就活で「やりたいことがない」「どこも興味ない」を脱却する方法

 2023年7月12日

どこにエントリーするか悩んでるんですか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そうなんです。正直、やりたいことがないし行きたい業界すらわかりません。

なるほど。でもそういう悩みのある就活生って、実はとても多いんですよ。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

みんな、どうやってやりたいことを見つけてるんですか?

まずは自分を見つめることですね。このコラムでは、就活でやりたいことがない状態から脱却する方法について解説します。自分の価値や潜在的な強みがわかれば適職もわかりますよ。

キャリアアドバイザー 平崎

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就活で「やりたいことがない」「どこも興味ない」という人が多い理由

就活で「やりたいことがない」「どこも興味ない」という人が多い理由<

就活を始めても「やりたいことがない」「興味のある仕事がわからない」と悩む就活生はとても多いです。就活でやりたいことがない学生に共通する理由は主に3つあります。

コラムの初めにまずは、就活で「やりたいことがない」状態になってしまう3つの理由と、その背景について理解しておきましょう。

自分の可能性を理解できていない

自分の強みや可能性をしっかり分析できていないと、向いている仕事や相性の良い社風の会社のイメージをつけられません。その結果、「やりたいことがない」という結論に行きついてしまうのです。

自己分析は、就活で仕事選びをするために重要な基礎になる部分です。自分の指向性や強みはなんとなく理解しているつもりでいても、自己分析の専門ツールを使うことで客観的に自分を分析しなければ、潜在的な自分の可能性にたどり着くことは難しいことでしょう。

自分の奥に眠る潜在的な可能性に気づければ、やりたいことが見えてくるだけでなく、自分に自信がついて就活に意欲的になります。

仕事・業界について調べきれていない

厚生労働省の『第4回改訂厚生労働省編職業分類 職業名索引』によると、世の中には17,209種類もの職業があると言われています。

日常生活を過ごしている中ではなんとなく知っている職業もありますが、実はあまり知られていない職業がごまんとあるのです。その中に、自分に合っている職業があるかもしれません。

自己分析をして自己理解を深めたら、実は「こんな仕事が合っているかも」というヒントが得られるので、職業や業界についてしっかりと調査しましょう。

キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、就活のプロとマンツーマンで相談をした上で、自分に合っていそうな職業のアドバイスや求人紹介を受けられます。無料のサービスなので、どういう仕事があるか興味のある人は気軽に参加してみてください。

仕事に対しての重みを感じすぎている

まだ社会に出たことがない学生にとって、働いてお給料をもらうことはとても重荷に感じることでしょう。アルバイトよりもさらに重い責任感がのしかかってくることに、押し潰されそうと感じる人もいると思います。

そんな責任感を感じてしまう人こそ、「一度就職したら定年まで働かなければ」という気持ちが芽生えてしまい、就活にさらに重みを感じてしまいます。

だからこそ職業選びから慎重になってしまうことは当然のことです。しかし、重く考えすぎて足踏みしてしまうと、何にも挑戦できずに終わってしまいます。

確かに新卒でどういう会社に就職するかは重要ですが、新卒で働くことは自分が将来なりたい姿になるための過程でしかありません。学んだことを糧に転職をしてキャリアアップをするかもしれませんし、あまり重くとらえる必要はありません。

慎重になりすぎず、自己成長のための一歩として自分が学びたいことを基準に会社選びをしてみてはいかがでしょうか。

就活でやりたいことがない状態から脱却する方法

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就活でやりたいことがないということは、頭の中を整理できていない可能性があります。本当はやりたいことや夢があっても、考えていることが整理できていないとその軸が見えてきません。

やりたいことがない状態から脱却するためには、自分の頭の中にある興味や指向性を整理してみるとよいです。

今から説明する3つのことの洗い出しをすれば頭のモヤモヤがすっきりして、行きたい会社やなりたい職業が見えてくる可能性が高まります。紙に書き出すなどをして、自分の頭の中を整理していきましょう。

興味のあるモノ・コトの洗い出し

まずは自分が好きなことや興味のある分野(趣味やモノなど)を洗い出してみましょう。好きなことは直接仕事に関わりそうなことではなくても構いません。ゲーム、カフェ、スポーツ、SNSなど好きなことは色々とあるはずです。

そうして自分の好きなことを書き出してみたら、今度はそれに関連する業界にはどんな仕事があるか調べていきます。

例えば、サッカーが趣味なのであれば、それに関連する仕事を検索してみます。スポーツ用品のメーカー、スポーツ施設の管理・運営元、スポーツ新聞・スポーツ雑誌の記者などたくさんの職業に出会うことでしょう。

1つの「好き」から派生して、たくさんの会社や職業を検討できれば、就活はとてもワクワクするものになります。まずはとにかく好きな分野の物事を紙に書き出してみてください。

【興味のあるもの・ことの洗い出しのステップ】

  1. 趣味や好きな分野をノートに書き出す
  2. その中から最も好きな分野に関連する職業を想像してみる(検索サイトで「〇〇に関連する仕事」などと検索してみるのもオススメ)
  3. 気になった職業の業界研究をして自分に合っているか比較してみる

外せない条件の洗い出し

どんな職業につきたいか想定したら、次は働く環境における外せない条件を書き出しましょう。福利厚生や休日休暇、給与といった待遇面から、社風や職場環境など、考慮すべきことはたくさんあります。

この条件を洗い出す理由は、働く環境を想像することで就活にポジティブなれるからです。そして最終的に就職したあかつきには、自分にとって好ましい環境で働けるため、同じ会社で長期的に成長し続けられることにもつながります。

合わない社風の中で働き続けるとモチベーションが下がり、すぐに転職を考えがちです。マイナスな状況で転職をすると、またやりたいことが見つからない状態に陥り、転職を繰り返すという負のループにおちいる可能性もあります。

どういう環境であれば幸せに働くことができるか、想定したことを紙に書き出してみましょう。

【条件の洗い出しからいきたい会社を見つけるステップ】

  1. 休日のサイクル、初任給、あれば嬉しい福利厚生を書き出す
  2. 就活サイトを見てみて同条件の会社がどのくらいあるか探してみる
  3. 該当する会社がなさそうなら再度条件を洗い出してみる

やりたい・やりたくないの洗い出し

いきたい業界をある程度想定できても、その中でやりたいこと・やりたくないことがあるはずです。まずはその仕分けをしてみましょう。

楽しく幸せな気持ちで働き続けるためには、まずやりたくないことを除外して優先順位をつけながらやりたい仕事を決めていくことをオススメします。

例えば、「人と接する」ということに対してやりたいかやりたくないかの仕分けをしてみましょう。やりたくないのであれば、営業職や販売職は除外されるわけです。

以下の表のようなやり方で洗い出してみると、いきたい業界が絞り込めてきます。

仕事の種類 やりたくない場合に除外される仕事
  • 個人顧客と接する
  • 個人向け商材の営業
  • 小売店などでの販売
  • 飲食店スタッフ
  • 不動産営業
  • 法人と接する
  • 法人向け商材の営業
  • 銀行業務
  • コンサル
  • 体を動かす
  • テレビ局スタッフ
  • 外回りの営業
  • 飲食店スタッフ

就活でやりたいことがない人がすべきポジティブアクション

就活でやりたいことがない人がすべきポジティブアクション

やりたいことがないからといって足踏みをしていても、時間はあっという間に過ぎてしまいます。考えているうちにエントリー期間が終わってしまっては取り返しがつきません。貴重な時間を無駄にしないように、とにかく行動しましょう。

就活でやりたいことを見つけるためにやるべきことは、主に以下の6つです。

自己分析をする

冒頭でも挙げたように、やりたいことがない状態から具体的なビジョンを見出すためには自己理解をすることからスタートします。自己分析をすれば自分では気づけなかった価値や強みに気づくことができるので、想像もしていなかった仕事が「やってみたい」という意欲につながるかもれません。

逆に、弱みである部分を見つけることで除外すべき就職先を想定することもできます。強みと弱みを同時に知ることで適職や適した業界を知ることができるのです。

なお、自己分析サービスは大手就活サイトでも無料で展開していますが、分析内容や設計に若干違いがあるので、複数の自己分析サービスの診断結果を比較することをオススメします。

自己分析ツールはあくまでアルゴリズムによる計測なので、絶対ではありません。複数の自己分析サービスを利用すると共通項が見えてくるので、その部分が最も信頼度の高い診断結果だと考えられます。

また、ワークシート形式での自己分析なら、キャリチャンのワークシートも活用してみてください。下記のリンクからダウンロードすればすぐに進められます。

業界・企業研究をする

自己分析をして自分の弱みと強みがわかれば、それをもとに適していそうな業界を探してみましょう。興味のある業界があれば、さらにその業界でどういう職業の人が活躍しているのかを調べると、やりたい職業が見つかりやすくなります。

世の中にどういう業界や職業が存在するのかを調べるためには、就活サイトで求人募集している会社の一覧を検索してみたり、厚生労働省が開示している職業一覧を見てみるなども良いでしょう。

色々と検索している中で気になる職業があれば、さらにその業界でどういう会社が存在してどういう人が活躍しているのかという企業研究ができるようになります。

なお、業界に関する情報や就活の動向については、以下の就活対策資料を参考にしてください。

メンター制度を利用する

「メンター制度」という制度があることをご存知でしょうか。メンターとは、就活を終えた社会人の先輩で、現役就活生に対して就活のアドバイスやメンタルケアなどをしてくれる存在です。

メンターは大学やメンター団体に所属しており、学生が利用申し出をすると相性の良さそうなメンターさんをアテンドしてくれます。大学のキャリアセンターなどに問い合わせれば紹介してくれるので、費用がかかることはありません。

なお、メンターは厳しい就活を終えて社会人になった就活経験者です。就活時に悩んだ経験もありますし、今やりたいことがないと悩んでいる学生の気持ちもよく理解してくれるので、経験者の観点から的確なアドバイスをしてくれます。

やりたいことの見つけ方や、今何をするべきかなどの具体的なアクションについてもアドバイスしてくれるので、相性の良いメンターが見つかればとても心強い存在になるでしょう。

なお、メンター制度の利用方法やメリット・デメリットについては下記のコラムでも紹介しています。

就活のプロに相談する

やりたいことがない状態から就活を成功させるには、就活エージェントのキャリアアドバイザーなど、就活のプロに相談するのがベストです。

就活エージェントのキャリアアドバイザーは、新卒の採用市場の豊富な知見をもとに就活生の相談に乗ってきたプロ中のプロです。「やりたいことがない」という学生の悩みも解決して就活の成功に導いてきたので、今悩んでいる人もプロの観点から的確なアドバイスをもらえます。

また、アドバイスしてくれる幅が広いことも特徴で、面接対策や求人紹介などを総合的にサポートしてくれます。次に何をすれば良いか、1つ1つのフェーズで教えてくれるので、迷わず次のステップに進めるでしょう。

実績の豊富なキャリアアドバイザーに出会うには、複数の就活エージェントに登録し、実際に相談してみることをオススメします。

キャリチャンが展開している就活サポートサービス「就活相談サポート」では、就活のプロがメンタル面のアドバイスから面接対策、求人紹介までを一貫してサポートしています。完全無料のサービスなので、ぜひ利用してみてください。

OB・OG訪問を活用する

OB・OG訪問を利用する機会があればぜひ利用してみてください。実際に働いている人の生の声を聞けるので、自分が働く姿を想像しながらやりたいことを見つけられます。

なお、OB・OG訪問では出来るだけたくさんの質問をしましょう。なぜその職業を選んだのか、どういうところにやりがいを感じるのか、大変な部分は何かなどを聞けば、働くことに対してリアルな姿を想像できます。

【OB・OG訪問で先輩に質問すべき内容】

  • その業界を選んだ理由
  • その職業についた理由
  • その会社を選んだ理由
  • 仕事のやりがい
  • 職場の環境
  • 大変な部分
  • キャリアアップの仕方
  • 今の会社に受かるために何をしたか
  • 面接でどんなことを聞かれたか

インターンを経験する

卒業までの期間に余裕がある2年生3年生なら、ぜひ長期インターンを利用してみてください。実際に仕事を体験することで、やりたい仕事が見つかるかもしれません。

また、その業界の仕事で大変なことを直に感じることもできるので、仕事の向き・不向きを見つけることもできます。

先ほど紹介した業界・企業研究も重要なポジティブアクションですが、実際に働くことほど具体的な企業研究はありません。インターンを経験することは、やりたいことを見つけることだけではなく、同時に業界・企業研究をすることにもつながるのです。

なお、適職の見つけ方については以下のコラムも参考にしてください。

就活でやりたいことがない人へ向けたポジティブマインド

やりたいことがない就活生の心理状態は、ネガティブな側面が多い可能性が高いです。ネガティブになっていると、せっかく自己分析をしても自分の強みを引き出しにくくなりますし、やりたいことが余計に分からなくなります。

【ネガティブな心理状態がもたらす就活への影響】

  • 自己分析の精度が落ちて自分の強みや価値が分からなくなる
  • やりたいことが見つからないことに焦り、余計に塞ぎ込んでしまう
  • 就活に目を向けることを重く感じてしまい行動できなくなる
  • 「とりあえず」の状態で就活をしているので面接時に抽象的な話しかできなくなる

こうした悪い影響を及ぼす前に、まずは就活に対する考え方をポジティブに変えていきましょう。

大学生の時点でやりたいことがないということは珍しくないので、焦る必要はありません。今からお伝えする2つのポジティブマインドを軸に、まずは焦らずに落ち着いて行動しましょう。

やりたいことがない状態に焦らない

就活は焦れば早く成功するというわけではありません。むしろ、最初はやりたいことがない状態からじっくり考えて行動して、ようやくやりたいことにたどり着くものです。

自己分析をしてから業界研究が終わるまで時間がかかりますし、長期インターンへ参加するなら半年以上の期間を有します。これらの行動をしている間、必ずしも誰もがやりたいことがある状態というわけではありません。

就活に関する様々な行動をとっていく中でようやく「これがやりたい仕事かもしれない」ということに気づき、結果的に「この会社に入りたい」という答えが出てきます。

やりたいことがないからと言って焦って行動すると、本当に適性のある仕事や会社を見逃してしまうことにもなります。具体的な目標を見つけるためには、しっかりと準備期間を設けた上で行動しましょう。

就活における幅広い選択肢があることに自信を持つ

「やりたいことがない=選べる職業の幅が広い」ということです。今から自己分析や業界研究などをすると、たくさんある選択肢の中から自分にあった仕事を自由に選べます。それは、今やりたいことがない就活生ならではの強みととらえましょう。

自分の価値に気づけたり、今まで気にも留めていなかった業界の素晴らしさを知ったり、うれしい発見がたくさんあると思えばポジティブに考えられます。

なお、たくさんの選択肢から効率よく自分に合った職業を探すには、就活エージェントから求人紹介を受けるのが一番です。

キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、700社以上の優良求人を紹介しており、職業も事務・営業から専門職まで様々です。今やりたいことがない人も、興味の持てる求人がきっと見つかります。ぜひ参加してみてください。

就活でやりたいことがない状態から抜け出そう

今やりたいことがない就活生に改めてお伝えしたいのが、大学生のうちにやりたいことがないことは珍しいことではないということです。

重要なのが、やりたいことがない状態からやりたい仕事を見つけるための行動をいかに早くできるかです。

自己分析をして自分の価値に気づくことから始まり、インターンを経験して実際の仕事に携わる機会を設けたり、メンターや就活エージェントなどの相談相手を見つけて就活を進めていくことで最終的にやりたい仕事が見つかります。

やりたいことがない状態だからこそ、これから出会うであろう適職にポジティブな気持ちを抱きつつ、今できる行動に挑戦しましょう。

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やりたいことがない場合の就活に関するQ&A

自分が何をしたいのかわからない場合の就活方法は?

まずは自己分析をすることをオススメします。自分の強みを知ることでどういう業界で活躍できそうかがわかります。そのあとは業界研究を行った上で適職を見つけましょう。

どんな仕事をしたいか聞かれたときの答え方は?

具体的な仕事内容と、自分の強みを活かしてどう成長していきたいかを答えましょう。

自分に合った仕事の見つけ方は?

インターンやOB/OG訪問を活用して実際の仕事に触れる機会を設けましょう。特にインターンでは実際の業務をおこなうので、その仕事が自分に合っているかどうかが直にわかります。

この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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