【例文あり】面接後にお礼メールは必要!合否との関係性とメールの書き方

 2022年6月29日

面接が進んでいると思いますが、疑問に感じていることや困っていることはありませんか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

面接後にお礼メールを送るべきかどうかで悩んでいます。人によって「必要」という人と「いらない」という人がいるので。

実際、面接後のお礼メールって合否に影響するんですか?でも正直、お礼メールを送るにしても、どんなメールを送ればいいのか分かりません。

なるほど。確かに面接後のお礼メールは、送る人と送らない人がいますね。

結論から言うと面接の後のお礼メールは、「絶対マストじゃないけど、送った方がベター」です。今回はその理由や、お礼メールと合否との関係、正しいお礼メールの書き方などについて解説しますので、参考にしてください。

キャリアプランナー 平崎

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面接後にお礼メールは必要?合否との関係性は?

面接後にお礼メールは必要?合否との関係性は?

あなたは面接後にお礼メールを送っていますか?面接後にお礼メールを送るべきなのかどうかは、就活生の間で意見の分かれるところです。「面接後のお礼メールは必要ない」「面接後のお礼メールは合否に影響する」など、周りの言うことがバラバラで迷ってしまったという人もいるでしょう。

そこでまずは面接後のお礼メールは本当に必要なのか、合否に影響するのか、うわさの真相を解説します。

お礼メールは送った方が良い!

結論から言うと、面接後のお礼メールは送った方がベターです。「絶対送らなければならない」というほどマストな義務ではありませんが、面接にせよなんにせよお礼を言う人と言わない人がいたら、確実にお礼を言う人の方が印象が良いに決まっています。

面接後のお礼メールを「送るべき」という人と「必要ない」という人がいるのは、「絶対送らなければならない」というほどマストとまではいえないからです。面接後にお礼メールを送らなくても、面接時の自分に対する評価が下がるわけではないので、そういう意味ではマストとまでは言えません。実際に面接後、お礼メールを送らなくても選考に受かることはあります。

しかし、考えてみてください。自分のために時間を割いていただいた企業の方に、感謝の気持ちを伝えるのは、社会人としてごく普通のことです。皆さんも社会に出れば、仕事で面会してもらった営業先などの方に、面会後お礼メールを送ることになります。そして仕事の面会であれば、お礼メールの中で「自社と取引してほしい」という意思を念押しし、自社の存在を忘れ去られてしまわないよう強く印象に残そうとする狙いもあるはずです。

就活の面接についても、全く同じことが言えます。自分の面接のために時間を割いていただいた企業の方に、感謝の気持ちを伝えるのは、社会人として当然のことです。また同時に、お礼メールの中で入社の意思を改めて伝えれば、その企業に対する自分の熱意をアピールでき、採用担当者の中で自分の印象を強くする手段としても活用できます。仕事の実績を持たない新卒の選考では応募者の能力に差がつきにくいですから、少しでも企業に好印象を与えられる手段があるなら、アピールしない手はありません。

それは最終面接だけでなく、一次面接や二次面接についても同じです。一次面接や二次面接で落ちる可能性もあることを考えれば、面接後のお礼メールはそのリスクを少しでも回避するために残されている、最終アピールの手段となります。ですから面接後のお礼メールは最終面接だけでなく、一次面接、二次面接と面接段階が進むたびに、毎回送った方がベターです。

とくに、リクルーターや企業の人と連絡先を交換しているのであれば、その人たちにとってあなたは大勢いる応募者の中の誰かではなく、すでに見知っている特別な人です。一つ一つの行動が目に留まりますので、面接後にお礼メールを送らなければ、「送らないかった」という印象が残ります。ですからリクルーターや企業の人と連絡先を好感している場合は、必ず面接後のお礼メールを送るようにしてください。

お礼メールは合否に影響するのか?

面接後のお礼メールは、選考の合否に影響する場合があります。その理由は先ほども述べたように、何にせよお礼を言う人と言わない人がいたら、お礼を言う人の方が印象が良いのと同時に、新卒の面接では候補者間に能力面での差が付きにくいからです。

たとえば、最終選考に残った学生がどちらも能力的にはあまり差がないと思われるときなどに、どちらの学生を合格とするか、判断する一つの基準となるのです。つまり、能力的に甲乙つけがたい二人なら面接後にお礼メールを送ってきた礼儀正しい人の方が印象が良く、合格をもらえる可能性が高くなるということです。しかも仕事における実績がなく、候補者間に能力的な差が付きにくい新卒の面接では、そういう場面が往々にして発生します。

具体的にどう印象が良いのかと言うと、 面接後にお礼メールを送った場合、企業に「丁寧」「誠実」「報告がきちんとできる人」といった印象を与えます。それは仕事に対する能力ほど大きなアピール材料ではないかもしれませんが、プラス材料であることは確かです。

考えようによっては面接後にお礼メールを送らなくても、面接時の自分に対する評価が下がるわけではないのだから、「そんな些細なプラスは関係ない」「送らなくても問題ない」と思えるかもしれません。しかしお礼メールを送らなければ当然、送った場合に得られるプラスの印象を与えることはできず、印象としてプラスもマイナスもない=何の印象にも残らないことになります。ライバルたちと僅差の争いとなっているときに、きっちりとお礼メールで好印象を勝ち取る候補者もいることを考えると、むしろ相対的には自分の印象にとってマイナスです。

結果として、面接後のお礼メールを送らなかったばかりに、惜しくも合格を逃すという可能性も十分あり得るわけです。そんなつまらない理由で面接での努力を無駄にしたくないなら、面接後のお礼メールはぜひとも送っておくべきだと言えるでしょう。

ただし、面接後のお礼メールの内容や言葉遣いがあまりにも無礼だったり間違いだらけだったりすれば、逆にその学生への評価が下がってしまうのは当然です。面接後のお礼メールは、ただ送ればいいというものではありません。他の候補者よりもよいと思ってもらえる、好印象を狙えるようなお礼メールを書くことが大切です。

状況に応じて「手紙」と使い分けると◎

面接後のお礼メールは、状況によって「手紙」と使い分けましょう。

一次、二次…と毎選考後にお礼を伝える場合は、手紙よりメールの方が良いです。メールなら送ってすぐに届きますし、物理的にかさばらないので何通送っても邪魔になりません。

しかし最終選考の結果、面接後に内定をもらった場合に送るお礼はメールよりも手紙の方がオススメです。メールでも良いのですが、手紙の方がより丁寧な印象になり、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

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お礼メールを送る際の基本マナー

お礼メールを送る際の基本マナー

前の項でもお伝えしましたが、面接後のお礼メールはただ送ればよいというものではありません。企業に好印象を与えることが狙いですから、正しいマナーを守って送ることが大切です。

ここからは、面接後に送るお礼メールの基本マナーについて解説します。

お礼メールを出すタイミングは「面接当日中」

面接後のお礼メールを出すタイミングは面接直後、当日中が鉄則です。もし何かの事情で当日中に送れない場合は翌日の午前中に送ってください。とにかく、面接担当者の記憶が新しいうちに面接が終わってから、なるべく早いタイミングで送ることがポイントになります。

また、面接後のお礼メールを送る時間は企業の営業時間内が好ましいです。一般的な企業の営業時間は9:00~18:00が多いですが、企業によって異なることもありますので、調べてから送るようにします。

とくに深夜など、あまり遅い時間帯に送ると非常識な印象を与えかねません。かなり遅い時間まで送れなかったときは、翌日の始業時間以降に送るなど、受け取る人の状況に配慮しましょう。

件名で「お礼メール」だとわかるようにする

面接後のお礼メールを出す際は、件名で「お礼メール」だとわかるようにしてください。

企業の人事担当者は多忙ですから今すぐ確認すべき緊急のメールなのか、そうでないのかなど、優先順位が一目でわかるようにした方が親切です。他にもっと緊急な仕事を抱えている状態でメールを開けたら「お礼メール」だったとなったら、おそらく内容は読んでもらえませんし、届いたことすら忘れられてしまうかもしれません。

また、企業には1日にたくさんのメールが届きますので、件名がわかりにくいと開いてもらえなかったり、他のメールに埋もれてしまい、後で探してもどこにいったかわからなくなったりします。担当者にきちんと読んでもらうためにも、件名で内容が分かるようにしましょう。

丁寧で正しい言葉遣いを使う

面接後のお礼メールを出す際は、丁寧で正しい言葉を使ってください。

社会人になるにあたって、正しい言葉遣いや敬語はできて当たり前のことになります。相手は友達ではありませんから顔文字、絵文字、(笑)、記号などを使わないのはもちろんです。

また、メールは文章ですので口語では許されるような簡易表現や短縮言葉などもよくありません。日本語として、正しい文語表現を使うようにしましょう。

利用者の声

【例文】お礼メールの内容とポイント

ここからは下の例文をもとに、面接後に送るお礼メールの内容やポイントについて解説します。

[件名] 本日(〇月〇日)面接のお礼/〇〇大学 山田太郎【 1 】


[本文]

株式会社〇〇 ○○部 〇〇様【 2 】


お世話になっております。
本日(〇月〇日)面接を受けさせていただきました、○○大学〇〇学部○○学科の山田太郎です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴し、面接の機会を頂きまして誠にありがとうございます。

この度の面接では、社員一丸となって売上向上に取り組む貴社の姿勢や、スキルアップを支援するプログラムなどのご説明をいただきまして、大変感謝しております。
これまでも貴社を第一志望としておりましたが、面接を通じてますますその気持ちが強くなりました。
是非、次回以降の面接でも私の熱意をお伝えできれば幸いです。

ご多忙かと存じますので、ご返信には及びません。
末筆ながら、あらためて面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のますますのご発展をお祈りいたします。【 3 】


————————————-
山田太郎
○○大学○○学部○○学科
Eメール:yamada@aaaaa.com
住所:〒000-0000
東京都~~~~~~
電話番号:000-0000-0000【 4 】
————————————-

【 1 】件名

お礼メールの件名は、一目で「お礼メール」だとわかるようにしましょう。また件名には、面接の日付と大学名、氏名も入れてください。

本日(〇月〇日)面接のお礼/大学名+氏名

こうすることで、仮にメールを開かなくても誰から「お礼メール」が送られてきたのかわかりますし後からメールを確認する際にも探しやすくなります。

【 2 】宛名

企業へ送るメールの始めに来るのは宛名です。お礼メールの宛名には、企業の正式名称+部署名+わかるようであれば担当者名を記載してください。

  1. 企業・部署に宛てて送付する場合

    「株式会社ジールコミュニケーションズ
    社長室 採用チーム 御中」


  2. 個人名がわかる場合

    「株式会社ジールコミュニケーションズ
    人事部 新卒担当課 〇〇様」


  3. 名前は分からないが個人に宛てて送る場合

    「株式会社ジールコミュニケーションズ
    人事部 新卒採用ご担当者様」

宛名につける敬称は、企業や部署宛に送付するときは(1)のように「部署名+御中」、個人宛に送付するときは(2)のように「名前+様」とするのが決まりとなっています。

面接担当者の名前がわからない場合は、上の(1)のように「部署名+御中」とするか、もしくは(3)のように「部署名+ご担当者様」としてもOKです。

【 3 】内容

お礼メールに書くべき内容は、面接をしてくれたことに対するお礼と、面接の印象や企業に対して感じた魅力などです。これが最後のアピールチャンスかもしれないと思うといろいろアピールしたくなると思いますが、お礼メールの主旨があくまで「面接してもらったことへのお礼」であることを忘れてはいけません。

自己PRまで含めるとメールが長くなり、読む人の負担になりますし、自分のアピールばかりが目だって、相手へのお礼の気持ちが伝わりにくくなります。お礼メールでのアピールは自分の良さではなく、面接において自分の熱意がどれほど高まったかという点に留めましょう。

具体的には、まず「お世話になっております。」と前置きして、自分が誰なのかを名乗ります。その際「いつ面接を受けた人物なのか」と「大学名+学部名+学科名+氏名」を記述してください。次に、本題である「面接をしてくださったことに対するお礼」を述べます。その後、面接の感想や熱意など、オリジナルな文章を短く端的に記述すると良いです。

結びに、相手を気遣う一文を入れると、好印象になります。最後は「貴社ますますのご発展をお祈りいたします」などの決まり文句を入れて、メールを締めくくってください。

【 4 】署名

メールの最後には、必ず署名を入れるのを忘れないでください。署名には「氏名・大学・学部・学科・連絡先」を記載します。

誤字脱字に注意!お礼メールを送る際の注意点

誤字脱字に注意!お礼メールを送る際の注意点

例文でもわかる通り、面接後のお礼メールはオリジナルで記述する部分は多くありません。

ほとんどがフォーマットに則った短い文章です。しかしだからこそ、気を付けなければならない注意点がありますので、ご説明しておきます。

自己PRを含んだ内容にしない

お礼メールの内容に、自己PRを含めてはいけません。お礼メールに書くべき内容は、面接をしてくれたことに対するお礼と、面接の印象や企業に対して感じた魅力などです。これが最後のアピールチャンスかもしれないと思うといろいろアピールしたくなると思いますが、お礼メールの主旨があくまで「面接してもらったことへのお礼」であることを忘れないでください。

自己PRまで含めるとメールが長くなり、読む人の負担になりますし、自分のアピールばかりが目だって、相手への感謝の気持ちが伝わりにくいです。そのため自己PRを含んだ内容にすると、読む人には何のためのメールなのか分からないばかりか、下手をすると「面接のお礼」を題しながら自己PRのためにメールしてきているように見えます。「自己主張が強く、他人への感謝が足りない人」という印象になり、かえって悪印象になりかねません。面接のお礼メールでは、自分の受けた面接の話から外れることは省いて、簡潔にまとめることが大切です。

それに本来、自分の良さをアピールする機会は、面接の段階ですでに終了しています。それなのに面接とは離れたところで、メールを使ってあからさまに自己PRをするのは反則です。試合の外で反則技を使っているようなズルい印象を与えないためにも、社会のルールを無視した非常識な人間だと思われないためにも、お礼メールの中では面接へのお礼と熱意の表明に留め、自己PRをしないようにしましょう。

誤字脱字はないかを何度もチェック

面接後のお礼メールは短い文章だからこそ、記述ミスには一層注意が必要です。

こんな短い文章でミスしてしまうと、「注意力にかける人物なのではないか?」「感謝の気持ちがこもっていない」といった悪い印象を与えてしまいかねません。文面を何度も読み直し、誤字脱字はないか、言葉のつながりに違和感はないかをしっかり確認しましょう。

とくに、お礼を述べる相手である企業名や担当者名を間違ってしまうと大変失礼になります。企業名や担当者名には絶対に誤りのないように、細心の注意を払ってください。

お礼メールに返信が来ても再度返信は不要

面接後のお礼メールに企業から返信が来ても再返信の必要はありません。

企業で働く人は仕事で忙しいので、用もないのに何回もメールを送られるとかえって迷惑になってしまいます。企業からの返信にこちらが答えなければならない質問などがあれば別ですが、そうでなければ再度返信はしないでください。

おわりに

面接後のお礼メールは、必須とまでは言いませんが、送った方がベターです。ただし送る際のマナーを守らないと、かえって悪印象になってしまう恐れがあるので注意してください。

お礼メールの内容は読む人の負担にならないよう、端的にするのがポイントです。短い文章だからこそ、誤字脱字はないか、正しい敬語を使っているか、しっかりチェックして誤りのないようにしましょう。

丁寧な言葉遣いやビジネス文章に自信がない人は、就活エージェントに頼るのがオススメです。就活エージェントは就活のプロなので、企業に好印象を与えるお礼メールの書き方を知っています。

正しい言葉遣いや企業に好まれる表現方法など、完璧なアドバイスをしてくれるでしょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

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