リーダーシップ経験なし必見!経験がなくても面接で上手にアピールする方法

 2025年12月4日

この記事でわかること

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就活生 Aさん

「就活ではリーダーシップのアピールが大事」って聞いたけどリーダー経験ないし困ったなぁ。

そもそもリーダーやりたくないからリーダー経験なんてあるわけないんだよな。

どうしたらいいんだろう?

就活の面接ではリーダーシップについて聞かれることが多いです。

リーダー経験がないと落ち込むかもしれませんが、就活生はリーダー経験がない人が大多数なので大丈夫ですよ。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですね!周りは部活とかバイトのリーダーをやってた人が何人もいるし、やっぱりリーダーシップがないとダメなのかなって思ってたので安心しました!

でも、そうなるとどうやって答えたらいいのでしょうか?

では、今回は面接中にリーダー経験をうまく伝える方法を例文付きで解説します。

企業が質問する意図やリーダー経験がないときの答え方についても解説するので参考にしてみてください!

キャリアアドバイザー 岡田

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リーダーシップ経験を聞く面接官の意図

リーダーシップ経験を聞く面接官の意図

どの質問にも共通して言えることですが、面接官の好印象を得るような回答をするには、質問の意図を正確に把握する必要があります。面接官は限られた面接時間の中で就活生を見極めるために、最も効果的と思われる質問を投げかけてくるものです。たとえ「リーダーの経験はありますか?」などと聞かれたとしても、YESかNOかで済ませられる質問ならアンケート用紙で済みますから、わざわざ面接で聞く意味がありません。つまり面接での質疑応答には必ず説明が必要であり、面接官は質問に対するダイレクトな回答そのものよりも、説明の部分から何かしらを読み取ろうとしています。

そのため極端な話、面接官が読み取ろうとしているものに答えられていない場合には、どんなにすごいリーダー経験を語っていようと好印象は得られないわけです。逆に言うと、たとえこれといったリーダー経験がなくても、説明の部分で面接官が読み取りたい事柄にしっかり答えられてさえいれば、好印象を得られる可能性があります。コラムの初めに、面接でリーダーシップ経験を聞く3つの意図について解説しますので、面接官がこの質問から何を見極めようとしているのか理解しておいてください。

リーダーとしての素質があるかどうかの確認

面接でこれまでのリーダーシップ経験を聞く意図の1つは、その就活生にリーダーとしての素質があるかどうか確認するためです。入社後は最初こそ”新入社員”として会社の人事ピラミッドの最下層にいますが、いつまでもそのポジションに留まることはできません。翌年には次の年の新入社員が入ってきて、翌々年にはその次の新入社員が入ってくるという風に年々押し上げられ、否が応でも先輩として指導的役割を担うようになります。しかも日本企業は外資と違って終身雇用・年功序列の習慣が根強く、ヘッドハンティングで外部から役職者や専門家を迎えるケースはまだまだ少ないです。

新入社員として入社し社内で成長した人間のうちの誰かが、いずれは役職やプロジェクトリーダーといったポジションに就き、チームとしての仕事とそれを担う人たちを管理することになります。ところがリーダー的なポジションというのは向き不向きがあって、誰もが上手くこなせる仕事ではないです。そして部活などでもそうであったように、リーダーに向いていない人がそのポジションに就くとチームの結束や士気が下がり、仕事が順調に回らなくなってしまいます。そのため企業は採用面接においても数年後、数十年後を見越し、リーダーになる資質を持った人材を確保しておく必要があるのです。

そこで面接官は就活生の過去におけるリーダー経験を聞き、その中身から、将来的に会社でリーダーのポジションを任せられる人物かどうか見極めようとしています。ただし判断基準となるのは、過去に1回2回リーダーを務めた時に収めたチーム成績そのものや、どれだけ偉そうな肩書をつけた経験があるかといった単純な視点ではありません。そもそも「リーダーシップ」とは本来、周りの人を動かす力量や指導力・統率力のことで、どんな種類の事柄において人を動かしたかも、どんな肩書が付いていたかも無関係です。

就活生はまだ若いですから、リーダーの資質を持った人でも未熟なために失敗したり、大袈裟な肩書がつく機会に恵まれなかったりといった場合もあるでしょう。ですから面接官は就活生の語る経験談の中身を聞いて、就活生自身がどのように考え、具体的にどんな行動を取って、結果として周りにどのような影響を与えたのか、そこから何を学んだのかなどから、リーダー資質の有無を判断しようとしています。つまりそうした中身がきちんと語られ、リーダー資質があると確認できれば、どんな小さな取り組みにおけるリーダーでもどんな小さな肩書でも良いわけです。

学生の人柄の確認

面接でこれまでのリーダーシップ経験を聞くのには、その経験談から就活生の人柄を見極めたいという意図もあります。集団におけるリーダーというのは、非常に特殊なポジションです。目指す目的が何にせよそれを達成する責任を負い、幅広い視点で全体像を見て進行状況を管理し、他人の行動に口出しする必要があります。時には周りが思うように動いてくれず苛立つこともあるでしょうし、チーム内の意見が合わなければ調整役となり、人間関係に悩まされることもあるでしょう。

リーダー以外のポジションの方が、そんな面倒な責任を背負い込まず、自分に与えられた小さな役割だけを考えればよいぶん気楽に行動・発言できます。つまりリーダーというポジションは、誰もがやりたがる役割ではないうえ、やりたいと思ったところで誰もが上手くこなせる役割でもありません。しかも仕事上リーダーを任せられる場合と違い、学生の間に担うリーダーはバイトでさえその他の役割と大した給与の差がない場合が多いです。そうした面倒で大した得もない役回りをわざわざ引き受け、それを上手にこなせる人は、その他の人にはない独特な価値観・考え方を持っていると考えられます。

また実際にリーダーという難しいポジションを引き受けてみた結果、どんな部分に悩みや喜びを感じ、どう行動するかもその人の考え方や性格によって異なるはずです。そのため面接官は、就活生がリーダーをやろうと思った理由や実際リーダーシップを取った過去の経験談から、就活生がどのように考え行動する人物なのかを確認しようとしています。単純に肩書の経験があるか、どんな成果を上げたかといったことでなく、その経験の中に表れている就活生の人柄を知りたいわけです。

特にリーダーは管理職の役割ですから、チームを構成する人や周辺の人々とどう接するかが重要になり、そこに就活生の人柄が表れています。ですから「リーダー経験」の回答では、人との接し方を中心として、自分がどんな人柄の人間なのか表現することが大切です。

企業への貢献度や働きの確認

面接官がリーダーシップを取った経験について聞くのは、入社後の会社に対する貢献度や働きぶりを予測するためでもあります。

なぜならリーダーシップがあるだけでは貢献できるか判断ができないからです。なので、過去のリーダー経験を聞くことで、より具体的に貢献できるか判断しようとします。

たとえば、リーダーと言ってもいろいろなタイプのリーダーがいます。

  • カリスマ的な魅力で自然と人を惹きつけるリーダー
  • 有無を言わさずグイグイ引っ張るリーダー
  • 人当たりの良い調整役のリーダー

しかし、どのリーダーが企業の社風に合うかは異なるため、事前に確認が必要となり、リーダーシップを取った経験について質問をします。

なので、リーダーシップを取った経験に対する回答を用意する場合は、上記の内容を汲んだ内容にする必要があります。

自分がどのようなタイプのリーダーで、どのように企業に貢献できるのかを盛り込めば面接官からの印象もうなぎ上りです。

「そんなこと言われても、リーダーシップを取った経験なんてないし答えられないよ…」と思った場合は、当サイトキャリチャンの就活支援サービスである「就活相談サポートを利用してみてください。

これまで何人もの就活生の就活を成功させてきたキャリアアドバイザーが、過去の経験からリーダーシップを取った経験を発掘し、質問への回答内容を作成するサポートをします。

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小さな経験でもOK!上手に自分をアピールする方法

小さな経験でもOK!上手に自分をアピールする方法

ここまで述べてきたように、リーダー経験から面接官が知りたいのは就活生のリーダー資質の有無やリーダーとしての人柄、会社に合ったリーダーかどうかといった点です。面接官は肩書の大小や成果の大小に注目しているわけではないので、そこにこだわる必要はありません。それでも部活のキャプテンやバイトリーダーといった、誰の目にも明らかな”リーダー”の経験がない就活生にとって、「リーダーシップを取った経験は?」と聞かれると悩ましいですよね。

そういう就活生は一体、これまでのどんな経験について語り、何をアピールすればいいのでしょうか。ここからは、特別リーダーシップを取った経験がないと感じている人が、上手に回答するためのコツをまとめていきます。アピールすべきポイントは肩書があってもなくても同じですので、”リーダー”の自覚がある人も一緒に参照してください。

まずは「リーダーシップ」の意味を知ろう

「リーダーシップを取った経験」に対する回答から面接官の好印象を得るにはまず、”リーダーシップ”という言葉の意味を正確に理解しておく必要があります。なぜなら就活生の多くが”リーダーシップ”の意味を誤解し、質問の意味を取り違えているために、面接官の求めているものとは異なる見当違いな回答を目指しているからです。部活のキャプテンやバイトリーダーなどの経験がないから、「何を答えてよいか分からない」「語るべきネタがない」というのは、その典型的な例だと言えます。

そんな風に質問の意味を取り違えたままでは当然、面接官の意図から外れた回答になってしまい、印象が良くなるはずがないです。前述のように、そもそも”リーダーシップ”とは、周りの人を動かす力量や指導力・統率力のことを指します。つまり「リーダーシップを取った経験」とは、リーダーという肩書がついた経験のことではなく、周りの人を指導したり統率したり動かしたりした経験について聞かれているのです。もう少し噛み砕いて言うなら、「リーダーシップを取った経験」=「自分が物事を主導した経験」=「自分の言動によって他人を行動させた経験」と言い換えられます。

ですから基本的には、どんな種類の事柄において人を動かしたかも、何人を動かしたかも、どんな肩書が付いていたかも全く無関係です。極端な話、自分の言動が他人を動かしたという事実さえあれば、その結果として得られた成果が大きくても小さくても関係ありません。要するに、自分が中心となって人を動かし、取り組んだ経験なら何でもいいわけです。面接官は過去の栄光ではなく、自社と相性の良いリーダーかどうかと、実際に入社後その資質を発揮できるかどうかを知りたがっています。

その視点が満たされる回答をしていなければ、どんな肩書やすごい成果を語っていようと、その企業にとって必要な人材だとは思ってもらえないでしょう。それらをアピールをするには肩書や成果ではなくて、どのようにリーダーシップを発揮したか、そこから学んだことを仕事にどう活かしたいかといった中身の説明が重要です。どんな肩書や小さな成果でも構わないので、具体的な行動とそこからの学び、企業での活かし方を詳しく語れて、志望企業との相性の良さを示せる”リーダー経験”を探してください。

周りにどんな影響を与えたのかを考える

「リーダーシップ経験」を回答する際は、ポジションや規模をアピールすのではなく、リーダーシップを取った経験の“中身”を重点的にアピールします。そしてその“中身”とは、「周りにどんな影響を与えたのか」です。

面接官の意図からもわかるように、この質問では学生の周りとの接し方を見極め、そして企業とマッチするのかを判断しています。これらの判断こそ、周りにどんな影響を与えたのかから見極めているのです。

つまり、ただリーダーになった話だけをしても面接官は学生の事を見極めることができないのです。そのため、人数が多い部活動でのキャプテンという“ポジション”を話しているだけでは自分をアピールできないのです。

そして周りにどんな影響を与えたのかを考える際はリーダーを取ることで、どんな事が大変だったのか、どんな風に指揮を取り、どんなことを伝えたのかを自分なりにまとめていきましょう

何度もいっていますが、リーダーというポジションを述べるのではなく、中身のエピソードが重要です。リーダーの大小は気にせず、自分のリーダーとしての経験を掘り下げましょう。

経験から得たものを企業でどう活かせるのかをまとめる

先ほどの中身、つまり“周りにどんな影響を与えたのか”だけを述べるだけではまだ自分を100%アピールすることができません。そこから企業へアピールするためのネタを伝えなくてはなりません。

まずは、先ほどの“周りにどんな影響を与えたのか”から得たものを考えます。自分がリーダーを取ったことで得たもの、周りに影響を与えたことから何を得たのかを考えていきましょう。

そこからその経験から得たものが企業でどう活かせるのかを考えます。面接ではただ質問に答えるだけでなく、質問から自分を売り込まなくてはならないため、企業にとってメリットのある人材だとアピールする必要があります。

そのためにも企業研究から企業がどんな人材を求めているのかをしっかりと把握しましょう。企業研究がしっかりとできていれば、企業でその得たものをどう活かせるのかを述べることができます。

話すときは“結論”から述べる

話の題材となるリーダー経験、リーダー経験から周りにどんな影響を与えたのか、これらの経験からどんなことを得て、その得たものは企業でどう活かせるのかを考えたら、次に相手に話が伝わりやすいようにまとめていきます。話をまとめる際は、PREP法を使って結論から述べてください。PREP法はビジネスでよく使われる文章構成法で、「P=point(結論)」→「R=reason(理由)」→「E=example(具体例)」→「P=point(結論)」の順で話を展開します。

PREP法を用いると、質問に対するダイレクトな答えが冒頭にくることで話が簡潔になり、主旨が伝わりやすくなると同時に、その後の説明やアピールの部分にも耳を傾けてもらいやすくなるのです。「リーダーシップを取った経験」の回答にPREP法を当てはめると、以下のようになります。

    【PREP法の構成】

  • P=point(結論)
    →どんなところでリーダーシップを取ったのか

  • R=reason(理由)
    →リーダーシップを取ることになった理由やきっかけ、背景など

  • E=example(具体例)
    →周りにどんな影響を与えたのか(どんな事が大変だったのか、どんな風に指揮を取り、どんなことを伝えたのか)

  • P=point(結論)
    →これらの経験から得たものを企業でどう活かすか(企業にとってのメリットを伝える)

最初に述べるべき結論は、質問に対するダイレクトな答えである「どんなところでリーダー経験を取ったのか」です。それから、リーダーシップを取ることになった理由を簡単に説明し、裏付けエピソードとして具体的な経験の中身「周りにどんな影響を与えたか」を詳しく述べます。そして最後に、「これらの経験から得たものをその企業でどう活かせるか」を述べ、自分と企業との相性の良さをアピールするわけです。

企業が知りたいのは自社にとって役立つリーダーになれるかどうかですので、具体例でも最後のアピールでも、志望企業にフィットするリーダー像を語るように意識しましょう。 単なる過去の栄光でなく、入社後その企業でも発揮できるリーダー資質を持っていて、採用メリットのある人材だと示せれば、高評価を得られます。

なお、こういったPREP法については、以下の記事で詳しく解説しています。リーダー経験以外にもPREP法は就活を乗り切るために欠かせない手法なので、うまく使いこなせない場合はチェックしてみてください。

【例文】リーダー経験を上手に答える方法

前述のように、面接で「リーダーシップを取った経験」について聞かれたら、PREP法の流れで回答していくのがオススメです。しかし理論だけだと、実際どのように説明していけばいいか分かりにくいかも知れません。以下に具体的な例文を掲載しておきますので、回答作りの参考にしてください。

私は高校時代、文化祭で教室の装飾を主導しました。(結論)

私は美術部だったので、催し物にたくさんの人を呼び込めるような目立つ装飾を考えてほしいと頼まれたのです。(理由)

そこで苦労したのは、いかにみんなのやる気をそがずに全体のバランスを取るかということでした。不公平感を生まないよう全員同じくらいの作業量を割り振るのですが、統一感がないと装飾全体としてはきれいに見えないので、作業が遅れがちな人を手伝ったり丁寧過ぎる部分や雑な部分を修正し合ったりしなければなりません。手伝う側も手伝われる側も嫌な気持ちにならないよう、間に入って調整するのが一番大変でした。(具体例)

この経験から学んだことは、こちらが固い表情だと相手も頑なになり、こちらの表情が柔らかいと相手も心を開いてくれるということです。ですから私は、人に対して率直に意見するときでも最終的には笑顔を忘れないようにしています。入社後数年たてば私も後輩を指導し、仕事をけん引する立場になると思いますが、厳しい状況でも明るい笑顔で安心感を与え、後輩のやる気を引き出せる社会人になりたいです。(結論)

上の例では、リーダーシップを取った経験として文化祭での装飾担当を挙げています。

前述のように、自分が中心となって人を動かしたことなら何でもOKです。”リーダー”の肩書がついていなくても問題ありません。

初めにどんなところで何のリーダー経験をしたかと、その理由を簡単に述べます。その後にどんな風にリーダーシップを発揮したのかと、それから何を学んで、志望企業の仕事にどう活かすかを話していきましょう。

あとは、その企業の社風や求める人材に合ったリーダー像を語るようにしましょう。

たとえば、チームの輪を大切にする社風の企業で、有無を言わさずグイグイ周りを引っ張った経験を語ってもミスマッチになってしまいます。

社風とリーダー像をマッチさせることで、面接官に「この就活生はうちに合いそうだな」と思わせられ面接の突破率がアップします。

「でも、社風なんて入社する前にわからなくない?」と思うかもしれませんが、企業研究をしても社風がわからない場合は、就活エージェントを利用するといいでしょう。

就活エージェントであれば企業の内情も把握しているので入社前に社風を知ることができます。

当サイトキャリチャンでも就活支援サービスである「就活相談サポート」を用意しています。企業の内部事情に詳しいキャリアアドバイザーがサポートをするので、ぜひ利用してみてください。

リーダー経験がない人の答え方と注意点

リーダー経験がない人の答え方と注意点

ここまでは「自分が中心となって取り組んだことなら何でもいい」という視点で、小さなリーダー経験を上手に回答する方法について説明してきました。ところが残念ながら、〇〇係のリーダー経験もなければ、誰かに影響を与えた出来事も一切ないという人もいると思います。そういう人は、どうあがいてもリーダーシップを取った経験として語れるネタがないですよね。そうは言っても評価の対象になっているのですから、経験がないからといって「リーダーシップを取った経験はないです」と簡単に済ませてしまってよいものでしょうか。

そこでここからは、正真正銘「リーダーシップを取った経験」として語れるネタがない人のための回答法について説明します。NG例と合わせて注意点も記載しておきますので、回答の参考にしてください。

ないと答えてOK!大切なのは“これからどうするか”

リーダーシップを取った経験と言えるものがない場合、「ない」と答えること自体は問題ありませんが、それだけで回答を終わらせず「これからどうしたいのか」について語りましょう。存在しない話をでっち上げるわけにはいかないので、本当にリーダーシップを取った経験と呼べるものがないなら、「ない」と答えること自体は仕方がないことです。面接官も作り話なんて聞きたくないですから、正直に「ない」と答えたことによって、印象を悪くすることはありません。

ただし「ない」というだけで回答が終わってしまうと、何のプラス評価も得られないのは事実です。限られた面接時間の中でわざわざリーダーシップを取った経験について質問するからには、その企業は採用においてリーダー資質の有無を重視していると考えられます。過去にリーダーシップを取った経験がないから、単純に「ない」というだけで終わってしまうと、リーダー資質をアピールしているライバルに差をつけられてしまうでしょう。これまでにリーダーシップを取った経験がない就活生も、単純に「ない」というだけではダメで、他の方法で自分にリーダー資質があることをアピールする必要があります。そのアピールができるのが、「これからどうしたいか」という話です。

「これまでのところはリーダーシップを取った経験がないけれども、今後は○○していきたい」という風に話を持って行けば、その中でリーダー資質をアピールすることが可能になります。具体的には、今後リーダーを経験したいと思っていることや、経験することでどんなことを得たいのかといったビジョンを語ってください。しつこいようですが面接官が本当に知りたいのは就活生の過去の栄光ではなくて、自社に合ったリーダー資質を持っているかや、それを自社で活かせるかどうかです。

つまり「リーダーシップを取った経験について教えてください」などと聞いていても、実をいうと実際にその経験があるかどうかはさほど重要視していません。過去にリーダーシップを取った経験がなくても、今後に向けた話の中で自分には”リーダー”という役割を担う意欲があり、実際その資質も持っていると示せさえすれば高評価を狙えるはずです。

過度なリーダー経験のアピールはかえって悪印象!

自分をアピールしたいからといって、過度なリーダー経験を述べるのはかえって悪印象なので注意しましょう。

部活動でのキャプテン、バイトリーダーなどを経験した人も少なからずいます。そしてこのような経験は誰しもができるわけではないので、アピールになるもの確かです。

しかしだからといって過度にアピールしてしまうと、「自分は特別」「天狗」という雰囲気をかもしだしてしまい、うぬぼれが感じられてしまいます。面接官はそんなうぬぼれ感が感じられる学生に合格ボタンを押したいとは思わないのです。

また、「100人の部員をまとめた」「バイトリーダーになったおかげで売り上げが伸びた」など、あまりにも大規模な経験はどうしても嘘っぽさが出てしまいます。

もちろん裏付けエピソードとしての内容がしっかりしていれば問題ありませんが、そのようなエピソードを用意できない場合は、話を盛ったりせず、正直に話すようにしましょう。

ネガティブな発言もNG

たとえ語るべき「リーダーシップを取った経験」がなくても、以下のような発言は避けましょう。

  • 自分を卑下するようなネガティブな発言
  • 成長意欲の感じられない発言
  • ウソをつく

理由は、自分に自信がない人、成長意欲のない人、平気で嘘をつく不誠実な人などを、わざわざ採用したいと思う企業はないからです。

「これまでリーダーシップを取った経験がない」くらいなら評価は±ゼロですが、「自分にはリーダーなんて無理」「リーダーはやりたくない」などはアウトです。

言い方を工夫するなどして、リーダーシップがないことをマイナスに捉えられないようにしましょう。

「え?でも、そんな言い方できるの?難しくない?」と感じた場合は、当サイトキャリチャンの就活支援サービスである「就活相談サポート」を利用してみてください。

就活のプロであるキャリアアドバイザーがリーダーシップを取った経験がないことをマイナスに思われない言い方についてアドバイスします。

おわりに

これといったリーダーの経験がない人からすると、「リーダーシップを取った経験を教えてください」という質問は、どう回答すべきか悩ましいものだと思います

しかし、どんな肩書でも構わないので、どのようにリーダーシップを発揮し、その経験から何を得たのかをしっかりと伝えるようにしていきましょう。

もし、リーダーシップを取った経験がない、あるけどどうやって伝えたらいいかわからないという場合は、当サイトキャリチャンの就活支援サービスである「就活相談サポート」を利用してみてください。

専任のキャリアアドバイザーが、面接官から好印象を獲得する回答内容を一緒に考えます。回答内容作成以外にも模擬面接なども可能なので、面接に自信がない場合は利用してみてください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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