学歴フィルターにかからない大学は?不安な人の選考突破法も解説
2025年3月24日

志望企業の絞り込みは進んでいますか?
行きたい企業は見つかったんですが、学歴フィルターがあるらしくて不安です。
なるほど、それは不安ですよね。自分の大学が学歴フィルターにかからない大学かチェックしておきましょう。
学歴フィルターにかからない大学を事前に調べられるんですか?
ある程度は可能ですよ。このコラムでは、自分の大学が学歴フィルターにかからないか個別に確認する方法や、微妙な場合の選考突破法について解説します。一緒に見ていきましょう。
学歴フィルターとは
学歴フィルターとは、企業が採用活動の初期段階で、応募者の大学名や偏差値などの学歴を基準に選考を行う方法のことです。
学歴フィルターは、主に書類選考でかけられることが多いです。履歴書やエントリーシートで学生の大学を確認し、基準に満たない学生の足切りを行います。
学歴フィルターを設けている企業は多数ありますが、学歴フィルターを設けていることを公表している企業はありません。
説明会やインターンシップに参加しても学歴フィルターの有無はわからないため、選考を受けて初めて学歴フィルターの存在に気づく場合が多いです。
学歴フィルターのボーダーラインは、偏差値50以上の大学、MARCH以上など、企業によって異なります。自分の大学が志望企業の学歴フィルターにかかるか、かからないかは、企業ごとに判断していくしかないでしょう。
学歴フィルターの有無や採用基準は、口コミなどをもとに判断するのが一般的です。それ以外の確認方法については、『自分の大学が学歴フィルターにかからないか調べる方法』の章で詳しく解説します。
学歴フィルターにかからない大学とは
先ほども述べたように、自分の大学が学歴フィルターに引っかかるかどうかは、企業ごとに判断していくしかありません。とはいえ、ある程度の傾向はあります。
個別の調べ方について説明する前に、まずは多くの企業に当てはまる以下の2点について把握しておきましょう。
もし学歴フィルターが設定されていても、偏差値の高い大学は学歴フィルターにかからずそのまま選考に参加できる可能性が高いです。ただし、理系の場合は学歴フィルターのかかり方がその他の学生と異なります。
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。
大抵の企業で学歴フィルターにかからない大学42校
多くの場合で学歴フィルターがかからない大学は42校あると言われています。具体的な大学名は、以下の通りです。
旧帝大 | 北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学 |
---|---|
関東国公立 | 一橋大学・東京工業大学・お茶の水女子大学・筑波大学・東京外国語大学・東京医科歯科大学・東京農工大学・電気通信大学・首都大学東京・横浜国立大学・横浜市立大学・千葉大学・埼玉大学 |
関東私立 | 早稲田大学・慶応義塾大学・ICU(国際基督教大学)・上智大学・東京理科大学・学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・芝浦工業大学 |
関西国公立 | 神戸大学・大阪府立大学・大阪市立大学・大阪外国語大学(現在は大阪大学の一部)・奈良女子大学 |
関西私立 | 関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学 |
その他 | 名古屋市立大学 |
学歴フィルターがかからない大学は、一般的に偏差値が高い大学が挙げられます。国公立大学や有名私立大学は、学歴フィルターにかかる心配は少ないと言えるでしょう。
ただし、あくまで上記の大学は一般的に学歴フィルターにかからないと噂されている大学です。どの大学の学生を優先的に採用するかは、あくまで企業ごとの判断によります。企業によっては、上記大学の学生でも学歴フィルターにかけられる可能性があるため注意しましょう。
高学歴でも就活に失敗する事例についてもっと詳しく知りたい人は、以下のコラムを参照してください。
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理系の就活における学歴フィルターのかかり方
理系の場合は、学歴フィルターのかかり方が文系などの他学部とは異なります。大学の偏差値よりも、研究内容に関する知識量や実技スキルなどが優先されるためです。
理系の場合、大学名よりまずは博士課程か、修士課程か、学部生かによってフィルターがかかります。研究職の選考ではとくに、博士課程卒業見込みなどの高学歴が必須です。
理系の場合は次に、在学中の専攻も採用選考のフィルターになります。研究分野が企業の事業内容にどれだけ近いか、研究論文・学会経験・制作物などの実績はどの程度かといったことで、知識や技量を判断するのが一般的です。
そのうえで大学名が選考のフィルターになりますが、上記の2つのフィルターよりも優先順位は低いと考えてよいでしょう。
反対に、研究職やエンジニアのように深い専門知識を必要としない職種の選考では、学歴フィルターが緩い、またはかからないこともあります。その場合は、偏差値45〜50程度の大学が対象になることが多いです。
理系の学生で就活にかけられる時間が少ない人、学んだ知識を活かせる企業が見つからない人などは、キャリチャンの就活支援サービス「理系就活サポート」に参加し、就活のプロによるアドバイスや企業紹介を受けてみてください。
企業が学歴フィルターを設定する理由
世の中には、学歴フィルターを設定している企業もあります。
しかし、学歴フィルターを設けていることが世間にバレてしまった場合、企業イメージが悪くなったり、応募者数が少なくなったりといったデメリットもあるでしょう。
このようなリスクを負ってまでも企業が学歴フィルターを設定する理由は、主に以下の3つです。
上記の理由について、詳しく見ていきましょう。
学歴の高い学生を採用するため
企業が学歴フィルターを設定する理由の1つは、学歴の高い学生を採用するためです。学歴フィルターで学生を絞り込むことにより、社員の学歴は必然と高くなります。
高学歴の人が仕事ができるとは限りませんが、ある程度学歴がある学生を採用することで、優秀な社員を採用したい狙いがあるのです。
学歴の高い学生は、その大学に入学するために努力を重ねてきたことが多いです。努力家で粘り強く物事に取り組める傾向があるため、そのような人材を求める企業が学歴フィルターを設けることがあるでしょう。
効率的に選考を進めるため
学生からのエントリーが多い人気企業は、効率的に選考を進めるために学歴フィルターを設けることがあります。
人気企業に送られるエントリーシートの数は、何千何万にもなることもあります。全ての履歴書やエントリーシートを確認することは不可能です。そのため、学歴フィルターで足切りを行うことで効率的に選考活動が進められます。
企業側にとってはエントリーシートを1枚1枚読んで精査する必要がなくなり、採用校コストも削減できるため、メリットが大きいと言えるでしょう。
基礎的学力を把握するため
学生の基礎的学力を把握するために学歴フィルターを設定している可能性もあります。
大手商社や外資系企業、コンサルティング系の企業の場合、入社時からある程度の知識や語学力が必要です。高学歴の学生は基礎的学力が備わっており、英語を始めとした語学力もあることが多いため、入社後に即戦力としての活躍も見込めると考えられています。
また、研究職のほか一部の技術職でも、専門知識の深い学生を求めている場合があります。たとえば、機械系のエンジニアであれば機械工学を学んだ学生の方が即戦力になりますし、ITエンジニアであれば情報処理を学んだ学生の方が即戦力になるはずです。
それが国公立や有名私立など高偏差値の大学の学生であれば、いっそう企業が求めるレベルの基礎的学力を身につけている可能性が高いため、学歴フィルターを設けているわけです。
学歴フィルターに引っかかるとどうなる?
学歴フィルターを設けていること自体は非公表です。では、学歴フィルターに引っかかると、学生にはどのような影響が生じるのでしょうか。
学歴フィルターが設けられている企業の選考に応募した場合、下記のような現象が起こる場合があります。
学歴フィルターに引っかかると、説明会にさえ予約できなかったり、選考途中で不利な状況に陥ったりする可能性が高くなります。
上記について詳しく説明します。
説明会に参加できない
就活の際、学歴フィルターにかかると、志望企業の説明会への予約ができない可能性があります。
説明会の受付開始時間直後にページを確認したにもかかわらず、満席で予約ができない場合には、自分の大学に学歴フィルターが設定されているのかもしれません。
企業側は説明会の予約ページを作成する際に、そのページを一部の大学にだけ満席表示にする設定ができます。
企業によっては予約システムに学歴フィルターをかけることによって、一定の水準の学生しか予約ができないようになっているのです。
他の大学の学生が問題なく説明会に予約できている場合は、企業側が学歴フィルターを設けている可能性が高いでしょう。
書類選考で落とされる
就活の際、学歴フィルターに引っかかると、書類選考で落とされる可能性が高いです。
学歴フィルターを設けている企業は、履歴書やエントリーシートで大学名を確認して落としています。そのため、学歴フィルターにかけられている大学の学生は、書類選考になかなか通過できません。
自分の大学が学歴フィルターにかかる場合は、エントリーシートに志望理由や学生時代に頑張ったことを書いても、読んでさえもらえないこともあります。
しっかりとした内容のエントリーシートを提出しても書類選考を通過できない場合、学歴フィルターをかけられている可能性があるでしょう。
リクルーターがつかない
自分の大学が学歴フィルターにかかっている場合は、リクルーターが付きません。
リクルーターとは、若手社員が自分の出身大学の学生をスカウトし、選考のアドバイスやフォローなどを行う仕組みのことです。採用実績が多い大学の学生にはリクルーターがつきやすい傾向があります。
リクルーター制度を導入している企業は、ターゲットの大学を明確に定めているため、学歴フィルターを設定している可能性が高いと考えられます。
他の大学の学生にだけリクルーターがついている場合、自身の大学の学生は採用していない可能性があるでしょう。
学歴フィルターをかける企業の特徴
学歴フィルターにかかる不安が大きい場合は、学歴フィルターをかける企業へのエントリーを避けるのも1つの手です。そこで、ここからは新卒の採用選考で学歴フィルターをかける企業の特徴を紹介します。
学歴フィルターを設定していることが多いのは、以下のような企業です。
どのような企業に学歴フィルターが多いのか、詳しく見ていきましょう。
人気の高い企業
誰もが知っているような知名度の高い企業や、有名人をイメージモデルに使用している企業は人気が高く学生からのエントリーが集まりやすいため、効率的な採用活動のために学歴フィルターを設けている可能性があります。
学歴フィルターがあると明言できませんが、学生からの人気が高い食品メーカーやエンタメ企業などは、倍率が数百〜数千あることもあります。
たとえばノバレーゼは1107.3倍、雪印メグミルクは482.3倍、東宝は420倍と、非常に内定倍率が高いです(参考:東洋経済ONLINE『「内定の競争倍率が高い会社」ランキングTOP100』)。
これらの人気企業は必ず学歴フィルターを設けているとは言えませんが、採用部門の負担が大きいため、面接に進める人数を絞り込むために、学歴をチェックしている可能性があると言えるでしょう。
応募人数が多い人気企業を受ける場合は、学歴フィルターにかけられる可能性が高いことを理解しておきましょう。
歴史のある企業
歴史のある企業も、採用選考に学歴フィルターを設けている可能性が高いです。
歴史のある企業は知名度が高く学生からの人気が高いため、学生の数を絞るために学歴フィルターを設けていることがあります。
また、歴史がある企業には昔ながらの慣習が今も根強く残っています。終身雇用の慣習から在籍年数が長い年配の社員が多く、学閥と呼ばれる学歴主義の人も少なくありません。
在籍している社員も大手大学出身の確率が高く、同じ大学から優先的に採用するなど、社員の学歴に偏りがある可能性があります。
リクルーター制度を利用して学歴の高い学生を積極的に採用していることもあるため、学歴フィルターにかかると選考を進めるのは難しいでしょう。
一定の学力が求められる企業
入社後に専門的な知識が求められ、地頭がよくないと活躍が難しい企業は、学歴フィルターを設けている可能性があります。
なぜなら、情報収集力や論理的な思考力などのスキルは、低学歴の人よりも高学歴の人の方が持っていると一般的には考えられているからです。
また、入社後に関わる人の学力レベルが高い場合も、低学歴の人であればコミュニケーションに苦労するだろうと考えられ、採用に至らない可能性があります。
一定の学歴が求められることが多いのは、以下のような業界です。
- 保険・証券
- メガバンク
- その他金融機関
- 総合商社
- 広告業界・コンサル
- メディア・出版
- 不動産
上記の業界は仕事の難易度が高かったり、お客様と高度な知識を必要とするやりとりが発生したりすることがあるため、一定の学力を持つ人が求められる傾向があります。
この業界の企業全てに学歴フィルターが設けられているわけではありませんが、適性検査や学歴フィルターによって足切りが行われる可能性があるため注意しましょう。
学歴フィルターが設定されている企業についてもっと詳しく知りたい人は、以下のコラムも参照してください。
学歴フィルターがかからない可能性が高い企業
学歴フィルターは、全ての企業に設けられているわけではありません。以下のような企業では、大学名によらず学歴フィルターがかからない可能性が高いです。
学歴フィルターへの不安が大きい場合は、学歴フィルターが設けられていない企業を選んで受けるのも1つの手でしょう。そうした企業について以下で詳しく説明するので、企業選びの参考にしてください。
なお、学歴フィルターにかかりにくい具体的な求人を探している人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加するのがオススメです。就活の専門知識を持つプロが、学歴フィルターの有無を含め、あなたにあった就活の進め方や求人を紹介します。
応募人数が少ない企業
就活生からのエントリーが少ない企業は、採用選考に学歴フィルターをかけない可能性が高いでしょう。なぜなら、学生からの応募が少なければ、企業も一人ひとりのエントリーシートをチェックする時間が十分取れるからです。
そのため、学歴だけを見て落とされることはほとんどありません。応募人数が少ない企業は、エントリーシートの中身を重視する傾向があるため、充実した内容を書くことが大切です。
ただし、応募人数が少なくても仕事の難易度が高く、学力が低いと入社後の活躍が期待できない場合は、ある程度の学歴フィルターを設けているケースがあります。
ベンチャー企業
ベンチャー企業は、採用選考に学歴フィルターをかけることが少ないです。ベンチャー企業はまだまだ知名度が低い企業が多く、エントリー数が少ないため、学歴だけで足切りをかける必要性がありません。
また、ベンチャー企業はこれまでの成果を表す学歴よりも、入社後のポテンシャルに目を向けていることが多いです。大学名は気にせず、学生の志望動機や入社後の仕事に向けたやる気を重視していることもあります。
そのため、学歴に自信がない人でも、企業への志望意欲を伝えられれば、内定を得られる可能性が高いでしょう。
リクルーター制度を導入していない企業
リクルーター制度を導入していないと考えられる企業も、採用選考に学歴フィルターをかける可能性が低いです。
リクルーター制度は、ある程度の学力がある学生を採用するために、特定の大学の学生を囲い込む目的で設けられています。
反対に、リクルーター制度を設けない企業は特定の大学に固執せず、幅広い大学から学生を募っていると考えられるわけです。そのためリクルーター制度を導入していない企業の選考では、学歴フィルターもかからない可能性が高いと言えるでしょう。
自分の大学が学歴フィルターにかからないか調べる方法
前述のようにどの大学が学歴フィルターにかかるか、かからないかは、企業ごとに異なります。
志望企業を決めた際に、自分の大学が学歴フィルターにかからないかどうかは、気になるポイントでしょう。学歴フィルターにかかってしまう場合、一生懸命に履歴書やエントリーシートを準備しても、読んでさえもらえない可能性があります。
自分の大学が志望企業の学歴フィルターにかかるか、かからないか調べるためには、以下の2点をチェックしてみましょう。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
採用実績校をチェックする
自分の大学が学歴フィルターにかからないかチェックするには、志望企業の採用実績校を確認してみてください。
就職四季報や就活ナビサイトには、志望企業の採用実績校が掲載されているケースがあります。書籍や就活ナビサイトの情報を元に、企業の採用実績校をチェックしてみましょう。
過去に自分の大学から採用されているケースがあれば、学歴フィルターにかからない大学である可能性が高いです。また、自分の大学から採用された学生がいるかどうか調べることで、OB・OG訪問もしやすくなります。
リクルーターがいるか確認する
学歴フィルターにかからない大学か調べるためには、自分の大学にリクルーターがいるか確認するのも1つの方法です。
自分の大学にリクルーターがついている場合は、志望企業が採用したい大学に含まれていると考えられます。リクルーター面談に応募できれば、学歴フィルターにはかかっていないといえるでしょう。
ただし、学歴フィルターがかからない大学であっても、過去に採用実績がない場合はリクルーターがつけられません。リクルーターがいないことと、学歴フィルターに引っかかることとは、必ずしもイコールではないので注意しましょう。
学歴フィルターにかからないか不安な人が選考を突破する方法
自分の学歴に自信がなく、学歴フィルターで落とされる懸念がある人は、以下の対策をしっかり行いましょう。
学歴でアピールすることが難しい場合は、経験やスキル、実力などを書類だけでなくさまざまな方法で伝えていくことが大切です。
学歴フィルターを設けていない企業を知るために、就活エージェントを利用するのもよいでしょう。
学歴フィルターが不安な人が選考を突破する方法を、以下で詳しく説明します。
エントリー数を増やす
学歴フィルターにかからないか不安な人は、まずエントリー数を増やしましょう。
エントリー数が少ないと、たまたま志望先が学歴フィルターのある企業だった場合に、書類選考で落とされ、面接を受けられる企業がなくなってしまう可能性があります。
学歴フィルターの有無やボーダーラインは非公表なので、事前にわからないことの方が多いです。そのため、なるべくエントリー数を増やし、幅広い企業を受けた方が、学歴フィルターにかかるリスクを下げられます。
とくに、人気企業や大手企業ばかりを受けている学生は注意が必要です。それらの企業は学歴フィルターがかかる可能性が高いため、書類選考の段階で全落ちしてしまうリスクが高いです。
全落ちのリスクを減らすためにも、エントリー先の幅を広げ、いろいろな企業を受けてみましょう。エントリー数が増えれば、仮に不合格になった場合も持ち駒が残っているので、心にゆとりが生まれます。
また、1社でも内定をもらえれば、就活への自信にもつながるでしょう。また、1社でも内定をもらえれば、就活への自信にもつながるでしょう。
学歴以外の部分でアピールを行う
学歴フィルターにかからないか不安な人は、それ以外の部分でアピールできる点を考えましょう。
たとえば、以下のような部分でアピールするのがオススメです。
- 仕事に関わるスキル
- 長期インターンシップの経験
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- 習い事・部活動
- 海外留学経験など
学歴に自信がない人は、仕事に関わるスキルを持っていることをアピールするとよいでしょう。仕事に関わる資格も取得すれば、スキルと志望意欲を同時にアピールすることが可能です。具体的な資格については、『仕事に関わる資格を取得する』の項で紹介します。
また、長期インターンシップへの参加や、大学時代に力を入れた活動、幼少期から続けてきた習い事や部活動などをアピールすることで、努力家な人材だとアピールできるでしょう。
海外留学経験では語学力のほか、バイタリティーやチャレンジ精神をアピールできます。
ESや履歴書のクオリティを上げる
学歴フィルターにかからないか不安な人は、ESや履歴書のクオリティを上げ、書類選考の段階で不利にならないようにすることも大切です。
書類選考を通過し面接まで進めば、学歴以外でアピールする方法はいくらでもあります。読み応えのある書類を作成して、面接官に話を聞いてみたいと思わせましょう。
企業で活かせるスキルや経験を盛り込んだり、他の人とは違う自分らしさがアピールできる内容に仕上げるのがポイントです。そもそもESや履歴書の書き方がわからない人は、以下の対策資料を活用してください。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル
ありきたりな内容になってしまう人や、書くことが思いつかない人は、他の就活生や社会人の先輩にアドバイスを求めるのもよいでしょう。書き上げた書類は就活のプロなどに読んでもらって、改善を図ってから提出するのがオススメです。
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ES添削で就活を攻略する!オススメのサービス12選を紹介
適性検査対策をしっかり行う
学歴フィルターにかからないか不安な人は特に、SPIをはじめとした適性検査対策を入念に行うことが大切です。
多くの企業では、学歴フィルターだけでなく、適性検査で就活生の学力を図り、選考の足切りに使っています。
適性検査で高得点を取得すれば、学歴に自信がなくても一定の学力があることのアピールができるため、しっかりと対策して臨みましょう。
適性検査の勉強は時間がかかるため、志望先の企業が使用しているテスト形式を調べ、早くから対策するようにしてください。
まだ志望企業が決まっていない人や適性検査対策を始めていない人は、まずSPIから対策することをオススメします。適性検査の種類は企業ごとに異なりますが、新卒採用に最も導入している企業が多いのはSPIです。
そのためまずはSPIから対策し、そのあとでそれ以外の適性検査も対策を行いましょう。
【就活対策資料】
SPI解説付き問題集
仕事に関わる資格を取得する
学歴フィルターにかからないか不安な人は、志望企業の仕事内容との親和性が高い資格を取得すると、即戦力になれるスキルや熱意をアピールできます。
就活でアピールできる点の例は、以下の通りです。
- TOEIC(L&Rなら700点以上)
- 日商簿記
- ファイナンシャルプランナー
- 宅建
- ITパスポート
- 基礎情報技術者など
これらの資格は、専門性を持っていることのアピールになります。ただし、むやみやたらに資格を取得しても、志望企業との親和性がなければよいアピールにはなりません。
自分の目指す業界や企業で必要なスキルや資格なのかをきちんと判断してから行動するようにしましょう。
エントリーシートや面接で上記の資格や経験について伝える際には、結果だけでなく、どのように学んでどのような点に苦労したかなども説明できるように準備してください。エントリーシートや面接で上記の資格や経験について伝える際には、結果だけでなく、どのように学んでどのような点に苦労したかなども説明できるように準備してください。
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インターンシップに参加する
学歴フィルターにかからないか不安な人は、インターンシップへの参加も学歴に関係なく自分をアピールするために効果的な方法です。
インターンシップに参加することで、社員の方々に熱意や能力を直接伝えられるため、自分の頑張りによっては高く評価してもらえます。
企業によってはインターンシップの参加者に向けて特別選考の案内があったり、内々定がもらえたりといった場合もあります。そのため、志望度の高い企業のインターンシップには必ず参加するとよいでしょう。
実力を発揮できなかった場合でも、社員からフィードバックを受けられるため、本選考までに改善することも可能です。
できれば半日や1日のオープンカンパニーではなく、できるだけ長期のインターンシップに参加し、自分の能力をしっかりアピールするとよいでしょう。
大学3年生の夏頃から実施されるケースが多いため、必ずチェックしてみてください。
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OB・OGに話を聞きに行く
学歴フィルターにかからないか不安な人は、OB・OGに就活について話を聞きに行くのもオススメです。
OB・OG訪問を行うことで企業について理解できるだけでなく、説明会では聞けない実体験に基づく話を聞くこともできます。
企業や仕事内容についてより深い内容を回答できるようになるため、企業に熱意をアピールできるでしょう。
また、OB・OG訪問を行なった社員は、評価を人事に伝えることがあります。OB・OGから高い評価を得られた場合、本選考で優遇される可能性もあるのです。
貴重な情報を得られる機会のため、大学や企業から紹介してもらったり、ツールを使用したりして、ぜひOB・OG訪問を行ってみてください。
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採用担当者に話を聞きに行く
学歴フィルターにかからないか不安な人は、就活イベントなどや問い合わせを利用して、採用担当者に直接話を聞きに行くのもよいでしょう。
学歴でアピールするのが難しい人は、行動力や熱意などでアピールすることも必要です。そのため、他の人とは少し違う方法でアピールすると印象に残りやすいでしょう。
採用担当者にあって話を聞かせてもらったり、なぜこの企業に興味を持ったのか、どんな仕事がしたいかなどを伝えることにより、相手に自分を印象付け、エントリーシートや面接で有利になる可能性があります。
就活エージェントを利用する
学歴フィルターにかからないか不安な人は、就活エージェントを利用すると、学歴フィルターを気にせずに就活を進められます。
就活エージェントとは、就活の専門知識を持つプロが、学生の就活をサポートするサービスです。一人ひとりにあった企業の紹介や書類添削、選考対策などを行い、内定獲得後までしっかりとフォローしてくれます。
就活エージェントは企業について熟知しているため、学歴フィルターの有無を知った上で企業を紹介してくれます。そのため、無駄な時間を割くことがなく、効率的に就活が行えるのです。
また、就活に対して学歴などで不安を抱えている人も、就活の進め方から一緒に考えてくれるので、自信を持って行動できます。無料で利用できるサービスのため、ぜひ利用してみましょう。
キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」でも、プロのエージェントが就活生一人ひとりにあった就活の方法を提案しています。学歴フィルターにかからない企業はもちろん、あなたの苦手な選考を回避できる求人も紹介可能です。
紹介後は担当のキャリアアドバイザーが、提出書類のブラッシュアップや面接対策を手伝います。就活に不安を感じている人は、ぜひ相談してみてください。
学歴フィルターにかかりやすい大学
偏差値50以下の大学の場合、学歴フィルターにかかりやすい可能性があります。偏差値が35未満のボーダーフリーといわれる大学の場合は、学歴フィルターにかかる可能性がさらに高いと考えられるでしょう。
ただし、学歴フィルターのボーダーラインは企業ごとに異なります。企業によってはさらに高い基準を設けていることもあるため、一つの参考として捉えておいてください。
学歴フィルターにかかりやすい大学の人でも、学歴フィルターがない企業であれば、学校名だけで落とされることはありません。そのため、諦めずに就活に向き合うことが大切です。
大学名で就活が不利になる懸念がある人は、大手企業にこだわらずに選考を受けたり、資格やスキルを身につけたりなど、対策をして就活に挑みましょう。
学歴フィルターにかからない大学は企業ごとに異なる
学歴フィルターにかからない大学は企業ごとに異なります。ほとんどの企業で学歴フィルターにかからないと言われている大学が42校ありますが、その大学でなければ必ず学歴フィルターに引っかかるというわけではありません。
企業は学歴フィルターの基準を公開していませんが、偏差値50程度がボーダーラインとなるケースが多いです。MARCH、関関同立以上の学歴の大学であれば、学歴フィルターにかかる可能性は低いと言えるでしょう。
学歴フィルターにかかる可能性がある人は、早くから就活対策を始めたり、エントリー数を増やしたりといった対策をすることが大切です。
就活のプロやOB・OGなどの手を借り、学歴以外の部分で自信を持って選考に臨めるように準備しましょう。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。