就活の面接で志望動機を答える5つのポイントと答え方

 2024年6月27日

エントリーシートや面接で志望動機は必ず聞かれます。エントリーした企業の志望動機はきちんと用意できていますか。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

それが…志望動機が思い浮かばなくて悩んでます。どんなことを意識して書けばいいのかなって。面接官にどんなところを見られてるのか全然わからないんですよ。

各社の面接官がどこを見ているかを考えるのはむずかしいですよね。ですが、面接で良い結果を出すためにはとても大切なことですよ。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そうですよね。同じ業界なのでどうしても志望動機が似てしまって…。使いまわしでもいいかなと思ってます。でも面接ではしっかり自分の言葉で伝えたいです!

わかりました。今回は面接官が目を引く志望動機の考え方と答え方について一緒に学んでいきましょう!面接対策に役立ててくださいね。

キャリアアドバイザー 平崎

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就活の面接で志望動機を答える際の5つのポイント

志望動機と一言で言っても抽象的でよく分からない人もいるのではないでしょうか。 ここでは志望動機を答える際のポイントを紹介します。

仕事選びの軸

志望動機の核となるのが、あなたが企業を選ぶ際に大事にしている仕事選びの軸です。 自分が何に価値を感じているのか、何を大事にしたいと考えているのかを理解することが大切になります。 理解するためには自己分析を行い、自分が企業選びにおいて大切にしている事、外せないことを明らかにすると良いでしょう。

企業の事業内容・風土

志望動機を作成する上で企業の事を把握していないと、どこに魅力を感じたのかを伝えられません。 業界・企業研究をして、企業の事業内容や風土を知る事が大切になります。

業界・企業研究をすることで、その企業のどんな点に魅力を感じたのか、 といった数ある企業の中からその企業を選んだ理由が見えてくるでしょう。

仕事選びの軸と企業との接点

「仕事選びの軸」と「その企業を志望した理由」の接点を整理してみてください。 そうすることであなた自身がどんな思いで、なぜその企業を選んだのか、 ということに筋が通り、面接官に伝わりやすくなると思います。

志望動機の根拠

どうしても志望動機は被りがちです。被らないようにするための一つの方法として 「なぜその志望理由なのか」という根拠を肉付けすることです。

例えば志望動機が「海外で働きたい」だけだと被ってしまいます。けれど、「海外で働きたい」と思うにはその人なりの人生の経験・考えがあると思います。

「なぜ自分は海外で働くことに魅力を感じるのだろう」と深掘りし、「この志望動機を抱くようになった理由」を語れるようにできれば、他の就活生と被ることはありません。

このように志望動機の根拠を把握しておくことで、他の就活生との違いを見いだせると同時に、志望動機に信ぴょう性が生まれて面接官を納得させられます

未来への視点を伝える

会社に入った後、どうやって活躍したいのかを具体的に述べられるようにしましょう。

例えば、「私の○○という目標を達成するために、貴社の△△という部署で、 □□という業務に携わりたいです。」と具体的な会社に入った後の目標を述べるようにしましょう。

未来への視点を伝える事で、人事や面接官にその会社で働く積極的な意欲を伝えられるでしょう。

就活の面接における志望動機から知りたい事とは

次に、企業は志望動機から何を知りたいのか紹介します。

企業への志望度を確認したい

面接官は、その企業に対する就活生の志望度を知るために、ESにも書いた志望動機をわざわざ面接でも聞きます。

多くの企業が採用したい人材は、「能力があり」かつ「仕事への熱意がある人」です。 志望度が高く、企業への熱意がある人は、入った後もモチベーション高く仕事に取り組み、活躍してくれる可能性が高いからです。

面接で志望動機を聞けば、その学生がどれだけ企業への熱意を持っているか分かります。 大事な「企業への熱意」「仕事への情熱」を確認するために、面接官は志望動機を質問するのです。

その人のやりたい事と会社の方針が一致するかを知りたい

学生が会社でやりたい事と、会社の事業方針が一致している必要があります。 例えば海外で活躍したい人が、日本市場一本で戦うタイプの企業に就職しても、意味がありません。 ですから志望動機を聞いて学生のやりたい事を把握し、それが会社の方針とマッチするかを確認するのです。

就活生の人柄を知りたい

「会社のどこに惹かれるのか?」という点においては、学生の人柄が現れます。

人柄は企業が採用にあたり最も重視する項目です。

例えば「若手でも活躍できる環境に魅力を感じる」人と、「安定した会社で働きたい」人では違うと思います。志望動機を聞けば、学生の人柄まで見えてくるのです。

会社の志望理由から見える、学生の人柄を図ろうとしています。 そのため、単純に『御社の○○な点に魅力を感じます』と答えるだけでなく「なぜその点に自分は惹かれるのか」を伝える事が重要になってきます。

面接で志望動機を聞かれるとなんて答えたらよいかわからなくて困る人は多いでしょう。

キャリチャンでは、その悩みにを解消する就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。志望動機やそれ以外のことでも相談できますので、気軽に活用してみてください。

就活の面接において人事が一目置く志望動機の答え方とは

それでは次に、面接官に自分の熱意を伝えるためにはどうしたらよいのか紹介します。

なぜその企業に魅力を感じるのか?

自分の熱意を伝えるためにはその企業に魅力を感じた理由を述べる必要があります。

失敗している学生の志望動機に多い特徴が「会社を褒めるだけ」「会社を説明しているだけ」で、「なぜあなたはその会社に魅力を感じているのか?」の「あなた」の部分が欠けているのです。

つまり「自分がなぜその企業に魅力を感じたのか?」を伝えなければいけません。それを伝えるには、「自分の経験」「その業界・市場に対する自分の考え」などを話すとよいです。

『大学時代に東南アジアをバックパッカーとして旅行し、成長している東南アジア経済の力を目の当たりにした。経済が成長していけば、家電のような必需品だけでなく、美容製品の市場も大きく拡大していくと考えます。

東南アジアの男性向け整髪料市場で高いシェアを持つ貴社でなら、成長する新興市場でビジネスができると考え、魅力を感じたから志望しました。』

この志望動機はなぜ「あなた」はその会社を志望しているのかを自分の経験を踏まえて述べられています。 ただの会社説明に終わらず、自分がその会社に魅力を感じている理由を詳しく伝えましょう。

なぜその会社でなければならないのか

自分の熱意を伝えるためにはその企業でなければならない理由も述べる必要があります。

会社が欲しいのは「その業界に入りたい人」ではなく「その企業に入りたい人」です。 その業界ならどの企業でも通用するような志望動機はあまり評価されません。

そうならないためにも「○○という理由で、この業界に興味を持ちました」 「○○業界の中でも御社は~」という流れで、「なぜその会社を志望するのか」を語らなければなりません。

大学で中国経済をゼミで専攻していたため、中国でのビジネスに非常に興味があります。より深く中国経済を理解するため、中国語検定も取得しました。御社は、総合商社の中でも中国市場に早くから力を入れ、中国市場でのプレゼンスは総合商社の中でもトップです。 御社でなら、これから成長を続ける中国市場の成長を支えながら、日本経済に貢献できると考えて、御社を志望しております。

このように、「企業の特徴」「それに自分が魅力を感じる理由」の二つを語ると、「その企業でなければならない理由」が作れると思います。

その会社で何を成し遂げたいのか

自分の熱意を伝えるためには、「その会社で何を成し遂げたいのか?」というビジョン・目標を用意する必要があります。

「御社のこんな点に惹かれています」と語るだけでは、どうしても受動的な印象になり強い熱意は伝わりません。

この「その会社で何を成し遂げたいのか?」というビジョンが作れたら、「なぜそのビジョンを抱いたのか?」という理由を詳しく語れるようにしましょう。

ITシステムづくりを通して、人の生活基盤を支え、変えていきたいと考え、貴社を志望しております。 大学時代にアルバイト先のベンチャー企業で、簡単な業務システムをつくったところ、業務が大きく改善し、社員の方にも感謝されました。 この経験から、ITシステムの持つ「効率化する」力に興味を持ち、ITシステムを通して、人の暮らしを支え、効率化していきたいと考えるようになりました。

SI業界の中でも、貴社は新日銀ネットや年金システムの構築など、他社では手がけられないような大規模の公共システムの開発に強みがあります。 貴社でなら、ITシステムを通じて、日本で生活する人々の暮らしを支え、変えていけるのではないかと考え、貴社を志望しております。

というように「なぜその目標を持つようになったのか」という理由を詳しく語ると、熱意が伝わる志望動機になるでしょう。

就活の面接において人事が認めない志望動機の内容

それでは次に、どのような志望動機が人事に認められないのか紹介します。

どの企業でも同じ志望動機を書いている

業界ごとに似たような志望動機を答えている人はいませんか?それでは大手内定は難しいです。

もし使いまわしの志望動機を面接で話したら、『この志望動機の内容は、おそらく他社でも使いまわしているな』と考える面接官が多いと思います。

使いまわしの志望動機がバレないと思うのは、話している本人だけです。そのならないためにも、複数社受けるなら各社ごとの明確な志望動機を作るようにしましょう。

企業の待遇を平気で述べる

企業の待遇を平気で話す人はあまりいないと思いますが、ごくたまにいます。 『貴社のジョブローテーション制度に魅力を感じました。理由は・・・』 『貴社の産休制度の利用率の高さから働きやすい環境だと感じました。』などと答えてしまうと、人事や面接官としては残念に思うことでしょう。

このような事を答えてしまう人は、企業研究が苦手な人、または「将来どんな社会人になりたいか、将来の夢は?」といった将来のビジョンに関する質問が苦手な人が多いです。

環境や待遇も大事ですが、その前に自分がその企業にどのように貢献できるのか、そして貢献したいのかを頭に入れて考えるようにしましょう。

企業の特徴だけ話して終わっている

企業の特徴しか述べていない志望動機は認められません。

就活生の中には企業研究が得意・好きな学生もいることと思います。 「貴社は○○な点が凄い!△△な点も凄い!□□な点も凄い!」と企業を褒めるだけで、何を伝えたいのか分からなくなってしまいがちです。 凄いのは十分に伝わるので、その凄みに自分がどのように関わるのか考えるようにしましょう。

自己中心的な内容になっている

自己中心的な内容の志望動機も認められません。

入社してやりたい事というのを明確に持つことはとても大切な事です。 しかしそれはあくまで一つの要素にすぎません。厳密に言ってしまえば、「志望動機を教えてください」と質問されて答えるべき内容ではありません。

人事や面接官は志望動機とは別に「当社でやってみたい仕事はありますか?具体的に教えてください。」などの質問を別に用意しているケースが多いのです。そのため志望動機に「海外支援が出来る仕事がしたい」「語学を活かせる仕事がしたい」といった自分の夢を叶えるだけの内容では、企業側は魅力を感じる事ができません。

抽象的な内容になっている

抽象的な内容の志望動機も認められないです。

一生懸命話すことが、必ずしも「伝わる」ことにはなりません。伝わる言葉にするには、論理的であり、具体的でなければならないのです。

論理的かつ具体的な内容にするには、やはり前持った準備が必要になります。その場で考えて答えるには限度がありますので、しっかり準備して答えるようにしましょう。

志望動機を考え、その内容を面接で伝えることが苦手な学生の方も多いのではないでしょうか。せっかく志望動機の内容を考えても、いざ面接で伝えられなければ意味がありません。

キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」なら、面接が苦手な学生にも優しいサポートをしてくれます。ぜひ活用してみてください。

志望動機を話す自信がない状態を放置している

自信がない状態で話す志望動機も認められません。

就活を始めたばかり、就活でESをなんとなく書いている時期、「ESをたくさん書いてるから志望動機も上手く答えられるだろう」と考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのように上手く答えられる人はほとんどいません。書く作業と話すのでは準備が異なります。少しでも気になる企業があったならば、なぜその企業が気になるのか考えてみましょう。 そこから志望動機に繋げることが出来るヒントが隠されているかもしれません。

就活の面接で志望動機を聞かれたら自分をアピールするチャンス!

志望動機の内容は就活生に限らず、人事や面接官も重要視するため必ずと言っていいほど面接で聞かれます。そんな中で就活生が志望動機の内容を使いまわししてしまうと、毎年面接を担当している人事や面接官はすぐ見破り、面接での印象が悪くなってしまいます。

そのような印象を与えてしまわないように、論理的かつ具体的な志望動機を答えられるようしっかり準備をしましょう。

また、どんな質問においても上手に回答していくためには練習が欠かせません。そして、”本番を意識した、緊張感のある練習”こそが自分を存分にアピールしていくための近道です。

キャリチャンでは、そんな”本番を意識した、緊張感のある練習”ができる就活支援サービス「面接サポート」を開催しています。就活のプロによってあなたの面接力をグンッとあげるため、ぜひ気楽に参加してください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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