自信がないままでの就活は高リスク?自信のつけ方と改善策

 2023年3月2日

もうすぐ就活シーズンですね。自信のほどはどうですか?

キャリアプランナー 廣瀬

就活生 Aさん

全然自信ないです。面接でちゃんと喋れる自信ないし、どこにも内定をもらえなかったらどうしようって考えると、たまらなく不安になります。こんな状態で、就活を乗り切れるでしょうか?

学生にとって就活は将来を左右する大事なことですし、初めてのことですから、多少の不安や自信のなさを感じるのは自然です。心配しなくて大丈夫。
でも、その自信がない状態のまま就活に挑むのは良くありません。自信のなさが原因で、就活に悪影響を及ぼすリスクがあります。

キャリアプランナー 廣瀬

就活生 Aさん

そうなんだ……。でも自信なんて持てそうもないし、どうしたらいいですか?

就活に自信が持てないのには人それぞれ原因があるので、それを突き止め、適切な対処をすることが大事です。
今回のコラムでは、就活に自信が持てない原因と対策法についてまとめました。自信を持って就活に挑めるよう、一緒に改善していきましょう。

キャリアプランナー 廣瀬

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自信のなさは就活に悪影響を与える

自信のなさは就活に悪影響を与える

就活が本格化する前、「企業の人の前でちゃんと喋れるかな」「自分なんか採用してくれるだろうか」「内定取れる自信ないなぁ」なんて悩む学生は、案外多いものです。

初めての就活に挑むわけですから自信がないのは当然といえば当然ですが、みんなが同じような状態なら自信のないままでいいかというと、それは違います。

なぜなら、自信がない状態のまま本格的な就活シーズンに突入してしまうと、就活にさまざまな悪影響を及ぼすからです。就活に自信をつける方法を学ぶ前に、まずは自信がないまま就活をするリスクについて理解しておいてください。

コラムの始めに、自信がないことで起きる就活への悪影響について解説します。

自信がないと面接に受からない

残念ながら、自信がないまま就活をしても、ほとんど面接に受かりません。面接の際は誰しも緊張するものですが、自分に自信がない人はそれが極端で、表情や姿勢など全身から弱気なオーラを放っています。

入室して自己紹介したときから声が震えていますから、面接官には学生の自信のなさが一目瞭然ですし、まず第一印象が良くないです。話を始めれば途中で噛んだり、言葉に詰まってしまったりして、結局何が言いたいのか分からないこともよくあります。

さらに自信のない人は、ちょっと想定外の質問をされるだけで焦ってしまい、明らかにオドオドしていて挙動不審です。仕事は日々”想定外”の連続なのに、そんな頼りない人に仕事を任せたい、採用したいと思う企業はないでしょう。

せっかくESで好印象を与えても、いくら筆記試験で高得点を挙げても、面接で受からなければ内定はもらえないのです。

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負のループに陥り就活が失敗に終わる

自信がないまま就活すると、負の無限ループに陥って抜け出せなくなり、就活に失敗する可能性が高いです。

前述のように自信がない人は面接に受かりませんから、面接に落ちたことでまた自信を無くしてしまい、また面接に落ちるという悪循環を生み出します。そして「自信がない」→「面接に落ちる」→「さらに自信を無くす」→「また面接に落ちる」…と繰り返しているうちに、いつの間にか内定がないまま卒業を迎えているのです。

また、そんな自信も内定もない「ないない地獄」に陥っているときは、当然気持ちも晴れず、後ろ向きになります。そうした心の状態は顔つきに出ますし、服装に構わなくなったり部屋も汚れたままだったりと容姿や環境にも表れるので、私生活まで悪い影響が出かねません。

そうなれば、就活も私生活もうまくいかず、すべてがダメになってしまいます。ですから就活に自信のない状態は「仕方がない」などと放置せず、きちんと対策しなければならないのです。

就活において自信がない理由とは

就活において自信がない理由とは

あなたは、なぜ就活に自信を持てないのでしょうか。就活に自信がない就活生は案外多いものですが、その原因は人それぞれです。自信がない状態を改善しようにも、原因となっているものが何なのか突き止めないと、適切な対策を施すことができません。

ここからは就活に対して自信が持てない就活生に、よく見受けられる3つの理由について紹介しますので、自分にどれが当てはまるか考えながら参照してください。状況別の対策を見る前に、まずは自分が抱えている根本的な問題点を知っておきましょう。

性格的問題

就活に自信が持てない理由としてはまず、「緊張しやすい性格」「ネガティブ思考」といった、就活生自身の性格的な問題が多いです。大胆な人や楽観的な人なら気にしないことも、緊張しやすい人・ネガティブ思考の人からすると大きな不安要素となり、就活への自信が持てない原因となります。

たとえば緊張しやすい性格の場合、就活にチャレンジしようと考えるだけでナーバスになり、結果に自信が持てません。就活は学生にとって慣れないことに対する緊張と、今後の人生を左右する大事なことに挑むという緊張があるうえ、面接では人前で話をすることに対する別の緊張も加わります。

そういうものに挑むときは誰しも多少緊張するものですが、緊張しやすい性格の人は、下痢をおこす、吐き気をもよおす、冷や汗が止まらなくなるといった体調に異変をきたすほど強い緊張を感じるのです。

適度な緊張は良い結果をもたらすこともあるものの、過度な緊張はたいてい悪い結果を生んでしまいます。緊張しやすい性格の人は、過去に過度な緊張が原因で失敗した経験があるため、きっと今度も失敗するに違いないと思い込むことが、就活に自信が持てない原因です。

ただし緊張しやすい性格そのものはそうそう変わらないにせよ、後ほど説明する就活対策をしっかり行えば、緊張感はある程度緩和できます。それよりも問題なのは、その「失敗するに違いない」と思い込むネガティブ思考の方です。

そのネガティブ思考が、緊張した際の失敗を思い起こさせ、なおさら緊張に拍車をかけているとも言えます。物事の見え方はその人の捉え方や考え方によって変わりますが、ネガティブ思考の人は自ら物事を悪い方へ悪い方へと受け取ってしまうことが多いです。

何かに挑戦するとき、いろいろな事態を想定して備えることは必要とはいえ、悪いことばかり想像していては前向きな気持ちになれないので、とても自信なんて湧いてきません。

それに加えてネガティブ思考の人は、自分の中の良い部分より悪い部分に注目しがちで、自分で自分の価値を否定してしまう傾向があります。そして周りの就活生と自分を比較して、自分の方が劣っていると思い込み、「どうせ自分なんか受からないに違いない」という発想になるわけです。

そうした性格や考え方は自分で意識的に発想の転換を図る努力をするとともに、簡単には改善しにくい部分でもあるので、強制的に自信につながるような対策を施す必要があります。

容姿による問題

就活に自信が持てない人の中には、自分の容姿に自信がないために、就活にも自信が持てないという人も多いです。人の容姿というのは、見る人の印象を大きく左右します。これまでの学生生活の中でも、話したこともないのに見た目で何となく「優しそう」「賢そう」「爽やかそう」などと感じたり、逆に「意地悪そう」「頭が悪そう」「怖い」などと感じたりしたことがあるはずです。

そして大抵は前者の、良い印象を与えやすい容姿の人ほど周りに好感を持たれやすく、何かにつけて得をします。それと同様、ビシッと恰好よくスーツを着こなしている社会人を見ると、その人の仕事ぶりを見たわけでもないのに、なぜか「仕事ができそう」などと良い印象を感じるものです。

それとは逆に、ヨレヨレのスーツにボサボサ頭の社会人を見ると、なんだか疲れていて不潔そうに見え、仕事ができそうには思えません。それがもし就活中の学生だったら、見る人がどちらに好感を持ち、採用したいと思うかは明らかです。

そのため鏡に映る自分のスーツ姿を見て他人がどう思うか想像し、就活への自信につながることもあれば、逆に就活への自信を失ってしまうこともあります。とくに、これまでの人生において自分の容姿がプラスに働いた経験があまりない人、逆に悪い印象を持たれがちな人は、初めから自分の容姿に自信を持っていない状態です。

そこに、借りてきたみたいな着慣れないスーツが加わり、就活での身だしなみの整え方にも慣れていないので、ますます「これで好印象を与えられるのか」不安になって、容姿に自信を持ちにくくなります。

しかも、そうした自分の容姿に対する不安感・自信のなさは、無意識に背筋を丸めさせ、表情を暗くさせて、いっそう印象の悪い容姿を作り出してしまうのです。そして「見た目に自信がない→余計に印象の悪い容姿になる→就活に悪影響→ますます自信を失くす」という、切っても切れない負のスパイラルに陥ることがあります。

とはいえ、就活における容姿の問題はその他の問題に比べると、取り組み次第で比較的短時間に改善が見込める部分ですから心配はいりません。もちろん高価な化粧品も装飾品も、プチ整形も不要です。具体的な対策法は後ほど説明しますので、そちらを参照してください。

準備不足による問題

就活への自信が持てない原因としては、自分自身の準備不足に問題がある場合も多いです。受験前の勉強不足や試合前の練習不足などと同様、就活に限らず何をするにも、準備不足は自信のなさへとつながります。

受験や試合で自信が持てたのは、「こんなに勉強したんだから正答できるはず」「こんなに練習したんだから、それを実践すればいい」という自負があったためです。もちろん就活だってそれと同じく、準備が万全であれば自信が湧いてきますが、準備不足では不安しか湧いてこないでしょう。

就活での筆記試験(Webテスト)にせよ、ESにせよ、面接にせよ、何の対策もせずに初めから上手にこなせる人なんていません。ほとんどの企業ではSPIなどの適性検査が行われますが、その大部分を占めるのは筆記またはWebによる学力試験です。問題自体は中学~高校レベルとはいえ、理系学生・文系学生に関係なく幅広い分野から主題されるうえ、問題数のわりに試験時間が短いので回答の正確さとスピードが求められます。

受験の時と同様、それに向けた勉強をしっかり行い、模擬試験で高得点を上げられる状態になっていなければ、とうてい自信なんて湧いてくるはずがないです。ESの場合は学力試験と違って分かりやすい得点では表せませんが、やはり同様に上手・下手というのはあります。

志望動機やガクチカといった問いに対し、読みやすくて分かりやすく明解に答えるだけでなく、その中に自分の良さをアピールする内容を盛り込み、一読して「この人を面接に呼んでみたい」と思わせなければなりません。

それを決められた小さな記入欄内で可能にするには単に作文が得なだけではダメで、自分や企業・業界のことを深く理解し、「どんな文章・内容なら採用担当者の心を掴めるか」を考慮に入れたES独特の書き方を練習する必要があります。しかもESの出来栄えは得点では表せないため、「十分に理解を深めたし練習もした」という事実に加えて、自分以外の第三者がそれを評価し、手ごたえを感じられなければ自信なんて湧いてこないわけです。

そして面接だって、もちろん専用の対策と練習が必要になります。初対面の見知らぬ社会人に一挙手一投足をジロジロ観察される重圧、それに自分の人生がかかっているという心理的プレッシャー、自分の声以外何も聞こえない張り詰めた空気。そういう雰囲気の中で尋問みたいな質疑応答がなされ、分かりやすく説明すると同時に自分の良さをアピールしなければならないのですから、緊張するなという方が無理な話です。

何を聞かれても答えられるよう自分や企業・業界への理解を深め、あらかじめ予想される質問への回答をある程度考えておくとともに、面接マナーと緊張感に慣れるための実践的な練習を積んでおく必要があります。

それらの面接対策と練習をしっかり行ったうえで、模擬面接などを通して実際に上手な受け答えができるようになったという実感がなければ、自信を持つなんて不可能です。就活に自信がない人の多くは、「やれる対策はやり尽くした」「そのおかげで実際上手にこなせるようになった」という実感が絶対的に足りていません。

その根底にあるのは自己分析不足と企業・業界研究の不足、筆記試験・ES・面接といったそれぞれの試験項目に対する対策不足と練習不足、第三者による客観的な評価の不足です。それらは容姿の問題に比べると対策に時間はかかるものの、やればやるほど確実に自信につながりますので、次項の対処法を参考に万全の準備を整えていってください。

プロが伝授!自信をつけるためにすべき対策法

プロが伝授!自信をつけるためにすべき対策法

就活に自信をつけるためには、心の準備も含めて、しっかりと準備を整えることが重要です。しかし、ただ準備を整えるといっても漠然としていますよね。まだまだ単位を取らなければならない人もいますし、すでに卒業研究を始めている人やアルバイトなどで忙しい人もいますから、無限に時間をかけられるわけではないでしょう。

何をどう万全にすべきか分からないまま、手当たり次第に対策しようとしても、時間ばかりかかって効果が薄いです。

そこで、ここからは自信をつけるために共通して意識してほしいことと、状況別の対策法をご紹介します。どれも就活にとって必要な対策ではありますが、どんなところに自信が持てないのか、自分の状況に応じて重点的に対策すべきポイントを見極め、効率よく取り組んでください。

共通して意識したいことと成功のための秘訣

初めに、就活を成功させるために、状況によらず全ての就活生に共通して意識してもらいたいことを、下記にまとめておきます。

  • 自分を否定しない
    →「どうせ無理だから」「自分にはできないから」などと自分を否定しないことが大切です。ネガティブ思考は悪い方向へと導きますし、緊張や失敗、自信喪失へとつながりますので、ポジティブに考えるように心がけてください。ポジティブに考えるのが難しい人は、“悪い方向に考えない”ようにしましょう。

  • 客観的な意見を求める
    →他人の意見に流されるのはいけませんが、他人の意見を全く聞かないのも良くありません。自分一人の主観的な視点だけだと視野が狭くなってしまい、思い込みや自信喪失といった悪い沼から抜け出せなくなります。面接などでも客観的な意見を参考にして悪いところを修正していくことが大切ですから、何もかも自分だけで考えるのではなく、他人からの意見も求めるようにしてください。

  • 事前準備を徹底する
    →受験や試合の前と同様に、就活も事前準備を万全にすることで自信をつけられます。本格的な就活が始まる前に自己分析と企業・業界研究を徹底し、何を聞かれてもいいように準備しておきましょう。自分と企業・業界への理解が深ければ、自信をもって答えられます。筆記試験やESの対策、面接練習なども必要です。万全の準備をするにはスケジュールを把握し、早め早めに行動することが大切になります。

  • 場数を踏む
    →選考や面接の場数を踏み、就活の雰囲気に慣れましょう。1回目より2回目、2回目より3回目の方が勝手がわかり、緊張感が和らぎます。模擬試験や模擬面接はもちろん必要ですが、それだけでは不十分です。他社を受けることで本物の選考を経験しておけば、本命の選考の際にはすでに見慣れた光景、聞きなれた質問となりますので、自信をもって挑むことができます。

  • 自信につながる経験をする
    →小さなことでもいいので、自信につながるような成功体験をしてください。一番いいのは、実際に企業の選考を受けて内定をもらうことです。滑り止めができることで安心できますし、1社でも自分を認めてくれる企業があると大きな自信になります。「内定をもらう」という成功体験が目的なので、志望業界と違っても大量募集などで受かりやすいといわれているような企業を受けるとよいです。

くり返しになりますが、自信のない学生を採用したいと思う企業はありません。

上記5つのポイントは何に対して自信がないかに関係なく、どの学生にも共通する就活成功の秘訣になりますので、しっかり意識して就活に取り入れてください。

1. ネガティブな性格から全面的に自信が持てない人の対策法

ネガティブ思考で就活全般に自信が持てない人は、まずは1社内定をもらって、自信をつけることが対策になります。

ネガティブ思考の人は自分で自分の価値を否定しがちですから、どこかの企業から内定をもらうことで、社会から自分の価値を認めてもらうのが一番です。「内定をもらう感覚」を知ることが目的なので、受ける企業は自分の志望業界でなくても構いません。

受かりやすいと言われている企業を受けて内定をもらい、とにかく成功体験を得ましょう。それに前項の内容とも重なりますが、どこか1社に内定をもらっていれば、最悪でも「どこにも就職できない」というリスクは回避できます。

とくにネガティブ思考の人は、ついつい物事を悪い方向へ考えてしまい、最悪の事態を思い描きやすいです。滑り止めを確保しておけば、余計な心配をせず安心して本来の就活に打ち込めるので、大きなメリットとなります。

また、自分がネガティブ思考だという自覚があるなら、意識的にポジティブに考えるようにする、悪い方向に考えないようにする努力も必要です。長年培った性格を急に変えることは難しくても、自信を失いそうになったら良い結果を想像してみたり、気分転換をはかったりといった工夫はできます。

就活で成功する学生には楽観的な人が多いですから、是非見習って、自分で自分を「負の無限ループ」に陥れないよう意識してください。

2. 見た目に自信がない人の対策法

自分の見た目に自信のない人は、以下のような点に注意して鏡を見てみましょう。話し方や立ち居振る舞いを変えるのには時間がかかりますが、見た目ならすぐに変えられます。

  • スーツ→シワがないか
  • 髪形→長さは大丈夫か、オデコは出ているか、色は大丈夫か、清潔感はあるか
  • 姿勢→猫背になっていないか
  • 笑顔→顔がこわばっていないか

猫背でヨレヨレのスーツに乱れた髪では、くたびれて野暮ったく見えてしまい、とても仕事ができそうには見えません。まずは活力にあふれた魅力的な学生に見えるよう、きちんと姿勢を正してください。

スーツは埃・臭い・シワなどがあると不潔に見えますから、まめにブラッシングするとともに、ときどきクリーニングしたりアイロンやプレスをかけたりします。髪色を明るくしている人は黒く染めた上で、清潔感のある長さにカットし、風などで乱れないよう整髪料で整えましょう。

また、爽やかな笑顔は第一印象で好感度を上げる最大の武器ですから、鏡に向かって笑顔もチェックします。自分では改善点が気づきにくい場合もあるので、自分だけで判断するのではなく、周りの人にもチェックしてもらうことが大切です。

かっこいい自分になることで就活へのモチベーションが上がりますし、見た目への自信にもつながります。人の内面は顔に出ますから、自信に満ち溢れている人はさらに見た目も良くなるはずです。

自分の身なりに不安がある就活生は、キャリチャンが開催している「就活相談サポート」に頼るのも一つの手です。プロのキャリアプランナーが就活生の服装や髪型などのチェックをしてくれるため、安心して面接に行けます。完全無料なので、気軽に参加してください!

3. 筆記試験に受かる自信がない人の対策法

筆記試験に自信のない人は、SPIなどの対策本を解いて問題の傾向をつかみましょう。受験の時と同様に勉強すること、事前の対策を行うことが筆記試験に自信をつける唯一の方法です。

筆記試験にはSPIを導入している企業が多いですが、他にもさまざまな種類があります。今のうちに、取り入れている企業の最も多いSPIの勉強をしておき、志望する企業が決まったらどのタイプの筆記試験が行われるか調べて個別の対策をしてください。

どのタイプの筆記試験にしても問題数が多く、素早く正確に回答する必要があるので、何度も解いて問題の傾向をつかみ、慣れることが大切です。ただし、文系・理系を問わず幅広い分野の問題が出ますから、苦手分野は重点的に対策します。

「どんなに勉強したって、上位大学の学生にはかなわないのでは?」という人もいますが、問題の難易度は中学・高校レベルなので、傾向に慣れさえすれば大丈夫です。

それに近年は学歴より、コミュニケーション能力などの”企業で働くうえで本当に役立つスキル”を重視する企業が増えています。

しっかり対策して基礎学力があることを示せれば、あまり大学名を気にする必要はありませんので、自信を持って臨みましょう。

4. ESが通過できる自信がない人の対策法

ESに自信がない人には、キャリアセンターや就活エージェントなどの「就活のプロ」に添削してもらうことをオススメします。なぜなら、プロに添削してもらえば適切なアドバイスを受けることができ、自分のESに自信が持てるようになるからです。

エントリーの受付が始まると、企業には学生から毎日大量のESが届きます。人事担当者はたくさんのESを読みますから、一読して「会ってみたいな」と思わせる魅力的なESを書かなければ、内定はおろかそもそも面接にすら進めないのです。

人事担当者に興味を持ってもらうためには単純に文章力があるだけではダメで、ESの内容と書き方が重要になります。ESの内容には、他の誰でもないその学生自身の個性や強みと、他のどこでもないその企業や仕事に対する熱意をアピールする内容が必要です。

そして、それら必要な要素が指定された字数の中に、適切な順番で論理的に述べられていなければなりません。

キャリアセンターや就活エージェントなどのカウンセラーは就活のプロなので、どのようなESが企業にとって魅力的か知っています。ESに自信がない人も、プロから書き方を教えてもらえば心強いですし、プロに添削を受けて修正したESなら自信をもって提出できるでしょう。

5. 面接でうまく答えられる自信がない人の対策法

面接に自信がない人は、何度も練習を繰り返し、面接の雰囲気に慣れてください。人前で話すことに苦手意識がある人も、面接を想像するとネガティブな気持ちになる人も、何度も練習して面接のシチュエーションに慣れることで自信をつけることができます。

そのためには、単に言葉遣いやマナーを確認するだけでなく、本番さながらの緊張感をもって練習することが大切です。自分一人で練習したり、家族や友人を相手に練習したりするのも無意味ではありませんが、緊張感が得られません。

緊張感のある練習をするには、キャリアセンターや就活エージェント、模擬面接イベントなどを利用して、自分の知り合いではない「他人」を相手に練習するのがオススメです。

キャリアセンターや就活エージェントのカウンセラーなら、就活のプロの目で見た適切なフィードバックを受けられるので、面接力を上げることができ、自信につながります。

また実際に、内定がもらいやすいと言われているような企業を受けるのも効果的です。たとえ自分の志望する業界でなくても、実際の面接を受けることで練習ではない本物の緊張感を体験できますし、内定をもらえれば自信がつきます。

滑り止めとして「どこにも就職できない」というリスクを回避し、安心して就活できるので一石二鳥です。

「自信ない」のは当たり前!どう向き合うかが重要

「自信がない」のは当たり前!どう向き合うかが重要

就活は学生にとって初めて行うことなので、経験のないものに対して「自信がない」と思うのは当然です。むしろ、やったこともないのに自信満々なんて人は稀ですから、ほとんどの就活生は自信がないまま就活を始めます。

就活において大切なのは、自信がないからこそ、しっかりと準備をして挑むことです。いくら楽観的な性格の人だって、何の根拠もないのに、どこからともなく自信が湧いてきたりはしません。

受験の時だって、途方もない時間を勉強に費やし、何度も何度も模擬試験と復習を繰り返して、ようやく自信が持てたはずです。就活も同じで、十分な自己分析と企業・業界研究、筆記試験やESや面接の対策などさまざまな準備を重ねて初めて、自信を持つための根拠ができます。

「やるべきことはやった」という事実が、自分に自信を与えてくれるのです。

ただし、就活には企業と学生との相性があるので、どれだけ入念に準備しても内定につながらないことはあります。そんなときは、自分を否定して落ち込んでしまうのではなく、「この会社とは合わなかったんだ」と開き直ることが大切です。

もしも、きちんと取り組んでいるのに内定が出ない状態が続くのなら、自分がダメというより、そもそも企業を選ぶときの方向性が間違っている可能性もあります。

自信がないから内定もない、内定がないから余計に自信が持てない「ないない地獄」に陥る前に、場合によっては業界を変えて受けてみることも、内定をもらうための秘訣です。

就活が本格的に始まっていないのに早くも「自信がない」と思う人は、まずは一社内定をもらって滑り止めを作り、就活に自信をつけることを考えましょう。

おわりに

学生にとって就活は、初めて社会へ踏み入れる第一歩となるのですから、自信がないのは当たり前です。ただし、自信がないまま就活しても内定にはつながらないので、今のままではいけません。

性格的な問題、容姿の問題、就活への準備不足、あるいはその全てなど、就活に自信が持てないのには必ず何らかの原因があります。「生まれ持った性格・容姿だから仕方ない」なんて諦めずに、自分が就活に自信が持てない原因を突き止め、1つ1つ対策して、自信をつけるために自ら行動することが大切です。

とはいえ、「自分が就活に自信が持てない原因がわからない」「しっかり対策できる自信もない」という就活生もいますよね。そんな就活生には、就活エージェントに頼るのがオススメです。

就活エージェントはプロの目線であなたの状況を客観的に判断し、知識と経験に基づく適切なアドバイスをしてくれます。見た目や筆記試験、ES、面接などの対策で頼りになるはもちろん、性格や考え方で陥ってしまう自信のなさだって、一人で悩むより頼れる味方がいた方が安心です。

キャリチャンでも「就活相談サポート」という無料イベントを開催し、就活に自信が持てない学生を応援していますので、ぜひ活用してください。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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