持ち駒がなくなった!内定0から逆転する方法と優良企業の見つけ方
2024年3月1日
選考が進む中で「持ち駒がなくなった!」と焦っていませんか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
持ち駒が少なくなってきましたが、まだ3社は残っているので大丈夫です!
持ち駒3社は危険ですね!
新卒就活は選考が重複するので、持ち駒は11社ほどになるのが一般的です。キャリチャンでは、持ち駒は常時5社以上を推奨していますよ。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
今から持ち駒を増やすにはどうすればいいですか?
とりあえず、エントリーしたほうがいいですよね?
焦ってやみくもに持ち駒を増やしてもダメですよ!
では、今回は「持ち駒0から逆転する方法」と「有料企業の見つけ方」を紹介するので、参考にしてください。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
なぜ持ち駒がなくなった?考える4つの原因
6月下旬ごろになると、「持ち駒がなくなった!」と困った顔で相談に来る学生が必ずいます。このコラムを読んでいるあなたも同じ状況でしょうか。
この時期に持ち駒がなくなったのには大きく分けて4つの原因が考えられます。今後の就活を成功させるために、今の自分の状況をしっかり理解しておきましょう。持ち駒がなくなった4つの原因を解説します。
原因1:持ち駒が少なかった
この時期に持ち駒がなくなった原因の一つとして、そもそも初めから持ち駒が少なかったということが考えられます。
一般的な就活生のプレエントリー数はおおむね30社以上です。そのうち実際には20社ほどにエントリーし、就活を進めながら追加エントリーする企業も含め、本選考に進む持ち駒は平均11社程度になると言われています。
就活生の事情はさまざまですし、数が多ければよいというわけでもありません。しかし就活を円滑に進めるために、キャリチャンでは5社以上の持ち駒を持っておくよう、学生に推奨しています。なぜなら、少なすぎるとすぐに持ち駒がなくなってしまい、就活がストップしてしまうからです。
もし、これまでのあなたの持ち駒が5社を下回っていたなら、今持ち駒がなくなった原因は、そもそも初めから選考を受けた企業の数が少なすぎたことにあります。
原因2:業界を絞りすぎていた
エントリーの際に志望業界を絞り過ぎてしまうことも、この時期に持ち駒がなくなってしまう原因の一つです。やみくもにさまざまな業界を受けても研究しにくいので、効率的に就活を進めるため、ある程度まで業界を絞る必要はあります。しかし、業界の絞り過ぎはよくありません。
業界を絞り過ぎてしまうと、もともと限られた企業の中から自分の条件に合う企業を探すので、エントリーできる数が必然的に少なくなります。
また、業界を絞り過ぎることは、自分で自分の可能性を狭める行為です。業界研究の上でエントリーするとはいえ、自分の思い描く業界像と業界の実情が一致しなかったり、業界が求める人物像と自分が一致しなかったりすることはよくあります。
絞り込んだ業界が自分にマッチしなかった場合、何社受けても1つも内定がもらえないまま、全滅してしまうことになるのです。
原因3:人気業界や大手しかエントリーしていない
この時期に持ち駒がなくなった学生には、人気業界や大手企業にしかエントリーしていなかったという人が多くいます。6月は経団連に所属する企業が面接解禁となり、一斉に選考を行う時期になるため、この時期に一気に持ち駒がなくなる学生がいるのです。
人気業界や大手企業は全国から多数の応募者が集まるので、そもそも倍率が高くなります。また、優秀な人材も集まりやすく、選考を通過するのが簡単ではありません。そのような高倍率企業にばかりエントリーしていたのでは、しっかり就活に取り組んでいたとしても受かる確率が低く、この時期になると一気に持ち駒がなくなってしまうのです。
しかし、自分の就活の軸に合うのは、本当に人気業界や大手企業だけなのでしょうか。自分がなぜこれまで人気業界や大手企業にばかりエントリーしていたのか、よく考えてください。
高校や大学受験の際には、滑り止めも受けたと思います。あなたやあなたの周囲には滑り止めに入学した人もいたでしょうが、入学後の学生生活を有意義なものでできたかどうかは、学校ではなく本人次第だったのではないでしょうか。就活もそれと同じで、もっと視野を広げ、滑り止めを受けることも必要です。
原因4:内定がすぐ取れると思っていた
持ち駒がなくなった原因として、就活に対する見通しが甘かったということも考えられます。近年は少子化による売り手市場とささやかれていますし、「先輩は10社しか受けなかった」などといった噂話を真に受けて、簡単に内定が取れると思っていたのです。
そういう人は簡単に内定が取れると思っていたので、自分が何をすべきかをきちんと把握しないで就活を始めてしまいます。全体的な就活の流れくらいは軽く調べたかもしれませんが、自己分析も業界・企業研究もろくにせず、就活軸のないまま、聞いたことのある企業になんとなくエントリーしました。そして一社一社に真剣に向き合うこともなく、大した準備もなしに選考へ臨んだのです。
しかし、数年前より就活の状況がよくなっているとはいえ、きちんと就活に取り組まずに内定が取れるほど、現実は甘くありません。準備不足の就活の結果は、惨敗だったはずです。運よく面接までたどり着けた人は、周りの学生があまりに自分と違いしっかりしていて、おどろいたことでしょう。
その惨敗の原因は、就活そのものに対する知識不足や、認識の甘さにあります。持ち駒がなくなった原因を認識したら、同じことを繰り返さないよう就活を進めましょう!
キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、就活の基本からメンタルに関することまで、就活のいろはを個別サポートします。全国どこからでもオンラインでサポートが受けられるので、ぜひ活用してくださいね!
即行動!持ち駒がなくなったらすべきこと
持ち駒がなくなったら就活がストップしてしまうので、本来、持ち駒は5社以上あるようにキープしたいところです。もし、あなたの持ち駒が5社を下回っているなら、早急に持ち駒を増やしましょう。
そうはいっても、やみくもにエントリーしても意味がありませんので、ここからは持ち駒がなくなったとき、持ち駒を増やすためにまずすべきことは何なのか解説します。
自己分析・業界分析をして「就活軸」を考え直す
持ち駒がなくなったときまず初めにすべきことは、それまでの企業選びを見つめ直すために、就活軸を一から考え直すことです。
就活軸を考えるためには、自己分析と業界研究が必須になります。これまでの就活で、自己分析や業界研究はしっかりやったという人もいると思いますが、そういう人も、もう一度始めから取り組んでください。その際大切なのは、自分の強みを洗い出し、どの業界・企業でならその強みを活かせるのか考えることです。
この時期からの就活では、もう就活軸の考え方を、自分の「やりたいこと」から、自分に「できること」へとシフトしましょう。なぜなら、あまり「やりたいこと」にこだわり過ぎると、就職先のないまま卒業するハメになりかねないからです。
あなたが本来、自分の「やりたいこと」を仕事にしたいという気持ちはわかります。しかし自分の「やりたいこと」が、自分に「合う仕事」なのかどうかはわかりません。さんざん苦労して「やりたいこと」を仕事にしても、実際やってみたら全然合わないこともありえます。
少なくとも、これまで「やりたいこと」を軸に就活して持ち駒がなくなったのなら、その軸で選んだ業界・企業の求める人物像が、今の自分には合致しないのです。
世の中には「やりたいこと」ではなかった仕事で大成する人もたくさんいますし、どうしても諦められなければ社会人経験を積んでから転職することもできます。「やりたいこと」にこだわり過ぎて将来をふいにするより、自分の強みを活かせる、今の自分が活躍できる業界・企業を探すべきです。
業界や自分の中の条件を広げる
持ち駒がなくなったときは、就活軸を考え直すだけでなく、もっと視野を広げましょう。志望業界の幅を広げたり、自分の中の企業選びの条件を広げたりして、これまで見ていなかった業界・企業にも目を向けるのです。
自分の思う条件がすべて整った業界・企業に就職できるのが理想ですが、理想的な企業ほど早い段階で優秀な学生が集まり、募集が終了しています。持ち駒がなくなったところから夏に再スタートを切るのですから、夢のようなぜいたくを言わず、現実的な選択をすべきです。
就活軸を見直し、視野を広げることで、今まで気づけなかった意外な「自分に合う業界」「自分に合う企業」と出会えるかもしれません。
そのためには、条件を広げて業界・企業研究をやり直すとともに、説明会などにも積極的に参加してください。合同説明会なら、一度にたくさんの業界・企業を見て、効率的に比較できるのでオススメです。
持ち駒がなくなった人はキャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」をぜひ、活用してください!
スピード内定サポートは、「エントリーシート不要・面接1回」など、選考から、内定までスムーズに進められる企業を厳選して紹介します。無料で企業探しから選考サポートまで受けられるので、持ち駒を増やしたい就活生にはオススメです!
失敗しない持ち駒の増やし方と優良企業の見つけ方
就活を円滑に進めるためには、常に3~5社程度の持ち駒を維持しましょう。今は持ち駒がなくなったか、なくなりそうな状態だと思いますので、ここから持ち駒を増やすには、どう探せばよいのか解説します。
その前に、そもそも持ち駒を探すうえで、現在どのような企業が残っているのかご説明しますので、押さえておいてください。
そもそも優良企業は残っているのか?
時期が時期ですから、学生が集まりやすい有名大手や選考時期が早い外資系企業はもう残っていないかもしれませんが、まだエントリーできる優良企業は少数ながら残っています。たとえば、大手企業の二次募集や、知名度の低い優良企業などです。
今の時期に残っているのは、以下のような業界・企業となっています。
- 建設業界
- 福祉業界
- 飲食業界
- IT業界
- 不動産業界
- サービス業
- 成長中のベンチャー
- 大手企業の二次募集
- 知名度の低い中小企業など
業界の景気がよいため募集人数を増やしている建設業界や、もともと大勢の人出を必要とするサービス系の企業など、あまり学生に人気がない業界で、募集人数の多い企業です。また、ベンチャーや中小企業など事業拡大中の成長企業で、知名度が低いため学生が集まりにくい企業もあります。
[増やし方1]説明会やイベントなどに参加する
持ち駒を増やすには、説明会や就活イベントに参加してください。そこで少しでも興味を持てる企業があれば、迷わず積極的にエントリーします。
時間が経つほど、優良企業から先に枠が埋まっていってしまうので、のんびりしている余裕はありません。個別の説明会でもよいですが、合同説明会なら一度にいろいろな業界・企業を見れるので効率的です。
キャリチャンでも、さまざまなタイプの合同企業説明会を開催しているので、ぜひ活用してください。
[増やし方2]大学のキャリアセンターを利用する
持ち駒を増やすには、大学のキャリアセンターを利用するという方法もあります。大学のキャリアセンターでも企業を探してくれますし、講義の後や合間に、気軽に行けるのがメリットです。
しかし気軽に利用できるために、この時期はたくさんの学生で込み合っている可能性があります。待ち時間が長くなって、なかなか相談まで至れず、思うほど効率的にはいかないかもしれません。
[増やし方3]就活エージェントを利用する
持ち駒を増やすには、就活エージェントを利用するのもオススメです。
就活エージェントなら、一般の就活サイトには掲載されていない、優良な未公開求人や大規模に告知するほどではない少人数の募集を行っている企業を知っている可能性があります。
また、就活エージェントは学生と企業の仲介をしているので、スケジュール調整や面接のフィードバックなど、内定獲得へ向けて就活生をばっちりサポートしてくれます。一人一人の個性を見極めたうえで、その学生に合った企業を見つけられるよう、企業選びの手伝いもしてくれますので、いいことづくしです。
キャリチャンでも、学生が無料で参加できる就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。「持ち駒がなくなり困っている」「自分に合う企業が分からない」「具体的な企業を紹介してほしい」など、就活のことなら何でも相談できるサービスです。
プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで相談に乗りますので、安心してご参加ください。
持ち駒0から逆転する方法をプロが伝授
就活は、持ち駒を増やせばいいというものではありませんよね。目的は持ち駒を増やすことではなく内定を獲得することですから、持ち駒を増やしたあとに、どう行動するかが勝負です。
ここからは、持ち駒0から逆転して内定を勝ち取るために、あなたが取るべき具体的な行動について解説します。
最低でも3社以上は平行して受け続ける
持ち駒を増やしたら、夏の就活では最低でも3社以上並行して選考を受け続けてください。
くり返しになりますが、経団連企業の多くが内定出しを終えた今、のんびりしている暇はありません。みんなが行きたいと思う優良な企業から枠が埋まっていき、時間が経つほど条件の悪い企業ばかりになっていきますので、就活を急がなければならないのです。
内定を獲得するためには、選考を受ける一社一社にしっかり向き合う必要があります。しかし、1社ずつ結果を待ってから次に動いたのでは、とても効率が悪いです。そんなやり方ではどんどん取り残されてしまいますので、最低でも3社以上は並行して進めましょう。
「自分に合う企業」と出会う確率を上げるためにも、なるべく多くの企業との相性を見ることは大切です。
内定をもらうイメージをつける
持ち駒を増やしたあとは、まず内定が取りやすい業界を狙って内定を取り、内定をもらうイメージをつけてください。なぜなら、内定を取れたときは何がよくて、取れないときとの差は何なのか、といった原因を研究すれば、他の選考へ活かせるからです。
たとえば、建設業や飲食業などは業界自体の景気が良いため募集人数も多く、またキツイ仕事だというイメージから学生が敬遠しがちなので、狙い目となっています。
気分が乗っているときには、不思議と物事がよい方向へ転がるものです。結果的にその業界へ進むかどうかは別にして、内定を1つでも得られれば自信もつきますし、モチベーションを維持するのにも役立ちます。これまで内定が得られないことで自信を失い、あなたが放っていた暗いオーラを、消し去ってくれるでしょう。
持ち駒がなくなったらプロに相談するのが効率的
持ち駒がなくなったら、自己分析からやり直してください。持ち駒を増やすには、これまでの「就活軸」を見直し、視野を広げる意識をもつことが大切です。時期的に募集企業自体が減っていますが、上手に探せば応募できる優良企業はまだあります。
しかし、残り少ない優良企業を探すのは、自力では大変なので、就活エージェントのようなプロの力を借りるのが一番です。時間が経つほど条件のよい企業が少なくなっていきますので、3社以上同時に受けるなど、効率よく就活を進めましょう。
また、持ち駒0からすぐに内定獲得を目指すために「”楽”して就活をする」という選択も考えてみましょう。
キャリチャンではそんな選択を支援するためのサービス「スピード内定サポート」を開催しています。持ち駒がなくなったからこそ”楽”に巻き返していきましょう!完全無料ですので、ぜひ気楽に参加してください。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。