これさえ読めばOK!ベンチャー企業のメリットから就職するための秘訣を紹介
2023年3月22日
ベンチャー企業が気になっているそうですね!
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
そうなんです。でも、ベンチャー企業は不安定というイメージが強くて、どうしても乗り気になれず……。
確かにベンチャー企業の多くは小さな企業だけど、実は就職のメリットはたくさんあるんですよ。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
へえ~。まだまだわかっていない部分も多くあるので、詳しく知りたいです。
それでは、ベンチャー企業に就職するメリットや合格しやすくなるコツをまとめたので、一緒に確認しましょう!
キャリアプランナー 平崎
目次
ベンチャー企業とは?
まずベンチャー企業の定義から確認していきましょう。
[ベンチャー企業の定義]
明確な定義はなく、一般的には、設立5年以内で中小規模の会社、そしてベンチャーキャピタルなどから資金援助を受けている、既存のビジネスを参考に、新ビジネスに挑戦している企業を指します。(成長途中の企業を指す場合もあり)
上記からわかるように、実はベンチャー企業には明確な定義はありません。「設立5年以内」「中小規模」「ベンチャーキャピタルなどから出資を受けている」「既存ビジネスを参考に新ビジネスを展開」している企業がベンチャー企業として認識されています。
ちなみに類似されている「スタートアップ企業」や、規模の大きさが同じぐらいというイメージのある「中小企業」との違いをそれぞれの定義とともに下記にまとめます。
- スタートアップ企業
→明確な定義はなし。設立2~3年程度の企業を指し、全く新しいビジネスを展開している。 - 中小企業
→資本金や従業員数によって定義されている。日本のほとんどの企業がこの中小企業。(中小企業庁より定義をご覧いただけます。)
スタートアップ企業との違いは「展開しているビジネス」です。ベンチャー企業は既存ビジネスを参考に新しいビジネスを展開していますが、スタートアップ企業は既存ビジネスは参考にせず、全く新しいビジネスを展開しています。
中小企業との違いは、「定義があるかどうか」です。ベンチャー企業には明確な定義はありませんが、中小企業には明確な定義が存在します。
このように、企業の種類によっても内容が違うように、働くメリットや求められる人物像なども異なってきます。では具体的にベンチャー企業の働くメリットは何なのか。次項より確認していきましょう。
ベンチャー就職のメリットと他企業よりも魅力的な点
サイバーエージェントやメルカリといった、誰もが知る企業が「ベンチャー企業」ということもあり、近年、就活生の中でも人気が高まっています。ではそんなベンチャー企業、実際に就職するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからはベンチャー企業に就職するメリット、さらにスタートアップ企業、大手企業よりも優れている点などをご紹介しています。就職するメリットだけでなく、他企業との比較でよりベンチャー企業が魅力的に感じること間違いなしです。
ベンチャー企業に就職するメリット
ベンチャー企業に就職するメリットは主に下記の3点になります。
- まずは「様々な経験をすることができ、個人のスキルを磨ける」というメリットです。ベンチャー企業は個人に与えられる裁量が大きいため、若いうちから様々な経験をすることができます。そのため、個人としての成長を見込めるため、スキルも磨くことができます。新しいビジネスを展開する企業ならではの特権です。
- 次に、「社会人経験が豊富な人の考え方を身近で学べる」というメリットです。ベンチャー企業は規模自体が大きくないため、社長や上司との距離が近いのが特徴です。そのため、すでに社会人としての経験を積んでいる知識が豊富な人と身近に仕事できるため、吸収できるものが多いです。また、距離が近い分、意見や提案なども言いやすいので、自己成長にもつながりやすいです。
- そして最後に「年齢や経験が関係なく、上に上がることができる」というメリットです。ベンチャー企業は「成果主義」を取り入れている企業が多いため、年齢などに捉われずに成果で評価されます。つまり、若くても成果さえ出せば早く昇進できるということです。年功序列のように、年齢が重なるのを待っているのではなく、成果で評価されるということで仕事へのモチベーションへとつながりやすいというメリットがあります。
これらから、ベンチャー企業は実績や成果で評価されやすく、仕事へのモチベーションへとつながりやすい、さらに自ら成果を上げようとする姿勢は自己成長にもつながる、つまり“仕事にやりがいを感じやすい”というのがベンチャー企業へ就職する最大のメリットだといえます。
他企業よりも魅力的な点
ここからは、類似されている「スタートアップ企業」そして、誰もが憧れる「大手企業」よりもベンチャー企業が優れている点を見てみましょう。
■スタートアップ企業よりも魅力的な点
- スタートアップ企業よりも事業が安定している
- 個人としても成長できる
スタートアップ企業は、今までにないアイデアや技術を使ってビジネスを展開するため、うまくいけばスピードが速いです。しかし、その分リスクも高いといえます。一方ベンチャー企業は「既存ビジネス」を参考に新ビジネスを展開しているため、スタートアップ企業よりも事業が安定しているといえます。
また、設スタートアップ企業は立年数も少ないですし、必ずしも成功するとは限らない事業のため、会社の成長だけでなく、個人としての成長も必ずできるとは限りません。
そのため、新しいビジネスを展開するという目的から考えると、ベンチャー企業の方が安定してますし、個人としても成長できるという面はスタートアップ企業よりも優れている点だと言えるでしょう。
■大手企業よりも魅力的な点
- 会社に対する貢献度を感じやすい
- 自分のやりたいことに挑戦させてくれる
- 昇進しやすく、若いうちから稼げる可能性が高い
大手企業のほとんどは「年功序列」のため、「上の人が偉い」「上の人に従う」といった風潮があります。さらに新しいビジネスは展開せずに既存のビジネス(事業)を守っていることから、自分のやりたいことができなかったり、意見が通らない場合がほとんどです。
しかしベンチャー企業は違います。ベンチャー企業の多くは「成果主義」を取り入れているため、自分の意見が通りやすいですし、自分がやりたいことも挑戦しやすい、そして年齢はや立場は関係なく、成果を評価されるため昇進もしやすいです。
仕事が評価され、昇進できれば若いうちから稼げる可能性もありますし、会社に対して貢献しているという実感も湧きやすいです。
確かに大手企業はベンチャー企業よりも雇用や給与が“安定”しています。しかし、その分仕事にやりがいを感じにくいのかもしれません。安定よりも自分のやりたいことがしたい、自己成長をしたいという人は大手企業よりもベンチャー企業の方が良いでしょう。
ベンチャー企業がほかの大手企業やスタートアップ企業よりメリットがあるかどうか、実際に比較しなければわからないと感じる就活生も多いでしょう。さまざまな企業の求人を網羅し見極めるには時間も掛かります。
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ベンチャー企業に就職するデメリットとは?
残念ながらベンチャー企業に就職することでデメリットも発生してしまいます。ただこれをデメリットと感じるのかどうかは人それぞれですので、まずは一般的に言われているデメリットについて確認しておきましょう。
- ハードワークの場合がある
- 教育体制や福利厚生が充実していない可能性もある
- うまくいかなければ失業のリスクがある
ベンチャー企業では、個人に与えられる裁量が大きい分、負担が大きくなってしまう可能性があります。働く時間が長くなってしまうのはもちろん、仕事ができるがゆえに多くの仕事を押し付けられてしまう可能性もあるのです。
また、ベンチャー企業は設立年数が浅いことから、会社自体が安定していない可能性があり、研修などといった教育体制が整っていなかったり、福利厚生が充実していないことが多いです。
さらに、いくら既存ビジネスを参考にしているとしても、新しいビジネスを展開する以上、リスクがあるのも確かです。つまり、事業が失敗してしまったら失業してしまう可能性もあるのです。
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、このようなデメリットがあるということは覚えておきましょう。
ベンチャー企業に向いている人の特徴と好まれる人材
デメリットはあるものの、自己成長や仕事面での充実を望む人にとってベンチャー企業はとても魅力的な企業でしょう。ではそんなベンチャー企業に向いている人はどんな人なのでしょう。下記から確認していきましょう。
- 前向きな人
- 成長意欲が高い人
- 結果に執着心がある人(目標達成意欲がある)
- チャレンジ精神がある人
- 好奇心旺盛な人
- 実務経験がある(インターンなど)
上記からわかるように、新しいビジネスを展開するベンチャー企業では、向上心や成長意欲があるなどといった、失敗を恐れない意欲的な人が向いていることが分かります。
デメリットでもお話ししたように、ベンチャー企業は新しいビジネスを展開する分、失敗のリスクとも隣り合わせです。もしかしたら失業をしてしまうこともあるでしょう。
しかし、そんな失敗を恐れず、会社を大きくしていきたいという熱意がある人はベンチャー企業に向いているといえます。はんたいに「失業は怖い」「給与は安定していてほしい」など、“安定”を求めている人はベンチャー企業には不向きかもしれません。
また、企業側もそのような“安定”を求める学生よりも、失敗を恐れず意欲的な人の方が魅力的に感じますし、会社のために必要な人材だと感じます。つまりベンチャー企業は「新しいビジネスをするにあたって、意欲的に取り組み、利益のために働いてくれる人」を求めているということになります。
また、成果主義であるベンチャー企業は実務経験を重視する傾向があるため、インターンシップなどの経験は高く評価されます。もし、ベンチャー企業でのインターンシップ経験がある場合は、面接で積極的にアピールしていきましょう。
ベンチャー企業に就職するための秘訣と企業の探し方
会社への貢献度が感じやすく、自分のやりたいことが挑戦でき、自己成長が見込めるベンチャー企業に就職したい!そんな人のために、ここからはベンチャー企業に受けるための必勝法をご紹介します。
さらに優良企業の探し方まで合わせてご紹介しているので、ベンチャー企業を目指す人はこれを読んで自分に合った企業を見つけ、内定獲得を目指しましょう。
熱意を明確にし、意欲的な姿勢をアピールする
ベンチャー企業に受かるための秘訣としてまず大切なことは、「なぜベンチャー企業なのか」を明確にすることです。なぜなら多くの企業は「なぜ安定した大手ではなく、不安定なイメージのあるベンチャー企業をわざわざ選んだのか」の理由を知りたがっているからです。
企業はそんな「リスク」ともいえるベンチャー企業への就職をなぜ希望したのかの理由を知ることで、学生の熱意を図っています。つまり、自分の中で「なぜベンチャー企業なのか」を明確にしないと、入社に対する熱意を明確にすることができず、面接官に思いを伝えることができないのです。
熱意が明確にならなければ当然、企業側も志望度が低いと判断され、内定は遠のきます。ですので、まずは自分の思いをしっかり伝えるためにも「なぜベンチャー企業なのか」の理由を明確にしましょう。
そして次に大切なのが、意欲的な姿勢をアピールすることです。これは「自分は企業が求めている人材だ」ということを伝えるためです。企業は“新しいビジネスをするにあたり、意欲的に取り組み、利益のために働いてくれる人”を求めていますので、「成長意欲」「好奇心旺盛」「チャレンジ精神」などが自分にはあるということを伝えます。
もちろん、ただ「チャレンジ精神があります」といっても面接官には何も響かないので、自己分析から“自分の強みや性格”を明確にし、エピソードなどを交えながらアピールしていきましょう。
企業・業界を徹底して行う
ベンチャー企業は「成長意欲があるか」「失敗を恐れないか」などを確認するために、学歴や知識ではなく、「人柄」をよく見ています。そのため、面接では人柄をより見極めるために深堀りされることが多いです。
そこで大切になるのが企業・業界研究です。これらがしっかりと行わないと深堀された際に動揺してしまい、満足に回答することができません。そうなれば印象は悪くなりますし、「志望度が低い」と判断されてしまいます。
はんたいに理解が深く、どんな質問に対しても自信を持って回答できる人は、その人の人柄も見極めやすいですし、結果として「志望度が高い」と判断されるため、企業や業界研究はとても重要なのです。
また、さらに自分の熱意や入社意欲を伝えるために重要なのが“その企業でなくてはならない”という思いを示すことです。そのために重要なのが「他社比較」です。他社比較から、なぜその企業がいいのか、なぜ他の企業ではダメなのかを明確することで「その企業でなくてはならない」という思いが伝わり、好印象です。
先ほどの「なぜベンチャー企業なのか」の理由を明確にするのと同じで、「なぜその企業なのか」の理由も明確にすることが大切です。人柄から学生を判断しているベンチャー企業だからこそ、自分の人柄を伝えるためにもしっかりと企業・業界研究を行いましょう。
「なぜその企業なのか」を考えるには、多くの企業情報を比べる必要があります。しかし、一人で企業を探すのは時間が掛かり、難しいと考える人も多いのではないでしょうか。
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選考の時期もチェックしておくこと!
ベンチャー企業は経団連に加入していない企業が多いため、3月に説明会解禁、6月に選考開始などといったルールに縛られていません。そのため、選考が早い傾向があります。
とくにベンチャー企業はインターンシップなどを積極的に行っている傾向があり、インターンシップから内定を提示している企業もあります。そのため、全体的に就活が早く進むため、選考の時期やインターンシップの時期などを把握しておく必要があります。
また、選考が早い分、学生の出入りも激しく、急に求人が出ることもありますので、興味のある企業はもちろん、そのほかの企業情報なども常にチェックしておきましょう。
【探し方】優良企業に出会うための方法
ベンチャー企業の主な探し方と優良企業に出会う方法を書きにまとめました。
- 一般的な企業の探し方として、「リクナビやマイナビなどのナビサイト」の利用があります。「ベンチャー」とワード検索ができるので、ベンチャー企業が探しやすいです。またベンチャー企業をはじめ、多くの企業が掲載されているので、就活生は必ず「リクナビ」「マイナビ」をチェックしておきましょう。
- 次にオススメな探し方は「ベンチャー企業に特化した専門就活ナビサイト」の利用です。「パッションナビ」や「 Wantedly」など、ベンチャー企業を専門にしたサイトが近年増えてきています。サイトから説明会やインターンシップ情報なども知れるので、ベンチャー企業を志望している人は必ず登録しておきましょう。
- 次にオススメな探し方は「就活エージェント」の利用です。実は就活エージェントの利用が優良企業を探すのにもっとも効果的な手段なんです。なぜなら就活エージェントは他サイトには載っていないような求人も知っているからです。独自のルートから入手した企業の情報をもとに、あなたが求める企業を教えてくれます。さらに就活エージェントは企業探しだけでなく、ベンチャー企業に受かるための就活サポートなどもしてくれるため、とても心強いです。
キャリチャンでも、ベンチャー企業から内定を確実に獲得していくためのサポートを行うイベント「再就活サポート」を開催しています。ベンチャー企業に特化した対策から企業の紹介なども行っています。あなたが納得のいく企業からの内定を約束します。ぜひ気楽にご参加ください!
おわりに
ベンチャー企業への就職は、自己成長ができる、仕事にやりがいを持てるなどといったたくさんのメリットがあります。今ではベンチャー企業自体も大きな成長を遂げていますので、とても働き甲斐のある企業ばかりです。
そんなベンチャー企業は近年、就活生の中でも人気が上昇し続けているため、年々ライバルは増加していますし、ライバルの質も高くなってきています。そのため、ベンチャー企業を目指すのであれば、“ベンチャー企業に特化”した対策をしなくてはなりません。
ベンチャー企業、大手企業、中小企業それぞれ求められている人材や好まれる人材は異なるように、受かるための対策もそれぞれで異なります。そのためベンチャー企業の性質や、どんな人材が求められているのかをしっかりと理解し、ベンチャー企業に合ったやり方で面接をしましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。