卒業を前に「後悔」している就活生必見!これからすべきことと対処法

 2024年7月31日

内定後のクリスマスはどのように過ごしましたか?
毎年このくらいの時期なると、これまでの就活疲れを癒そうとのんびり構える4年生や、これまで我慢してきたあれこれに張り切る4年生がいる一方で、なんだかモヤモヤと後悔し始める4年生がいます。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Bさん

実は私も、今さら後悔し始めている就活生の一人です。
必至に努力して獲得した内定のはずなのに、何かが違う気がして……。今さらですけど、このまま入社してしまっていいのかどうか迷っています。でも卒業も迫ってるし、こんな時期から就活をやり直すべきなのかどうかも踏ん切りがつきません。

よく分かりますよ。時期も時期ですから、予定通り今の内定先に入社するのか、それとも就活をやり直すのか、決断を急がなければなりませんね。
このコラムでは、そんなふうに就活への後悔を抱える就活生に向けて、今のモヤモヤを解消するための具体的な対処法と、就活をやり直すと決めた場合のポイントを解説します。
4章目には、本格的な就活時期を控えた3年生に伝えたい「後悔しないために今からしておくべき対策」についても記載しますので、3年生も参考にしてください。

キャリアアドバイザー 岡田

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就活に対して「後悔」を抱いている人は多い

就活に対して「後悔」を抱いている人は多い

内定式から2ヶ月が過ぎ、あっという間に年末年始、そしてもうすぐ卒業です。残りわずかとなった卒業までの時間を謳歌しようと皆が躍起になるこの時期、実は「今になって就活に後悔を抱いている」という4年生が、案外少なくありません。

大事な人とクリスマスを祝っても、内定が決まった友人たちと飲み明かしても、「何か違う気がする」なんて、内定先や就活への後悔ばかりが浮かんでくるのです。

しかし、もとはと言えば自分が志望して選考を勝ち抜いたのですし、就活を後悔する学生の中には第一志望かそれに近い志望度の企業だった人もいます。それなのに、一体何がきっかけでそんな後悔を抱くことになってしまったのでしょうか。

また、そんな後悔を抱いたまま入社して、果たしてうまくやっていけるのでしょうか?まず初めに、卒業間際の4年生が就活に後悔を抱くきっかけと、後悔をそのままにするリスクについて解説します。後悔への対策法を知る前に、自分の現状とリスクを把握しておいてください。

「後悔」を抱くきっかけとは?

内定式を終え卒業も控えたこの時期になって、内定先や就活に後悔を抱いてしまうきっかけは人によってもさまざまですが、大きくまとめると以下のようなものがあります。

  • 同期や社員の方と接触をして、合わないと思ってしまった
  • 今考えてみると、違う仕事がしたいと思うようになった
  • インターンなどで仕事をしてみて、自分に向いてないのではないかと不安になった
  • 内定後に言い渡された配属先(勤務地や部署)が、自分の希望通りではなかった

後悔のきっかけとして多いのは、内定式後の懇親会や研修などです。選考中は人事や役員くらいしか企業の人を知りませんが、内定式が終わると懇親会や研修を始める企業が多く、それまで知らなかった内定先の社員や同期と接触する機会が増えます。

そうした中で「先輩が威圧的で怖い」「研修が洗脳っぽい」など、今後一緒に働くことになる人たちと合わない、社風が合わないと感じてしまうことがあるのです。

また、就活を終えて一段落してみると、やっぱり違う仕事がしたいと思い始めることもあります。イメージや憧れだけで就活してしまった人の場合は、就活を終えて落ち着いて物事を見れるようになったことで、「思っていたのと違う」などと後悔することがあるのです。

また逆に、自分の就活軸が明確でないまま就活した場合は、何を優先すべきか自分でも理解していないので、隣の芝生が青く見えてしまう人もいます。

卒論も就活も終えて時間に余裕ができた4年生は、内定先でインターンを行う人も多いです。入社前に仕事を覚えておけば即戦力になれますし大変良いことなのですが、それまでイメージだけだった仕事を実際に体験することによって、逆に後悔するきっかけにもなります。

与えられた仕事をこなせなくて「自分には向いていないかも」と不安になったり、自信を無くしたりするのです。

さらに12月頃になると、勤務地や部署など配属先の希望がかなわなかったために、内定先や就活自体を後悔する人がかなりいます。内定式から時間が経ち、ある程度の研修も行ってそろそろ配属先を知らされる時期ですが、残念ながら学生が思うほど企業では個人の希望が考慮されません。

基本的には会社の都合で配属されるので、「都心で働きたかったのに地方勤務だった」「花形の営業を志望していたのに物流センターだった」といったことはよくあることです。

後悔を抱くきっかけはさまざまですが、上記のような理由からちょうど12月頃のこの時期に、就活を後悔する学生が多くなります。

「後悔」をそのままにしておくと高リスク

前述のように、学生がこの時期に後悔を抱くきっかけはさまざまですが、いずれにしても内定先や就活への後悔を抱えたまま入社することは、大変リスクが高いです。

内定式から時間がたった12月だからといって、「卒業が近いから」「もう内定式出ちゃったし」などと諦め、後悔をそのままにしてしまうのは良くありません

12月の今、内定先や就活自体に対して後悔している人の多くは、就活中に思い描いていた自分の理想と、現実のギャップに違和感を感じている人です。今は内定式前より詳しく会社を知ったことで、嫌な面に気付いたり、他の仕事の方が魅力的に思えたり、自分に自信を無くしたり、納得できなかったりしています。

それがどんな理由にしろ、今は確実に内定式前より熱意が下がってしまっていますから、このままの状態で入社しても仕事に前向きにはなれないでしょう。仕事に前向きになれなければ自分にとってもストレスですし、当然周りから評価されないのでステップアップもできず、人間関係もうまくいかなくなります。

また、選考前や選考中に感じた印象が”第一印象”だとしたら、今感じている就活への後悔は”第二印象”というような段階です。人に例えるならば、好印象を持っていた人と会話ができる程度に親しくなれたものの、「それほどイイ奴じゃないかも」と感じて、話しかけたことを後悔している状態と似ています。

その後悔はもしかしたら、第一印象での期待値が高すぎて、意外と普通だったことにガッカリしているだけなのかもしれません。そこからその人をもっと深く知れば良い友人になれるかもしれないのですが、たいていは一度悪いイメージを抱いてしまうと、その人が何をやっても気にくわないものです。

就職も同じで、今の後悔を抱いたまま入社してしまうと、会社の悪い面ばかりが目について良い面が見えず、何もかも嫌いになってしまう可能性があります。

仕事がうまくいかず職場の人とギクシャクして会社の何もかもが嫌いだったら、そこで働くこと自体が苦痛ですから、入社早々に「もう辞めよう」という決断になりかねません。つまり後悔したままでの入社は早期退職につながるリスクが高いので、そのままにせず必ず入社前に解決しておく必要があります。

後悔している人は今すぐすべきことと対処法

後悔している人は今すぐすべきことと対処法

今感じている就活への後悔を解決するには、具体的にどうしたらよいでしょうか。相手が人の場合ならきっと、その人の良い面を見付けて見直すか、嫌いだからサヨナラして別の友人を探すかの、どちらかになりますよね。

企業の場合も基本的には同じですが、友人関係と違っていきなり好きか嫌いか判断するのではなく、もっと慎重に考えて行動するべきです。前述のように、もしかしたら期待値の高さゆえに、そのギャップを強く感じてしまっているだけだという可能性もあります。

とはいえ卒業までの時間は限られていますから、じっくり時間をかけて自分の気持ちが落ち着き、自然と答えが出るのを待っている余裕はありません。そこで、ここからは就活に後悔を抱いた人が、今すぐすべきことについて解説します。やるべきことを押さえ、確実に卒業に間に合わせましょう。

後悔した原因を探る

12月に就活を後悔している4年生がまずすべきことは、自分が就活に後悔している原因を探ることです。

人と同様、企業にもいろいろな側面がありますから、どの会社にも必ず良いところと悪いところがありますし、今自分に見えているものが全てでもありません。今の内定先に入社するにしろ他を探すにしろ、その判断を下すには、もっと企業のことを知る必要があります。

そのためには、まず実際の仕事内容や会社の雰囲気などを内定先の社員に細かく聞き、それでも後悔を感じるのかどうか確かめてください。場合によっては、詳しく話を聞いた時点で、今の後悔が解消する可能性もあります。

たとえば会社の人間に違和感を感じたのなら、話を聞いているうちに、そんな人ばかりでないと分かることもあるでしょう。あるいは配属に不満を抱いたのなら、過去に異動した事例を聞けるかもしれませんし、意外と面白そうだと思えるかもしれないのです。

そうやって詳しく話を聞いて、それでも自分が思い描いていた理想と現実の間にギャップを感じる場合は、自分が何に後悔を感じているのか1つ1つ明確にします。そして、それらのギャップが入社までに埋められないものなのか、許容できない程度のものなのか考えましょう。

本当に違うと感じたら就活のやり直しをする

前項の要領で自分の後悔を明確化し、検討したうえで、それでもやっぱり企業と自分の考えが違うと感じたら、そのときは就活のやり直しをします。

12月ということで、時期的に卒業までのタイムリミットや募集している企業があるか、今さら辞退しにくいなどと考えると迷う人も多いでしょう。しかし入社後の人生はこれまでよりずっと長いので、目先の問題にとらわれず、もっと長期的な視点で考えるべきです。

もちろん仕事が人生のすべてだとは言いませんが、これから自分が働く会社は、寝ている時間を除けば人生の大半の時間を過ごす場所になります。

その会社が仕事もつまらない、人間関係もうまくいかない、あれもこれも不満を感じる場所だったら、毎日が苦痛に違いありません。ですから本当に合わないと思うなら、絶対企業選びに妥協してはいけないのです。

就活に後悔を抱え、それが解消できないとわかっているのに、「もう12月だから仕方ない」なんて諦めないでください。いろいろ不安な点はあると思いますが、12月の今からでも就活のやり直しは可能です。

近年は売り手市場で企業は学生を確保しにくくなっていますから、12月のこの時期でも、まだ募集している企業はあります。

ただし当然、春夏に比べ募集している企業は少なくなっていますし、卒業目前なので就活できる期間は短いです。企業の方もいつまでも採用活動しているとコストがかかるので、必要な人数を確保でき次第募集を打ち切ってしまいます。

しかも就活に後悔してやり直す人は結構多いですし、これまでの就活に失敗した人もいるので、実は12月の時点でもなお約3割の学生が就活を終えていません。つまり12月からの就活は、少ない採用枠を短期間に、多くの学生が取り合う激戦です。厳しい戦いになることを覚悟するとともに、早急に動き出す必要があります。

やり直しを決めたらまずは「内定辞退」から

就活のやり直しを決めたら、まずは現時点で入社を約束している企業に「内定辞退」をしましょう。「内定承諾書も提出済みだし、後悔したからって今ごろ辞退なんてできるの?」と、不安な人もいると思いますが大丈夫です。

職業選択の自由は憲法で保証されている権利ですし、民法では雇用契約は2週間前までに通知すれば解除できると定められています。ですから内定辞退は内定式後でも12月以降でも、最悪入社日の2週間前までに通知すれば、法的には何ら問題ありません

しかし法的な問題はなくても、入社の約束を破って企業に迷惑をかけることは確かですから、辞退を決めたらなるべく早く連絡し、謝罪を述べるのが社会人としてのマナーです。

内定辞退の連絡は、まず電話で辞退の意向を伝え、次に記録を残す意味でメールでも連絡した後、さらに深く謝罪の気持ちを表すため手紙でお詫び状を送ります。つまり「電話→メール→手紙」と都合3回に渡って、企業に辞退の連絡をするわけです。

内容は3回とも基本的に同じで、内定辞退の意向と、内定をいただいたことへの感謝、ご迷惑をおかけすることへの謝罪をしっかり述べます。辞退の理由は「他の企業から内定をもらった」など、簡単に述べる程度でOKです。

ただし、あなたが辞退することによって企業はこれまでにかけた時間と費用が無駄になりますし、新たに別の人を探すとなれば手間もかかります。3回も連絡するなんて面倒かもしれませんが、法的に問題なくても約束を破って迷惑をかけることに違いありませんから、丁寧に謝罪する気持ちが大切です。

もちろん社会人としてのマナーを守って正しい言葉遣いや文章を使い、電話やメールは就業時間中の忙しい時間や昼休みを避けた時間にしましょう。

内定辞退を申し出ると稀にしつこく引き止められたり、「辞退はできない」「損害賠償を請求する」などと言われたりするケースがありますが、実際に支払うような事態にはならないので心配はいりません。内定辞退に関するより詳しい説明と、電話・メール・手紙それぞれの例文は下記のコラムでご紹介しています。

それでもこの時期からの内定辞退と再就活に不安を感じる場合は、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を頼ってください。プロのキャリアアドバイザーがトラブルにならない内定辞退の方法と、その後の再就活をマンツーマンでお手伝いしますので安心ですよ。

今から就活をやり直す際のポイント

今から就活をやり直す際のポイント

12月も過ぎてから就活をやり直すのは、募集している企業が少ない上に就活できる時間も短いので、厳しい戦いになることを覚悟する必要があります。しかし、就職先は日々の大半の時間を過ごす大事な場所ですから、もちろん厳しいからと言って諦めてはいけません。

ここからは、そんな厳しい戦いに挑む就活生のために、冬から就活をやり直すためのポイントを解説します。逆境に負けず、ここから後悔のない内定獲得を目指しましょう!

自己分析から業界・企業を絞り、選考の確認をする

就活を後悔して冬からやり直す学生は、まず先に“自分の志望する業界・企業はまだ選考を行っているか”を確認する必要があります。なぜなら、この時期は募集を行っている企業数自体が少ないので、自分の行きたい業界や企業がすでに採用活動を終了している可能性があるからです。

ですから就活をやり直す前提として企業数が少ないことを覚悟するとともに、早急に自己分析を行い、新たに志望する業界・企業を絞り込んでください。

ただし、いくら企業が限られている上に急いで絞り込む必要があるからと言って、志望する業界・企業に妥協してはいけません。せっかく内定が決まっていた企業を辞退してまで就活をやり直すのですから、今度こそ後悔のないように選ばなければ、やり直す意味がなくなってしまいます

前章の説明で明確にした、今ある内定先やこれまでの就活に後悔を抱いてしまった理由を思い出しましょう。そして今回の自己分析と、前回の後悔の理由を参考にして、これから自分が目指すべき業界・企業を探していくことが大切です。

説明会や選考に早急に挑む

志望する業界・企業を絞ったら、”すぐに”説明会や選考に挑んでください。くり返しになりますが、卒業というタイムリミットが迫っているので、あまり時間がありません。それに、12月を過ぎたこの時期採用活動している企業は、内定辞退者がでたことのよる欠員の補充や、春から行っている採用枠の残席を募集していることが多いです。

そうした企業は、本来なら夏か秋には終了するはずだった採用活動を延長しているだけなので、必要な人数を確保できた時点で突然募集を打ち切ってしまいます。

また前述のように、12月のこの時期でも学生の約3割は就活を続けていますので、条件の良いところから先にどんどん枠が埋まり、打ち切られていくのです。ボヤボヤしていると、ライバルたちに先を越されて自分の志望する業界・企業の募集がなくなってしまい、それこそ後悔することになるでしょう。

ですから就活への後悔からやり直しをする際は、志望する業界を絞って行きたい企業を見つけられたら、躊躇なく早め早めの行動をとることが必須です。

進むべき道をピンポイントに突き進むと◎

12月のこの時期に就活をやり直す場合は、数少ない企業の中から自分に合った企業を探し出し、ピンポイントに就活するのがコツとなります。前回のような就活への後悔を抱かないためには、徹底した自己分析と業界・企業研究を行い、たくさん説明会に出向いて比較することが大切です。

そうは言っても残念ながら時間がないので、説明会にしろ選考にしろ、自分に合った企業だけを選りすぐって受ける必要があります。しかし、そもそも募集している企業自体が少ない中で、自分に合った企業を学生一人の力で見つけ出すのは大変です。

卒業が近づいてくると気持ちも焦りますし、「本当に、自分に合った企業なんて見つけられるのかな…」と、就活をやり直そうとしたことまで後悔するかもしれません。そんなときは、就活エージェントのような就活のプロに頼るのがオススメです。

就活エージェントは学生と企業をマッチングさせるプロなので、たとえ数少ない企業の中からでも、あなたに合った企業をプロの目線で探し出してくれます。しかも自己分析や選考を受ける企業ごとの対策も手伝ってくれるので、一人で探すよりずっと確実で効率よく、後悔しない内定が狙えるのです。

キャリチャンでも「出遅れ就活サポート」という就活支援サービスを行って、これまでの就活への後悔から、就活をやり直したい学生を応援しています。

キャリチャンのアドバイザーがこれまでの就活を一緒に振り返り、あなたの後悔の原因を明確にしたうえで、本当にあなたに合う企業を紹介、サポートを行います。

募集企業が少なくなっている時期ですが、キャリチャンには独自のルートで入手した未公開求人情報が多数ありますから、卒業までに就活をやり直すことは可能です!

今ある内定先への辞退が不安な人も相談に乗りますので、安心してお任せください。キャリチャンと一緒に、今度こそ後悔しない就活をしましょう!

次世代に伝授!今から後悔しないためにしておくべき対策

次世代に伝授!今から後悔しないためにしておくべき対策

ここまでは今就活に後悔している学生に向けてお話してきましたが、このコラムを読んでいる人の中には、これから本格的な就活を迎える人もいますよね。

中には、就活に後悔している大学やバイト先の先輩たちを見て、「僕は(私は)絶対後悔したくない!」「後悔しない就活をするぞ!」そんな風に思っている人もいるはずです。

しかし、先輩たちのように後悔しない就活をするためには、いったい何に気を付けたらよいのでしょうか。

ここからは、先輩社会人たちが実際に就活で後悔した事例をもとに、就活で後悔しないために就活生が今から意識すべきことをお教えします。ぜひ今後の就活に役立てて、後悔しない就活にしてください。

後悔1.貯金しておけばよかった

【後悔】

  • 「予想以上にお金がかかり、苦労した。」
  • 「バイトも満足にできないし、親の支援もないのできつかった。」

就活で予想以上にお金がかかり、その費用をまかなうのに苦労したという先輩が多いです。就活にかかる費用は、最初にスーツなどを購入するお金だけではありません。

就活が始まってからはあまりバイトする時間がありませんし、貯金も親からの支援もない人は相当きついようです。場合によっては交通費や宿泊費が出せないなどの問題で遠隔地の企業を諦めたり、選考を受ける企業数を減らしたりせざるを得ない人もいます。

【アドバイス】

就活には平均で10~20万円以上かかるといわれているので、本格的な就活が始まる前にある程度は貯金しておくべきです。お金がないから納得のいく就活ができず、後悔するなんて悲しすぎます。それに苦労してようやく内定をもらえても、お金がなければ旅行や遊びにも行けません。

社会人になるにあたり、入社前に用意しなければならないものなどもあるので、今のうちにお金を貯めておきましょう。就活にかかる費用と節約術については下記のコラムで解説していますので、そちらも参考にしてください。

後悔2.もっと早く就活しておけばよかった

【後悔】

  • 「気づいたら就活始めてないのは自分だけ。周りはみんな内定持ってて焦った。」
  • 「今の会社で良かったのかわからない。もっといろんな企業を見ておけばよかった。」

就活のスタートが遅いと、周りの人たちがどんどん内定を獲得している中で、取り残されたようになってしまうことがあります。

そうなると自分だけ出遅れていることに焦り感じたり、他の就活生と実力の差を感じて、もっと早く始めておけばよかったと後悔しやすいです。また慌てて就活した結果、何社も見ないまま内定先を決めてしまい、入社してから後悔することもよくあります。

【アドバイス】

就活は、場数を踏めば踏むほど良くなっていくものです。早い時期から自己分析を行って進めていく方が自分のためになりますし、早く始めた分選考に慣れているので内定を獲得できる可能性も高くなります。

また早期内定をもらえれば、少なくとも”どこにも就職できない”という心配はなくなるわけです。そのあとの時間は自分には難しいと諦めた企業に挑戦したり、全く違う業界も受けてみたりなど自分の好きなように使えるので、就活に後悔が残りにくくなります。

キャリチャンでも、早期内定を目指す就活生支援する就活支援サービス「スピード内定サポート」を開催しています。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで指導しますので、就活のやり方が分からなくても大丈夫!利用は無料ですので、気軽に活用してください。

後悔3.自己分析をもっとちゃんとやっておけばよかった

【後悔】

  • 「就活も終盤になってから、そもそも目指す方向が間違っていると気付いた。」
  • 「面接で自分の何をアピールすればいいか分からなかった。」

企業とのミスマッチは、自己分析不足が原因であることが多いです。自己分析が不足していると自分に合った企業を選べていないので、なかなか内定が出なかったり、内定承諾してから後悔したりなど、就活全体を通して間違いを痛感します。

また入社してから自己分析不足によるミスマッチに気づいた場合は、企業選びを後悔して早期退職となってしまう可能性が高いです。

【アドバイス】

自己分析が十分でないと就活はうまくいかないので、怠ることなく、しっかり行ってください。自分のことが分かっていないと企業・業界選びの軸がブレてしまい、自分に合った企業を選べません。

また、ESや面接でも自分の良さをアピールできないため、内定獲得も難しくなります。できるだけ早くから自己分析を始め、徹底して行いましょう。就活の始めに行うだけでなく、説明会や選考を受けるたびに必要に応じて行うことが大切です。

後悔4.他の業界を選んでおけばよかった

【後悔】

  • 「ずっと憧れていた仕事だけど、現実は全然イメージと違った。」
  • 「こんなきつい現場でやっていけるか不安になり、内定を辞退した。」

このような後悔は、もともと就活前から憧れていた職業や夢があった人にありがちです。たとえば華やかなイメージに憧れてアパレル企業に就職した人は、一日中立ちっぱなしのうえに大量の入荷物を持ち運びする重労働で、腰を痛めたなんて話もあります。

このように自分の夢や憧れがあるからと言って、仕事の現実を知らずに選んでしまうと、イメージとのギャップを感じたときに後悔へとつながってしまうのです。

【アドバイス】

自分の持っているイメージや憧れなどだけで決めるのではなく、業界研究をしっかり行い、実際の働き方をきちんと調べましょう。業界研究不足は業界選びを後悔する原因となりますし、業界理解の浅さから、選考でも志望度を疑われてしまいます。

仕事についてよく分かっていないと適切なアピールもできませんので、自己分析と同様に業界研究も、就活初期だけでなく必要に応じて随時行ってください。

後悔5.OB訪問をしておけばよかった

【後悔】

  • 「外資なのに企業風土はすごく和風。ドライな働き方を期待してたから結局辞退した。」
  • 「清潔なラボだけど業務は汚泥の分析ばかり。受ける前に仕事の内容を突っ込んで聞いておくべきだった。」

OB/OG訪問は、たいてい大学のキャリアセンターを通して探します。そのため込み合うキャリアセンターを利用したり、自分でアポイントメントを取ったりといった面倒くささから、OB/OG訪問を敬遠してしまう就活生が多いです。

しかし内定後の研修や入社後、実際に働いてみて企業イメージとのギャップを感じたときに、OB/OG訪問しておけばよかったと後悔することになります。

【アドバイス】

内定後や入社後のギャップで就活自体を後悔しないためにも、OB/OG訪問は必ず行うべきです。OB/OG訪問を行うと、実際に働いている人から話を聞くことで、会社に対する理解が深まります。

面接を担当する人事や役員には聞きにくいことや、現場の実際の働き方など細かいことまで質問できるので、イメージと現実のギャップが少なくなるのです。面倒なものだからこそ、省略せずに取り組むことが就活成功へのカギとなります。

後悔6.Webテスト対策をしておけばよかった

【後悔】

  • 「非言語問題で惨敗。そもそも一次面接にたどり着けなきゃ就活が始まらない!」
  • 「中学・高校レベルの問題と聞いてナメていた。時間がなさすぎる。」

ESや面接にばかり気を取られてWebテスト対策をおろそかにした結果、なかなか選考を進めることができずに後悔する人もかなりいます。筆記テストの出来が悪く、一次面接の前に足切りにあってしまうのです。

筆記テストは基本的に中学・高校レベルの問題ですが、慣れていないと時間内に解くことができません。学生の文系・理系に関係なく出題されるので、とくに文系の人は非言語問題、理系の人は言語問題が難しいと感じるようです。

【アドバイス】

筆記テストで落ちると、選考のテーブルに乗ることもないまま門前払いされてしまいます。面接すらしてもらえず、「何もできなかった」という不完全燃焼な思いから、後悔が残りやすいです。

一番行きたいと思っていた企業に、筆記テストがあると気づいてから準備したのでは間に合いません。最低限、筆記テストのやり方や出やすい問題の傾向などは事前に調べ、知っておいてください。

後悔7.インターンに参加しておけばよかった

【後悔】

  • 「選考中も入社後も、インターンに参加していた人と実力の差を感じた。」
  • 「想像以上にきつい。こういう仕事だとわかっていたら、選ばなかったかもしれない。」

インターンはOB/OG訪問同様、面倒くささや必要性を感じないなどの理由で、参加しないまま就活を迎えてしまう人もいます。

しかしインターンに参加しないと、入社してから現実を体験し、理想とのギャップに後悔を感じることが多いです。また選考中も、インターンに参加していた人は仕事への理解が深く、立ち居振る舞いもしっかりしているので、実力の差は歴然となります。

【アドバイス】

志望業界の中で、最低1社はインターンに参加しましょう。近年の就活ではインターンを、本選考前に行う「裏選考ルート」と位置付けている企業も多いので、うまくいけば早期内定につながるかもしれません。

また、インターンに参加すれば企業・業界や仕事そのものへの理解が深まり、入社後のミスマッチを防ぐことにもなります。社会人としてのマナーや業界の基礎知識など、選考に活かせることも学べるので、就活生なら誰もが参加必須です。

後悔8.他の学生と情報交換しておけばよかった

【後悔】

  • 「就活中、みんながどこから情報を得ているのか不思議だった。」
  • 「内定式で自分だけ独りぼっちになった。もっと交流をもっておけばよかった。」

説明会、セミナー、グループディスカッションなど、就活中は他の学生と顔を合わせる機会が多々ありますが、自分から意識的に話しかけなければ交流につながることはありません。しかし他の学生と交流しなかったため、後悔することもあります。

自分一人で就活することで情報不足となったり、孤独を感じたりするのです。内定式や懇親会に出たときに、周りの人がすでに仲良さそうにしている中、独りぼっちになってしまうこともあります。

【アドバイス】

就活ではなるべく他の学生と交流して、情報交換するべきです。同じ就活生として、不安を共有することで精神的に楽になりますし、自分が知らなかった就活情報を得られるかもしれません。

とくに同じ業界・企業を受けている場合は、選考で聞かれることや業界の話など、貴重な情報を得られる可能性があります。内向的な性格の人もいると思いますが、社会人への第一歩だと思って勇気を出しましょう。

就活で後悔しているならやり直す方法もある!

実は12月のこの時期、内定先や自分の就活を後悔している4年生が結構多いです。卒業までの時間を考えて躊躇している人もいると思いますが、後悔を抱えたまま就職すると結局は早期退職となってしまうリスクが高いので、絶対企業選びに妥協してはいけません

自分が後悔している理由を明確にしたうえで、本当に今の内定先が「違う」と思うなら、今からでも就活をやり直すことはできます。

ただし、時期的に募集している企業が少なくなっていますし、卒業までの時間は短いので、厳しい就活になることは覚悟しておきましょう。就活をやり直そうと決めた場合は、まず志望する業界で今も募集を行っている企業があるか、早急に確認する必要があります。

しかし今度こそ後悔しない就活をするためには、自己分析からきちんと取り組んで、これまでの就活に後悔を抱いた理由を参考に志望業界を絞り込むことが大切です。

あまり時間がないので、これまでのようにいろいろな企業の説明会に参加するのではなく、自分に合った企業を厳選してピンポイントに就活するのが成功のコツとなります。

自分に合った企業を探せる自信がない人は、就活エージェントなどプロの力を頼るのがオススメです。学生の皆さんは先輩たちの意見を参考にして、後悔しない就活をするため今からしっかり取り組んでください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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