「最近読んだ本」を面接で上手に答えるコツ!オススメ本と合わせてご紹介
2023年3月16日

面接ではよく 「最近よんだ本は何?」と質問されますが、 読んだ本の中からむずかしい本を選んで答えようとする人が 多いみたいですね。
いやだって、むずかしい本の方が優秀そうって 思われるんじゃないですか? 簡単なのだと、「そんなの読んでるの?この人ダメだな。」 ってなりそうだし。
そんな印象を受けますよね。ただ実際は 内容の伝え方を見てくるので、 あなたの好きな本から、読みやすいものを選んだ方が印象いいんですよ。
ええ!?そうだったんだ! むずかしい本の方が良さそうなのに……意外。 でもなんか気が楽になってきました。
本の内容をうまく伝えられるかがポイント。 よかったら本の選び方や質問にうまく回答する方法 くわしく紹介させてください。
目次
面接で「最近読んだ本」を聞く企業側の意図とは?
面接で「最近読んだ本は何ですか?」と質問され、「なぜこんなことを聞くのだろう」と思った事ありますよね?
もちろん、面接官も意図や目的があってこのような質問をしています。そしてその主な意図が下記の3点です。
意図に隠された真相や、あなたが対策すべきことを順番に解説していきます。
説明能力を測りたい
まず一つ目の「説明能力を測りたい」では、自分の知っている情報を簡潔にわかりやすく相手に伝えることができるのかを見極めることが目的です。
面接だけでなく、社会人になっても簡潔にわかりやすく話すことを求められます。そのため、学生に“簡潔にわかりやすく話すことのできる能力があるのか”を確認しておきたいのです。
そのため、あなたも当然、簡潔でわかりやすい説明をする必要があります。ただ最近読んだ本を話すだけではダメなのです。
その本が手元にない状態で、その本の魅力や感想をわかりやすく伝えるためにも、話し方や伝えるべきことをまとめましょう。
読書習慣が身についているか知りたい
2つ目の「読書習慣が身についているか知りたい」では、自己成長、コミュニケーション力向上の意欲があるのかを確認することが目的です。
読書からはたくさんのことを学ぶ事ができます。学生が“自ら本を読み、自ら学びにいく”というスタンスがあるのかを面接官は知りたいのです。
そのため、本を読む習慣があることを伝えることも大切ですが、自己成長、コミュニケーション力の向上の意思があることを伝えることが最大のポイントです。
“本から何を学んだのか、学んだことから今後どう活かしていくのか“を考えましょう。
アイスブレイク
3つ目の「アイスブレイク」とは、就活とは異なる話題から始めることで受験者の気持ちを落ち着かせ、本心を見抜きやすくするという面接テクニックの1つです。
学生が緊張することで自分を発揮できないだけでなく、面接官も緊張した学生からは本心を見抜くのは難しいです。
そのため、お互いとって居心地の良い環境を作るためにアイスブレイクとして「最近読んだ本」を聞くことがあります。
また、仕事において資料読解や作成がある場合も、それらの業務に活かすことができるほどの読書習慣があるのかを確認するケースもあるようです。
どんな本を答えたらいいのか。面接でこの質問をされる意図は何なのか。それにはちゃんと理由があります。1人で悩まず、その答えを知っている人に聞くのが、早く問題を切り抜ける近道。「スピード内定サポート」で、就活のプロにお任せください。解決に向けて一気に加速しましょう。
「最近読んだ本」を上手に答えるコツと印象のよい本
「最近読んだ本」にはたくさんの意図が隠れていることから、ただ最近読んだ本を述べるだけではダメなのです。
ただ最近読んだ本を述べただけでは、学生を見極めることができませんし、学生も自分で自分のアピールチャンスを潰していることになります。
そうならないためにも、自分を満足にアピールするための回答を用意しましょう。回答のポイントに合わせ、印象のよい「最近読んだ本」の選び方をご紹介します。
まずは「最近読んだ本」として述べる本を選ぶ
まずは面接で「最近読んだ本」として述べる本を選びます。面接で「最近読んだ本」として話すのに印象が良いのは下記のとおりです。
- 自分が得意・好きなジャンル
- ページ数が少なくて読みやすいもの
- 芸術的、アカデミックな本で興味がそそるようなジャンル
- ビジネス書、自己啓発書、社会人向けスキル本なども無難
「面接で話すから難しい本を選ばなきゃ」と思いがちですが、難しい本である必要はありません。上記からもわかるように、面接官に「読みたい!」と思わせる本を選ぶことがポイントなのです。
自分の得意、好きなジャンルの本は相手にオススメするプレゼン力もアピールできますし、本自体がわかりやすい(読みやすい)ものであれば、相手にも本の魅力が伝えやすくなります。
自分が“簡潔でわかりやすく魅力を伝えられる本”を選びましょう。
選んだ本から“何を得たのか”を考える
何度も言っているように、ただ本を述べるだけでは意味がありません。回答で「自分は魅力のある人間だよ」「入社させた方がいいよ」ということを伝えなくてはなりません。
そのため、あらすじだけを述べてしまっては自分をアピールできませんし、説明能力がないと思われてしまいます。
“企業にとってメリットとある人物”だということをアピールするためにも、本を読んでどう感じたのか、何を学んだのか、実際にどう行動に移したのか、その結果どうなったのか・・・と、“読書から何を得たのか”を意識して話すことがポイントなのです。
企業研究を重ね、企業が求めている人物像をしっかりと把握し、どうアピールするかをまとめましょう。
話が伝わりやすくなるようにまとめる
意図にもあるように、説明能力があることをアピールするのも回答のポイントです。先ほどの“何を得たのか”を上手に伝えるためにPRER法に沿って話しをまとめましょう。
PRER法はビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作るのに効果的です。
- P=point(結論)
→最近どんな本を読んだか - R=reason(理由)
→なぜその本を読もうと思ったのか - E=example(具体例)
→選んだ本の概要(中身・興味を惹かれた部分など) - P=point(結論)
→本から得たこと・学んだこと→得たことがどう活かされるのか
【PRER法】
「どんな本を読んだのか」から始まり、本の簡単な説明、とくに興味を惹かれた部分などを伝えることで面接官に「読んでみたい」と思わせることができます。
そして最後に結論として“何を得たのか、何を学んだのか”を伝えることで、企業にとってメリットのある人物であることをアピールできます。
最近本を読んでいない場合はどうする?
最近読んだ本がない場合は、最近ではなく過去読んだ中で一番印象に残っている本でも構いません。面接官は「最近」よりも「どんな本を読んで、どんなことを感じたのか」を知りたいので、無理に「最近」から探す必要はないのです。
また、自分の中で印象に残っている本のほうが、より具体的に話を伝えやすくなります。
そして、「今から読む」のも1つの手段です。キャリチャンではのちに「オススメ本3選」をご紹介しているので、このコラムを読み終えたらぜひ参考に読んでみてください。
参考にしたい例文はこちら!
- P(結論)=最近どんな本を読んだか
- R(理由)=なぜその本を読もうと思ったのか
- E(具体例)=選んだ本の概要
- P(結論)=本から得たこと・学んだこと→得たことがどう活かされるのか
先ほどの話のまとめ方から、上記のように伝えるべきことをPRER法に基づいて例文をご紹介します。
私が最近読んだ本は西野亮廣の『新世界』です。(結論)
就活をするうちに『お金』っていったい何だろうと思い、この本を読み始めました。(理由)
この本は現代の『お金』の生まれ方や、お金を作るために必要な事、これからの時代の生き方について書かれた本です。私は貯金よりも貯信、つまりお金よりも「信用」を得ることが現代の生き方、そして「情報」こそが武器になる。ということがとても印象的でした(具体例)
私はこの本を読んだことで、「信用」と「情報」の大切さを知りました。どんなことをするにしろ、まずはしっかりと「信用」を得られるようにしたいと思いました。そのためにも、どんなことにも前向きに挑戦していきたいと思います。(結論)
のちほど「オススメ本3選」でも紹介する西野亮廣の「新世界」を題材に例文をご紹介しました。
面接で最近読んだ本を聞かれたら、あなたはどんな本を答えますか?もし迷っているなら、「就活相談サポート」で、最適な一冊をいっしょに探させてください。その本の紹介を通して、あなたの伝える力、学ぼうとする力を面接官にアピールし、希望する企業への内定にグッと近づきましょう。サポートの準備は万全です!
漫画や雑誌だけじゃない!「最近読んだ本はありません」もNG
「最近読んだ本」として、漫画や雑誌を答えるのはNGです。なぜなら、面接官は最近読んだ本から読書習慣があるかを確認しているため、「趣味」で読んでいる漫画や雑誌は、読書習慣があるとはいえないのです。
そのため、漫画や雑誌を最近読んだ本として述べるのはやめましょう。他にも面接官との会話が弾まなくなってしまうような堅苦しい本もNGです。面接官が深掘りしたくなるような、興味の持ちやすいものを選びましょう。
そして、「最近読んだ本はありません」「本は読みません」も絶対にNGです。この回答からでは面接官は学生を見極めることができませんし、何の評価にも繋がりません。
そうならないためにも事前に本を読んだり、今までに読んだ本などを振り返りましょう。
もちろん「嘘」の回答もNGです。たまたま話題になっている本を伝えても、深掘りされた際にボロが出ます。嘘は信用も失うので注意しましょう。
「最近読んだ本」がない学生にオススメな本3選
ここからはキャリチャンが「最近読んだ本がない!」「これから本を読むからオススメ教えて!」という学生のために、本気で厳選したオススメ3選をご紹介します。
面接で答える際にも印象の良い本ですし、読むことで自分のためにもなります。「回答には困ってないけど本を読みたい」という学生もぜひ読んでみてください。
「伝え方が9割」 佐々木圭一
興味のない人から「デートしてください」「驚くほど旨いパスタの店があるけど、行かない?」と言われました。あなたならどちらのセリフなら行ってもいいかも、と思いますか?
どちらも同じ“デートの誘い”には変わりないものの、伝え方次第では相手の反応は大きく変わる、そんなことに気づかせてくれる本です。
なぜ、伝え方で結果が変わるのか?この本で学べば、あなたのコトバが一瞬で強くなり、人生が変わります。
伝え方が9割
佐々木圭一(薯)
「夢を叶えるゾウ」水野敬也
「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマンと、ゾウの姿をした神様「ガネーシャ」との漫才のような掛け合いで「成功するためにはどうしたらいいか」「そもそも成功とは?」について書かれた本です。
200万部を突破したベストセラー「成功法則書を読んでも人が成功しないのはなぜか?」この疑問に対する1つの解答を用意した本でもあります。
夢を叶えるゾウは1、2、3のシリーズがあるのでぜひ3つとも全部読んでみましょう。
夢を叶えるゾウ
水野敬也(薯)
「新世界」西野亮廣
先ほど例文でもご紹介したキングコング西野さんの、向き合い続けるお金と信用、そして未来の生き方についてまとめた本です。
「お金を銀行に何年も寝かせておくぐらいなら、そのお金を使って一人でも多くの人を笑顔にして、信用を稼いでおいた方がいい」という現代のお金の生み方について書かれています。
「私たちはお金の稼ぎ方を勘違いしていた!」本を読み終えた後こう思うでしょう。『お金』がテーマの本、就職前にぜひ読んでみてください。
新世界
西野 亮廣 (著)
おわりに
「最近読んだ本は何ですか?」という質問には様々な企業側の意図が隠されています。意図もわからずただ最近読んだ本を答えても当然、評価されることはありません。
面接では自分をアピールすることが大切です。自分の人柄や強みをアピールするためにもしっかり伝えるべきこと、アピールすべきことを把握しておきましょう。
もし、どうアピールすればいいのかわからない場合は、就活エージェントや大学のキャリアセンターを頼ってください。豊富な就活に関する知識で、あなたに合った回答を一緒に考えてくれます。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。