面接質問「結婚後も仕事を続けたいか」に回答するポイント3

 2023年3月9日

面接で結婚などについてのプライベートな質問をされて答えに困ったときはありませんか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

あります!結婚の予定もないし、将来のこともわからないのに、焦りました。そんな時、本当は思っていないような面接官が望んでいそうな答えでもいいのですか?

面接では結婚だけでなく、出産などについても質問されることがあります。確定でないにしても、企業として確認しておきたい場合があるんですよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

でも面接で質問に正直答えてしまって、不採用にならないか不安です。

企業のプライベートな質問には、確認しておきたいポイントがあります。面接を控えている就活生必見のポイントをここではまとめますね。

キャリアプランナー 平崎

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面接で結婚について質問する2つの意図

面接で結婚について質問する2つの意図

面接で「結婚しても仕事を続けたいですか」と聞く質問の意図をご紹介します。

意図1:仕事を継続する意思確認

質問を通して面接官はあなたが結婚をしても仕事を継続する意思があるかを確認しています。

企業はできるだけ長く、責任を持って仕事と向き合ってくれる人材を求めています。近年では、新卒の離職率が高く、企業側は早期退職を常に恐れています。

面接の時点で早期退職のリスクを感じる人に対して内定を出したくないと思うのが企業側の本音です。もちろん結婚後に仕事を継続するかの回答だけでなく、いろんな質問を重ねて、早期退職のリスクが少ない人材を見極めています。

結婚後も仕事を続けるのかの質問も、早期退職のリスクがあるのかないのかを見極めるための材料の1つにすぎません。そのため、結婚することが問題なのではなく、結婚しても仕事を続ける意思があるのかを確認するためにこのような質問をしているのです。

意図2:リスク回避

前述にも述べたように、企業側は早期退職のリスクを恐れていることから、結婚後も仕事を続ける意思があるのかを確認するために質問をしています。

企業が1人の人を社員として迎え入れるのに約53.4万のコストがかかると言われています。多額の金額をかけたにも関わらず「結婚したので仕事辞めます」と、早期に退職されてしまっては企業側も面白くありません。

もちろん、多額のお金だけでなく採用するためにかけた人件費や時間、労力なども全て水の泡になってしまいます。このようなリスクやコストを考えた上で、長く勤めてくれる人材を探すための物差しとして結婚に関する質問をしています

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面接で結婚について回答する際の3つのポイント

面接で結婚について回答する際の3つのポイント

面接で結婚に関する質問をされた際の回答ポイントをご紹介します。

ポイント1:「続けます」と答えるのがベスト

面接で「結婚しても仕事を続けますか?」と聞かれた際、「続けます」と答えるのが適切な回答です。基本的に企業側は「続けます」以外の回答を求めていません。なぜなら企業側は、早期退職のリスクがない人材を求めているため、結婚したらやめてしまうかもしれない学生に内定を出したくないのです。

結婚をしても仕事を続けるつもりの人もいれば、結婚したら仕事を辞める人、まだ正直結婚後どうするのかわからない人、就活のことで頭がいっぱいいっぱいなのに、今から将来のプランを考えるなんて容易ではないと思う人もいるでしょう。

しかし、企業側はあなたの将来プランよりも企業に合う人材を短い面接時間で見極めなければならないという課題と向き合っているのです。

そのため、企業側に「欲しい人材」と思われるためにも、結婚に関する質問をされたら「結婚しても仕事を続けます」と答えなくてはならないのです。

ポイント2:一生懸命に仕事に取り組みたいという意思を伝える

面接で結婚に関する質問をされたら続ける意思とともに、一生懸命に仕事に取り組む意思も伝えましょう。企業側は「続けます」と言われることを前提としているため、その次の「仕事に対する意思」を重点的に聞こうとしています

仕事に対して一生懸命に取り組んでくれそうな人を欲しいと思うのはどの企業も同じです。真面目に仕事に取り組んでくれそうだなと思われれば内定にも一歩近づけます。

そのため、結婚しても仕事を続ける人、続けない人、まだ何もわからない人も必ず、仕事に対して一生懸命に取り組むことを伝えてください。

ポイント3:すでに結婚している場合は正直に伝える

もし、すでに結婚をしている場合は正直に結婚していることを伝えてください。結婚をしていることを伝える際は、家族は仕事への理解があること、女性の場合は出産予定のありなしも話してください

すでに結婚していることは何も問題はありませんが、家族の理解や出産は企業側にとっても知っておかなくてはならない情報です。なぜなら、早期退職のリスクがあるかもしれないからです。

「転勤は家族がいるので無理です」「出産を控えているのですぐ辞めます」という人に企業は内定を出せません。そのため、多額の金額をかけて採用する企業はこのような事情もあらかじめ知っておきたいのです。

そのため、すでに結婚している人は結婚していること、家族は仕事への理解があること、出産の予定のありなしを伝えましょう。

結婚や出産などのプライベートな質問をされたら答えに詰まってしまうのではないか。そんな不安を抱えていませんか。プライベートな質問でも、企業として見極めたい点があるのです。

そんなポイントを就活のプロと一緒に「面接サポート」で学んでから本番に望みませんか。

面接で結婚について回答する際の例文4

面接で結婚について回答する際の例文4

実際に面接で使える回答例と解説をご紹介します。

回答例1:結婚しても続ける場合

結婚しても仕事を続ける意思がある場合の回答例をご紹介します。

「私は結婚することがあっても、この仕事を続けていきたいと考えています。私はこの仕事の○○のような点に惹かれました。また、自身の○○な点がこの仕事に向いていると自負しております。仕事をしていく中で今後、結婚や出産の機会があったとしても一生ものの仕事として続けていきたいと思います。」

結婚しても仕事を続ける場合は、しっかりとその意思を伝えましょう。結婚しても仕事を続けていく意思、この仕事に魅力を感じている点、そして仕事に向き合っていきたい姿勢などを内容に盛り込むことがポイントです。

回答例2:結婚しても続けるかわからない場合

結婚しても仕事を続けるか迷っている場合の回答をご紹介します。

「私は結婚する機会があった場合、現時点では、まだどのようにしていくか迷っています。しかし、いただいた仕事には真摯に向き合っていきたいと考えています。最後まで責任を持ってお仕事することをお約束いたします。」

結婚をしても仕事を続けるか迷っているという正直で素直な気持ちを伝えましょう。しかし、仕事に対しては最後まで責任を持つこと、誠実に業務に取組むことをアピールすることがポイントです。

結婚や出産など今はまだどのような状況になるかわからないプライベートな問題。企業側も確実にそれらが把握できるとは思ってはいません。ですが、そのリスクを推測したいのです。

自分の思いを伝えながら、就活のプロと一緒に面接官に納得してもらえる答えを「面接サポート」で探してみませんか。

回答例3:結婚したら仕事を辞める場合

結婚したら仕事を辞めると決めている場合の回答例をご紹介します。

「私は結婚した場合、お仕事は辞めさせていただきたいと現時点では思っております。それまでは皆さんに信頼していただけるように仕事に向き合っていきたいと考えております。最後まで責任をもって仕事をしていきたいです。」

結婚をしたら仕事を明確に辞める意思がある場合は、事前に企業に伝えるほうが良いでしょう。その際にはただ意思を伝えるだけではなく、仕事に一生懸命取り組みたい意思や決意を一緒に述べることがポイントです。

回答例4:すでに結婚している又は婚約している場合

すでに結婚している場合の回答例をご紹介します。

「すでに結婚(婚約)をしております。現在は妊娠や出産の予定もないため、生活は変わりません。また、結婚相手も仕事を優先する旨を了承しておりますので、他の方と変わらずお仕事ができると思います。」

結婚や婚約をしている場合は、正直に申告をしてください。面接に行く前に結婚(婚約)相手と働き方(時間や残業、転勤)について相談しましょう。企業には相談した内容、相手が了承している旨を伝えることがポイントです。

利用者の声

面接で結婚について回答する際の2つの注意点

面接で結婚について回答する際の2つの注意点

面接で結婚について回答する際の注意点をご紹介します。

注意点1:曖昧な回答はNG

面接で結婚に関する質問をされた際、曖昧な回答をするのはNGです。「結婚してみないとわからない」「続けたいとは思っているけど相手がどう思うか次第」などと、曖昧な回答をすれば企業側は内定を出すことはないでしょう。

いつ結婚するのか自体わからないという人も多いと思いますが、面接でははっきりと続けることを伝えましょう。

もし、実際に結婚して仕事を辞めることになっても「面接でやめないって言ったじゃないか」と言われることはほぼありません。現に面接ではそう答えてやめていった人は大勢います。

企業側も結婚を機にやめてしまうかもしれないリスクは承知しています。しかし面接ではより企業に対しての志望度が高い学生を見極めているため、曖昧な回答をすれば企業が望む人材にはなれないのです。

そのため、たとえ自分の中で曖昧な答えしかでていないとしても、面接では曖昧な回答は口に出さず、しっかりと仕事を続けていく意思を伝えましょう。

注意点2:内定欲しさの嘘はNG

「結婚しているけど黙っておく」「結婚する予定があって仕事も長く続けない」など、内定欲しさに嘘をついた回答をしてはいけません。

たしかに企業側は結婚をしても一生懸命に仕事に取り組んでくれる人材を欲しているため、出産や結婚を機にやめてしまうのではないかというリスクがある人に内定を出す確率は低いと言えます。

しかし、嘘は人として最低の行為です。そして嘘はいつか必ずばれます。嘘がばれれば人としての信用、信頼を失うことになるため、たとえ内定を貰えたとしても取り消しになるケースもありえます。

自分で自分の評価を下げないためにも、結婚しているのであればしっかりとその主を伝え、また結婚や出産の予定があるのであればそれらもしっかりと伝えましょう。

おわりに

企業側は早期退職のリスクが少ない人材を求めているため、結婚に関する質問をされた際は「続けます」と答えるのが最適な回答です。しかし、だからといって嘘をつけばいいというわけではありません。

結婚しても仕事を続けていくつもりがさらさらないのに、内定欲しさに「続けます」と答えても面接官にはあなたの本心は見抜かれます。本当に入社したい気持ちがあれば、たとえ結婚後にやめてしまう可能性があったとしても、芯の通った回答ができるはずです。

「続けます」と答える以外の回答は基本なしですが、そのあとに続く「働く意思」をどのように伝えられるかが最も重要なポイントです。入社したい気持ちや仕事への意欲に対する明確な回答を心がけましょう。

また、どんな質問においても上手に回答していくためには練習が欠かせません。そして、”本番を意識した、緊張感のある練習”こそが自分を存分にアピールしていくための近道です。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

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