【例文あり】冬採用の面接でよくある質問と高評価となる答え方
2025年10月9日

もうすぐ学生最後の冬がやってくるのに、まだ内定がなくて…。このまま就職先が決まらずに卒業したらどうしよう、と考えると不安でたまりません。
その気持ち、とてもよく分かります。でも、焦ってやみくもに進める必要はありませんよ。大事なのは、この時期だからこその戦略的な対策です。


でも、周りはみんな内定が決まってて、自分だけが取り残されたような気がして…。冬採用はやっぱり厳しいんでしょうか?
熱意と本気度をしっかり伝えれば、冬採用でも納得のいく内定は可能ですよ。このコラムでは、冬採用ならではのよくある質問や答え方、対策法について解説します。回答例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次
【例文】冬採用の面接でよくある質問と答え方

冬採用は春~秋までとは大幅に事情が異なるため、面接で聞かれる質問も異なってきます。どう異なるかと言うと、冬採用の面接では春~秋の面接にはなかった、これまでの就活に関する以下の3つの質問がよくあるのです。
わざわざ質問を変えるということは、それが短期間に就活生を見極めるためのカギとなる質問であり、そこに冬採用を行う面接官の知りたいことが詰まっています。
これまでも就活していた人はもちろん一通り質問対策を済ませていると思いますが、冬採用ならではの質問に答えられるよう、十分対策しておきましょう。
ここからは冬採用の面接でよくある具体的な質問例と、適切な答え方について解説します。回答例文も紹介するので、しっかり読んで参考にしてください。
質問1:なぜこの時期に就活をしているのですか?
冬採用の選考で必ずと言っていいほどよくあるのは、「なぜこの時期に就活しているのか」という風に、”いま就活する理由”を問う質問です。この質問には、あなたの置かれた状況だけでなく、考え方や価値観を知りたいという面接官の意図が隠されています。
【質問の意図】
就活軸の変遷を知りたい
面接官は、あなたが最初にどのような企業や業界を志望していたのか、そしてなぜ考えが変わったのかを知りたいと思っています。これは、あなたのキャリアプランがぶれていないか、あるいは過去の失敗から何を学び、どのように成長したのかを測る重要なポイントです。この質問を通して、あなたの思考プロセスや価値観を深く理解しようとしています。
自社への志望度を見極めたい
冬採用の時期は、他社に内定をもらった学生が「より良い会社」を求めて活動しているケースも少なくありません。企業側は、せっかく内定を出しても辞退されるリスクを避けたいと考えています。この質問は、あなたの志望動機が「仕方なく選んだ」ものではなく、この会社でなければならない理由に基づいているかを確認する意図があります。
【回答方法】
冬採用の面接でよくある「なぜこの時期に就活しているのか」という質問に答えるには、正直さと前向きな姿勢を両立させることが大切です。
まずは、この時期に就活する理由を客観的に述べる
内定がある場合も、ない場合も、まずはその理由を簡潔に説明しましょう。「これまでの就活を通して、自信のキャリアプランを真剣に考え直した」「公務員試験、留学、部活動といった就活以外の活動に専念していた」など、客観的な事実を明確に伝えます。
その学びを活かしたポジティブな内容で締める
就活が長引いた経験を、ネガティブなものとしてではなく、自己成長の機会として捉えていることを示します。その上で、なぜ「今」この企業で働きたいのか、その熱意を具体的な言葉で伝えましょう。
【回答例文】
■ 就活軸が変わった場合
私が今の時期に就職活動をしている理由は、これまでの就職活動を通して、より〇〇の分野に特化した御社で働くことに強い魅力を感じたためです。他社からすでに内定をいただいておりましたが、自分のキャリアを真剣に考え直した結果、私が本当に貢献したいのは〇〇分野であると確信し、改めて御社への志望を決意いたしました。
■ ほかの活動をしていた場合
私は、大学での研究に集中していたため、就職活動の開始が遅れてしまいました。しかし、その間も自己分析や業界研究は並行して進めており、御社の〇〇という事業に強い関心を抱くようになりました。この時期まで就職活動をしないことには不安もありましたが、結果として入社後に役立つ知識を身につけられたと思っています。
なお、あなたの志望動機に説得力を持たせるには、プロのノウハウが役立ちます。以下の資料も参考にしてみてください。
【就活対策資料】
志望動機作成マニュアル
また、かなり前から就活を続けていることや、すでに内定を持っていることがあらかじめ分かっている場合は、「なぜ就活を続けているのか」と聞かれることもあるでしょう。そちらの質問対策は、以下のコラムで特集しています。
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【面接対策】「なぜ就活を続けているのか」の完璧な答え方をプロが教えます
質問2:なぜここまで内定がもらえなかったのですか?
冬採用の面接でまだ内定がないと話すと、よくある深堀質問として「なぜここまで内定がもらえなかったのか」原因を聞かれる可能性が高いです。面接官は、あなたを責めているのではありません。この質問の意図を正しく理解し、成長意欲をアピールするチャンスと捉えましょう。
【質問の意図】
自己分析力と課題解決能力を見極めたい
この質問では、過去の失敗を客観的に分析し、その原因を特定できるかを問われています。課題を解決するには、原因の正確な把握が不可欠です。企業は、「なぜうまくいかなかったのか」を他責にせず自分自身の課題として捉え、改善を図れる人物かどうかを見ています。
成長できる人物か、ポテンシャルを測りたい
失敗から学び、改善のためにどんな行動をしたのかを知ることで、入社後のあなたの成長性を見極めています。仕事でも失敗はつきものです。その際に、同じ過ちを繰り返さないために自ら考え、行動できるかどうかを測っています。
【回答方法】
冬採用でよくある「なぜ内定がもらえなかったのか」という深堀質問に答える際は、内定がもらえなかった原因とそれを改善するためにとった行動を、具体的かつ率直に述べましょう。
内定がもらえなかった原因を客観的に分析する
この質問に答えるためにまずは、これまでの就活を振り返って、内定がもらえなかった原因を客観的に見つめ直してください。自分に何が足りなかったのか具体的に言語化します。
- 「企業研究が不十分だった」
- 「自己PRに説得力がなかった」
- 「面接での話し方が一方的だった」
例:
以下のような回答は、他責思考や反省がないと受け取られる可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
- 「運が悪かったです。」
- 「志望する企業に落ちてしまったので。」
- 「面接官との相性が悪かったのだと思います。」
NG例:
改善のために行動したことを具体的に述べる
反省点を見つけるだけでなく、その課題を乗り越えるためにどのような努力をしたかを具体的に伝えます。
- 「〇〇を補うために、本やセミナーなどを活用して対策しました。」
- 「〇〇を改善するために、模擬面接や自己PRの再構成などを行いました。」
例:
【回答例文】
これまでの就職活動では、企業研究が不十分で、自分の強みと企業の求める人物像との接点を明確に伝えきれなかったことが、内定に至らなかった原因だと分析しています。その反省から、現在はOB・OG訪問やインターンシップを通じて、より深く企業を理解することに努めています。また、模擬面接を受けて客観的なアドバイスをいただき、自分の課題を克服するための具体的な対策を講じております。
なお、回答方法を読んでも「一人で原因を特定するのは難しい」「具体的にどう改善すればいいかわからない」と感じた人は、就活エージェントとの面談で、就活のプロから客観的なアドバイスをもらってみませんか?自分一人で内定がもらえなかった原因を特定するのは難しいものです。
ジール就活の無料支援サービス「出遅れ就活サポート」では、あなたの希望にマッチする冬採用の求人を見つけるだけでなく、あなたの状況に合わせた個別サポートで、内定獲得の可能性を高めます。一人で悩まず、ぜひ相談してみてください。
質問3:なぜ最初から弊社を志望しなかったのですか?
卒業間際の冬採用の面接では、「なぜ最初から(春夏から)弊社を志望しなかったのか」というのも、よくある質問です。冬採用を行う企業は春からずっと募集を続けているケースが多いので、企業側も、なぜ今になって志望するのか疑問に思っています。
この質問は、あなたの過去の就活と、現在の志望動機に一貫性があるかを見極めるために聞かれます。面接官は、あなたが「内定を焦っているだけ」なのか、それとも「真剣にキャリアを考えた結果、この会社を選んだ」のかを知りたいのです。
【質問の意図】
これまでの就活の軸と変化の経緯を知りたい
面接官は、あなたが最初にどのような企業や業界を志望していたのか、そしてなぜ考えが変わったのかを知りたいと思っています。これは、あなたのキャリアプランがぶれていないか、あるいは過去の失敗から何を学び、どのように成長したのかを測る重要なポイントです。この質問を通して、あなたの思考プロセスや価値観を深く理解しようとしています。
本当の志望度と入社への熱意を見極めたい
この質問は、あなたの志望動機が「仕方なく選んだ」ものではなく、この会社でなければならない理由に基づいているかを確認する意図があります。冬採用の時期は、他社に内定をもらえなかった学生が「どこでもいいからとにかく内定がほしい」と焦って、やみくもにエントリーしているケースも少なくありません。
しかし「この企業で働きたい」という思いが薄ければ、せっかく内定を出しても辞退されるリスクが高いです。冬採用の時期は企業側にとっても人材を獲得する最後のチャンスなので、実際に入社する可能性の高い人に内定を出したいと思っています。
【回答方法】
過去の就活の経緯を正直に語りつつ、そこから得た学びと、最終的にこの企業にたどり着いた理由を結びつけましょう。
これまでの就活の軸と、考え方の変化を明確にする
まず、就活を始めた当初の就活軸を簡潔に説明します。次に、その軸で活動していく中で何に気づき、どのように考え方が変わったのかを具体的に述べましょう。この変化の過程が、あなたの成長を示す重要な証拠となります。
「なぜ今、この企業なのか」を具体的に語る
考え方が変わった結果、あなたの新しい就活の軸と、その企業が提供する価値がどのように一致しているのかを熱意を持って伝えます。単に「貴社に魅力を感じた」と述べるのではなく、その企業の事業内容、企業文化、社員の方との出会いなど、具体的なエピソードを交えながら、他の企業にはない「この会社でなければならない理由」を語ることが大切です。
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【秋採用対策】面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」を上手に答えるコツ
【回答例文】
当初は〇〇業界を中心に見ておりましたが、企業研究を進める中で、本当に私が貢献したいのは〇〇であると気づきました。そのため新たな就活の軸を定めなおした結果、御社の〇〇という事業や強みが完全に一致していることに気づき、心から入社したいと考えるようになりました。
なお、この質問は志望動機とも関連性が強いので、一貫した理由を述べられるようにしましょう。実際に内定を獲得した先輩たちの志望動機は、こちらのページから、業界別にダウンロードできます。
冬採用でのよくある質問に答えるために必要な準備

冬採用の面接で好印象を勝ち取るためには、これまでの就職活動の延長ではなく、この時期の質問に合わせた特別な準備が必要です。
今からでも間に合う、冬採用の面接で差をつけるための準備を3つ紹介します。
選考ステップが短縮され、一つひとつの質問が持つ重みが増す冬採用では、効率的かつ戦略的な準備が合否を左右します。以下を参考に、冬採用でよくある質問で高評価を得られる回答ができるように準備しましょう。
「なぜこの時期に就活をしているのか」を明確にする
冬採用の面接で最も重要なのは、なぜこの時期に就活をしているのか、その理由を自分の中で明確にしておくことです。
冬採用の面接では、質問の多くがこれまでの就活の振り返りに基づいています。なぜなら、企業側は「この学生は、これまでの就活で何に気づき、何を学んだのだろう?」という点に注目しているからです。
また、企業側は、冬採用に挑む学生が抱えているかもしれない「特定の課題」や「考え方のブレ」に対する懸念を抱くことがあります。
このような懸念を払拭する明確な説明をするためにも、まずはあなたが冬採用に挑むことになった経緯を自分の中で整理し、言語化しておく必要があります。
大切なのは、過去の失敗をただ反省するだけでなく、その経験から得た「学び」と、それによって変化した「現在の就活の軸」を具体的に語れるようにすることです。
面接官が抱くかもしれない「なぜ冬まで内定がないのだろう?」という懸念を払拭し、あなたの成長意欲をアピールできるようにしましょう。
自己分析と企業研究を徹底的に見直す
冬採用の面接でよくある質問に適切な回答をするには、今のうちに自己分析と企業・業界研究を徹底して行っておいてください。
冬採用に限らず、面接で聞かれる質問は基本的にすべて「あなたと企業の相性」を見極めることを目的としています。そのため、自己分析と企業・業界研究を徹底し、事前に自分と企業に関する理解を深めておく必要があるのです。
そんな分析・研究は何度もやったと思うかもしれませんが、冬採用は新卒内定のラストチャンスになりますし、選考ステップが少ないので1つ1つの回答が持つ重みが違います。就活のベースとなる部分を徹底的に見直して、今まで以上に万全な準備をしましょう。
自己分析のポイント
冬採用にあたっての自己分析では、企業が魅力的に感じるあなたの強みや脂質を再確認しましょう。これまでの経験から、仕事に活かせるスキルや考え方、行動力を具体的に掘り下げてください。
自分自身を深く見つめなおしたい人には、以下の資料の活用もオススメです。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
企業研究のポイント
冬採用にあたっての企業研究では、企業が求める人物像を深堀りしましょう。企業の採用ページやインターンシップ情報、社員インタビューなど、さまざまな角度から情報を集め、その企業が社員に対して何を求めているのかを深く探り下げることが大切です。
自分に合う企業を見つけるには、多角的な視点での業界研究が不可欠です。こちらの資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
職種マップ
【就活対策資料】
簡単!業界研究ガイド
そして上記の自己分析と企業研究の結果から、なぜ「今」この企業が自分に合うと思ったのか明確にしましょう。それを志望動機に反映させれば、志望度に対する信ぴょう性が高まり、「特定の課題」や「考え方のブレ」に対する懸念を晴らすことにもつながります。
実践的な面接対策
冬採用の面接でよくある質問への回答から好印象を獲得するためには、実践的な面接対策を万全にしておくことも大事です。
回答内容がどれだけ優れていても、伝え方が悪ければ面接官に響きません。冬採用では面接における回答の重要度がさらに増すため、基本的な面接対策も万全にしておく必要があります。
そのためのポイントは、以下の3つです。
模擬面接を繰り返す
冬採用のための面接対策では、模擬面接を繰り返すことで、実際の面接の雰囲気や段取りに慣れておきましょう。よくある質問への対策ももちろん重要ですが、それ以前に面接そのものに慣れていないと本番ではうまく言葉が出てきません。
実際の面接においては、次にどの質問が繰り出されるのかわかりません。よくある質問を事前にある程度は予測できたとしても、その順番やどの質問をピックアップされるかはランダムですし、想定外の質問を受けることもあります。
実際に面接官役を立て、どんな質問を受けるかわからない状況を作り出し、対応力を養っておくことが大切です。
オンラインと対面、両方の面接練習を行う
冬採用でも引き続き、オンラインと対面、両方の面接対策が必要になります。
しかし、面接回数はそれ以前より少ない場合が多いため、面接が2回しかない、1回だけしかないといった企業もあるでしょう。相対的に対面面接の割合が増え、いきなり対面面接となることも想定されるので、早い段階で対面面接への準備も整えておくことをオススメします。
オンライン面接対策としては、画面越しでの話し方や回答の内容、表情、目線などを意識して練習しておきましょう。対面面接対策としては、入退室のマナーを押さえておくことや、緊張感に慣れておくことが大切です。
プロのアドバイスを求める
家族や友人に協力してもらうだけでなく、就活エージェントなどのプロに相談し、本番さながらの雰囲気で練習するのがオススメです。これにより、面接特有の緊張感に慣れることができ、客観的な視点から自分の話し方や回答内容の改善点を知ることができます。
就活エージェントで求人を探してもらうと、内定率を上げるための付帯サービスとして、面接対策も無料で手伝ってもらえるケースがあります。どのくらい手厚いサポートをしてくれるかはエージェントによりますが、冬採用を行う企業の傾向にも詳しいため、より効果的にアピールするための具体的なアドバイスをもらえるのがメリットです。
冬採用の企業探しも含めて相談すれば、実際に受ける企業の選考傾向を踏まえた実践的な面接対策ができます。あなたの弱点を明確にし、内定獲得につながる総合的な戦略を一緒に立ててもらうことで、効率的に就活を進められるでしょう。
なお、面接対策に自信がない人、誰に相談すればいいか分からない人も安心してください。
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冬採用の就活でよくある注意点

冒頭に述べたように、冬採用では面接でよくある質問も春~秋とは異なります。その理由は、卒業間近の就活なのでこれまでとは就活事情が異なり、それに伴って面接官の就活生に対する視点も違ってくるからです。
つまり春~秋との質問の違いは就活事情の違いにあるわけですから、冬採用でよくある質問への回答から面接官の好印象を得るには、冬採用がどういうものかきちんと理解しておく必要があります。その部分が抜け落ちてしまうと、面接官の求めているものを読み違え、全く評価につながらない回答になりかねません。
冬採用で納得の内定を獲得するために、注意しておくべき就活事情は、以下の3点です。
これらの特徴を理解しておくことで、効果的な冬採用対策を立てられます。
採用枠は限定的、だからこそ狙い澄ます
冬採用の就活で注意すべき特徴の1つは、他の時期に比べると採用枠が限定的だからこそ、狙い澄ます必要があるということです。
明確な区切りがあるわけではないですが、一般的に「冬採用」とは卒業間際の、12月~3月頃に行われる採用活動のことを指します。近年は通年採用を実施している企業もあるものの、その数は決して多くはありません。
政府要請の採用スケジュールでは、正式な内定出しが大学4年10月以降とされているため、それ以降は就活を続ける学生が大幅に減ります。それに応じて企業側も、10月までに内定者を決めきるつもりで動いているところが多いです。
つまり冬採用における募集の中心となるのは、大学3年の3月もしくはそれ以前から募集している企業の「残席」や、内定辞退などで生じた「追加募集枠」です。秋までと比べると、冬の採用枠は限定的であり、志望できる企業・業界にも偏りがあることを理解しておく必要があります。
そのように残り少ない企業数と採用枠の中で、卒業までの限られた時間を有効に活用し、納得のいく内定を獲得するには、企業選びが重要です。それぞれの企業がどんな人材を求めているのか、これまで以上に徹底した企業研究を行い、自分に合った企業を選ぶようにしましょう。
選考スピードが速い分、面接対策が重要
冬採用は選考スピードが速い分、面接対策がいっそう重要になることも特徴です。
冬採用は入社までの期間が限られているため、入社前の研修や入社準備に必要な期間も考慮すると、卒業ギリギリではなく、できるだけ早く内定者を決めたいと考える企業が多いです。そのため冬採用は12月~3月といっても、まるまる4カ月をかけて選考するのではなく、ほかの季節に比べ選考ステップが短縮される傾向にあります。
たとえば、ES(エントリーシート)の提出や適性検査がスキップされ、いきなり面接となるケースも珍しくありません。また、選考から次の選考ステップまでのインターバルを短くする、面接回数を減らすといった方法で、内定出しまでの期間短縮を図る企業もあります。
その結果、冬採用ではこれまで以上に面接一回の重要度が増すことになります。一発で就活生を見極められるよう工夫した質問が多くなり、その回答の内容から面接官が受ける感触が合否を大きく左右することにもなるのです。
このスピード感に対応するには、事前の準備が鍵となります。自己分析と企業研究をしっかり行い、面接で聞かれるであろう質問に対して、即座に、かつ説得力のある回答ができるように準備することが大切です。
一般的な季節の面接でよくある質問に加えて、この記事で紹介した冬採用ならではのよくある質問に対しても、入念な対策をしておきましょう。
多様なバックグラウンドを持つ学生が参加
冬採用の選考には、「これから内定を得たい」と思っている学生だけでなく、「より納得のいく就職先を探している学生」や、公務員試験や資格試験、研究、部活動、留学などに集中して就活開始が遅れた「多様なバックグラウンドを持つ学生」も参加します。
そうした学生たちは、それぞれに特有の強みを持っており、その経験をそのままガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や成功体験、困難を乗り越えた体験談として語れる場合が多いです。そのため冬採用に挑む就活生の中には、自分にはない強みを持っている学生を目にして、引け目を感じる人もいるかもしれません。
しかし大切なのは、他人と比べることではなく、これまでの経験を振り返り、自分の強みや魅力を自信を持って語れるようになることです。華々しい活躍談がなくても、面接官の高評価を勝ち取ることはできます。
これまでの地道な努力や成長こそが、面接官に響く最も力強いアピールポイントになるので、自分自身のこれまでをしっかり振り返っておきましょう。
冬採用は確かに厳しい戦いです。でも、一人で戦う必要はありません。
ジール就活の無料支援サービス「出遅れ就活サポート」なら、限られた採用枠の中からあなたにぴったりの企業を厳選して紹介。短期間で内定を獲得するための戦略を、専任のキャリアアドバイザーと1on1でじっくり立てられます。
この冬こそは、納得のいく内定を私たち就活のプロと一緒に掴みませんか?
焦りを力に変え、冬採用のよくある質問対策を前向きに
冬採用に挑むあなたは、きっと今、大きな不安と焦りを感じていることでしょう。しかし、この時期に就活をするのは、決して失敗ではありません。むしろ、それはあなたが自分の未来に真剣に向き合っている証です。
冬採用で問題視されるのは、内定がないことではありません。企業が見ているのは、あなたがこれまでの経験から何を学び、どのように成長しようとしているか、その「本気度」です。
卒業というタイムリミットが迫る中で、どれだけ真摯に自分と向き合い、未来への一歩を踏み出せるか。その姿勢こそが、面接官の心を動かす鍵となります。
このコラムで紹介したように、冬採用ならではのよくある質問にしっかり備え、自分自身の言葉で語れるように準備をしてください。
不安を一人で抱え込まず、プロの力を借りることも有効な手段です。あなたの努力は必ず報われます。焦りを力に変え、納得のいく未来を掴み取りましょう。
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この記事の監修者

岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。
































