就活しないまま卒業するのは逃げ?しない人の割合や末路を紹介

 2023年7月13日

就活も中盤に入りましたが、状況はどうですか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

実はどうしてもやる気が起こらなくて、まだ就活を始めてないんです。

そうだったんですね。卒業後の進路は決めていますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

いえ、なにも決めてないです。就活しないまま卒業する人ってどれくらいいるんでしょうか?

それでは内定がないまま卒業する人の割合を紹介しますね。本コラムでは就活しなかった人の進路や、就職しないメリット・デメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザー 平崎

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就職が決まらないまま卒業する就活生の割合

就職が決まらないまま卒業する就活生の割合

就活しなかったかどうかは定かではありませんが、就職が決まらないまま卒業する学生は、かなり少ないといえます。

厚生労働省の令和4年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)によると、令和4年に卒業した22卒の就職内定率は、95.8%でした。就職を希望する人のほとんどが内定を獲得しているといえます。

就職先が決まらないまま卒業すると、フリーターやニートなど、正社員以外の道を選ぶ可能性が高いです。後々正社員になりたいと思っても、フリーターやニートの経験しかない場合、就活の難易度は上がります。

特別な理由がないのにも関わらず就職しないのは、あまりオススメできません。できれば大学在学中に就職先を決めた方がよいでしょう。

「なかなか就職先が決まらない」「今すぐ就活を終わらせたい」という人は、「スピード内定サポート」に参加してみてください。キャリアアドバイザーがあなたの意向を聞き、内定獲得までのスピードが早い企業や、向いている企業を紹介します。

就活しないまま卒業する大学生の心理とは

就活しないまま卒業する大学生の心理とは

就活をしないまま卒業する大学生からよく聞かれる理由は、下記の4つです。

社会人になることに前向きなイメージを持てない人や、そもそも就活の仕組み自体に疑問を持っている人の意見が多く聞かれました。以下で詳しく解説します。

働くことのイメージが悪い

そもそも働くことに悪いイメージを持っている人は、就職する意味が見いだせず、就活しないという選択肢を取るようです。

昨今はTwitterやInstagramなどのSNSが広がり、「ブラック企業で疲弊している」「一生懸命働いても手取りが少ない」などのネガティブな意見を目にするようになりました。

実際に社会人として働いている人の意見を見たことで、働くことが嫌になってしまった人も多いようです。

就職すると、社内の人との人間関係や、仕事がうまくいかないなどの理由で悩むことも出てきます。「辛い思いをしてまで働きたくない」という思いが強く、就活を始められない人が一定数いるのです。

やりたい仕事がない

就職はしたいが、やりたい仕事がないことに悩んでいる人もいます。

行きたい企業や夢がない場合、企業をどのように選んでよいかわからず、就活を始められないのです。キャリアが描けない場合、企業を受ける気も起こらず、志望動機も思い浮かびません。

やりたい仕事が見つからない人は、まず複数の業界や仕事を知ることから始めましょう。世の中には数えきれないほどたくさんの仕事があります。その中にはあなたが興味を持てるものが必ずあるはずです。

ネット上で情報を探すだけでなく、OB・OG訪問や、企業の説明会にもたくさん参加してみてください。実際に話を聞くと、やりたいと思える仕事が見つかるかもしれません。

「働きたくない」「行きたい企業が見つからない」と悩んでいる人は、下記の記事もぜひ参考にしてください。

企業に縛られたくない

就活をしない理由に、企業に縛られたくないという意見もあります。

企業に就職すると、自由に過ごしてきた学生時代とは異なり、時間や休みに制約ができます。企業や上司の方針に従わなければいけないことも多く、休日出勤や資格の取得を求められることもあるかもしれません。

決まりや縛りのある社会人の生活に抵抗を感じ、就活を始められない人もいるのです。

確かに社会人はいろいろと制約が増えますが、学生時代よりも手にするお金が増えるため、行動の幅が広がります。

仕事のやりがいを感じる機会にも多く出会えますので、やりたいと思える仕事をまず探すことが大切です。楽しんで仕事に取り組めれば、企業に縛られているという感覚はなくなるでしょう。

就活に嫌悪感がある

そもそも就活に嫌悪感を抱いている人もいるようです。

就活にはさまざまなマナーが存在します。基本的にはリクルートスーツを着用し、髪は黒く染め、女性の場合はメイクやネイルはビジネスに向いたものにしなければいけません。

就活生らしい見た目をしなければいけないことに対し、嫌悪感を抱く気持ちもわかります。

また、実際に就活を始めると、面接に落ちる経験をする可能性が高いです。面接で落ちることに恐怖を感じ、就活を始められない人もいます。

就活しないまま卒業・就活に失敗した人の末路とは

就活しないまま卒業・就活に失敗した人の末路とは

就活をせずに卒業した場合、アルバイトをしたり、興味のあることの学びを深めたりと、複数の進路から選ぶことになります。

企業に就活しなかった場合の主な進路は、以下の6つです。

上記の進路について、詳しく説明します。

就職留年する

一年間大学に留年し、再度就活にチャレンジするのが就職留年です。

希望する企業に落ちてしまったり、就活に全落ちしてしまったりした場合は、就職留年を選択してもよいでしょう。大学に在籍しながら就活できるため、来年も新卒枠で面接が受けられます。

一度就活を経験しているため、自己分析や企業研究が進んでおり、面接にも慣れているため、前年よりも楽な気持ちで就活を進められるかもしれません。

デメリットとしては、学費がかかる点と、面接官にネガティブな印象を持たれやすいことが挙げられます。1年分の学費が必要になるため、周りに協力をお願いできるのか、自分で支払うのか、決めておかなければいけません。

企業側も、就職留年を選んだ人にポジティブな印象を持てない可能性が高いです。

「就活に失敗した人」「実力がない人」と思われてしまう可能性が高いため、なぜ就活留年を選んだのかをきちんと答えられるようにする必要があります。反省点を踏まえ、留年中に何を得られたのかを話せるようにしておく必要があるでしょう。

大学院・専門学校へ進学する

就職せずに、大学院か専門学校へ進学して学びを深める方法もあります。学びたい学問がある人は、就職せずに学びの機会を得るのもよいでしょう。

就活する際、企業によっては新卒よりもよい条件で入社でき、給料がアップする可能性もあります。

大学院や専門学校へ行くデメリットは、お金がかかることと、周りの友達よりも就職が遅れる点です。

入試の準備もあるため、早めに決断することが必要になります。就職を先送りにするためではなく、本当に学びたいことがあるのか検討してください。

海外留学する

海外に留学し、語学などのスキルを学ぶ期間を得る方法も選択できます。海外でしか経験できない経験を重ねることで、価値観や視野を広げることも可能です。

帰国後に就活する際は、英語力を重視する企業や、海外に支社のある企業であれば、内定を得られやすくなる可能性もあります。

ただし、多くの費用が必要になります。学費に加えて生活費も必要になるため、周りの理解を得られるかどうかも大切です。

また、就活した理由があいまいな場合や得られた経験が少ない場合、企業に「遊んでいた」と判断される場合もあります。留学の理由や得られた経験はしっかりと話せるようにしておくことが大切です。

フリーターになる

フリーターになるのも選択肢の1つです。フリーターとは、正社員として企業に就職せずに、アルバイトで働くことを指します。基本的には勤務日や勤務時間を調節できるため、時間の自由がききやすい点が最大のメリットです。

反対にデメリットには、収入が低い点や、社会的信用が得られにくい点、雇用が不安定な点などが挙げられます。

フリーターの給与は正社員よりも低いです。若いうちは年収に大差がなかったとしても、年を重ねるにつれて格差が大きくなります。アルバイト先の都合で辞めさせられる可能性もあるため、安定した雇用だとは言いづらいでしょう。

また、フリーターの場合、住宅ローンやクレジットカードの発行の審査が通らない可能性があります。収入が不安定なことにより、生活に必要なサービスを受けられない可能性もあるのです。

フリーターは、仕事もしており収入もあるため、企業に勤めるのと変わらないのではないかと考える人もいるかもしれません。しかし、上記のようなデメリットがあるため、特別な理由がなくフリーターになるのはオススメしません。

フリーランスになる

企業に就職せず、卒業後に独立してフリーランスになるのも選択肢の1つです。フリーランスは自分のスキルや経験を武器に仕事ができます。フリーランスの例として挙げられるのは、以下のような仕事です。

  • エンジニア
  • ライター
  • デザイナー
  • イラストレーター
  • カメラマン

上記のほかにも、得意なことを活かして仕事にしているフリーランスはたくさんいます。

フリーランスのメリットは、時間や場所に捉われない働き方ができる点です。クライアントの許可があれば、働く時間は自由ですし、オンラインで完結する仕事であれば、どこで働いても問題ありません。世界を旅しながら仕事がしたい人や、出勤したくない人にとっては憧れる働き方でしょう。

一方で、収入が安定しないデメリットがあります。クライアントの都合でいきなり仕事がなくなることもありますし、体調を崩すと収入がゼロになる可能性もあります。

すべて自分で責任を取らなくてはならず、トラブルが起きた時の解決や、税金の支払い手続きなども自分で管理する必要があるのです。

大学を卒業していきなりフリーランスになるのはハードルが高く、もしも目指す場合は学生時代から仕事に活かせるスキルを磨いておく必要があります。「楽しそうだから」「自由だから」という理由でフリーランスになっても、成功するのは難しいでしょう。

ニートになる

就活しないまま卒業した後は、働かずにニートになる選択肢もあります。

ニートのメリットは、自由な点とストレスが溜まりにくい点です。起きる時間や寝る時間も自由ですし、好きなことをして過ごせます。人間関係も自由なため、ストレスが溜まりづらい生活を送ることができるでしょう。

一方でニートのデメリットは、金銭的な不安があること、周りからのプレッシャーがあること、就職がしづらいことなどが挙げられます。

働いていないため収入が得られず、周りのサポートなしでは生活が難しいです。十分な貯蓄がなければ、好きなことをして過ごすのも難しいでしょう。

親や周りの友達、恋人などから、白い眼を向けられる場合もあります。就職できなかったのはしょうがないとしても、無職の期間が長くなると、「早く就職してほしい」「いつまで働かないんだろう」とネガティブな感情をぶつけられることもあるのです。

再度就活をして企業への就職を目指す場合も、ニート期間が長いと難しくなります。企業としても「コミュニケーション能力に問題があるのでは」「すぐ退職してしまうのではないか」と不安に感じ、採用を控えてしまうケースが多いのです。

特別な理由がない限りは、ニートになることはあまりオススメできません。

就活しないまま卒業するメリット

就活しないまま卒業するメリット

就活しないまま卒業するメリットは、下記の3つです。

就活しないまま卒業した場合、自由な時間を過ごせ、人間関係に悩まされる心配も少ないため、ストレスのない生活が送れる可能性があります。

上記のメリットについて、詳しく解説します。

自由な時間ができる

就活をしないまま卒業した場合、自由な時間ができる点が最大のメリットです。

企業に勤める場合、1日の大半を仕事に取られることになります。仕事の内容や状況によっては休日出勤をしなくてはならないケースもあり、好きに時間を使えないこともあるのです。

その点企業への就職をしなかった場合、時間を自由に使えます。フリーターやフリーランスとして働く場合でも、時間の使い方は自由です。企業に勤めるよりは好きに時間を使えます。

大学卒業後に叶えたい夢がある人や、趣味に没頭したい人は、就職せずに好きなことに時間をかけるのもよいでしょう。

学生時代のように自由に過ごせるため、ストレスのかかりづらい生活を送ることができます。

人間関係の悩みが軽減される

人間関係の悩みが軽減される点も、就活しないまま卒業するメリットの1つです。

企業に就職すると、よくも悪くも関わる人が増えます。上司や同期、お客様など、日々いろいろな人と接する必要があるでしょう。飲み会や休日のイベントなどにも、行かなくてはならないケースもあります。

その点、企業に勤めない場合は好きな人とだけ関わることができるため、人間関係で悩む可能性は低いです。人間関係の構築が苦手な人は、企業に就職しないことによって、人間関係に悩まないメリットを感じられます。

ただし、フリーターやフリーランスなどで仕事をする場合には、人間関係の悩みが発生する可能性がゼロではありません。働き先で苦手な人に出会ったり、お客さんとトラブルになったりすることもあります。

何らかの形で仕事をする場合には、人間関係の悩みが発生する可能性があることをおさえておきましょう。

就活にじっくり時間を使える

卒業後に再度就活をおこなう場合、就活にじっくり時間を使える点もメリットです。

就活に必要な企業研究などの情報収集や、自己分析に十分時間をかけられます。自分が本当にしたい仕事はどんな仕事なのか、行きたい企業はどこなのかなど、学業に追われることなくじっくりと考えられるでしょう。

多くの企業の情報収集ができるため、自分の選択肢を広げられる可能性もあります。

また昨年度の就活でアピールできることがなかった人は、語学力やITスキルなど、自分を成長させるための時間を確保可能です。自分が足りないと感じていた部分を補って就活できるため、自信を持って面接に臨めるでしょう。

面接が苦手だと感じている人は、模擬面接などで練習を積む時間もあります。面接は場数を踏むことも大切です。回数を重ねることにより、自己PRや志望動機などのよく聞かれる質問に、うまく答えられるようになるでしょう。

就活しないまま卒業するデメリット

就活しないまま卒業するデメリット

就活しないまま卒業するデメリットには、以下の5つがあります。

上記のデメリットについて、詳しく説明します。

社会的信用が得にくい

就活をしないまま卒業した場合、社会的信用が得にくいことがあります。

ほとんどの大学生は卒業後に就職するため、就職しない特別な理由がなければ、周りに「甘えている」と捉えられてしまうこともあるでしょう。

また、正規雇用以外の人は収入が安定しないため、さまざまな審査に通りにくい場合があります。住宅ローンが組めなかったりクレジットカードが発行できなかったりと、生活していく上で不便なこともあるのです。

収入が安定しない

働かないことの最大のデメリットは、収入が安定しないことです。フリーターやフリーランスとして働くとしても、毎月安定した収入があるわけではなく、生活への不安がぬぐえない可能性があります。

フリーターやフリーランスとして生計を立てている人でも、収入が右肩上がりの人はごく一部です。大体の人は月によって多かったり少なかったりするため、将来への不安が大きくなることもあるでしょう。

収入が安定しないため、家族のサポートを受けられない場合は、生活水準を低くしなければいけない可能性もあります。家賃や食費を切り詰めて生活する必要があるため、ストレスがかかってしまうでしょう。

将来への計画も立てづらいです。収入が不安定なため、欲しいものが購入できないばかりか、結婚や家の購入代金などの貯蓄も難しくなる可能性があります。

就活が難航する

就職しないまま卒業した場合、就活が難航する可能性があります。

企業はスキルが非常に高い人でない限り、既卒よりも新卒のフレッシュな人材を採用する可能性が高いです。新卒で就職しなかった事実を話した場合、「就職できなかった人」「就活をしなかった甘えている人」と判断されてしまう場合もあります。

また、大学卒業後すぐ就活を開始したとしても、新卒枠として企業を受けられない場合もあるのです。原則卒業後3年間は新卒として採用するという決まりがありますが、企業によっては既卒の人は採用対象外の可能性もあります。

大学卒業後に就職をしない期間が長くなればなるほど就活は難しくなるため、企業への就職を目指す場合は、できるだけ早く行動した方がよいでしょう。

「新卒」の特権が得られない場合がある

企業によっては卒業後すぐに就活しても、新卒としての採用が受けられない場合があります。

大学卒業後3年間は新卒として扱わなければならないルールがありますが、企業によっては受けられなかったり、書類選考時点で落とされてしまったりする可能性が高いです。

新卒で就活を受けるメリットは主に2つあります。

1つ目に、新卒採用枠が確保されている点です。企業は毎年新卒採用の枠を確保しています。そのため、新卒採用は受けられる企業の幅が広いことが特徴です。もし希望している企業が中途入社をあまり受け付けていない場合は、就職留年し、新卒採用枠を狙うとよいでしょう。

2つ目に、研修が豊富な点が挙げられます。企業は新卒入社者に、手厚い研修を用意しているケースが多いです。新卒として入社することにより、仕事に必要な知識やスキルの習得ができ、社会人としての基礎を身につけられます。

新卒で企業に就職するメリットは大きいです。簡単にチャンスを手放すと、後悔することも考えられます。

「就活に出遅れたけど、やっぱり新卒として就活したい!」という方は、「出遅れ就活サポート」に参加してみてください。今からでも受けられる、あなたにぴったりの企業を紹介します。

友達と話が合わなくなる

社会人になった友達と、話が合わなくなる可能性があります。

社会人の友達と話す場合、社会人経験の差や職場での話題についていけないことから、共通の話題がなくなることもあるでしょう。

職場の人間関係や仕事の大変な話など、就職先のことで話が盛り上がる中、あなたは話についていけずに寂しい思いをするかもしれません。

周りの友達も気を使ってしまい、なんとなく疎遠になってしまうことも考えられます。

友達と話を合わせるために就職するのは自分のためになりませんが、孤独感を感じてしまう恐れはあるでしょう。

卒業後に就活を成功させるポイント

卒業後に就活を成功させるポイント

卒業後に就活を成功させるポイントを紹介します。

就活しないまま卒業した後、やはり就活すればよかったと思う人もたくさんいるはずです。卒業後に就活する際のポイントは、以下の5つです。

上記について詳しく解説します。

就活できなかった理由を考える

新卒で就活できなかった理由について、一度しっかり考えてみましょう。

就活にチャレンジしたけれども途中で諦めてしまった場合、諦めた理由を明確にしてください。面接が苦手で続けるのが嫌になってしまったのであれば、面接の準備を入念におこない、模擬面接で練習を積むことで、昨年より自信を持って臨めるようになります。

アルバイトや部活に必死で就活の時間が取れなかったのであれば、今年はまとめて時間が取れるように、スケジュールを調整するのも大切です。

就活できなかった理由を明確にせずに再度就活を始めた場合、また同じことの繰り返しになる可能性があります。就活を始める前に、しっかりと振り返りをおこないましょう。

自己分析をやり直す

就活を始める前に、再度自己分析をやり直す必要があります。自己分析が必要な理由は、下記の3つです。

  • 強みや弱みを把握できる
  • キャリアプランが決められる
  • 自己アピールができる

自己分析をすると自分自身の性格や価値観、スキルなど、自分の特性を客観的に把握できます。その結果自分が向いている仕事もわかるため、企業選びに役立つでしょう。

またキャリアプランも決められます。自分が今後何を実現したいのか、どのようなキャリアを歩みたいのかをはっきりさせられるため、なりたい将来像が見つかるでしょう。

最後に、面接での自己アピールも得意になります。自分自身を客観的に見られるようになるため、自分をどのようにアピールすれば効果的か、わかるようになるのです。

自己分析をおこなう際は、自分の人生を振り返り、転機となった出来事や成功・失敗体験、当時の気持ち、得たものなどを書き出してみましょう。

自己分析が難しいと感じている人は、下記のワークシートも活用してみてください。

企業研究をおこなう

志望する企業が見つかったら、企業研究をおこないましょう。

企業研究をおこなうことで、業界動向や商品・サービス、企業の方向性や理念などが学べ、知識が深まります。企業研究で得た情報は、志望動機に活かせるのです。

反対に企業研究がうまくいかない場合、面接での自己アピールや志望動機がうまく伝えられません。企業が求める人材もわからないため、間違ったアピールをしてしまう可能性もあります。

企業研究する際は、企業のホームページや採用パンフレットだけでなく、OB・OG訪問するのもオススメです。先輩の生の話を聞くと、より企業への理解が深まりますし、自分が求めているキャリアが本当に実現できるかもわかる可能性が高いです。

企業の座談会に参加したり、大学に紹介してもらったりして、ぜひ実際の社員の方と話してみてください。

新卒で就職しなかった理由を話せるようにする

新卒で就職しなかった理由を話せるようにしておきましょう。

フリーター・ニートから就活をおこなった場合、「なぜ就職しなかったのか」という質問をされると思って準備しておいた方がよいです。

企業側は就活をしなかった人に対して、「すぐ辞めるのではないか」「怠惰な人なのではないか」と不信感があります。

そのため、就職しなかった理由を伝え、納得感を持ってもらうことが大切です。

就職しなかった理由は、嘘をつく必要はありません。ネガティブな理由で就活をしなかったとしても正直に伝え、反省点を述べるようにしてください。

その上で、就職せずに過ごしたことで得られたスキルや経験を伝えるようにするとよいでしょう。

決して就活しなかった理由を話して暗くなったり、言い訳を並べたりするのはやめてください。できるだけポジティブに話し、入社意欲を伝えることが大切です。

キャリアアドバイザーに相談する

就活がうまくいくか不安な人は、キャリアアドバイザーへの相談がオススメです。

キャリアアドバイザーは、就活全般の相談に乗ってくれるだけでなく、一人一人に合った企業を紹介してくれます。自分に合った企業がわからない人も、相談してみるとよいです。

キャリアアドバイザーは、企業によって特色があります。卒業後の就活をサポートしてほしい場合は、既卒向け求人も多く取り扱っている企業がオススメです。

キャリチャンでも、既卒者向けの求人を多数取り揃えています。「キャリアアドバイザーに相談したい」「既卒者向けの求人が知りたい」という方は、ぜひ「就活相談サポート」に参加してみてください。

就活しないまま卒業すると、就職の難易度はアップする

就活しないまま卒業した場合、就職浪人やフリーターになるなどの進路が選べます。時間の自由がつきやすいですが、収入が不安定な点や、社会的信用が得られにくい点を踏まえて選択するようにしてください。

卒業後に企業に就職しようとする場合、卒業後の期間にしていたことや、就活しなかった理由を聞かれる可能性が高いです。新卒で就活するよりも難易度がアップすると考えておきましょう。

新卒枠での就活はメリットが大きいです。「就活が面倒くさいから」「面接で落ちるのが怖いから」などの理由で諦めず、新卒で就職できる機会を大切にしましょう。

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就活しないまま卒業に関するQ&A

大卒でフリーターってやばい?

大卒でフリーターになるのは、やばいわけではありません。目指したい夢や叶えたい目標がある場合、時間を自由に使えるフリーターとして働くのも選択肢の1つです。

フリーターのデメリットは、収入が上がりにくい上に社会的信用が得られにくく、フリーター期間が長くなると、企業に就職する難易度がアップする点です。

安易な理由でフリーターになるのは避けた方がよいでしょう。

就活しない大学生の割合は?

文部科学省のデータによると、卒業後に進学でも就職でもないことが明らかな人(進学準備中・就職準備中・家事手伝いなど)な人は、9.4%といわれています。

(参照:文部科学省 令和4年度学校基本調査(確定値)について公表します

大半の学生は就職、あるいは進学すると思っておくとよいでしょう。

就職浪人は何年まで新卒扱い?

就職浪人は、卒業後3年以内は新卒扱いになります。これは厚生労働省によるガイドラインで定められています。

しかしガイドラインはあくまでお願いであり、守らなかったからといって罰則はありません。そのため企業によっては既卒の人は中途採用枠になったり、書類面接の段階で落とされてしまいます。

就職せずに卒業した場合、できるだけ早く就活に取り組んだ方がよいでしょう。

この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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