【新卒必見】好印象を狙える「介護士の志望動機」の書き方を例文付きで解説

 2023年1月24日

就活生Bさんは、介護業界を志望しているんでしたね?志望動機は上手く書けましたか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

それが実は、あまり上手くいってません。介護業界を志望しているのも単に学校で専攻したからだし、その中からこの施設を選んだのにも特別な理由はないんです。でも、そんなこと正直に書くわけにいかないから、何をどう書けばいいのか分からなくて困っています。

なるほど。自分では特別な理由がないと思っていても、きちんと深堀すれば業界やその施設を志望した理由はきっとありますよ。今はただそれが漠然としていて、明確な言葉にできていないだけです。
このコラムでは介護業界を目指す新卒の就活生に向けて、介護の志望動機でチェックされていることや書き方のポイントなどを、例文とともに解説します。これを参考に自分なりの志望理由をハッキリさせ、好印象を与える志望動機が書けるようになりましょう。

キャリアプランナー 平崎

soudan_CTA

介護業界の志望動機でチェックしていること

介護業界の志望動機でチェックしていること

一般的な企業では学生の志望動機から、その学生の考え方が自社の求める人物像とマッチするかや、学生の志望度の高さを判断します。しかし営業職で活躍する人と研究職で活躍する人が異なるように、職種によっても求められる人物像は異なるはずです。

では、専門職となる介護業界の就活では、学生の志望動機からどのようなことをチェックしているのでしょうか。志望動機の書き方をご説明する前に、まず介護業界の志望動機でチェックされるポイントや、一般的な企業との違いについて解説します。

人間性のチェック

志望動機も含め、介護業界の就活ではスキル面よりも”その学生の人間性”を重視してチェックしています。

介護業界は、その施設で介護を受けるたくさんの利用者と、そのご家族を相手にする仕事です。通常なら見られたくない部分に踏み込むこともありますし、信頼が得られなければトラブルを招くこともあります。

介護はそうした人との関わりが深い職場なので、「利用者とその家族のことについてどこまで考えられるか」が、仕事においてとくに重要です。

また、質の高いサービスを提供するには、介護士同士やケアマネージャーなど職場の人との連携も欠かせないでしょう。ですから一般企業と違い、「人との接し方」についての人間性をとくにチェックするのです。

具体的には志望動機から協調性やコミュニケーション能力があるか、周りの人と上手に付き合っていけるかなどを見ています。

介護関連の学科を専攻した人物ならば、当然スキル面は授業を通して身につけているものと考えられるので、新卒の就活においてはあまり重要視されていません。

長く働けるのかのチェック

介護業界では、長く働ける人物であるかどうかも重要です。採用活動には膨大なお金と時間がかかりますから、施設(企業)は採用者が入社後にミスマッチを起こしたり、早期退職者がでたりするのは避けたいと考えています。

それでなくても介護は、「きつい・汚い・危険」という3Kと言われる職場です。人によっては、「きつい・汚い・危険・給料が低い」の4Kだという人もいます。このように労働条件の厳しい職種であるため、残念ながら介護は離職率も高いです。

就職前は理想を思い描いていても、実際に現場で働いて過酷な現実にさらされると、辞めていってしまう人が少なくありません。そのため介護業界では一般企業よりなおさら入社を受け入れる前に「長く働いてくれるか」をきちんと見極めておく必要があるのです。

志望動機では、厳しい労働条件を覚悟できているか、現実的なキャリアプランを持っているかなどが、長く働けるかどうかチェックするポイントとなります。

志望度の高さももちろんチェックしている

もちろん一般企業と同じように、介護業界の志望動機でも、志望度の高さは重要なチェックポイントです。たとえ人との接し方が上手で長く働ける素質があっても、自社への志望度が低く、他で内定を得られればそちらに行ってしまうような人物に内定を出しても仕方がありません。

とくに介護職は、前述のように3K、4Kといったイメージが強く、一般的に人気の低い職業として認識されています。それなのに一般的な職業ではなく、わざわざ人気の低い介護職を志望したのには学生それぞれに何かしら理由があるでしょう。

その理由が何であれ、本気で介護職を志望する人物なら説明できるはずです。ですから企業は志望動機の中の「わざわざ介護職を志望する理由」をチェックして、学生の志望度の高さを推し量ります

もしも自分の中でも介護業界を志望する理由がハッキリしない場合は、就活エージェントなどのプロに相談してみるとよいです。就活エージェントは就活のプロなので、学生自身がうまく言葉にできない思いを上手に引き出し、企業側に説明できるよう言語化するのを手伝ってくれます。

キャリチャンでも、就活に関することなら何でも相談できる無料イベント「就活相談会」を連日開催しています。プロのキャリアプランナーがマンツーマンでサポートしますので、好印象を与えられる志望動機を一緒に考えましょう。

介護求人フェアの画像

志望動機を書くうえで意識すべきこと

志望動機を書くうえで意識すべきこと

前述のように介護業界の志望動機では、人と関わるための人間性や厳しい労働条件への覚悟のほか、「なぜ人気のない介護職を選んだのか」という点を問われることが多いです。

では実際にESなどで志望動機を書く際は、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここからは、介護職の就活で好印象を与える志望動機を書くために、意識すべきポイントについて解説します。

人との接し方に関わる強みを伝える

介護職の志望動機を書く際は、人との接し方に関わる強みが伝わるように意識してください。

介護業界の就活ではスキル面よりも人間性が重視されるので、自分の「人間性」をアピールすることが絶対条件となります。介護士は人を相手にする仕事ですから、人に信頼される人柄の良さが大切です。

利用者やご家族と良好な関係を築くには「コミュニケーション能力」や「気配り」などが重要ですし、他のスタッフとの連携には「協調性」や「チームワーク」が欠かせません。

利用者の人命やプライバシー情報を預かるわけですから、もちろん「責任感」も必要です。しっかり自己分析を行って、そうした人との接し方に関わる強みを探しましょう。

なぜ介護職を志望したのかを明確にする

介護業界の志望動機では、なぜわざわざ人気のない介護職を志望するのか、その理由を明確に記載します。

薄っぺらい志望動機では厳しい労働条件に耐えられるように見えませんし、施設(企業)を納得させられません。さまざまな職業がある中から、わざわざ3K、4Kと言われる職業を志望するのには、きっと何かしら理由があります。

「専攻が介護だったから」といった理由しか思いつかない人もいるかもしれませんが、それならそれで、介護を専攻するきっかけとなった出来事があるはずです。自己分析を行って過去の経験を掘り下げ、どのようなきっかけで介護職を目指すようになったのか、自分の中で明確にしましょう。

なぜその施設がいいのかを明確にする

志望動機の中では、なぜほかの施設(企業)ではなく、その施設がいいのかの理由を明確にしてください。志望度の高さを示すためには、数ある介護施設の中から「なぜその施設を選んだのか」説明が必要です。

また一般企業でも同じですが、企業理解が深いということは企業研究がしっかりなされているということなので、その企業への志望度が高いと認識されます。そのため志望動機を書く際は、徹底した施設研究が重要です。

さらに、介護を志望した理由とその施設を選んだ理由から、就職後そこでどのように働いていきたいのかも明確にしておきましょう。

今後のキャリアプランを明確にする

介護業界の志望動機では、キャリアプランを明確にすることも大事です。介護士になるうえで、今後どのように働いていきたいのか、将来どうなりたいのか書いてください。

離職率が高く人材が育ちにくい介護業界では、「今後の社会のためにキャリアアップしてほしい」というニーズがあります。そのため、介護職を志望する学生には、キャリアプランを重視する施設(企業)が多いのです。

「〇年後に△△をする」「〇年後に△△の資格を取得する」といった、具体的な目標を立て、志望動機に反映できるとよいです。

目指す職種・きっかけによって意識して伝えることを考える

一口に介護職といっても、老人ホーム介護士、デイサービス介護士などさまざまな種類があるので、ひとくくりにはできませんし、志望する介護職の種類によって、志望動機で伝えるべき点やアピールすべきことが異なります。

下記にそれぞれの種類によってアピールすべきをまとめたので、自分の志望する職種を確認してみてください。

  • 老人ホーム介護士
    →高齢者一人ひとりに合わせて提供内容が異なる為、一人ひとりに寄り添うことをアピールする

  • デイサービス介護士
    →交流を行い、孤独や運動不足の解消などを行うため、周りが良く見れて、気付けることをアピールする

  • ホームヘルパー
    →利用者ひとりひとりに寄り添い、世話好きなことをアピールする

  • ケアマネージャー
    →利用者や家族に寄り添い、最適なプランを考えるため、判断力をアピールする

さらに介護職の種類だけでなく、介護士を目指したきっかけや状況によっても、アピールすることを変えていくと良いです。

  • 家族の介護がきっかけ
    →家族の介護を行い、介護についてどう考えるようになったか、家族の気持ちなどを伝える

  • 小さいころからの夢
    →小さいころになぜそう思ったのかのきっかけのエピソードを伝える

  • ボランティアがきっかけ
    →ボランティアでなにを学んだのかを伝える

  • 専門の学校に行っていない(専攻してない)人が今から介護士を目指す
    →なぜ介護職に魅力を感じたのかを伝える

上記を参考に、自分の目指す職種や介護職を志望したきっかけから、志望動機の内容を考えていきましょう。

実体験は説得力が増すのでオススメ

一般企業でもそうですが、介護業界の志望動機でも実体験を盛り込むと話に説得力が増すのでオススメです。ボランティアなど、授業以外の実体験があると本気度が伝わりやすいので、経験がある人は積極的にアピールしてください。

しかし、せっかく実体験を話しても、ただ参加した事実を伝えるだけではアピールになりません。ボランティアなどの介護の現場に参加し、その経験を通して何を得たのか、学んだことを述べるのが大切です。

利用者の声

【実践】好印象を狙える志望動機の書き方

【実践】好印象を狙える志望動機の書き方

どんなに介護職や介護施設に対して熱意を持っていたとしても、ただ思いのたけを書き連ねるだけではうまく伝わりません。

志望動機を書く際は論理的な文章構成によって、説得力のある主張を展開することが大切です。前項の介護業界の志望動機で意識すべき点を踏まえ、「主張→根拠→具体例→成果(結論)」の順番で書いてください。

ここからはその手順に沿って、実際に介護職の志望動機を書くポイントをご説明します。

【主張】「私が介護職を志望したのは〇〇が理由です」

志望動機の始まりは、自分が介護職を志望した理由を「○○」と一言で表し、簡潔に述べてください。

最初の【主張】の部分は、志望動機の内容を要約し、これから何を語ろうとしているのか読み手に伝えるものです。ダラダラ話すと何が言いたいのかわかりにくいですし、話下手だと思われてしまいます。

また、語り出しで話全体の印象が決まりますので、最初の一言目は非常に重要です。簡潔にまとめるだけでなく、話の続きを聞きたくなるような、インパクトのある語り出しを考えましょう。

【根拠・具体例】主張を裏付けるためのエピソード

【主張】で介護職を志望した理由を簡潔に述べた後は、「なぜ介護士を志望したのか」をもっと具体的に説明します。介護士を目指すきっかけとなったエピソードや状況、今までの経験などを語ってください。

経験談は単に事実として終わらせるのでなく、それを経験した結果どんなことを学んだのかまで述べることが大切です。人との接し方に関わる強みなども、ここでアピールしましょう。

話が漠然としていると伝わりにくいので、具体例や数字を用いると説得力が増してよいです。

【成果(結論)】どのように活躍していきたいのか

最後は志望動機の結論として、自分がその施設(企業)でどのように活躍していきたいのか、今後のキャリアプランを述べます。

ここまでは自分が介護職を目指す理由を語りましたが、それだけでは、なぜその施設を志望するのかわかりません。最後は自分のキャリアプランを実現するために、その施設でどのように働いていきたいのか、「その施設で働きたい理由」を述べます。

志望する施設への理解を深め、それが自分のキャリアプランとマッチしていることをアピールしましょう。「その施設だからこそ、このキャリアプランを叶えることができる」「その施設だからこそ、このような働き方をしていきたい」という点を具体的に語れると、好印象を狙える志望動機となります。

ワークを通してオリジナルの志望動機を作成しよう!

キャリチャンでは、ワークを通して自分オリジナルの志望動機を作成できる就活対策資料を無料で公開しています。会員登録をすることで資料を無料ダウンロードできますので、下記のページから取得してください。

また、もしもその施設だけに限定した志望動機が思い当たらない場合は、就活エージェントに相談してみましょう。就活エージェントは企業と就活生をマッチングさせるプロなので、その施設とあなたのキャリアプランがマッチするポイントを見つけ出してくれるはずです。

キャリチャンでも、プロのキャリアプランナーにマンツーマンで相談できる無料イベント「就活相談会」を開催していますので、ぜひ活用してください。一人でもんもんと悩んでもなかなか良いアイデアは浮かびませんから、プロを頼って効率よく取り組んでいくのがオススメです。

実際に使える志望動機の例文

実際に使える志望動機の例文

志望動機の書き方やポイントを理解しやすくするために、例文をご紹介しますので参考にしてください。

自分の志望する介護士の種類や、自分が介護士を目指そうと思ったきっかけに当てはめ、自分の強みをどのようにアピールするか工夫しましょう。

【例文】

私が介護士を志望したのは、祖母の認知症がきっかけです。

中学生のとき共働きの両親に代わって育ててくれた祖母が認知症になり、それからは私が面倒を見る側になりました。私も不安でしたが、祖母も不安だったと思います。

この経験から私は、利用者だけでなくご家族にも安らぎを与えられる介護士になりたいと思うようになりました。

仕事の大変さは承知していますが、ご年配の方とコミュニケーションを取るのは得意です。利用者に寄り添い、特に認知症のケアができる介護士を目指しています。

ユマニチュードなどのケアを取り入れ、認知症の利用者や家族を積極的にサポートしている貴社でなら、自分の目指す介護士に近づけると思い、志望しました。

上の例では、積極的に認知症ケアに取り組んでいる老人介護ホームへのESを、300字で作成しました。

初めに祖母の認知症をきっかけとして、介護する家族の気持ちを伝えています。仕事の大変さも理解しており、わざわざ人気のない介護職を志望する理由も明確です。文章の後半では、コミュニケーション能力の高さや、利用者に寄り添う姿勢など、人との接し方に関する強みをアピールしています。

最後に「認知症のケアができる介護士」「本人・家族に安心感を与えられる介護士」といった将来像が、志望する施設の特色とマッチすると結論付けている点も高評価です。

ESの志望動機は200字、500字などと志望先によって指定される字数が異なるので、内容を削ったり追加したりして長さを調整しましょう。

志望動機を書く際の注意点

志望動機を書く際の注意点

介護業界の志望動機では、必ず「なぜ介護士を目指したのか」を明確に記載してください。

なぜなら施設(企業)は、わざわざ人気のない介護業界を志望する理由から、学生の本気度や仕事に対する熱意を判断しているからです。

「稼ぎたい」「利益を出したい」といった志望動機では、介護という仕事に対する熱意を感じられません。

介護業界に限らずどの業界でも、志望動機を答える際に、福利厚生・給与・勤務地などの条件面に魅力を感じていると書くのはNGです。

条件面を志望動機とすると、「条件さえそろえば他の職業でも良い」「もっと条件の良い仕事があればそちらに行く」と受け取られてしまいます。

たとえそれが本音であっても、志望動機には書かないように注意しましょう。

おわりに

介護業界の志望動機では、一般企業とは異なる介護職ならではのチェックポイントがあります。新卒の採用試験ではスキルの高さより、人柄の良さや長く働けることの方が大事です。

志望動機の中では、人との接し方に関係する強みや、利用者だけでなく家族のことまで考えられることをアピールします。また、厳しい労働条件に負けない、介護の仕事に対する熱意や本気度を示すために、「なぜ介護士を志望したのか」を明確に記載しましょう

もし志望動機を書くのに迷ったときはキャリチャンに頼ってください。キャリチャンは介護業界にも強い実績を持つ就活エージェントです。

キャリチャン主催の就活イベント「就活相談会」では、経験豊富なキャリアカウンセラーが、あなたの志望動機作成をマンツーマンでお手伝いします。介護業界の就活事情に通じていますから、好印象を狙える志望動機が書けること間違いなしです。

志望動機の作成以外にも面接練習や具体的な企業紹介など、就活初期から内定獲得まで、就活のことなら何でも相談に乗ります。「就活相談会」は参加無料の就活イベントですので、ぜひお気軽にご参加ください。

就活相談会に参加しよう!

CTA

このような方は今すぐご相談ください!

これから就活を始めたい

自分に合った仕事がわからない

何から始めればいいかわからない

ジール就活は、就職活動に対するみなさまの
「わからない」「不安」を徹底サポートします。

あなたの悩みや状況に合わせ、専門キャリアアドバイザーが就活の始め方からES添削、面接対策など細かくサポート!

あなたの悩みや状況に合わせ、専門キャリアアドバイザーが就活の始め方からES添削、面接対策など細かくサポート!

約3,000社からあなたの希望にあった優良企業だけをスピーディーにご紹介!(非公開求人含む)

約3,000社からあなたの希望にあった優良企業だけをスピーディーにご紹介!(非公開求人含む)

ご紹介企業の中には、特別選考フローによりいきなり役員や社長面接ということも。目指せスピード内定!

ご紹介企業の中には、特別選考フローによりいきなり役員や社長面接ということも。目指せスピード内定!

まずは気軽にお話から始めましょう!

この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

~就活生へのメッセージ~

まず何から始めれば良いかわからない。そんな就職活動の一歩目をサポートします。

ホワイト企業内定率100% WhiteAcademy