実際に人事に聞いた!ベンチャー企業の面接を突破するための秘訣を紹介

 2023年3月20日

ベンチャー企業やスタートアップ企業を志望する就活生が増えていますね。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

はい!私も成長スピードが早い企業で自分の実力を磨きたいので、ベンチャー企業を志望しています。ただ、面接までは進んでいますが、なかなか内定がもらえません……。

不安だと思いますが焦らずに頑張りましょう。ちなみに、ベンチャー企業に合わせた面接対策はしていますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

ベンチャー企業に合わせた面接対策?

企業研究はしっかりしていますが……面接対策は具体的に何をすればいいですか?

では今回は、キャリチャンがベンチャー企業の採用担当者に聞いた「ベンチャー企業の面接突破の秘策」を紹介しますね!

キャリアプランナー 岡田

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ベンチャー企業の面接の特徴と求められる人材

ベンチャー企業の面接の特徴と好まれる人材

どんな企業の面接にも、受かりやすい人と受かりにくい人のタイプがあります。その理由はもちろん、その企業の求めている特定の人物像に近いか遠いかで、合否の判断が下されるからです。しかも厳密に言うと求める人物像は企業ごとにそれぞれ違うので、最終的には自分の受ける企業1社1社に対し、別々の面接対策をするしかありません。とはいえ、実は「大企業」「ベンチャー企業」「その他の中小企業」といった企業のタイプ別に、ある程度の傾向はあります。

企業自体の特性が似ていれば、必然的にそこで必要となる資質も似ているため、求められる人材のタイプも自然と似てくるというわけです。ですからベンチャー企業の面接に受かる方法を知りたいなら、まずは「ベンチャー企業」というものの特性を理解し、そこで求められる人材の傾向を知っておく必要があります。

コラムの初めに、そもそもベンチャー企業とは一体どんな企業なのかと、大企業や中小企業とは異なる面接の特徴、求められる人材のタイプなどについて説明しますので、しっかり確認しておいてください。

そもそもベンチャー企業とは

ベンチャー企業とは、明確な定義が定められていないが、インターネットサービスなどの新しいビジネスを手掛けている、ベンチャーキャピタルなどからの出資を受けている企業を指します。

新しいサービスやビジネス、革新的な事業を展開するいわば成長過程の会社こそがベンチャー企業です。

そんなベンチャー企業と似ているものに「スタートアップ企業」、さらに事業規模が同じぐらいだがベンチャー企業ではなく「中小企業」と言われるものもあります。

  • ベンチャー企業→中小企業では実施しにくい(既存)ビジネスを展開
  • スタートアップ企業→全く新しいビジネスモデルを展開
  • 中小企業→資本金や従業員数によって定義されている

それぞれの特徴を簡単にまとめると上記のようになります。似ているようですが、それぞれ目的が異なるため、しっかりと区別していきましょう。

ベンチャー企業の面接の特徴

ベンチャー企業とその他の企業の面接には、大まかに言って以下のような違いがあります。

    【ベンチャー企業の面接傾向】

  • 人柄や実務スキル(実務経験)を重視
  • 人柄としては特に、成長意欲やチャレンジ精神のある人が好まれる
  • →面接は気楽な雰囲気で行われるが、深堀質問が多い

    【大企業の面接傾向】

  • 学歴やスキル(資格)を重視
  • 主体的行動力のある人・企業イメージを崩さない人が好まれる
  • →企業ごとに評価される人柄が異なる

    【その他中小企業の面接傾向】

  • 人柄とコミュニケーション能力を重視
  • 人柄としては、向上心・成長意欲がある人が好まれる
  • →小さな会社・狭い事業範囲の中で、良好な人間関係を築けることが重要

ベンチャー企業が面接で重視するのは、就活生の人柄と実務スキルです。その理由はベンチャー企業が、「大企業」よりも創立年数が若く成長途中で、「中小企業」よりも斬新なビジネスモデルに挑戦していることにあります。つまりベンチャー企業は大企業に比べて従業員数が少なく、そこで働く個人個人のスキルや成長の度合い、仕事に対する姿勢などが、会社の利益と成長に直結しているのです。しかもベンチャー企業は中小企業と違って会社の成長を、成功するかしないか分からない、ITなどの比較的新しいビジネスモデルによって成し遂げようとしています。そのためベンチャー企業には、採用に際して実務スキルや成長意欲、チャレンジ精神などを重視する企業が多く、面接ではそれらの有無を確認するような質問が多くなるわけです。

ところが、実際には実務スキルや成長意欲やチャレンジ精神などを持っていなくても、口では何とでも言えます。ベンチャー企業の面接ではその有無を正確に把握するため、就活生の人柄や経験をより詳しく知ろうとし、深堀質問が多くなるのも特徴です。人柄やスキルをチェックしやすくするため、面接官の前で就活生が身構えないよう、大企業や中小企業より気さくな雰囲気の面接を心掛けている企業も結構あります。私服で面接したり、カフェスペースなどのリラックスできる場所で面接したり、面接官がフレンドリーな話し方をしたり、堅苦しい定番質問を避けたりする企業があるのも、その一例だと言えるでしょう。

そしてベンチャー企業と大企業の面接の最も大きな違いは、スキルの見極め方にあります。大企業でもベンチャー企業と同様にスキルは重視されますが、その確認方法は学歴・資格といった肩書や、適性検査の得点による基礎学力です。それに対してベンチャー企業では、肩書などよりもインターン経験や似たようなアルバイトの経験といった、実務経験を積んだかどうかで実務能力の有無を判断します。

またベンチャー企業とその他の中小企業の面接の違いは、より強く注目されるポイントです。中小企業でもベンチャー企業と同じく向上心や成長意欲が好まれますが、中小企業の場合は狭い人間関係を壊さないことの方が大事なので、ベンチャー企業ほど果敢な積極姿勢は求めていません。それに対してベンチャー企業の場合、成功するかも分からない仕事へ挑戦するわけですから、リスクもいとわない積極的かつ意欲的な姿勢と、些細なことにくじけないタフな精神力が必要です。したがってベンチャー企業の面接では、就活生の様々な体験談に注目し、時には根掘り葉掘り回答を深掘りして、実務スキルとメンタル面の強さをチェックする傾向があります。

ベンチャー企業が求める人材

採用選考においてベンチャー企業が求めるのは、「新しい事業へ果敢に挑戦する意欲的な姿勢と強い精神力に、利益を生むことのできる実務スキルも兼ね備えている人物」です。ベンチャー企業では成功するかどうか未知数の新しい事業によって会社を成長させようとしているため、精神面でもスキル面でも、それを可能にする人材を求めています。

実際に面接を通過しやすい、ベンチャー企業が好む就活生の特徴を以下にまとめておきますので、参考にしてください。

    【ベンチャー企業で好まれる就活生の特徴】

  • 前向き
  • 成長意欲が高い
  • 結果に執着心がある(目標達成意欲がある)
  • チャンレジ精神がある
  • 好奇心旺盛
  • 実務経験がある(インターンなど)

ベンチャー企業の面接ではまず、物事に対する前向きな姿勢を持った人物が好まれます。ベンチャー企業は一言で言えば、今のところまだ中小企業と同様に小規模だけれど、将来的には大企業へと大化けするかもしれないポテンシャルを持った企業です。今ではすっかり大きくなった楽天グループやサイバーエージェントなども、ほんの数年前まで「ベンチャー企業」と呼ばれていました。

とはいえ現在「ベンチャー企業」と呼ばれる企業はまだ成長途中ですから、今は大企業ほど恵まれていない部分も多いですし、事業が失敗するリスクがあるのもまた事実です。そのためベンチャー企業では、物事のネガティブな面やリスクばかりを見るのではなく、ポジティブな側面をとらえ、前向きに考えられる人材が求められています。

またベンチャー企業の面接官はたいていの場合、成長意欲の強い就活生が大好きです。前述のようにベンチャー企業では個人の成長と会社の成長が直結していますから、自ら高い目標を掲げ、それに向かって成長していこうとする人物が好まれます。個人個人が高みを目指すと当然の結果として周りと競争になることもありますが、ベンチャー企業ではその他の中小企業ほど協調性を重視しません。

もちろん協調性が不要というわけではありませんが、出る杭を打たれないよう周りの様子をうかがい、みんな仲良く横並びの意識を持つ必要はないということです。ベンチャー企業では一人一人が積極的に上を目指しながら、互いに切磋琢磨することによって、個人も会社も成長していこうとする人材が求められます。

それに加えて新しいビジネスモデルに挑戦するベンチャー企業では、チャレンジ精神や好奇心が旺盛かどうかも重要なチェックポイントです。新しいビジネスモデルに挑戦すれば当然、既存のセオリーも既存の取引先もないので、営業にしろ開発にしろ1つ1つの仕事が新しい試みであり、未知の世界への挑戦になります。

ですから未知のもの・未経験のものに強い興味を示し、自分の知らない世界へもリスクを恐れず果敢に飛び込んで、新たな体験を楽しめる人が好まれるのです。もちろん企業によって求める人材は多少異なりますが、前向き、成長意欲が強い、チャレンジ精神や好奇心が旺盛といった意欲的な姿勢があるかどうかは、どのベンチャー企業でも注目して見ています。

ただしベンチャー企業の面接では、単に高い目標や目新しい目標を掲げるだけではなくて、その目標を達成することにこだわる姿勢も不可欠です。どんなに前向きな気持ちで挑むにせよ、高い目標を掲げれば周りとの競争も生まれますし、新たな挑戦をすれば困難な問題に直面し、想定通りにいかないことも多々あります。ベンチャー企業は限られた人数で新しい事業に挑戦し、急速に成長していこうと頑張っている会社ですから、少々壁にぶつかったくらいで弱音を吐き、自分を甘やかす人物では困るわけです。

そのためベンチャー企業では自分の掲げた目標の達成に執着し、想定通りにいかなくても諦めずに創意工夫を重ねるといった、タフな精神力の努力家が好かれます。ベンチャー企業の面接では「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」や「成功体験・失敗体験」などの体験談を通して、そうした部分が見られているということを意識しておきましょう。

そして少人数で新たな事業に挑戦するベンチャー企業では、精神面だけではなく、その目標を達成するのに必要な実力があるかどうかも重要になります。その実力を測るのは学歴や資格やテストの点数ではなくて、実際にどんなインターンやアルバイトの経験があるか、そこで何を学びどんな成果を残せたのかです。世の中には高い学力や資格があっても、それを仕事に活かせない人が大勢います。ベンチャー企業は少数精鋭ですから、肩書きばかりで現実的な利益に貢献できない人はただの”お荷物”であり、ちっとも歓迎されません。

実際ベンチャー企業では入社後の社員評価も、仕事の功績による成果主義を取っているところが多いです。それと同様ベンチャー企業では採用選考においても、これまで実際どんな経験を積み、どんな戦果を挙げたのかによって実務能力を見られます。ベンチャー企業の面接では「インターンに参加した」「アルバイトをした」と述べるだけでなく、そこでの具体的な経験・成果を説明し、入社後も活躍できるスキルがあると示すことが大切です。

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プロが伝授!ベンチャー企業の面接を突破する方法

プロが伝授!ベンチャー企業の面接を突破する方法

「新しい事業に対しても積極的に取り組み、利益を出せる学生」がベンチャー企業では好まれます。では、面接で自分がそのような人材だとアピールするためにはどうすればいいのでしょうか。

ここからはキャリチャンが、ベンチャー企業の面接を突破するための秘訣をご紹介します。これを読んで一緒に内定獲得を目指しましょう。

“なぜベンチャー企業を選んだのか”の理由を明確にする

まずは、なぜベンチャー企業なのかを明確にしてください。なぜなら多くの企業は「なぜ安定した大手ではなく、不安定なイメージのあるベンチャー企業をわざわざ選んだのか」の理由を知りたがっているからです。

ベンチャー企業のほとんどは会社規模が小さく、設立年数も浅い。さらに成功するかもわからない新しい事業を常に展開し続けている企業のため、「業績不振」「雇用・給料の保証」などといった心配・不安要素があります。

それに比べて大手企業は、すでに出来上がった事業を守り続けることが仕事のため、新しいことを始めるよりもリスクが少ないです。それに会社規模も大きいですし、なにより社会的信頼があることから「安定」しているというイメージが根強くあります。そんな安定した大手企業は毎年就活生がたくさん集まりますし、人気が高いのも当然です。

それなのになぜ「安定」ではなく、「リスク」を取ったのか。その理由を聞くことで学生の志望度の高さや熱意、さらに企業に対する理解度などを企業はチェックしたいのです。

つまり、「安定した給料や雇用よりも、新しい事業や開発に携わりたい!」と思いを伝えるためにも、この「なぜ大手ではなく、ベンチャー企業なのか」を明確しなくてはならないのです。

面接でもストレートに「なぜ大手ではなくベンチャー企業?」と聞かれることもありますし、違う質問からもチェックされているので、まずはしっかりと自分の中で「なぜベンチャー企業なのか」を明確にしておきましょう。

「チャレンジ精神」「成長意欲」のアピール&企業が求める人材に近づく

次に、自分が企業にとってメリットとなる人材であることをアピールするためにも、ベンチャー企業が求める人材に近づくことが大切です。そのため、ベンチャー企業が好む「チャレンジ精神」や「成長意欲」などがあることをアピールしていきます。

ただ、「私にはチャレンジ精神があります」だけでは信ぴょう性がありませんので、自己分析から“なぜチャレンジ精神があるのか”を明確にし、実際の体験などを交えながら話しましょう

さらに、企業にとってメリットとなる人材であることをアピールするために、その企業が求める人材に近づき、自分をアピールしていきます。

具体的に企業研究からその企業が求めている人材や要素などを知り、自分の強みがその企業で具体的にどう役立つのかをアピールします。そうすることで、ピンポイントに企業が求めている人材だとアピールできますし、「自分の魅力」や「志望度の高さ」なども同時にアピールすることができます。

ベンチャー企業全体で「チャレンジ精神」や「成長意欲」などが好まれる傾向にありますが、それぞれの企業で求められているものには多少違いがありますので、しっかりと「その企業」で求められる人材は何かを知り、ピンポイントにアピールしていきましょう。

自己成長のために“その会社を選んだ”という思いを伝える

より自分の熱意や志望度の高さをアピールするために、「自己成長のためにその会社を選んだ」という思いを伝えます。

どの企業も採用に膨大な時間、お金をかけ、学生に先行投資をすることで、今後の業績につなげようとしています。そのため、「そんなにも時間やお金をかけたのだから、その分優秀で会社の利益につながる人が欲しい」と思うのは当然のことです。

ですので、そんな企業の思いに答えるためにも、自分が成長することで会社の利益につながるという思いを伝えましょう。具体的に自分がどのように成長していきたいと思っているのか、自分が成長することで会社にとってどのようなメリットが発生するのかを述べると効果的です。

また、自己成長やチャレンジ精神などから、会社を自分が大きくしていきたいという思いを伝えるのも効果的です。これもただ「大きくしたい」と述べるのではなく、どんな思いから大きくしたいのか、大きくするために具体的にどんなことをするのかを述べます。

利用者の声

ベンチャー企業でよくある質問例と対策

ベンチャー企業でよるある質問例と対策

特徴でもお話ししたように、ベンチャー企業の面接では「成長意欲やチャレンジ精神の有無」を確認するような質問がされる傾向があります。では、具体的にどのような質問がされるのか。質問例と回答のポイント、合わせて解説します。

志望動機

    【質問例】

  • 「志望動機を教えてください」
  • 「当社を応募した理由は?」
  • 「当社に対する印象は?」

志望動機はどの企業でも必ず聞かれますし、一番わかりやすく「学生の志望度」を知ることができる質問です。もちろん、志望動機を聞く意図は「学生の志望度がどれぐらい高いのか」を見極めることです。

そんな志望動機での回答のポイントは、“なぜ安定志向な大手企業ではなく、不安定な印象のあるベンチャー企業を選んだのか“を明確にすることです。なぜこの企業でなくてはならないのかという思いが通じれば、志望度が高いと判断されます。

体験談

    【質問例】

  • 「成功体験は何ですか?」
  • 「失敗体験を教えてください」
  • 「挫折した経験は?」
  • 「壁にぶつかった経験は?どう乗り越えた?」

成功や失敗などといった体験談を聞く意図は、学生のリアルな中身を知るためにです。ベンチャー企業は成長意欲やチャレンジ精神などといった意欲的な姿勢が求めており、そしてこのような意欲的な姿勢は実体験からが一番見極めやすいのです。

そんな体験談に対する回答のポイントは、 “どのような壁にぶつかり、どう乗り越えたのか、そしてこれらの体験は今後どう活かされていくのか”を述べることです。

どのような壁にぶつかり、どのように乗り越えたのかを話すことで、ストレス耐性があることをアピールできますし、それらの体験は今後どう活かされていくのかを話すことで、成長意欲をアピールできます。

ですので、具体的なエピソードを交えながら、これらの経験が“その会社”でどう活かされていくのかを述べましょう。

将来のビジョン

    【質問例】

  • 「将来のビジョンは?」
  • 「〇年後どうなっていると思いますか?」
  • 「入社したらどんな仕事をしたいですか?」
  • 「将来どんな役職に就きたいですか?」

将来のビジョンを聞く意図は、“目標を立て、そこに向かって頑張れる人材なのか”を判断するためです。ベンチャー企業では、新しい事業を展開し、利益を出すという目標を掲げて仕事をする必要があるため、目標達成意欲があるかどうかが重要になります。

そんな将来のビジョンに対する回答のポイントは、“どのように目標を設定し、その目標を達成するために具体的にどう行動するのか“を述べることです。「〇年後にはこうなる」など、数字などを用いると話が具体化されるのでオススメです。

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ベンチャー企業の面接を受ける際の注意点

ベンチャー企業の面接を受ける際の注意点

ここまで説明してきたように、ベンチャー企業の面接では志望動機や体験談、将来のビジョンなどを明確にし、具体的な説明を加えることが大切になります。概要だけ述べても話に信ぴょう性が出ませんから、自分の頭の中にあるイメージやエピソードを具体的に語って、面接官にも同じイメージを共有してもらいましょう。そうすれば面接官もあなたの活躍する姿を想像しやすくなり、好印象を得られるはずです。

ただしベンチャー企業の面接を受ける際には、注意しなければならないこともあります。ここからはベンチャー企業の面接で悪印象を抱かれやすいNG例について説明しますので、しっかり頭に入れて気を付けておいてください。

堅苦しい態度はNG

ベンチャー企業の面接では、他の企業を受ける場合と違って、堅苦しい態度や典型的な受け答えが悪印象となる場合があります。なぜなら堅苦しい態度や典型的な受け答えをしていると、まるで決められた”良い子”の仮面をかぶっているみたいで、その就活生の本質的な部分を見極めにくいからです。それはうがった見方をすれば、通り一遍の表面的な外ヅラで覆い隠し、自分の内面を見せない不誠実な態度だと深読みされる恐れがあります。つまり本当の内面には、企業側には見せられないようなネガティブな要素が隠されていて、汚いものにフタをし、表面だけ取り繕っているのだと思われてしまうわけです。

また逆に、堅苦しい態度や典型的な答えが本質なのだと判断されれば、「型にはまった面白みのない子だな」と思われ、面接官の自分に対する興味を失わせるかもしれません。あるいは「柔軟性に欠ける融通の利かない子=その場の空気を読んで臨機応変に対応できない子」という風に見え、コミュニケーション能力が低いと判断される可能性もあります。いずれにしろ、ベンチャー企業の面接で堅苦しい態度や典型的な受け答えをするのは、決して良い印象を与えないでしょう。どんな企業であれ、仕事に対して真面目に取り組んでくれる人を求めているのは当然ですが、だからと言って四六時中ただ真面目なだけの”堅物”ではダメです。

前述のようにベンチャー企業では、何とか就活生と打ち解けやすい気楽な面接の雰囲気を作り出そうと、様々な工夫を凝らしています。それもこれも面接において就活生に身構えられず、その本質的な中身を引き出して、人柄をよく見極めたいためです。それなのに就活生の方がその空気を無視し、”良い子”の仮面をかぶって面接官との間に壁を築いてしまったら、企業側の努力は水の泡になります。

ですからベンチャー企業の面接では就活生の方も企業側の意図を察し、面接官が自分の本質的な人柄を読み取りやすいよう、柔軟な姿勢を示さなければならないのです。特にベンチャー企業は大企業と違って少数精鋭で運営していますから、入社後すぐにも社外の人と接する現場へ単独で送り出される可能性があります。そうした先輩社員のフォローがない現場で”空気が読めない”と取引先の不信を買う恐れがあり、致命的な欠点だと判断されることもあるので注意してください。

「安定志向」な発言マイナスイメージ

ベンチャー企業の面接では、「安定志向」だと思われるような発言も印象が良くないです。前述のようにベンチャー企業は、上手くいくかどうか未知数の新しい事業に挑戦している会社ですから、”安定”というイメージとは対極にあります。実際ベンチャー企業には、まだまだ事業が軌道に乗っていないところも多いですし、資本金も小さいですから当然、大企業などに比べれば不安定な要素が多いわけです。むしろベンチャー企業では、そうしたリスクを取ってでも既存の枠を超えた活躍を望んでいる、チャレンジ精神にあふれた人が求められています。

それなのにベンチャー企業の面接で「安定を望んでいる」と述べてしまえば、「本当はもっと安定したイメージのある大企業を志望していて、この企業は滑り止めだ」と公言するようなものです。就活生自身がどんな能力を持っているにせよ、明らかに自社への志望度が低く、他社から内定をもらえればそちらを選ぶ可能性が高い人に内定を出しても意味がありません。たとえ就活生自身に滑り止めのつもりがなくても、企業側にとっては同じことです。

「安定志向」は、ベンチャー企業の目指す方向性とは違います。安定志向の人はその企業の実情とは違うものを理想として掲げているわけですから、志望度が低くないなら、その企業について正しく理解できていないことになります。入社しても結局は価値観やビジョンが合わず、大した活躍ができないまま早期退職につながるだけです。そのため安定志向を疑われる発言をすると、それだけで評価が下がり、内定が遠退いてしまう恐れがあるので注意してください。

また安定志向とは少し違いますが、「ワークライフバランスを重視したい」といった発言も、ベンチャー企業の面接では同様に印象が良くないです。ベンチャー企業は少数精鋭で飛躍的な成長を目指している企業ですから、社員一人一人の担当する業務範囲が広く、背負っている責任も重くなります。時には時間外労働や休日出勤が避けられないこともあるでしょうし、もともとベンチャー企業は年間休日数も福利厚生も、大企業ほど整ってはいません。それなのにワークライフバランスを重視した発言をしてしまうと、安定志向と同様に、志望度が低いか企業理解が浅いかのどちらかだと判断されます。

いずれにしてもベンチャー企業の求める相性の良い人物ではないと思われ、内定が遠退いてしまうのです。ベンチャー企業であれどんな企業であれ、面接の際はその企業の特性や目指しているビジョンなどと、自分も同じものを望んでいると語る必要があります。そうでなければ会社との相性が良くないと思われて、評価が下がってしまうので注意しましょう。

おわりに

ベンチャー企業の面接では、「成長意欲」や「チャレンジ精神」といった意欲的な人柄をアピールすることがポイントになります。新しい事業に対して積極的に取り組む姿勢や、「安定よりも仕事のやりがいを得たい」「大変でもいいから活躍したい」という思いを伝えるのも効果的です。しかし、そうした自分の思いを上手に伝えるためには、面接練習が欠かせません。面接練習をたくさん積めば積むほど、どんどん質疑応答に慣れて回答が上達し、自分が伝えたいことを伝えやすくなります。そうして上手く話せる自信が付けば、本番の面接でも自信を持った態度で挑むことができ、面接官にすごい実力を持った人物ではないかと思わせることもできるのです。

ベンチャー企業では即戦力となる実務能力にたけた人材が求められているので、見知らぬ社会人と堂々と渡り合えるコミュニケーション能力の高さを示すことは、大きな評価ポイントとなるでしょう。ただし面接官を前にすると誰しも圧倒されるものですから、本気で内定を目指すなら、練習の際も家族や友人ではなく本番と同様の見知らぬ社会人を相手にし、緊張感に慣れておくことが大事です。緊張感を得るためにも、内定獲得に向けた適切なアドバイスを受けるためにも、就活エージェントなどの就活に詳しいプロに頼ることをオススメします。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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