しゃべりすぎは内定が遠のく!面接で話しすぎがNGとされる理由と対処法

 2023年12月7日

浮かない顔をしていますね。今日の面接で何かありましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

面接をしているときについしゃべり過ぎちゃって……しゃべり過ぎると評価が下がるってこと、あるんでしょうか?

面接でしゃべり過ぎると確かに印象はよくありません。次の面接までには克服した方がいいですね。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

ええ~!やっぱり面接でしゃべり過ぎると危ないんですね。でも、話し方なんてどうやって改善すればいいかわかりません。教えてください!

では、今回は面接でしゃべりすぎてしまう克服方法を紹介します。ちょっと意識するだけで改善できる点もあるので、一緒にチェックしましょう!

キャリアアドバイザー 平崎

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面接でしゃべりすぎはNG?面接官が抱く印象とは

面接でしゃべりすぎはNG?面接官が抱く印象とは

はじめに結論として、面接でしゃべりすぎはNGです。なぜならしゃべりすぎは評価が悪くなり、不合格になる可能性を高めてしまうからです。

しゃべりすぎは不合格へとつながる原因は、面接官が学生に対して抱く印象の悪さです。

  • 何を伝えたいのかがわからない
  • 会話が成り立たない
  • 空気が読めない
  • 質問の意図を理解していない
  • 必死感が痛い
  • コミュニケーションがない etc…

実際に面接官、採用担当に聞いた「しゃべりすぎてしまう学生に対する印象」は上記のとおりです。どれも印象はよくないですし、評価が下がるのも納得な感想ばかりです。

会話が成り立たない、空気が読めないといったことは、これから社会人になるにあたってとても障害になります。そんな障害がある人をわざわざ採用する企業もありませんし、不合格になっても当然なのです。

とくに「コミュニケーション能力の有無」は重要です。なぜなら近年、スキルや学歴よりもこの「コミュニケーションの能力」を重視している企業が増えている傾向にあるからです。

なぜコミュニケーション能力が重要になるのか、その理由はスキルよりもコミュニケーション能力が高い人の方が仕事での成長が見込めるからです。それにいくら能力があってもそれをアピールするためのコミュニケーション能力がないと仕事での成長は見込めません。

それぐらいコミュニケーション能力の有無はとても重要ですし、評価を左右する大きな判断材料です。しかし、しゃべりすぎてしまう人は自ら「コミュニケーション能力がありません」と言っていることになるため当然、評価は下がります。

ですから、そのような印象を与えないためにも面接でしゃべりすぎないようにしなくてはいけません。まずは「なぜ自分はしゃべりすぎてしまうのか」の原因から突き止め、悪印象ではなく“好印象”を与えられるように対策していきましょう。

面接でしゃべりすぎてしまう原因

面接でしゃべりすぎてしまう原因

面接が終わった後、「面接でつい話し過ぎてしまった…」と思い返すこともあると思います。では、どうして面接でしゃべりすぎてしまうのでしょうか?

面接でしゃべりすぎてしまうと評価に影響が出てしまうため、まずはしっかりと原因を突き詰めていきましょう。

伝えたいという思いが強くなりすぎる

面接でついしゃべりすぎてしまう人の特徴として、「伝えたいという思いが強くなりすぎる」ことが挙げられます。自分をアピールしたい!自分の熱意を伝えない!という思いからついしゃべりすぎてしまうのです。

その企業に欲しいと思われたいから自分を存分にアピールしたい気持ちはわかります。絶対に内定が欲しいから熱意を伝えたいという気持ちもわかります。

ただ、「しゃべる量=熱量(思いが強いわけ)」ではないのです。つまり、たくさんしゃべっても思いが伝わらないこともありますし、逆に悪い印象を残してしまうこともあるということです。

しかし、それをわからず、たくさんしゃべれば思いが伝わると勘違いしている人がつい面接でしゃべりすぎてしまい、結果として不合格へとつながっています。

「話したもん勝ち」だと勘違いしていた、という人は今一度“伝え方”を考え直した方が良いでしょう。

頭の中で話すことがまとまっていない

「頭の中で話すことがまとまっていない」人も、面接でついしゃべりすぎてしまう原因です。これは単純に、話し方や伝え方が下手な人にありがちな原因です。

話したいことを頭の中で整理ができていないまま、思いついた言葉をポンポン言ってしまえば、嫌でも話しは長くなります。そして話もごちゃごちゃしてしまうので、何を伝えているのかもわからなくなってしまうのです。そうなれば当然「コミュニケーション能力がない」と判断されますし、内定も遠のきます。

このように、頭の中で話すことが整理できない人や、思いついたことをポンポン言ってしまう人は普段から“相手に話が伝わるように話せていない”可能性がありますので今一度、友人や家族などに話している内容を確認してみましょう。

家族や友人に自分の「話し方」を確認した後は、きちんと受け答えができるよう面接の練習が必要です。しかし、親しい知り合いとの練習はリラックスしてしまうことも多く、緊張感を持った面接練習には向きません。

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緊張している

面接に対する過度な緊張から、ついしゃべりすぎてしまっている可能性があります。緊張からしゃべれなくなってしまう人も多いですが、実はこの緊張からのしゃべりすぎも結構多いんです。

多い例として、「沈黙が怖い」「話していない時間帯が苦痛」と感じてしまい、つい余計なことまで話してしまうことです。これは緊張していればしているほど沈黙に対して「怖い」と感じやすいため、つい話し過ぎてしまうのです。

他にも、緊張から用意していたセリフを忘れてしまったり、頭が真っ白になってしまい、とりあえず思いついた言葉を発してしまうということもあります。

このように緊張していることから、ついしゃべりすぎてしまうことはよくあることです。それに今後の人生を左右する面接で緊張するのは当然のことですし、思うようにいかないのも当たり前です。

ただ、そんな状況の中でも上手に緊張と付き合い、自分を存分にアピールしている人もたくさんいます。ですから緊張を言い訳にすることはできないのです。上手に緊張と付き合って面接で上手に話せるように克服していきましょう。

ベストな回答時間の目安としゃべりすぎないための対策

ベストな回答時間の目安としゃべりすぎないための対策

企業が抱く印象や評価への影響を考えるとしゃべりすぎはすぐにでも対処しないといけません。そのために原因を突き止めたらしっかりと対策をしていきましょう。

まずは回答時間の目安はどれぐらいなのかを確認し、しゃべりすぎないためにはどうすればいいのか、効果的な練習法とともに解説していきます。

目安は1分!3分以上はアウト

面接で話す際は1分程度を目安にしましょう。1分程度なら相手も心地よく聞ける時間ですし、自分のことも十分にアピールできるタイムです。

まずは1分がどれぐらいの長さなのかを体で覚えます。タイマーなどを用いて、1分でどれぐらい話せるものなのかを調べてみましょう。話す内容はのちのち修正していくので、ここでは1分という時間の長さを体で覚えることを意識してください。

ちなみに「しゃべりすぎ」と判断されるアウトラインは3分以上です。ですので、3分がどれぐらいの長さなのか、またそもそも自分がどれぐらいの長さで話しているのかも合わせてチェックし、時間の感覚を覚えていきましょう。

ただ、1分はあくまで目安です。それ以上を過ぎてしまうのはよくありませんが、自己紹介など、1分も話す必要がないものもあります。ですから、質問の内容によってそれぞれに適した長さで話せるようにしましょう。

端的に答える練習をする

1分の感覚を体で覚えたら次に「話す力」を身につけていきましょう。ここで意識すべきことは“端的に答える”ことです。

まず前提として、長く話せばいいということではないことを覚えておいてください。先ほども述べましたが、話す量が多ければ熱意が伝わるというわけではないのです。

少ない口数でも、伝えるべき内容をピンポイントに話せば思いは伝わります。むしろ、少ない口数で思いを伝えられる人に対して「話し上手」「コミュニケーション能力が高い」と評価されるので、今のうちに取得しておきましょう。

端的に話すために意識すべきことが下記のとおりです。

  • 「あのー」「えーと」などを使わない
  • 持っている情報をすべて伝えようとしない
  • 意識的に話を脱線させないようにする

「あのー」「えーと」などと無意識に言っている人が多くいますが、これは話を長くしてしまう原因になりますし、話のが下手だと自らアピールしているようなもんなので意識的に言わないようにしましょう。

また、持っている情報をすべて伝えようとしてしまう人がいますが、これも良くありません。“本当に伝える必要があるものだけを話す”ことを意識すれば、自然と端的に話せるようになるので、意識してみてください。

そして“意識的に話を脱線させないようにすること”も大切です。話が脱線してしまうと話は長引きますし、ダラダラと話すことになってしまうため悪印象です。端的に話すためには余計なことを話さないことが大切なので、伝えるべき内容だけを伝えるように意識しましょう。

端的に答えるためには、実際に会話の練習を繰り返すことが大切です。1人では限界もあるため、就活のプロである就活エージェントのサポートを受けるのもよいでしょう。

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話す順番を意識する

次に話す順番を意識しましょう。話す時間や内容も大切ですが、実は最も重要なのがこの「話す順番」です。話す順番次第で相手への伝わり方は変わりますので、相手に話しが伝わりやすいように意識して回答しましょう。

話す際のポイントは、PREP法を使って結論から、裏付けるエピソードと合わせて話すことです。PREP法はビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作るのに効果的です。

PREP法

まずは結論として一番伝えたいことを述べましょう。1分程度なら聞き飽きることなく話は聞いてくれるものの、人の集中力はわずか15秒と言われているため、いかにはじめの15秒で興味を引けるかが勝負となるのです。

ですから冒頭で結論を述べて興味を引き、そこから具体例を交えながら説明していきます。最後にまた結論を繰り返すことで話がまとまります。

PREP法はプレゼンなどにも最適ですし、社会人になってからも使える場面は多いので、今のうちに身につけておきましょう。

面接練習を繰り返す

話す時間や話し方を学んだら、ひらすら実践あるのみです。繰り返しの面接練習で上手なしゃべり方を身につけていきましょう。

まずは先ほどお話しした「1分程度で話す」「端的に話す」「話す順番を考える」ことを意識しましょう。これらを身につけるために面接練習を行うイメージです。また、他にも「相手の反応を見る」ことも大切です。

相手をよく見ていると話を聞いている、話に飽きているなどといったことが意外と簡単に見抜けるものです。相手の反応をチェックしながら話すことも上手に話すためのコツですので、意識してみましょう。

そして重要なのが、“本番のような緊張感を持って練習すること”です。面接練習は友人や家族などとすることができますが、気の知れた人との練習はどうしても気が抜けてしまい、砕けた雰囲気の中での練習となってしまう可能性があります。

しゃべりすぎず、上手に話すためには緊張と付き合っていく必要があるため、練習の時点から緊張に慣れる必要があります。ですので、練習は緊張感を持てる人と行ってください。

オススメは「社会人」です。社会人は実際に面接を乗り越えてきたし、社会人としての経験から適切なアドバイスをしてくれます。具体的には大学のキャリアセンターや就活エージェントがオススメで、他にも模擬面接イベントの参加なども良いです。

キャリチャンでも、面接練習からしゃべりすぎ克服、さらに入社までのサポートを行う就活支援サービス「面接サポート」を提供しています。プロと面接練習をすることで、面接力をグッと上げることができます。ぜひ参加してみてください。

  • 1分程度で話すことを意識する
  • 端的に話すように意識する
  • 話す順番を意識する
  • 相手の反応を見ながら話す
  • 本番のような緊張感を持って練習する

これらを意識して面接練習を行いましょう。練習はすればするほど上達しますし、自信にもつながります。必ずしゃべりすぎも改善できるので、しっかりと練習を行いましょう。

おわりに

面接でしゃべりすぎてしまうと悪印象を与えてしまい、不合格へとつながる可能性があります。自分で自覚がある人も、よく人から話が長いと言われる人もすぐに改善しましょう。

また、自分では気づかずに無意識でダラダラ話している人も大勢いるので、面接に落ち続けてしまう人も今一度、自分の話し方をチェックしてみましょう

面接でのしゃべりすぎは少しの意識で大きく改善されますし、簡単に治すことが可能です。あとは自ら治す気があるかどうかです。自分で自覚している人も、自覚がないけど内定が遠い人も、内定が欲しいのであればしっかりと改善していきましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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