【例文あり】面接で「自分を動物に例えると何?」に上手に答えるコツを紹介

 2023年3月7日

就活が始まって、面接の調子はどうですか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

だいたいの質問は用意できてるから大丈夫なんですけど、この前の面接で「自分を動物に例えると何ですか?」と聞かれた時に黙っちゃって…。

変わった質問ですが、結構聞かれることがあるんですよね。この質問も対策しておくといざという時助かりますよ。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですね。就活において「自分を動物に例えると何?」の正解って何なんでしょうか?

わかりました。“面接官の意図”や“上手な解答法”について詳しく説明していきますね。

キャリアプランナー 岡田

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面接で「自分を動物に例えると」を聞く意図

面接で「自分を動物に例えると」を聞く意図

変わった質問の定番ともいえる「自分を動物に例えると何ですか?」という質問。多くの企業でされる質問ですが、面接官はこの質問からどのようなことをチェックしているのでしょうか。

ここではそんな面接で「自分を動物に例えると何ですか?」と聞く面接官の意図について解説していきます。意図を理解することでどのように答えればいいのかが見えてきますので、しっかりとチェックしていきましょう。

客観的に自分をどう見ているかのチェック

面接で「自分を動物に例えると何ですか」と質問する意図は、客観的に自分をどう見ているのかをチェックするためです。自分を別の物に例えるという質問において自分をどのようなものに置き換えるのかを知ることで、自分をどのように見ているのかをチェックするのです。

自分をどのように見ているのか、どのような点をその動物と似ていると感じたのか、自分をどのように評価しているのか、自分についてや強みなどをちゃんと理解しているのかなどをこの質問を通し、企業との相性を図ります。

人の見え方は自分と他人とでは異なります。その中で自分の見え方と企業側からの見え方に相違が生まれると会社として同じ方向を見ることができないと判断されてしまい、内定が遠のきます。

企業という組織は皆が同じ方向を向けないと成長することができませんので、自分の価値をちゃんと客観的に理解しているのかどうかは新卒採用を行ううえで重要な項目で、この質問はそれらの見極めるのにちょうど良い質問というわけです。

柔軟な発想が人材かどうかのチェック

動物という自分を別のモノに例えるということで、学生自身の“発想力”をチェックしています。企業は柔軟な発想力のある人材を求めていますので、それらを見極める「動物に例えると」という質問は都合が良いのです。

なぜ企業側は柔軟な発想力がある人材を求めているのかというと、柔軟性がある人は、臨機応変な対応をすることができ、頭が柔らかく、その場に適した発言や行動をすることができると判断されるからです。

反対に柔軟性がない人は自分のこだわりを持ち、周りに合わせて行動できないという印象を持つため、面接においては良くない印象を受けることとなります。ですので、それらをチェックするために「動物に例えると」という、自分を別のものに例える質問を多くの企業で行われます。

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「自分を動物に例えると」の上手な回答法

「自分を動物に例えると」の上手な回答法

「自分を動物に例えると」 という変わった質問からは学生の様々なことを知れることから、多くの企業で用いられます。そのため、対策は必須となりますし、しっかりと答えられるように準備しておかなくてはなりません。

では具体的にこの答えに迷ってしまう変わった質問、どのように答えればよいのでしょうか。ここではそんな「自分を動物に例えると何ですか」という質問を上手に応える方法をご紹介していきます。

ポイント1:自分に当てはまる動物を探す

一番初めに自分を動物に例えると何になるのかを考えます。動物の探し方は下記を参考にしてください。

  1. 自己分析をして自分の性格を知る
  2. 動物の特徴を知る(インターネットや本などから)
  3. 自分の特徴とリンクする動物をピックアップする

自分に当てはまる動物を探す際は「自己分析」が必須になります。まずは自分という人間がどんな人間なのかを深く知らないと、面接官を納得させられる回答はできないからです。

そのため、自己分析から過去などを振り返り、自分はどんなことに興味があり、どんなことが強みなのかを考えましょう。

次に、インターネットや本などから動物の特徴を調べていきます。「なんとなく自分はこの動物かな」と限定するのではなく、いろんな動物の特徴を調べてください。

最後に自分の特徴(性格)とリンクする動物をピックアップします。ここでも動物は1つに絞らないのがポイントです。

下記に各動物のアピールポイントをまとめました。自分の特徴や性格と合わせながら参考にしてみてください。

  • 犬→親しみやすさがある
  • 猫→自分を持っている
  • ハムスター→チャレンジ精神がある
  • アリ→働きもののアピール

  • イルカ→思考力がある
  • カメ→正確かつ慎重に物事をこなせる
  • 馬→人当たりがよく社交性がある
  • ウサギ→好奇心旺盛である

  • ライオン→リーダーシップ、責任感がある
  • 羊→自分の裁量で仕事する
  • キリン→危機を察知することができる

ちなみに、キャリチャンのオススメ動物は「ライオン」です。なぜなら、“リーダーシップが取れること”をアピールできるからです。

企業側はリーダーシップが取れる学生に魅力を感じます。リーダーシップがあるということは、企業にとってもメリットとなりますし、自分も内定へと繋がり、早期出世など、自分の成長にも繋がります。

しかし、求めている人物像は企業によって異なりますし、ライオンを言えばいいというわけではないことを覚えておいてください。

ポイント2:企業に沿った動物を選ぶ

ポイント1でいくつかに絞った動物の中から、「企業に沿った動物」を選びます。企業に沿った動物とは、企業が求めている人物像に近い動物のことです。

つまり、その動物から自分の強みをアピールでき、企業にとってメリットになる人材だといえる動物を答えるのです。

面接では、企業にとって自分はメリットとなる人材だとアピールすることが大切です。なぜなら企業側もメリットとなる人材を求めているからです。

たとえば、営業職は人当たりがよく、好奇心旺盛な人を求めるのに対し、「ハムスターです。なぜなら細かい作業が得意からです。」と答えても面接官には響かないのです。

そのため、企業が求めている人物像はしっかりと把握してきましょう。求める人物像は企業研究をすればわかります。企業研究から、自分の強みが企業でどう活かせるのかを具体的なエピソードとともに話せる動物をピックアップしましょう。

具体的なエピソードは、実体験や経験などを話すのが、信ぴょう性がありオススメです。

ポイント3:伝えるべき内容をまとめて結論から述べる

動物を1つに絞ったら話す内容をまとめます。何度もいっていますが、面接では動物から自分が企業にとってメリットとなる人材であることをアピールする必要があります。

それらをわかりやすく伝えるためにも、話しの流れを意識しましょう。話の流れがよくなれば、自然と「柔軟な発想力がある人」であることもアピールできます。

話の伝え方として、ビジネスでよく使われる文章構成法である「PREP法」に基づいて話すのが効果的です。

  • P=point(結論)
    →動物に例えると何なのか

  • R=reason(理由)
    →なぜその動物なのかの理由(動物の性質や特徴など)

  • E=example(具体例)
    →その動物と自分の関係性(双方の特徴からのたとえ話など)

  • P=point(結論)
    →自分の強みがどのように企業で役立つのか

まず、自分は何の動物なのかを述べ、次になぜその動物なのかの理由を述べます。この際に動物の特徴や性質などを話すと、面接官が動物を想像しやすく、話しが伝わりやすくなります。

次に具体例です。自分の特徴と動物の特徴でリンクする部分や似ている部分などを述べることで、話しが具体化します。さらに、実体験などを盛り込むとより話が具体化され、信ぴょう性も上がります。

最後に2回目の結論を述べます。最後の結論では「自分が企業にとってメリットとなる人材であること」を伝えましょう。最後の部分をしっかり伝えることができれば、“柔軟な発想力があること”もアピールできます。

「ナマケモノ」は答えない方がいい?

基本的には自分の強みとリンクし、企業にとってメリットとなる人材であるとアピールできるのであればどの動物を選んでも問題はありませんが、キャリチャンとして「ナマケモノ」は答えないことをオススメします。

ナマケモノは穏やかな性格を表したり、実は泳ぎが得意という意外性をアピールする際に用いられることがありますが、やはり「怠けている」という印象はどうしても根強く残ります。そのため、「仕事をしたくない」と捉えられてしまう可能性があるのです。

ナマケモノは生き抜くためにあえて活動量や食事を減らし、消費エネルギーを最小限に抑えているという生き方をしていますが、このような詳しい生態を知らない面接官の方が多いため、「就活をしたくない」と思われないためにも、ナマケモノと答えない方が無難です。

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【例文】「自分を動物に例えると」の答え方

【例文】「自分を動物に例えると」の答え方

今回はキャリチャンがオススメする「ライオン」を題材に例文をご紹介します。

  1. 動物に例えると何なのか(結論)
  2. なぜその動物なのかの理由(理由)
  3. その動物と自分の関係性(具体例)
  4. 自分の強みがどのように企業で役立つのか(結論)

上記の伝えるべきことやPREP法を意識してご覧ください。

私は動物に例えると「ライオン」です。(結論)

ライオンは家族や仲間を大切にし、リーダーとしての責任感がある動物です。私もライオンのように同じ目標に向かって協力し合う仲間を大切にし、リーダーとしての責任を持つことができます。(理由)

私はサッカー部のキャプテンでした。優勝という目標を仲間と達成するために、日々練習を重ねてきましたが、優勝することはできませんでした。しかし、みんなの気持ちを向上させるために、一人一人と向き合うことで、練習の質が上がり、去年よりも順位を上げることに成功しました。そして私は率先して行動することで仲間が信頼してくれるということを知りました。(具体例)

仕事をする上でも仲間と協力し合うことは大切だと考えております。そのため、仲間から信頼を得るためには、自ら率先して行動することをこれからも心がけていきたいと思います。(結論)

「自分を動物に例えると」を答える際の注意点

「自分を動物に例えると」を答える際の注意点

「自分を動物に例えると」という質問は学生の様々なことを知れることから、多くの企業で用いられます。そして回答の内容が合否に大きな影響を与えるほど重大な質問でもあるため、しっかりと答えられないといけません。

では「自分を動物に例えると」を答える際には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。ここではそんな注意すべき回答について解説していきます。

マイナーすぎる動物はNG

動物を答えるうえで注意したいのが、「マイナーすぎる動物」です。たとえ動物の性格や習性が自分と似ている、企業が求める人物像に当てはまる場合でもマイナーすぎる動物は面接官が想像しにくいことから、回答としてはオススメできません。

世の中にはたくさんの動物がいますし、今は様々な動物をペットとして飼われていることから、若い人にとっては“マイナー”だと感じない動物もたくさんいるでしょう。しかし年配の面接官などはその動物を知らない可能性があるため、学生の本質を見極めにくいのです。

マイナーな動物を答えてしまい、面接官が想像しにくい場合には自ら自分の評価を下げていることとなりますので、どんな面接官でも想像のしやすい有名な動物を例えにするようにしましょう。

集団面接の場合、「他の学生と被りそうでいや」と思う人もいるかもしれませんが、動物が被ることは何の問題もありません。大切なのは動物ではなく、“なぜその動物なのか”の中身ですので、無理に動物を変えようとするのではなく、自分についての理解を深めていることは示せるような回答を用意しましょう。

企業との関係性の薄い回答はNG

動物を答える際、動物の性格や習性が企業が求める人物像をかけ離れている、関係性が薄いものはNGです。動物はもちろん、“なぜその動物なのか”を答える際にも企業が求める人物像とかけ離れた内容のものはNGですので注意してください。

企業との関係性が薄く、かけ離れた動物・内容を述べると「企業研究不足」だと判断されてしまい、企業研究不足だと「熱意がない」「入社意欲が感じられない」と判断され、内定が遠のきます。

ですので、企業と関係のない動物や内容を答えてしまわないように、しっかりと企業研究を行い、企業が求める人物像を自分の中で把握してください。すごい動物にこだわるのではなく、自分をアピールできる動物を見つけましょう。

おわりに

「あなたは動物に例えると何ですか?」という質問は変わった質問の代表ともいえますね。多くの企業で質問されるとわかっていてもなかなか答えに悩むでしょう。ただ定番な質問だからこそ、企業側はこの質問による回答の質を重要視していますので、しっかりと答えられるようにしなくてはいけません。

まずは質問の意味をしっかりと理解し、自分に合う動物は何かを考え、企業側は求める人物像を意識しながら答えられるようにしましょう。もしどう答えればいいのかわからない場合にはぜひキャリチャンを頼ってください。

キャリチャンが開催するイベント「面接サポート」では、動物を例えるとをはじめとした回答が難しい質問を一緒に考えますし、好印象を抱ける面接をするためのサポートを行います。ぜひ気楽にご参加ください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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