物です。

彼のレクチャーは、学ぶことの喜びや社会に貢献する喜びを共有できるものです。その人間的な深みと温かさに触れ、私は彼に深い尊敬の念を抱くようになりました。

また、先生の姿勢と教育スタイルに感銘を受け、私も他者に対して同じようなサポートを提供できるようになりたいと考えています。

先生の指導のもとで学んだことは、私のキャリアだけでなく、人間関係や社会への貢献を考える上でも大いに役立ちました。私も将来は彼のように他者に影響を与える存在となり、成長を続けていきたいです。

有名人・芸能人

私が尊敬する人物は、映画業界で数々の優れた作品を手がけたスティーブン・スピルバーグ監督です。

私は彼のクリエイティブなアプローチやストーリーテリングの才能に尊敬の念を抱く一方で、人間性にも深い敬意を抱いています。彼の作品には常に物語に深みがあり、人間味あふれるキャラクター描写で、観客の共感を呼ぶ力があるからです。

例えば、『シンドラーのリスト』は歴史的な事実に基づいた作品でありながら、人間の善悪や選択の難しさを描き出し、社会に対して深い考察を提供しているところが秀逸です。このような作品は単なるエンターテインメントを超えて、社会に対して問いかけを投げかけています。

また、スピルバーグ監督が持つ社会貢献の姿勢も尊敬に値します。彼は慈善活動や社会問題に対する高い意識を示し、自らの成功を社会全体に還元しようとしています。

私も将来は彼のように鋭い観察眼と考察力を身に着け、会社や社会に貢献できる人物になりたいです。

スポーツ選手

私が尊敬する人物は、テニスプレーヤーのロジャー・フェデラーです。彼はテニス界で驚異的な実績を持ち、そのプレースタイルや精神面での強さに深い感銘を受けています。

彼のテニスにおける優雅なプレースタイルは、単なるスポーツの技術だけでなく、芸術的な側面も備えています。緻密なテクニックと計算された戦術が生み出す彼のスムーズで美しいプレーは、彼が持つプロフェッショナリズムと努力の結晶と言えるでしょう。

また、フェデラーは競技者としてだけでなく、人間性や社会的な活動においても尊敬される存在です。彼はチャリティ活動や社会貢献に積極的に参加し、困難な状況にある人々へのサポートに力を入れています。

その社会的な意識と使命感は、スポーツ選手が単なるエンターテイナー以上の存在であるべきだという価値観を示しています。私も将来は彼のように高いプロ意識と努力姿勢を持ち、自分だけでなく周りの人間もサポートできるような人物になりたいです。

歴史上の人物

私は歴史上の偉人であるマハトマ・ガンジーを尊敬しています。ガンジーは非暴力主義と公民権運動の指導者として知られていますが、私はその精神的な強さや平和的な抵抗の原則を広めたリーダーシップに深い感銘を受けています。

彼は力強いリーダーシップのもと、抵抗や変革を暴力を用いずに成し遂げることの可能性を示しました。「アハインサー(非暴力)」という原則は彼が持つ心の美徳であり、リーダーとして成功を収める原動力となりました。

彼の生き方は、仕事を進める上でも参考になります。仕事は常に変化し続けるため、さまざまな方法を試しながら実践していくものです。プロジェクトを成功させるためには、強いリーダーシップも欠かせません。

私も将来はガンジーのような意思の強さとリーダーシップを身に着け、革新的な仕事を成し遂げられる人物になりたいです。

NG例

私は○○さんを尊敬しています。なぜなら彼は有名で成功しているからです。

以上のような表面的な理由での尊敬は、深い洞察が欠けていると受け取られかねません。尊敬する人の回答では、成功の度合いや知名度ではなく、その人物が持つ価値観や行動に焦点を当てることが重要です。

私の尊敬する人は親や友人です。なぜなら彼らはいつも私をサポートしてくれるからです。

以上のような一般的な表現では、具体的な理由やエピソードがないため、深い印象を与えにくいでしょう。具体的な行動や影響を挙げ、それに基づいて尊敬の念を語ることが望ましいです。

あるプロジェクトで成功を収めた○○さんが尊敬です。

以上のような瞬間的な成功に基づく尊敬は、その後の行動や持続的な影響が不透明です。継続的な努力や価値観に焦点を当てるとより良い印象を与えます。

尊敬する人の回答に悩んでいる就活生には、キャリチャンの「面接サポート」がオススメです。この就活支援サービスでは、このような難しい質問を行わない企業を紹介できます。

また、プロのキャリアアドバイザーが一人ひとりの過去や将来を深掘りし、二人三脚で面接対策を実施します。あなたにしかない面接対策を行うため、他の就活生にはないアピールができるでしょう。尊敬する人も含め、面接対策を実施したい就活生は、ぜひ参加ください。

面接で話す「尊敬する人」が思いつかないときの対処法

面接で話す「尊敬する人」が思いつかないときの対処法

面接で話せるような「尊敬する人」が思いつかないという就活生も多いでしょう。ここではそんな人のために、尊敬する人がいないときの対処法を紹介します。

少しでも影響を受けた人物を探す

とくべつ尊敬する人はいないという就活生も、まずは少しでも影響を受けた人物がいないか探してみましょう。

身近な人の行動を見て「この人すごい」と思った、テレビで見た人にあこがれて「この人みたいになりたい」と思ったなど、小さなことでも構いません。自分が生きていくうえで、少しでも目標としたことのある人について話せばOKです。

「尊敬する人は?」を行く面接官の意図』でも説明したように、面接官はあなたの尊敬する人が「誰か」を知りたいわけではないので、すごい偉業を持つ人を答える必要はありません。どんな人であれ、自分の人柄をアピールできるのであればそれで十分なのです。

そのため、自己分析から自分の過去を振り返り、自分の考え方や生き方が変わったタイミングで関わった人がいるのかを考えてみてください。具体的な探し方は、『面接で話す「尊敬する人」を見つける3つの方法』で解説します。

「いない」と答えてもOKだがデメリットもある

尊敬する人が本当に誰もいなければ「いない」と答えても構いませんが、デメリットも発生することを覚えておきましょう。

「尊敬する人はいない」と答えた場合のデメリットは、面接官にあなたの人柄を伝えにくいことです。面接官はこの質問を通して学生の人柄を見極めるため、そもそも回答をしなければ当然、人柄を見極めることは難しくなります。

「尊敬する人はいない」と答えてはいけないわけではないですが、自分の人柄をアピールできるチャンスをふいにしてしまうのはもったいないです。しっかりと自己分析を行って、「影響を受けた人」「尊敬する人」はいないのかもう一度考えてみましょう。

もし一人で探しだすことが難しければ、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどの、就活のプロに頼ることをオススメします。

面接で話す「尊敬する人」を見つける3つの方法

面接で話す「尊敬する人」を見つける3つの方法

就活生の中には、面接で話せるような「尊敬する人」が見つからない人もいるでしょう。探しても思いつかない場合は、以下の方法がオススメです。

それぞれの方法について見ていきましょう。

いままで感謝した人を考える

面接で答えるための「尊敬する人」を見つける方法の1つは、いままで感謝した方を考えることです。

例えば、アルバイトやインターンにおける誰かからの手助け、部活動・勉強・就活へのアドバイス、あるいはプライベートな場面でのサポートなど、感謝の念を抱いた出来事を思い出します。このとき、相手がどのような特長や価値観を持っていたのか、そしてなぜ感謝の気持ちが湧いたのかを考えるのがポイントです。

仮に、何かのプロジェクトで一緒に働いた人がいたとします。その人が柔軟性と協力性に富み、チーム全体を効果的に結束させたおかげでプロジェクトが成功裡に進行したと感じた場合、その人に対する尊敬が生まれるでしょう。

実体験を通じて、感謝した経験や人物を考えることで、尊敬の対象を見つけられます。

人生の転機を振り返る

人生の転機を振り返るのも、面接で話す「尊敬する人」を見つける方法の1つです。これは、学業・アルバイトでの経験、あるいは個人的な成長に関連する出来事などが該当します。

例えば、大学時代に新しい分野に挑戦し、成功を収めた経験があげられます。その転機や出来事において、自分をサポートし、導いてくれた人物を思い起こすことが大切です。

このときに注目すべきは、その人物がどのような特徴や行動を示してくれたかです。例えば、大学の専攻を変える際に専門的なアドバイスをくれた先生や、新しいプロジェクトに挑戦する際に支えてくれたチームメイトなど、具体的な行動・言葉に焦点を当てます。

感動的な瞬間に関連した人物の特徴や行動を考えたら、自分が尊敬する人が見つかるかもしれません。

自分の将来像を明確にする

自分の将来像を明確にするのも、面接で話す「尊敬する人」を見つける方法の1つです。将来像が明確になると、自分がどのような価値観や資質を尊敬するかがわかり、それに基づいて適切な尊敬対象を見つけられます。

これは、キャリア、ライフスタイル、人間関係など、様々な要素を含むものです。例えば、成功した起業家である将来の自分や、特定の分野でリーダーシップを発揮する自分など、イメージを膨らませます。

その将来像を描く際に、自分が手本にしたいと思う価値観や資質を考え込みます。具体的な特徴としては、リーダーシップ・柔軟性・創造性・誠実さなどです。

将来の自分に必要な価値観や資質を抽出したら、それらに該当する人物を探します。将来像がクリアになることで、抽象的な尊敬対象から具体的な個人に焦点を当てても、自分が尊敬すべき理由を深く理解しやすくなるはずです。

尊敬する人を面接で回答するときの注意点

尊敬する人を面接で回答するときの注意点

尊敬する人に面接で回答するときの注意点は、以下のとおりです。

それぞれの注意点について、見ていきましょう。

紹介で終わらない

尊敬する人について面接で回答するときの注意点の1つは、その人物の紹介だけで話を終わらせないことです。単なる表面的な情報だけでなく、自分の考えや価値観・尊敬の理由がより明確に伝われば、面接官に高印象を与えられます。

単なる紹介で終わらせないためには、その人の特徴や行動に焦点を当てたエピソードを交えることが重要です。

私が尊敬する○○さんは、リーダーシップとチームビルディングのプロです。あるプロジェクトでは、私たちの目標が高く、困難な局面も多くありました。しかし、彼は常に冷静で、メンバーそれぞれの強みを理解し、適切に活かすことができる洞察力に長けています。

このように具体的なプロジェクトや状況を挙げ、その人のリーダーシップの具体例を示すことで、単なる人物紹介から抜け出し、自分が手本にしたい部分を明確に説明しています。

世間的に批判が集まる人は避ける

世間的に批判が集まる人は避けるのも、尊敬する人について面接で回答するときの注意点です。

面接では、企業の価値観や文化との整合性が重要視されます。批判が集まる人物を選ぶことで、企業との整合性が損なわれ、不適切な印象を与えるかもしれません。

また、選択した人物の批判が多い場合、面接官もその人物の考えや行動に共感できない可能性があります。面接官は就活生がその人物を尊敬する理由から、就活生の人柄を見極めようとしているので、「その人物の考えや行動=入社後のあなた=面接官が一緒に働きたいと思えない」という三段論法が成り立つわけです。

尊敬する人では世間的な批判を受けている人物を選ばないように心掛けつつ、現実的でポジティブなエピソードを共有できる人物を選択することが大切です。

「尊敬」と「好き」を一緒にしない

「尊敬」と「好き」を一緒にしないのも、尊敬する人について面接で回答するときの注意点です。

尊敬する人を選ぶ際は、個人的な感情や好意でなく、その人物の仕事におけるスキルや価値観に焦点を充てましょう。そうすれば面接においても、尊敬の理由を冷静かつ具体的に説明でき、仕事に対する自身のビジョンや価値観をアピールできます。

【例】

私が尊敬するのは、プロジェクトリーダーである〇〇さんです。彼女はプロジェクトを進める際に冷静な判断力を発揮し、メンバー一人ひとりの強みを理解して最大限に引き出す素晴らしいリーダーシップを発揮しています。

面接で「尊敬する人物」について尋ねられた場合、個人的な感情や信条でなく、いかに仕事の話とリンクさせられるかがポイントになります。あくまで就活の採用面接なので、どのような質問であれ、自身の仕事に対するビジョンや価値観を伝え、企業に採用価値をアピールすることが大切です。

尊敬する人は面接でタブーだが質問される時もある

面接で「尊敬する人」を聞くのはタブーとされていますが、聞かれる可能性はゼロではありません。

面接で「尊敬する人」を聞く企業の意図は、学生の人柄を見極めるためです。そのため、自分をしっかりアピールできるよう、「なぜ尊敬を抱いたのか」を掘り下げていきましょう。

企業にとってプラスとなる人物であることをアピールするために、「影響を受けたことがどう活かされていくのか」までしっかり伝えることが大切です。

「尊敬する人」に限らず、どんな質問でも自分をよりアピールするには、質問の意図を読み取り、それに応じた回答を用意する必要があります。

とはいえ、「尊敬する人」はどの企業でも聞かれる定番質問ではないので、就活エージェントに頼めばそうした難しい質問を避けることも可能です。

キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、高度な面接スキルがなくても受かりやすい企業を紹介します。個別の企業に対する面接対策もプロのキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートするので、面接に自信がない人は、ぜひ相談してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

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