内定のピークはいつ?乗り遅れないための対策と早期内定の方法
2024年10月4日
就活生 Bさん
内定って、いつごろ出るものなんですか?
就活を始めた時期にもよりますけど、どうしました?
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Bさん
まわりに内定をもらった人が出始めたんです。私はまだなんですけど、いつごろまでに内定をもらえるのが普通なのか気になって…。
なるほど。では今回は、内定のピーク時期や乗り遅れないための対策について解説しますね。ピークを過ぎると採用枠の残りが少なくなってしまうので、ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 岡田
内定のピークはいつ?
近年は就活が早期化しているので、いつごろ内定をもらえるのか気になっている就活生も多いでしょう。ピークの時期を逃したら、内定を獲得しにくくなるのではないかと不安を感じている人もいると思います。
そこでコラムのはじめてに、内定のピークがいつなのかについて解説していきます。内定出しのピークと、初めて内定をもらうピークに分けて説明するので、就活の参考にしてください。
内定出しのピークは大学4年6月
多くの企業が内定を出す時期、つまり内定出しのピークは大学4年の6月です。
政府の就活ルールにより、選考開始時期は卒業年度の6月からと定められています。実際には3月のエントリー直後からさまざまな形で選考が始まりますが、最終面接は6月に入ってから実施し、それから内定出しを行う企業が多いです。
できるだけ早く内定を提示し、ほかの企業より早く優秀な学生を確保したいというのが企業の本音です。どこよりも早く内定を出すため、6/1に最終面接が集中する場合もあります。そのため、就活ルールに対しあからさまに反しない形で、可能な限り早く内定出しを行えるのが、大学4年の6月なのです。
ただし、最終面接は形ばかりで、その前にほとんど内定が決まっている場合もあります。ですから内定のピークは6月でも、選考のピークは5月になると考えておいた方がよいでしょう。
もしもこれらのピークに間に合いそうもない場合には、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」で相談するのがオススメです。短期間で内定を獲得できる優良企業を紹介します。
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初めての内々定は大学4年4月がピーク
内定出しのピークは大学4年の6月ですが、初めて内々定を提示される時期のピークは、大学4年の4月です。早いところでは、大学3年3月に採用情報が公開された直後から、内々定を提示し始める企業もあります。
その理由の1つは、現在政府が定めている就活ルールが、もともと経団連が独自に行っていたローカルルールだったことです。外資系企業やベンチャー企業など経団連に所属していない企業は、もっと早い時期から採用活動を行っていました。
そのため、政府のルールに代わった後も経団連に非加盟の企業は、大学3年3月より前の秋から冬にかけて早期選考を行う傾向があります。
また、近年3省合意の改定により、インターンシップで得た学生情報を、採用活動に利用することが認められました。そのため採用情報の公開と同時に、大学3年次のインターンシップで活躍した学生を特別選考に招き、早期に内定出しを行う企業が増えています。
こうした早期選考や特別選考があることにより、初めて内々定を提示されるピークは大学4年の4月となっています。早めに内定をもらって安心感を得たい就活生は、大学3年夏のインターンシップか、秋冬の早期選考に向けて動く必要があるでしょう。
ピークに向けた内定対策
内定出しのピークは大学4年の6月、最初の内々定をもらうピークは4月です。6月を過ぎると内定枠の残りが少なくなるため、ピーク時までに内定が獲得できるように準備しておく必要があります。
では具体的にどのように準備していけばいいのでしょうか。ここではそんな内定のピークに向けた面接対策について解説していきます。出遅れることで内定を逃してしまわないよう、しっかりとチェックしていきましょう。
3年生のうちにしておきたいこと
大学4年の6月がピークということは、早いうちから選考が始まっていることになりますので、就活の対策は“3年生”のうちに本格化させましょう。4年になると2か月後には内定のピークを迎えることになりますから、3年生のうちから準備をはじめないと内定に間に合わないのです。
そんな3年生からすべき具体的なことは、下記のとおりです。
- 自己分析
- インターンシップへの申し込みと参加
- 就活軸と志望業界・企業の目星決め
- 業界・企業研究
- 就活の流れや仕組みの把握
- ES/面接対策
◆ 自己分析
最初に行うものは自己分析です。自己分析から自分についての理解を深め、能力や強みがどの仕事、どの企業で役立つのかを考えていきましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
◆ インターンシップへの申し込みと参加
次にインターンシップへの申し込みと参加です。インターンシップは3年生を対象にしたものが夏に多く始まりますので、それらに参加することで就活をスタートさせましょう。
インターンシップに参加することで様々な業界や企業を知ることができますので、志望業界・企業を定めるのに情報が役立ちます。
◆ 志望業界・企業の目星決め
次にインターンシップで得た情報や自己分析をもとに就活軸を定め、志望する業界や企業の目星を決めていきます。選考が始まったらすぐにエントリーできるようにしておくと良いです。
◆ 業界・企業研究
次に志望する業界や企業についてざっくりと研究を行っていきましょう。説明会などがまだ開催されていないと研究を行うに十分な情報が少ないと思いますので、今できる範囲でいいので研究を行っていきます。
【就活対策資料】
簡単!業界研究ガイド
◆ 就活の流れや仕組みの把握
次に就活の流れや仕組みについても3年生のうちに把握しておきましょう。就活が本格した際、スムーズに行動できるように事前に把握しておくことがポイントです。
◆ ES/面接対策
そして最後にESや面接の対策も3年生のうちにしておきます。
3年の2月あたりで就活は一気に進んでいきますので、1,2月を目安に準備を終わらせ、2月~3月にかけて就活へと本格的に取り組めるようにしておきましょう。
キャリチャンでも、ESや面接の対策ができる無料のセミナー「履歴書・ES書き方WEBセミナー」や「模擬面接WEBセミナー」を開催しています。ぜひ参加してください。
4年生になってからの具体的な動き
4年生になったら就活は本格化されますので、一気に就活に取り組んでいきます。4月の具体的な動きは下記のとおりです。
- 2、3月:ナビサイト登録、ES作成、エントリー
- 3、4月:エントリー、合同・個別説明会参加、イベント参加、業界・企業研究、面接対策
- 4,5月:エントリー、選考
早くて2月には求人情報をナビサイトに掲載する企業もちらほら出てきますので、2月にはナビサイトへの登録を行いましょう。また情報が一気に解禁されるとエントリーの受付も始まるため、2,3月のうちにESの作成を行い、エントリーできる企業には積極的にエントリーしていきます。
3,4月になるとエントリーの受付が本格的に始まりますので、気になる企業には積極的にエントリーしていきます。また合同説明会や個別説明会、就活イベントなども本格化される時期ですので、積極的に参加していきましょう。
説明会やイベントからは様々な情報を得られますので、研究に役立ちますし選択肢も広がります。また選考情報も知りえるので、積極的に参加していくことが大切です。そして4,5月になるとエントリーや選考はさらに本格化していきますので、選考を本格化させましょう。万全な状態で面接に挑めるように準備し、内定獲得を狙っていきます。
早めは早めの動きと行動量を意識しよう!
6月のピークに向けて内定を獲得するうえで最も大切なのが、早め早めの動きと行動量を意識することです。6月のピークはすぐに来てしまいますし、4年生になると6月のピークまでは2か月ほどしかありませんから、早め早めの動きを意識しないとあっという間にピークは過ぎ去ってしまいます。
また企業側は優秀な学生を早期的に囲い込みたいと考えている一方、学生自身も早期化される就活に出遅れないようにと考え、早めに動き出す人が多いです。その流れに乗り遅れないように行動しないと、あっという間に採用活動を行う企業はなくなってしまいます。
早くに内定を獲得したいなら早くから始めること、そしてこれからの行動に対しても早め早めの動きが必須条件です。また行動量も意識しましょう。内定を獲得するためにはたくさんの情報を得ること、そして積極的に選考を受けることが重要なポイントとなりますので、意識的に行動するようにしましょう。
また早くから動き出し、行動量を意識するとより多くの情報を得ることができますので、研究やエントリーする企業を決めるのに役立つため、内定獲得にもグッと近づくことができます。繰り返しになりますが、内定獲得のためにはいかに情報を得ているかがポイントとなりますので、情報をたくさん得るために早くから動き出す様にしましょう。
ピーク前に内定を獲得する方法
6月のピークに向けて就活準備をしていくことが大切ですが、「より早くに内定を獲得して安心したい」と考える人も多いのではないでしょうか。内定を早く獲得すれば安心感からより就活がしやすいため、ピーク前の内定獲得はとても良いことです。
それに早期化の影響から多くの企業も6月よりも前に内定出しをしていますから、ピーク前の内定獲得も十分にできる環境にあります。では具体的にピーク前に内定を獲得するにはどうすればよいのでしょうか。ここではそんなピーク前の内定獲得法をご紹介していきます。
ピーク前に内定を狙える企業の特徴
6月のピーク前に内定を狙える企業ですが、割合でいうと3割ほどあります。冒頭でもお話したように、3月には内々定を出し始める企業があるほど早期化が進んでいますので、場合によってはもっと増える可能性もあります。
そしてピーク前に内定を狙える企業の特徴は下記のとおりです。
- 外資系企業
- 中小企業
- ベンチャー企業
ピーク前に内定が狙える企業としてまず挙げられるのが、外資系企業です。これらの企業は冒頭でもお話ししたように、これらの企業はもともと経団連に所属していなかったことでルールを無視して採用活動を行っていたため、廃止された今でも早期的に動いています。
また大手企業や有名企業に埋もれてしまう知名度の低い中小企業も早期内定を狙えます。これら企業は人集めに苦労することから、大手企業に優秀な学生を取られてしまわぬようにと、早くから積極的に採用活動に動いています。
特に私たち消費者ではなく企業を相手にビジネスを展開するBtoB企業などは知名度が低いため、人集めに苦労しています。しかし知名度が低くても優良な企業がたくさんあることから実は学生にとって狙い目の企業となります。
次に早期内定を狙える企業として挙げられるのが、ベンチャー企業です。ベンチャー企業は新しいビジネスを展開し、創立年数の浅さから常に即戦力となる人材を求めていることから「いい人材がいれば時期問わずにいつでもほしい」という考えがあります。
時期問わずに学生を探しており、インターンシップなどを通して早々に内定出しをするため、ベンチャー企業も早期内定を狙える企業の1つとなります。
3年生のうちのインターンシップがカギ
ピーク前に内定を獲得するうえで重要なポイントとなるのが、3年生のうちに参加するインターンシップです。インターンシップは業務体験や社内案内などを行うものですが、実は“採用”を視野に開催する企業も少なからずあるのです。
特にベンチャー企業などの即戦力を求める企業は、インターンシップという学生の働きを直接見れる機会から学生に内定を提示するケースが多くあります。業務体験をインターンシップのプランとして用意している企業はインターンシップを通して学生の働きをチェックし、いい人材がいれば「このままうちに入社しない?」とスカウトするのです。
また外資系企業や総合商社などといった企業もこのような目的からインターンシップを通して学生を確保するケースがあります。場合によっては「インターンシップに参加することが採用の条件」とする企業もありますので、早いうちから気になる企業のインターンシップはしっかりとチェックしておきましょう。
また知名度の低い中小企業などはインターンシップが学生と接触する貴重な場となりますので、優秀な学生を見つけ次第、囲い込もうとします。
このように目的は企業で異なりますが、内定に繋がりやすいことを考えると、早期内定を狙うのであれば3年生のうちからインターンシップへと積極的に参加していきましょう。
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早期内定に特化したイベントへの参加
ピーク前に早期内定を狙う際、早期内定に特化したイベントなどに参加するのも有効的です。早期内定に特化したイベントは様々な理由から早めに内定を出したいと考える企業が集まっていますので、内定出しに積極的なため早期内定を狙いやすいです。
早期内定を目的としたイベントなわけですから、最も有効的な手段だといえますので積極的に参加していきましょう。早期内定を出す企業の中にたとえいいと思える企業がなくても内定を獲得すると安心感が得られるため、これからの就活もグッとやりやすくなります。
また早いうちから選考を経験することができるため、流れを把握することができますし、経験が力となります。またそこで内定が獲得できれば自信になりますので、次に活かされます。
このように、早期内定に特化したイベントに参加することで内定を狙えるだけでなく、様々なメリットを得られるため、積極的に参加していきましょう。
キャリチャンでも、すぐに内定を獲得することに特化した就活支援サービス「スピード内定サポート」を開催しています。早期に内定を出す企業の紹介だけでなく、すぐに内定を獲得するための対策もアドバイスしますので、ぜひ気楽に参加ください。
内定出しのピークに出遅れないよう対策しよう
就活が早期化していることもあり、本来であれば面接が盛んになる大学4年6月には既に内定出しのピークとなります。6月がピークということは4年生になり、2か月後には多くの企業が内定を出しているわけです。学生もそれに合わせて、早いうちから対策をしていく必要があるでしょう。
就活の準備は3年から始め、4年になったらスムーズに行動できるようにしてください。そして早め早めの動きと行動量を意識することで内定獲得を狙っていきましょう。そこで就活エージェントなどのプロのサポートを受けるとよりスムーズに内定獲得を狙うことができますので、利用を検討してみてください。
「スピード内定サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。