面接で志望動機を聞かれたときの答え方|新卒向けの例文を紹介

 2024年5月24日

Aさんは面接を受けたばかりでしたね。質疑応答は上手くいきましたか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

実は志望動機を聞かれて、上手く答えられませんでした。ESを暗記してそのまま答えたのですが、「もう少し詳しく説明してくれる?」と突っ込まれて、沈黙してしまいました。

なるほど。就活の面接では志望動機を聞かれることが一般的です。自分の言葉で入社を志望する理由を説明できるようにしっかり準備しましょう。今回は、面接とESの志望動機の違いや面接での志望動機の答え方、新卒向けの志望動機の例文などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。

キャリアアドバイザー 岡田

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面接で志望動機を聞かれる理由

面接官が面接で志望動機を聞く理由は、主に2つあります。1つ目は、就活生の入社への熱意がどのくらいあるかをはかるためです。志望動機が具体的かつ根拠のあるものであれば、企業は就活生の熱意を感じられるでしょう。

2つ目は、社風や企業のビジョンと、就活生との相性を見極めるためです。企業は長く貢献してくれる人材を採用したいため、自社で働く適性があり、入社後の活躍が想像できる人材を求めています。志望動機は、就活生が企業に合う人材なのかを見極め、採用可否を決める判断材料の一つです。

面接とESにおける志望動機の違い

面接で聞かれる志望動機と、ESに記載する志望動機の内容に違いはありません。むしろ、同じ内容であった方が、整合性があると判断されプラスの印象を与えます。そのため、面接とES の志望動機は一つの軸をベースに考えましょう。ただしESは就活生から企業へ向けた一方向の表現で、面接は双方向のコミュニケーションであることを念頭に置いておく必要があります。

また、面接では志望動機を深掘りされる可能性が高いため、事前の準備が必要です。面接前にもう一度、志望動機を分析し、詳しい内容を聞かれてもスムーズに答えられるよう対策しておきましょう。

面接での志望動機の聞かれ方

  • 「志望動機を教えてください」
  • 「なぜ弊社を志望したのですか?」
  • 「業界の中で弊社を選んだ理由を教えてください」
  • 「この業界を志望する理由を教えてください」
  • 「企業選びの軸について教えてください」
  • 「将来の夢や目標、キャリアビジョンについて教えてください」
  • 「5年後・10年後の仕事のビジョンを教えてください」 など

志望動機の聞かれ方は、大きく分けて2つです。「志望動機を教えてください」のようにストレートに聞かれる場合と、「企業選びの軸について教えてください」のように遠回しに聞かれる場合があります。面接官はさまざまな角度から志望動機を聞き、就活生の一貫性や自社が求める人材への適性を判断します。どんな聞かれ方をしても、軸をぶらさずに答えられるよう、自己分析と事前練習を徹底しましょう。

基本|面接での志望動機の答え方

志望動機は、聞かれ方にあわせてわかりやすく答えること大切です。質問と答えが噛み合っていないと、質問内容を正確に理解していないと判断されるかもしれません。また、話の構成を整えることも大切でしょう。ここでは、面接での志望動機の答え方を解説します。

1.将来の目標やビジョンを伝える

まず将来の目標やビジョンを端的に説明します。わかりやすく伝えるためには、論理的に話すことが大切です。結論から順に話すことで話のゴールが明確になり、面接官に最後まで集中して聞いてもらいやすいというメリットがあります。さらに、ESに記載した内容とつながる目標やビジョンがあれば、整合性がとれて筋が通った志望動機となるでしょう。

2.将来の目標を立てたきっかけ・理由を話す

結論に次いで、目標やビジョンを立てたきっかけや理由を説明します。話のゴールに向かって具体的なエピソードを付け加えていき、話に説得力を持たせましょう。目標を立てた理由は、応募先の企業を選ぶ根拠にもつながるため、特に重要なポイントです。

3.目標と応募先の特長が重なる点を洗い出す

目標やビジョンを志望動機と結びつけるためには、将来の目標と応募先の企業の特長が重なっている必要があります。例えば、目標として自分が携わりたい事業について述べても、応募先が関連する事業を手掛けていないのであれば意味がありません。応募先の事業内容や特長を詳しく調べ、自分の目指す将来像が結びつくことを論理的に説明しましょう。

4.入社後の展望を具体的に話す

実際に将来の目標に到達するために、入社後どのような展望を持っているのか具体的に話しましょう。目標やビジョンと応募先の特長が重なるだけでは、志望動機としては説得力に欠けます。自分が応募先に入社して活躍している姿を、面接官が想像できるようにできるだけ具体的な行動を話すことがポイントです。

面接で使える!新卒の志望動機の例文5選

志望動機の例文を紹介します。面接官から深掘りされたときにスムーズに答えられるように、質問内容を想定し、回答を準備しておきましょう。

例文1

介護負担の増加の問題を道具の面から改善することが私の目標であり、志望動機です。曾祖父が要介護者となり、車いすや自動ベッドなどの道具があるだけで、暮らしやすさが大きく変わることを実感しました。御社で介護を必要とする方の役に立つ道具を開発し、日本の介護問題の解決に貢献したいです。

具体的なエピソードを盛り込みつつ、企業の業務内容と絡めて解説しています。結論と根拠、展望に一貫性を持たせることで、説得力が生まれます。

例文2

子どもの学びをプロデュースするという御社のキャッチフレーズに心を打たれたことが志望動機です。実際に私も高校2年生のときから御社の通信教育教材を利用し、志望大学に合った勉強プランを作っていただきました。その結果、志望大学に合格できました。御社の通信教育を利用するまでは、志望大学に向かってどのように勉強すればよいか迷いがありましたが、御社の作る教材やプランに出会って効率的に学べるようになりました。ぜひ次世代の子どもたちにも、御社の通信教育の素晴らしさを伝えたいと思います。

キャッチフレーズへの共感や経験談は、志望動機の核となる部分です。具体的なエピソードを交えて説明することで、思い入れの強さを伝えられます。

例文3

私は大学で熱可塑性樹脂について研究してきました。幅広い素材や加工技術に関する知識を活かして、Made in Japanの高品質の製品を世界に広めていきたいです。高度な技術によりこの領域で日本をリードする御社でさらに研究を深め、海外展開へ貢献したいと考えています。

大学での専攻分野と企業の専門分野が同じということも、志望動機として効果的でしょう。即戦力になることをアピールすることで、採用に一歩近づきます。

例文4

私は御社のお菓子のファンを増やしたいと考え、志望いたしました。私の家族は、三世代にわたって御社のお菓子の大ファンです。幼少の頃からいつも食べており、家族の日常を○○〇(製品名)が彩ってくれました。長年のファンの視点で、新製品の開発や既存製品の改良に貢献したいです。

自分自身が企業や製品のファンというケースもあります。好きな理由を明確に説明することも大切ですが、素直に熱意をぶつけるのも効果的なアピールになるでしょう。

例文5

オンラインセキュリティの分野で優れた実績を上げていらっしゃる御社で、最先端のセキュリティ管理を構築したいと思い、入社を志望しました。IT化が進み、簡単に人と人がつながれるようになった半面、悪意を持った人とのつながりも容易になっています。御社でセキュリティシステムの技術進歩の促進に携わり、将来は低年齢化するSNSトラブルの防止に貢献したいと思います。

社会的なニーズの高まりから、特定の企業に入社を志望するケースもあります。丁寧に思いを伝え、社会的ニーズと志望動機との共通点を説明しましょう。

面接で志望動機を答えるときのポイント

  • 1分程度の長さにおさめる
  • ロジカルに話す
  • 明るくハキハキと自信を持って話す
  • あいまいな表現を避ける
  • 熱意を伝える
  • その企業だからこその要素を入れる

面接で志望動機を答えるときは、1分程度の長さにまとめ、根拠が伝わるようロジカルに話しましょう。また、自分の本心が伝わるようあいまいな表現を避け、他ではなくその企業だからこその要素を入れて話すことも大切です。

志望動機に対する深掘り対策|面接前に準備しておくべき内容

ESを書く際に考えた志望動機からもう一歩内容を深掘りしておくと、万全な面接対策ができます。ここでは、面接前に準備すべき4つの内容について説明します。

詳細なキャリアビジョンやキャリアパス

企業は就活生のキャリアビジョンやキャリアパスから、目標を持って自社を志望しているかを判断します。企業側が求めているのは入社をゴールとするのではなく、将来の展望を考えて長期的に働いてくれる人材です。入社後の目標を自分の言葉で詳細に話すことで、応募先への志望度の高さをアピールできます。

業界を選んだ理由

面接では企業の志望動機だけでなく、業界を選んだ動機についても問われることがあります。面接官が納得できるような理由を考えておきましょう。経験やエピソードを絡めると、なぜその業界を選んだのか理由に説得力を持たせることができます。このとき、志望動機との間に一貫性が保たれていることが大切です。

企業を選ぶ際に軸となった基準

就活生が自社で長期的に活躍できる人材であるかを判断するために、企業は応募先を選んだ基準を尋ねることがあります。その他に受けている企業も含め、企業選びにおいて重視している軸を説明しましょう。自己分析で自分が仕事を通して実現したいことを明確にしていると、各企業との接点を探しやすいです。

業界における応募先の企業の強み

競合他社ではなく、応募先でないとならない理由をしっかりと説明できなければ面接突破は難しいでしょう。自分が考える応募先の企業の強みや魅力を感じた点をわかりやすく伝えてください。このとき企業の特長を正確に回答するためにも、企業研究は丁寧に行いましょう。

志望動機から想定される面接での質問に備えておこう

面接において、志望動機は選考の結果を左右する重要なものです。企業に対する志望動機だけでなく、業界やキャリアビジョンについても深掘りされることがあります。想定される質問に対する答えられるよう、ES時点からさらなる自己分析や業界分析をしておきましょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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