メール?電話?期間は?悪印象を与えないための正しい内定保留の伝え方

 2023年3月16日

内定の連絡がきたそうですね!おめでとうございます……って、なんだかうかない顔をしていますね。どうかしましたか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

内定はとてもありがたいし、嬉しいのですが、実は……本命ではなくて……。

なるほど、内定の保留をしたい、ということですね。正しい保留の仕方をすればリスクはないですし、良いと思いますよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

「本当ですか!?内定保留をすると内定が取り消されるとばかり思っていました。」

「そんなことはありません。内定保留から内定取り消しになるケースはありますが、基本的に内定保留はしてもOKです。正しい内定保留のやり方をお教えしましょう。」

キャリアプランナー 平崎

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内定保留は基本的にOK!

内定保留は基本的にOK!

せっかく自分を評価し、内定を出してくれた企業に対して「承諾するかどうかはまだ待ってくれ」なんて言いづらい・・・。そう思う学生もいると思いますが、内定保留は基本的にしてOKです。

内定を承諾するかは企業側ではなく、学生に決定権があるため、企業側から「内定承諾でいいよね?」などと言われれば、オワハラ(就活終われハラスメント)になります。

しかし、だからといって企業側も学生を吟味して、「ぜひ入社してほしい」という気持ちから内定を出しているため、保留されてしまえば決して良い気持ちじゃないのは確かです。

では、内定を保留することで企業側は学生に対してどのような印象を抱くのでしょうか?内定保留するリスクと共に解説いたします。

内定保留から企業側が抱く印象とは?

企業側もある程度は、本命じゃない学生について理解があるため、極端に悪い印象を抱くことはありません。内定を保留する学生は毎年一定数いますし、企業側も保留を見越して採用活動をしています。

しかし、だからといって理由もなく「保留します」と言ったり、マナー違反な保留を申し出されたら当然、悪印象です。

いくら企業側が保留を見越したうえで採用活動を行っているとしても、「ぜひ入社してほしい」といってくれた企業に対して、自分の都合だけを押し付けるのは人としてマナー違反となります。

企業側に少なからず迷惑をかけてしまうこと、自分の都合を押し付けてしまうことをしっかりとわきまえ、正しいやり方で内定保留を申し出ましょう。

内定保留のリスク

最初に指定された内定承諾期間中はノーリスクで考えることができますが、それ以上の延長は“内定が取り消される”ケースも考えられます。

企業の採用計画はしっかりと決まっており、保留されることも見越しています。しかし、指定された期間が乱れれば、その計画は崩れてしまいます。

その乱れる要因こそが“内定保留の延長”です。つまり学生からの保留期間延長は企業にとってとても迷惑な行為であり、悪印象なのです。

しかし、どうしても期間中に決められない場合は1回だけなら延長OKです。しかし、企業側の採用計画を乱すことになるため、印象が悪いのは確かです。できるだけ、期間中に返事をしましょう。

せっかくもらった内定でも、人生に関わるので就職先は慎重に決めた方がよいです。内定保留についてより詳しく知りたい場合や、相談に乗ってほしい場合は、「就活相談会」でアドバイスを受けるのがオススメです!内定保留について気軽に相談できるので、ぜひ活用してください。

就活のプロが教える正しい内定保留のやり方

就活のプロが教える正しい内定保留のやり方

内定を保留することは可能ですが、正しいやり方で申し出をしないと、最悪内定取り消しになることもありえます。そうならないためにも、正しい内定保留のやり方を知っておきましょう。

内定保留を決めたらすぐ連絡する

内定保留を決めたらすぐに連絡してください。目安は内定をもらってから2~3日以内です。

学生が保留の申し出をすれば、企業側は保留結果を待っている間なにもすることができません。そして結果次第では対応の仕方も大きく変わります。

もし学生が内定を承諾すれば、入社受け入れの準備が必要になりますし、辞退すれば代わりの内定者を選び直す必要があります。

採用計画に内定保留されることも見越してはいるものの、少なからず企業側のペースを乱してしまうことを認識し、保留を決めたら早急に連絡をしましょう。

内定保留は“電話”でする

内定の保留を申し出る際は原則、電話でするのがマナーです。メールだけでは細かいニュアンスが伝わらない場合がありますし、わざわざ企業に出向くのも、企業側に手間を取らせてしまう可能性があるため、よくありません。

もし、電話しても出ない場合はメールを送ります。しかしメールだけで終わらせてはNG。必ず、再度電話をします。

正直な理由と返事の期日を伝える

保留を伝える際は正直な理由と、「〇月〇日までに返事します」と、自分から期日を決め、伝えます。

企業側は学生に対し、高い評価をしているからこそ、内定を出しています。そのため、変にごまかしたような言い方をしてしまったり、万が一それが嘘だとばれてしまえば、当然評価は下がりますし、悪印象です。

「他の選考結果を待ちたい」「まだココに決めきれない」などを伝えることで、本命ではないことバレれしまい悪印象なのでは?と思う必要はないのです。

なぜなら企業側も本命でないことや、即座に内定承諾を決断できない学生の気持ちをわかっているからです。そのため、変にごまかした言い方はせず、素直に自分の気持ちや保留理由を述べましょう。

そして保留期間は企業によって異なりますが、最大1~2週間を目安に、自分から返事をする期日を定めてください。

しかし、場合によっては企業側から返事の期日を定められる場合もあるので、その場合は定められた期日内に返事を決めましょう。

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【例文】保留を申し込む際はこう言おう!

【例文】保留を申し込む際はこう言おう!

内定保留は原則「電話」で申し出るのがマナーです。今回は電話で保留を伝える際の例文、そして電話に出なかった時にメールで連絡する際の例文をご紹介します。

電話で内定保留を申し出る

お世話になっております。先日御社から内定を頂きました[名前]と申します。先日は内定の連絡、ありがとうございました。

御社から評価をいただけたことを非常に光栄に感じており、すぐにでもお返事をと思っておりますが、実は他に選考が進んでいる企業がございまして、そちらの選考結果が〇月〇日の予定となっております。

御社への入社を前向きに検討しておりますが、重要な決断であると感じておりますので、〇月〇日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。

  1. 内定を頂いたことに対して感謝を述べる
    →「御社から評価をいただけたことを非常に光栄に感じており」

  2. 保留する理由を述べる
    →「実は他に選考が進んでいる企業がございまして、そちらの選考結果が〇月〇日の予定となっております」

  3. 返事の期日を述べる
    →「〇月〇日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか」

電話で意識すべきポイントは上記3点です。これらの伝えるべきことを意識し、相手に話が伝わるよう、ハキハキと話しましょう。また、電話をする時間帯も意識します。

ほとんどの企業は9時ごろ始業、12時ごろ昼休憩、18時ごろ終業のため、始業1時間後~終業1時間前、そして昼休憩を除いた時間帯(10時~11時まで、13時~17時)に電話しましょう。

電話に出なかった場合のメールでの連絡

【件名】内定保留のご連絡 〇〇大学 [名前]

【本文】
〇〇株式会社 人事部
採用担当 〇〇様(担当者不明の場合は「採用担当者様」)

お世話になっております。〇〇大学の[名前]と申します。先ほどお電話させていただきましたが、ご多忙のようでしたので、メールにて失礼します。

御社から評価をいただけたことを非常に光栄に感じており、すぐにでもお返事をと思っておりますが、実は他に選考が進んでいる企業がございまして、そちらの選考結果が〇月〇日の予定となっております。

御社への入社を前向きに検討しておりますが、重要な決断であると感じておりますので、〇月〇日までお返事をお待ちいただきたいと思います。

貴社にご迷惑をおかけすることとなり大変申し訳ございませんが、ご理解いただけたら幸いです。何卒よろしくお願いします。

————————————

〇〇大学 [名前]
電話:000-0000-0000
メール:aioue@aiueo

  1. 件名に要件をわかりやすく書く
    →「内定保留のご連絡」

  2. 本文の冒頭に宛名を書く
    →株式会社の位置を間違えないように

  3. 事前に電話連絡した旨を伝える
    →「先ほどお電話させていただきましたが、ご多忙のようでしたので、メールにて失礼します。」

  4. 署名として自分の名前、大学、連絡先を書く

伝えるべき内容は電話を同じですが、メールでは上記4つの点を意識します。

そしてメールだけで済ませるのではなく、必ず再度電話をします。メールで返信が来ても、しっかりと自分の口から保留の申し出をしましょう。

“ギリギリの連絡”は絶対NG!

“ギリギリの連絡”は絶対NG!

保留期間、採用期間終了ギリギリでの連絡は絶対にNGです。何度も言っていますが、企業側には採用計画があり、計画を乱されることに悪印象を抱きます。

企業は膨大なお金と時間をかけ、採用活動を行います。そのため、企業にとってメリットとなる有望な人材の確保、そしてミスマッチや早期退社のない学生をしっかりと見極めたうえで、内定を提示しています。

そんな学生から直前に連絡をされれば、採用計画が崩れるだけでなく、「常識がなっていない」「入社意欲が低い」という印象を抱いてしまいます。

企業にとっても直前の連絡は迷惑ですし、学生側にとっても自分の印象を下げることになります。そして結果として、内定取り消しに繋がることもありえます。

企業側に迷惑をかけないためにも、直前の連絡はしないようにしてください。

利用者の声

状況別!保留した企業に連絡する方法

状況別!保留した企業に連絡する方法

内定保留した企業には承諾するにしろ、辞退するにも必ず連絡をしなくてはなりません。そして承諾、辞退どちらも「電話」で連絡するのがマナーです。

そして「承諾する時」「辞退する時」にはそれぞれ意識すべきことがあります。具体的にどのようなことを意識すればいいのか、それぞれの伝え方について解説いたします。

保留した企業に“承諾”する場合の連絡方法

保留した内定を承諾する場合は、返事を待たせてしまったことについての謝罪と、「来年からよろしくお願いします」と、入社に対する自分の意思をしっかりと伝えます。そうすることで企業とも、あとくされなく入社に繋げられるでしょう。

企業側は学生から内定保留を申し出されることで、「うちは本命じゃない」「入社意欲が低い」と、少なからず思っています。

そのため、「御社が一番でした」など、回りくどいことをいわず、「御社の力になれるよう、頑張ります」と、これからの意欲を伝えることがポイントです。

内定保留は、特に慎重に手続きを踏む必要があります。内定辞退を決めたら、「内定辞退&再就活サポート」を受けてみるのがオススメです。内定辞退の具体的な方法を教えたり、再就活をすべきか悩んでいる人をサポートしたりしています。1人で抱え込まず、気軽に相談してくださいね。

保留した企業を“辞退“する場合の連絡方法

保留した内定を辞退する場合は、保留させていただいたうえで、辞退となってしまったことをしっかりと謝ります。その際、ただ謝るのではなく、辞退の理由も簡単に伝えましょう。

他社(本命)から内定をもらったのであれば、素直に理由として述べてもいいですが、「気が変わった」「魅力を感じなくなった」など、企業にとってマイナスな発言は当然NGです。

お世話になっております。先日御社からの内定を保留させていただいております[名前]と申します。先日は内定保留、ありがとうございました。

ただ、大変申し訳ないのですが、今回御社からいただいた内定を辞退させていただきたいと思い、ご連絡致しました。

家族とも相談し、自分自身でもよく考えた結果、辞退させていただこうと決断いたしました。

選考から内定、さらに内定保留までさせていただいたにも関わらず申し訳ございません。

「気が変わった」などといった理由の場合は上記の例文のように、「家族と相談」などを用いて相手企業を不快にさせないようにしましょう。

おわりに

内定の保留は基本的にOKですが、内定保留を申し出されることで企業側の採用計画が乱れることをしっかりと認識しましょう。

基本的には、設けられた保留期間中はノーリスクですが、期間を過ぎたり、不適切な申し出をすれば内定取り消しの可能性も十分にありえます。

企業と自分、お互いが嫌な思いをしないためにも、正しい保留方法で申し出ましょう。

もし、「内定保留したいけど、申し出にくい」「保留したことでどう思われているか知りたい」「そもそも保留しないで即決できる企業と出会いたい!」という学生はぜひキャリチャンを頼ってください。

内定を保留する際のお手伝いから、保留後の対応、さらに“保留せず、即決できる企業と出会う”ためのサポートを行うイベント「就活相談会」を開催しています。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

~就活生へのメッセージ~

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