ブラック企業を見抜く質問4選!質問から見極める優良企業の探し方

 2024年11月22日

ブラック企業を見抜く方法を知っていますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

いいえ、知りません。HPや求人はいいことしか書いていないし、口コミは逆に悪い意見ばかりな気がして、どこまで信じていいのかわからないです。

ネットの情報だけで判断するのは難しいですね。しかし、面接では直接企業と関われるので、自分の目で確かめるチャンスですよ。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そうなんですね!でも面接ではどういう質問をすればいいんだろう…?悪い印象を持たれないか心配です。

それでは、ブラック企業を見抜くためのオススメの質問を紹介します。入社後に自分が苦しまないためにも、しっかりと企業を見極める方法を見ていきましょう。

キャリアアドバイザー 平崎

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そもそもブラック企業とは?

そもそもブラック企業とは?

面接を通してブラック企業かどうかを見抜くためにはまず、ブラック企業そのものについて理解を深めていきましょう。ここではブラック企業の定義と特徴について解説していきます。

ブラック企業の定義や特徴を把握したうえで質問からブラック企業かどうかを見極めていきましょう。

ブラック企業の定義

厚生労働省ではブラック企業の定義を明確に定めていません。しかし小学館のデジタル大辞泉には、「ブラック企業」の意味として以下のように記載されています。

ブラック‐きぎょう〔‐キゲフ〕【ブラック企業】 の解説

労働条件や就業環境が劣悪で、従業員に過重な負担を強いる企業や法人。長時間労働や過剰なノルマの常態化、セクハラやパワハラの放置、法令に抵触する営業行為の強要といった反社会的な実態がある。ブラック会社。

引用元:小学館『デジタル大辞泉

つまりブラック企業とは総じて利益優先の経営体質で、企業全体のコンプライアンス意識が低く、社員の人格や人権に配慮しない企業のことです。

ブラック企業と呼ばれる企業には、そうした経営体質に起因する共通の特徴がいくつかあります。その特徴がより多く当てはまる企業は注意した方がよいでしょう。

「この企業がいいと思っていたけど、口コミサイトをみたら不安になってきた」そんな人もいるのではないでしょうか。就活のプロには豊富な経験と情報があるので、相談すると具体的なアドバイスがもらえますよ。

もしもすでに内定をもらった企業がブラックかもしれないと不安になったら、キャリチャンの就活支援サービス「再就活サポート」で相談してください。あなたが納得して再就活に挑めるホワイトな求人を紹介します。

ブラック企業の特徴

ブラック企業にはいくつか共通の特徴があり、多く当てはまっている企業ほど注意すべきです。ではそんな具体的な特徴とは何なのでしょうか。下記より確認していきましょう。

【長時間労働・過重労働を強いる】

ブラック企業の代表的特徴ともいえるのが「長時間労働・過重労働」です。労働行政によると、1日の残業時間が4時間を超える、2ヵ月にわたって1ヵ月の残業平均が80時間を超える場合は注意が必要だとしています。

さらに、月80時間の残業時間を超えると、従業員の命の問題になってくるラインとして「過労死ライン」というものも定められています。

【休日出社が当たり前】

休日出社が多い企業も注意が必要です。たとえ給料が発生しても肉体的・精神的な負担を考えると、休日出社が当たり前の企業は社員に優しくない企業だといえるでしょう。休みの日も仕事が頭から離れないのは相当ストレスです。

【休日が少ない・有休取得率が悪い】

休日に出社させる以外に、そもそも休日が少ない場合も注意が必要です。カレンダー通りに休んだとすると、1年間の休日は120日前後、平均的な休日数も120日前後とされているため、それ以下だと少ないかもしれません。

1つの基準として年間80日(月に約6日、週1日程度の休み)を下回る場合には注意が必要です。

【新入社員の育成に力を入れない】

一社会人として働くための最低限のサポートを行わない企業もブラック企業だといえます。会社としての働きを求めるだけでなく、一社会人としての基礎をサポートしていくのが企業の務めですので、それらを怠る企業には注意が必要です。

【社員の入れ替わりが激しい】

社員の入れ替えが激しく、離職率が高い企業もブラック企業の特徴として挙げられます。社員の入れ替わりが激しいということはそれだけ厳しい環境下にあるということですので、離職率のチェックは見極めるうえで欠かせません。

他にも、給料が最低賃金を下回っていたり、パワハラ・セクハラが横行している、精神論を叩きつけられるなどといったこともブラック企業の特徴として挙げられます。さらに詳しいブラック企業の特徴をまとめたコラムがありますので、下記もぜひご覧ください。

ブラック企業かどうかを見抜くための質問4選

ブラック企業かどうかを見抜くための質問4選

ブラック企業の定義と特徴を確認したら、次は具体的に見抜くための質問をチェックしていきましょう。

企業説明会や面接など、就活生には企業に質問できる場面がたびたびあります。そうした質問の機会は、その企業がブラック企業かどうかを見抜く最大のチャンスです。ぜひ機会を逃さず、積極的に質問していきましょう。

とはいえ、どのような質問を投げかければブラック企業を見抜けるのかわからない就活生も多いですよね。そのためここでは、ブラック企業かどうかを見抜くための質問4選を紹介していきます。

質問1「有給休暇の取得率は何パーセントですか?」

社員の休みやプライベートな時間を大切にしてくれる企業かどうかを見極める質問です。通常、有給休暇は社員側の都合から自由に申請でき、基本的に企業側はそれを受け入れなければなりません。

しかしブラック企業の場合には社員よりも企業側の都合を優先するため、有給休暇の消化を許可しない場合があるのです。また、そのような会社の場合には有給休暇を申請しにくい環境にある場合も多く、そうなれば必然的に有給取得率は低くなります。

ですから、それらを見極めていくためにも質問を通して確認していきましょう。

具体的には、「有給休暇の取得率は何パーセントですか?」という質問に対して回答が曖昧だったり、平均有給取得率の51.5%を下回る場合には注意が必要です。

ハッキリとした数値が言えないということは低い数値だからこそ隠したいということですし、ハッキリ数値を伝えた場合にも低い数値の場合にはブラック企業として判断していきましょう。

ハッキリと聞くのが難しい場合には、「社員の皆様はいつ頃有休を取得していますか?」などといった聞き方でもOKです。この質問から休日を有給消化日にしていないかどうかも見極められます。

質問2「残業代は全額出ますか?」

働いた分しっかりと給料をいただくことができるかを見極めるための質問です。

基本給の低さは業界や企業によって異なってきますが、残業した分に対して見合った給与を支払うのは当然のことですので、ちゃんと残業代が支払われるかどうかでブラック企業かどうかを見極められます。

具体的に、「残業代は全額出ますか?」という質問に対して、「全部は出ない」「場合による」などといったあいまいな回答の場合には注意が必要です。また、出ない理由や場合による具体例などについて話してくれない場合にも注意しましょう。

また最近は賃金や手当の中にあらかじめ一定時間分の残業代を含ませた「みなし残業」を取り入れる企業が多くあります。この場合には上限の目安となる“45時間”を基準に判断していきましょう。

ハッキリ聞くのが難しい場合には、「みなし残業を超えた場合、残業代は支払われますか?」などといった聞き方でもOKです。

質問3「残業時間は月どれぐらいですか?」

ブラック企業の代表ともいえる長期間労働・過重労働が横行している企業かどうかを見極める質問です。聞きづらい質問ではありますが、これを聞くことでブラック企業かどうかをハッキリと見抜くことができるため、しっかりとチェックしていきましょう。

具体的に、「残業時間は月どれぐれいですか?」という質問に対して、「月ごとに異なる」と曖昧に答えるうえ、その具体的な数値について説明がない場合には注意する必要があります。

また、具体的な時間に対しても平均残業時間を超える“47時間”以上の場合にはブラック企業である可能性が高いので注意してください。

しかし企業によっては閑散期と繁忙期とで残業時間に大きく差がある場合もあります。それぞれを聞くことで、平均値を超えないかどうかを判断していきましょう。

ハッキリ聞くのが難しい場合には、「週何日ほど残業していますか?」「残業をする人が多い時期はいつですか?」などといった聞き方でもOKです。

質問4「入社後の研修や教育制度について教えて下さい」

一社会人としての教育をしっかりと行ってくれるかどうかを見極める質問です。先ほどのブラック企業の特徴でも挙げたように、新入社員の育成に力を入れない企業は要注意なため、質問から見抜いていく必要があります。

具体的に、「入社後の研修や教育制度について教えてください」という質問に対して、「マニュアル本を渡す」「初めの1週間は研修」など、明らかに手薄な研修や育成期間を十分に設けていないような回答をした場合には注意が必要です。

もちろん研修を設けていないような企業は当然NGです。新入社員として初めて社会に立つ人間に対して研修を設けてくれないような企業は今後の社会人生活において支障をきたします。

ハッキリ聞くのが難しい場合には、「研修では具体的にどのようなことを行いますか?」「研修中の業務はどうなりますか?」などといった聞き方でもOKです。

とはいえ、ここまでの説明を見てもわかるとおり、ブラック企業を見抜くための質問は直接聞きにくいものが多いです。「ブラック企業は絶対避けたいけど、シビアな質問をするのは怖い」という就活生もいるでしょう。

そういう場合は、キャリチャンの就活支援サービス「再就活サポート」を介して、あなたに合った求人を見つけてもらうのがオススメです。厳正な審査を経た優良企業ばかりですし、疑問を感じる点があれば、あなたの代わりに専任のキャリアアドバイザーが企業へ質問します。

応募先がブラック企業かどうか心配することなく、安心して就活できますよ。利用は無料なので、気軽に相談してください。

質問以外にブラック企業を見抜く方法

質問以外にブラック企業を見抜く方法

ブラック企業かどうかを見抜く上で面接における逆質問はとても有効的な手段です。しかしそれだけでは完全に見抜くことは難しいですし、手段としては他にもたくさんあります。

新卒で入社する初めての会社は今後の社会人生活を決定づけるといっても過言ではないほど重大な選択です。ですので、間違った選択をしないよう、あらゆる手段からしっかりとブラック企業かどうかを見極めていきましょう。

口コミサイトなどをチェックする

ブラック企業かどうかを見抜く手段として最もポピュラーなのが、口コミサイトのチェックです。

「エンゲージ会社の評判」や「みん就」などの口コミサイトでは実際に働いている人、実際に働いていた人が企業側のリアルな部分を書き込んでいるため、企業側の本音部分を垣間見ることができます。

実際の給料額や残業時間、会社の雰囲気などそこで働いているからこそわかる情報が盛りだくさんですし、企業に対する不平不満が書き込まれていることもあるため、それら情報からブラック企業かどうかを見抜くことができます。

さらに口コミサイトには面接を受けた人が書き込んでいるケースもあり、実際にされた質問や面接官の特徴などを知ることができるため、面接対策にも役立ちます。

ただし、口コミサイトを完全に鵜呑みにするのはよくありません。企業に対する恨みから必要以上に企業の悪評を書き込んでいるケースも少なくないので、完全に鵜呑みにするではなく参考にする程度にしましょう。

OB訪問から情報を得る

ブラック企業かどうかを見抜くためには企業の“リアルな部分”を知る必要がありますので、それらを知ることができるOB訪問なども有効な手段です。

OB訪問は会社の中身の部分を知るのに持って来いの手段ですし、情報もとてもリアルです。またOB訪問時の社員の態度や発言からブラック企業どうかも見極められますので、可能であれば興味を持った企業に対しては積極的にOB訪問を行いましょう。

最近はオンラインで対応してくれることも多いので、気になる企業がある場合には積極的に問い合わせてみましょう。

就活エージェントに企業の評価を聞く

ブラック企業かどうかを見抜く上で最もおすすめな手段が「就活エージェント」に企業の評価を聞くことです。

就活エージェントは企業についての理解を深めていますし、表面上だけではない本当の部分も熟知しています。あなたの話を聴けば、ブラック企業かどうかを見抜いてくれるでしょう。

自分の気になる企業に関する情報を伝えるだけでブラック企業かどうか見抜いてくれるので、とても楽で効率的です。また、初めからブラック企業を避けて、あなたと相性の良い優良企業を紹介してくれるため、企業選びにも失敗しません。

それに就活エージェントは求人紹介だけでなく、内定を獲得するためのサポートもしてくれます。就活エージェントは内定を獲得するための術を熟知しているため、頼れば必ず良い結果を招くことができるはずです。

キャリチャンでも、ブラック企業を避けて納得のいく企業から内定を獲得するための就活支援サービス「再就活サポート」を開催しています。確実に優良企業であることはもちろん、あなたのこだわり条件にマッチする求人を紹介するので安心です。

内定獲得に向けたサポートも含め完全無料のサービスので、ぜひ気楽に相談してください!

夜遅くに会社を見に行くのも手

ブラック企業かどうかを見極める手段として、夜遅くに会社を見に行くという方法もあります。この手段では企業が長時間労働や過重労働を行っているかどうかを確認することができます。

夜遅くに会社へ見に行くことで、毎日のように電気がついているようであれば、残業が当たり前の企業でしょう。深夜にも電気がついている場合には、拘束時間が長く、つらい労働環境だと判断できます。

たまたま見に行った時に電気がついている場合は問題ないですが、繁忙期を除き、何日も連続して電気がついている場合には注意しましょう。繫忙期以外にも残業が当たり前にあるのは、とてもつらい労働環境だと思われます。

ブラック企業を見抜く適切な質問で後悔のない就活を

新卒で入る初めての会社は今後の社会人生活を決定づける重要な判断となります。そのため、自分に合った企業を選ぶことも大切ですが、“ブラック企業を選んでしまわない”ための見極めも重要になります。

そしてそんなブラック企業かどうかを見抜くために有効的なのが、面接における逆質問です。逆質問では直接的に企業について調べることができるため、ブラック企業かどうかを見極めやすいです。

しかしブラック企業かどうかを見極めるためにはきわどい質問をしなくてはなりません。ハッキリと聞ければいいですし、それが難しいと感じる人も多いでしょう。また聞き方次第では合否にも影響を及ぼす可能性がありますので、しっかりと対策したうえで質問していきましょう。

そのためにも就活エージェントによるプロのサポートから対策をしていきます。そして就活エージェントならブラック企業を避け、優良企業に受けるためのサポートもしてもらえるため効率的ですので、ぜひとも利用してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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