就活には「やりたいこと」が必要?見つける方法教えます
2025年2月20日

就活を始めてるみたいですが、自分のやりたいことは見つかってますか?
うーん…とくにないですけど、それって就活に必要ですか?
「やりたいこと」がなくても就活はできますが、あった方が就活が進めやすいのは確かですね。就活へのモチベーションも違ってきますし。
そうなんですね。でも何も浮かびません。今からでも「やりたいこと」って見つけられますか?
もちろんです!今回は、就活において「やりたいこと」が必要かどうかや、「やりたいこと」を見つける方法について解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
そもそも就活における「やりたいこと」の定義とは
そもそも「やりたいこと」って一体何なのでしょうか?明確な定義などあるのでしょうか?
ここではそんな“就活におけるやりたいこと”について解説していきます。さらに、「やりたいこと」がないという人の特徴も合わせて紹介しますので、一緒に確認していきましょう。
「やりたいこと」の定義
就活における「やりたいこと」とは、“熱中してできること“や“達成したい夢”のことを指します。つまり、熱中してできる仕事や、仕事を通して達成したいことなどの具体的な内容が、就活における「やりたいこと」ということになります。
就活における「やりたいこと」は、会社や仕事が関連するものとなりますので、「お金を貯めてマイホームを建てたい」などといったプライベートな夢は該当しません。
「やりたいこと」を探す際は、仕事に関する行動で考えましょう。
「やりたいこと」がない人の特徴
「やりたい仕事がない」「行きたい企業がない」「仕事を通して達成したい夢がない」など、就活においてやりたいことがないという人にはいくつかの特徴があります。
- 行動力がない
- 目標達成意欲がない
- 他人の意見に流されやすい
- 意志が弱い
「やりたいこと」がない人は上記のようなことが当てはまります。どれも消極的かつ、自分の意思を持てないという点が共通する特徴です。
このような人は自分に自信がないため、「目的を達成できるかわからない」と、試してもいないのに始めてから逃げてしまう傾向があります。その結果、「達成できるかもわからないなら、初めからやりたいことなんて考えない」と諦めてしまうのかもしれません。
もしも「やりたいこと」がないせいで就活の方向性が定まらない場合は、無料の就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してみてください。プロのキャリアアドバイザーがあなたのやりたいことを一緒に考え、最適な求人を紹介します。
「やりたいこと」がないまま就活はできるのか?
やりたいこと(=熱中してできることや、達成したい夢)がないまま就活をすることは可能なのでしょうか?
やりたいことがなくても内定を獲得することはできるのか、解説します。
「やりたいこと」がなくても内定は可能
正直、「やりたいこと」がなくても内定を獲得することは可能です。みんながみんな「やりたいこと」があるわけではないですし、「入社をしてからやりたいことを見つけたい」という人もたくさんいます。そして実際、就職後に「やりたいこと」を見つけて、仕事を充実させている人もいるでしょう。
そのため、必ずしも「やりたいこと」がないと就活ができないというわけではありません。最後に「やりたいこと」が見つかれば、それがあなたとっての正解になりますし、内定だって獲得できます。
それに近年の就活は様々なやり方があります。売り手市場の影響もあるので、条件を選ばなければ内定自体は比較的簡単に得られる時代です。
「やりたいこと」がないまま就活を進める方法については、以下のコラムを参照してください。
関連コラム
就活はやりたいことがない人でもできる!就活との向き合い方を解説
しかしリスクがたくさんある
「やりたいこと」がなくても内定は獲得できますが、そのぶん就活のうえでリスクがあるということを覚えておいてください。具体的に「やりたいこと」がないまま就活をした時のリスクは下記のとおりです。
- 入社したい企業が見つからない
- 内定を獲得しても最後に迷ってしまい、決めきれない
- いざ入社してものちにミスマッチを起こす可能性が高い
- 面接で質問された時に答えられない
やりたいことがないと、自分の欲求を満たすための条件がそろっている企業がどこだかわかりません。目指す方向もないということになりますので、膨大な数ある企業の中から手当たり次第に探していくことになります。そうしたやり方だと時間も手間もかかりますし、自分に合った企業に出会えない可能性も高いです。
万が一たくさん内定を獲得できたとしても、自分の目指すべき方向性がわからなければ、最終的に内定を1つに絞ることもできないでしょう。就活は、内定を獲得するゲームではなく、自分に合った企業へ入社するためのものですので、最後の選択を誤ればすべてが水の泡となります。
また、とりあえず獲得した内定先に入社しても、すべての仕事に対して「自分のやりたいことではない」という、他人に押し付けられているような違和感を感じる可能性があります。そうした状態だと仕事へのモチベーションも上がりませんし、ミスマッチを理由に早期退社へとつながるリスクが高いのです。
他にも、面接では「入社したらやりたいことはありますか?」「仕事を通して達成したい目的は?」などと質問されることあります。「やりたいこと」がない状態では答えられないため、面接で苦労するかもしれません。
このように、「やりたいこと」がないままだと、就活のうえで様々なリスクがあります。内定の獲得は可能ですが、できれば今のうちに解決しておく方がベターです。
もしもやりたいことが見つからない場合は、無料の就活支援サービス「就活相談サポート」を利用してみてください。やりたいことがわからなくても、最大限リスクを回避できる求人を紹介します。
就活を通して「やりたいこと」を見つける方法
「やりたいこと」がなくても内定は獲得できますが、就活でうまくいかなかったり、入社後にミスマッチへとつながったりするリスクがある以上、やはり「やりたいこと」を見つけておいた方が賢明でしょう。
ここではそんな「やりたいこと」を見つける方法を紹介します。「やりたいこと」があるのとないのとでは、就活に対するモチベーションも変わってくると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
自己分析から“自分”について理解を深める
まずは自分自身について理解を深めていきましょう。自分がどんなことをやりたいのか、どんなことに熱中できるのかを知っているのは「自分」のみです。ですから、その答えを見つけ出すためにも自分に問いかけましょう。
- 自分の性格
- 好きなもの
- テンションが上がった時
- 気分が上がる瞬間
- 興味があるもの
- 譲れないもの など…
自己分析から、自分の性格や好きなもの、今までの経験の中で印象的なことなどをどんどん出してみてください。そうすれば自然と自分の中で「興味があるもの」「気になるもの」が明確になっていくはずなので、そこから自分の気分を高揚させるものにはどんな魅力があるのかを考えましょう。
「やりたいこと」には必ず「興味があるもの」が関連しているので、それらを見つけていくのがコツです。そして、そのためにも「自分のマイナス面」を理解しておくと良いでしょう。
- 嫌いなもの
- テンションが下がったとき
- 気分が下がる瞬間
- 避けたいもの など…
このように、マイナス面の自分も出していけば、“興味のないものを排除“できるため、方向を定めやすくなります。自分のすべてをさらけ出すつもりで、自己分析をしていきましょう。
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自己分析ワークシート
「やりたくないもの」を排除していく
先ほどの自己分析から「興味のないもの」が見えてきたはずですので、次は、「仕事(社会人)としてやりたくないもの」を排除していきましょう。
たとえば自己分析から「人と接するのが苦手」ということがわかったとします。そのような人はきっとサービス業や、グループを組んでする仕事に対して苦手意識を感じるのではないでしょうか?
他にも、「人に指示されるのが嫌」「自分から挑戦できない空間は嫌」という人は、年功序列の企業はダメかもしれませんね。
このように、「自分」の興味のないものから「仕事」でしたくないものをつなげていき、書き出してみましょう。そしてこれら「やりたくないもの」を排除していけば、方向性はどんどん狭まり、自分の目指す方向が見えてくるはずです。
説明会に参加し、魅力に感じたキーワードをピックアップする
ここまでのステップを完了した時、きっとあなたの中では「やりたくないもの以外」が残っているはずですので、そこから「やりたいもの」を見つけていきましょう。
ここでは就活においてのやりたいことを探してくことが大切ですので、実際に就活や仕事、企業に関するものに触れていきましょう。
そこでオススメなのが、企業説明会への参加です。インターンシップもよいですが、この段階では「興味があるものをピックアップ」することが目的ですので、広く浅く就活に触れられる説明会の方がオススメです。
説明会に参加したら、“魅力に感じたキーワード”を書き留めておいてください。たとえば「誰も作ったことのないものを作る」「海外進出を目指している」「社長は元スポーツ選手」など、企業のビジョンや業務内容、社風などなんでもよいので、魅力に感じたキーワードを覚えておきましう。
合同企業説明会に参加すれば一度に多くの企業に触れ合えるため、キーワードを入手しやすいですし、興味のある業界の目星もつけやすくなるのでオススメです。
キャリチャンでも、さまざまなタイプの「合同企業説明会」を開催しています。ぜひ活用してみてください。
本当に興味があるものなのかを確認しにいく
魅力を感じた理由を探るために、直接その企業・業界に接触しにいきましょう。個別に開催している説明会やインターンシップ、さらにOB訪問などをして「本当にこの企業・業界に興味を持っているのか、魅力を感じているのか」を確認します。
実際に肌で感じれば自分の中での満足度は高まりますし、「選択は間違いなかった」と自分の中で決断がしやすくなるはずです。そうすれば自然と目指す方向性は定まってくるはずですし、同時に「やりたいこと」も見つかっていくでしょう。
企業説明会やインターンシップ、OB訪問は自分の興味あるものが何かを知れるだけでなく、「興味のないもの」まで気づかせてくれるので、積極的に参加しましょう。
就活中に「やりたいこと」を聞かれたら
前述のように、就活の中では「将来やりたいことはなんですか?」「入社後はどんなことをしたいですか?」といった質問を受けることがあります。
しかし、「そもそもやりたいことがない」「第一志望じゃないから分からない」と頭を悩ませてる就活生も多くいるのではないでしょうか。
そのため、ここでは「入社後にやりたいこと」を聞く企業側の意図や答え方について解説します。例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
就活生の「やりたいこと」を聞く理由
就活で企業が「入社後にやりたいこと」を聞く理由は、主に以下の3つです。
- 企業の事業内容や企業理念の理解度を確認するため
- 入社後のミスマッチを予防するため
- 就活生の成長性を見極めるため
「入社後にやりたいこと」は、事業内容や理念を正しく理解していないと答えづらい質問です。そこでしっかりとした答えを返せるかどうかで、企業は自社への志望度をはかろうとしています。
また、事業内容や理念をきちんと理解しているかどうは、結果としてミスマッチの予防にもなります。入社してから「やりたいことができない」と気づいて早期離職につながることを防ぎたいわけです。
それに加えて、「やりたいこと」を聞くのには、入社後の成長性を見極める意図もあります。入社後のプランが明確になっている人の方が仕事へのモチベーションが高く、積極的に働いてくれるため、結果として成長も早くなるでしょう。
企業側はこうした要素を確認することによって、自社で活躍できそうかどうかを判断しているのです。
「やりたいこと」の答え方と高評価のポイント
面接などで「やりたいこと」を聞かれた際に好印象となる回答をするには、以下のような流れでわかりやすく話を展開するのがオススメです。
- 入社後にどんな仕事をしたいのか
- その仕事をやりたい理由
- やりたい仕事と自分の強みを結び付ける
- その仕事を通してどのように成長し、貢献していくのか
ただし、「やりたいこと」の回答が自分の強みやポテンシャルを一方的にアピールするだけで終わらないように注意しましょう。
自分のやりたいことがどんなに明確でも、企業の方針と一致しなければ入社後のミスマッチに繋がりかねません。企業は「自社で」活躍してくれる人を求めています。
そのため、どの企業でも通用するような漠然とした回答ではなく、その企業で求められる働き方に沿った回答にすることが大切です。事前に入念な企業研究を行って企業理解を深め、その企業でこそ実現できる具体的な活躍予想図を語りましょう。
答え方や注意点についてもっと詳しく知りたい人は、下記のコラムを参照してください。
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これさえ読めばOK!面接で「入社後にやりたい仕事」を答えるコツを紹介
「やりたいこと」を聞かれたときの回答例文
理論だけだとわかりにくいかもしれません。ここからは就活で「やりたいこと」を聞かれた際の回答例を良い例と悪い例に分けて紹介します。答え方を振り返りながら参照してください。
【良い例】
「入社後は一般職/総合職として、お客様の潜在的なニーズをくみ取り、お客様一人ひとりに適したサービスや商品を提案したいと考えております。御社ではお客様との日常会話の中から、お客様の些細なお悩みや不安にいち早く気づき、お客様本位の姿勢をどこよりも大切にしていると伺いました。定型的なサービスではなく、お悩みや要望を的確にくみ取りながらお客様一人ひとりに適したサービスや商品を提供している点に魅力を感じております。私はケーキ屋さんでアルバイトをしていた際に、お客様の年齢層や目的を把握したうえで商品を提案するよう心掛けていました。この経験から、お客様の信頼を獲得するためにはお客様一人ひとりに対してのアプローチが大切だと学びました。入社後はこの学びを活かして、お客様一人ひとりに適したサービスや商品を提案し、御社がお客様から選ばれるよう貢献したいです。」
どの仕事で何を実現したいかを具体的に述べることが大切です。明確にやりたいことがない場合も、自分の経験やスキルを示し、仕事への意欲をアピールしましょう。
【悪い例】
「入社後は、一般職/総合職として御社に貢献したいと考えております。説明会で、御社はお客様目線でサービスや商品を提案することを大切にしていると感じました。私は飲食店のアルバイトをしていた時に、お客様一人ひとりに丁寧に接客することを心がけておりました。この経験を活かし、御社の売上上昇に貢献したいです。」
「どのように御社に貢献したいのか」「なぜ売上上昇に貢献したいのか」といった具体的な内容が述べられていないと、抽象的な回答になってしまいます。「なぜ」「どのように」と突っ込まれないためにも、具体的に伝えることを意識してみましょう。
「やりたいこと」の有無は就活のやりやすさに影響する
「やりたいこと」がなくても就活は可能ですが、事前に決まっていた方が就活を進めやすいのは確かです。今後の人生を左右するものですので、企業選びはとくに慎重に行う必要があります。
「やりたいこと」がなければ、まずは探してみましょう。そうすれば自分が目指すべき方向性が見えてきますし、就活も充実したものになります。もしそれでも「やりたいこと」が見つからないという人はぜひキャリチャンに頼ってください。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。