ZoomでのWeb面接は準備が大切!就活に役立つ便利機能も解説
2024年3月21日
コロナの流行以降、対面面接の代わりにZoomでのWeb面接を行う企業が増えました。対策はバッチリですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
SkypeでのWeb面接は経験があるんですが、Zoomでの面接はやったことがなくて。使い方もいまいち理解できていません。
SkypeでのWeb面接と同様に、Zoomを使用する場合も下準備や使い方を学んでおきましょう。当日に焦らないように、当日の流れも一緒に確認しておくと安心ですよ。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
確かに。使い方がわからなくて面接の開始時間に遅れたり、もたついてしまったら面接に影響が出てしまいそうです。
その通りです。今回のコラムでは、Zoomの基本的な使い方と当日の流れを紹介します。ありがちなトラブルと対処方法も一緒に説明するので、参考にしてみてください。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
ZoomでWeb面接を受けるために必要な7つの事前準備
ZoomでのWeb面接に不慣れな学生は、準備を入念に行っておく必要があります。Zoomで
Web面接を受けるために必要となる具体的な事前準備は、以下の7つです。
コラムの初めに、ZoomでトラブルなくWeb面接を行うための準備について説明します。
Zoomアプリをダウンロードしておく
Zoomでの面接にスマホやタブレットを使用する場合は、事前にZoomアプリをダウンロードしておくのがオススメです。端末の容量が足りない場合は、不要なデータを消去しておきましょう。
PCでのZoom面接は、面接を行う企業側から発行されたURLをクリックするだけで自動的にインストールされるため、事前のインストールが必須ではありません。対応しているPCブラウザは、Google Chrome/Internet Explorer/Safari/Firefox/Microsoft Edgeです。
ただし、その場合もダウンロードとインストールには5分ほどかかるので、それを見越して早めに立ち上げる必要はあります。
Zoomアプリは、社会人になってもWeb会議などで使用する可能性が高いです。動作に問題がないか確認しておくためにも、事前にダウンロードしておいて損はないでしょう。
通信状況を確認しておく
ZoomでWeb面接を受ける際は、面接で使用する端末の状況や通信状況を前日までに確認しておいてください。そうでなくても緊張しているWeb面接の最中に、突然接続が途切れるといったトラブルは避けたいです。
Web面接を受ける場所の通信状況が十分に安定しているか、使用する回線の通信容量や端末のスペックがzoomでのWeb面接に耐えられるかなど、事前に通信環境を確認しておく必要があります。
使用する通信回線として最も電波が安定しているのは、高速の光回線です。端末への接続方法としては、LANケーブルでの有線接続が可能な状況であれば、そちらを積極的に使用しましょう。
Wi-Fiにつなぐ場合も、他人のデータ処理によって通信が不安定になりやすいフリーWi-Fiは避け、テザリング機能やポケットWi-Fiなど個別のものを使用する方が安全です。
背景を決める
ZoomによるWeb面接を受ける際は、事前に背景を設定しておきましょう。
ZoomによるWeb面接では、自室や自宅で面接を受けることが前提になります。なぜなら、端末のマイクは自分の声だけでなく、周囲の音も拾ってしまうからです。周囲の音に邪魔されず、自分の声を確実に面接官に届けるには、静かな環境が必要になります。
とはいえ、自分の背後に映る壁にポスターが貼ってあったり、生活感あふれる部屋が映り込んだりすると、余計な悪印象を与えかねません。
Zoomには、自分の背後に映る背景をぼかしたり、画像で背景を隠したりできる、便利な機能があります。映りこむ部屋の状況が面接に適していないときは、Zoomの機能で適切な背景を設定しておくとよいです。
ただし、派手な色柄やイラスト、風景画像などを背景とすると、それはそれで余計な先入観を生む可能性があります。ZoomによるWeb面接では、単に背景をぼかすか、白っぽい無地の画像を設定するのがオススメです。
PCやスマホの位置を調節する
ZoomによるWeb面接を受ける際は、面接時の自分の目線の見え方も、事前に調整しておきましょう。
PCやスマホ、タブレットなどを意識なく設置すると、大抵は自分の目線よりカメラが下にあるため、見下ろしている目線になってしまいます。面接官から見ると「上から目線」で面接を受けている印象を与えてしまうので注意が必要です。
このような事態を防ぐために、目線がまっすぐになるようなカメラ位置を探しておいてください。高さを簡単に調節できるPCスタンドがオススメですが、ない場合は三脚や厚めの本を重ねておいてもよいでしょう。
ライトの調節をする
ZoomによるWeb面接を受ける際は、照明の当たり方も事前に調整しておいてください。
就活の面接は日中に行われることが多いため、逆光になりやすい場所に端末を置いてしまうと画面が暗くなり、自分の顔が映りにくくなってしまいます。また、画面が暗いことで面接官に与える自分の印象まで、暗いものになってしまうかもしれません。
部屋が暗いわけでもないのにアプリ上の画面が暗くなってしまう場合は、逆光が原因であることが多いです。ZoomによるWeb面接を受ける際は、逆光を避けた場所に端末を置くとよいでしょう。
逆光を避けても画面が暗く感じるときは、Zoomについている「明るさ調節機能」を積極的に使用してください。この機能はPCのZoomソフトにしか付属していないため、スマホやタブレットの場合は、リングライトやスタンドライトなどで明るさを調節します。
マイクの調節をする
ZoomによるWeb面接を受ける際は、マイクの確認と準備も事前に行いましょう。ZoomによるWeb面接で必ず必要になるのが、マイクです。基本的には、PCなどの端末に内蔵されているマイクを使用します。
しかし、マイクが内蔵されていなかったり壊れたりしている場合は、別途マイクを用意しておく必要があります。マイク機能の付いているイヤホンやヘッドセットなどで対応しましょう。
Zoomの動作確認をしておく
Zoomアプリ自体を初めて使用する場合、面接の前日までに基本的な動作確認をしておくと面接時にスムーズに対応できます。
特に、アプリやソフトのアップデートや端末自体のアップデートは事前に済ませ、常に最新の状態を保っておく事が大切です。
ここまでの準備が済んだら、端末の充電をして面接に備えましょう。
キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」では、実際にzoomを介してキャリアアドバイザーとコミュニケーションを取りながら面接対策ができます。zoomでの映り方や聞こえ方、トラブルなども体験でき、本番では落ち着いて臨機応変に対応できるようになるはずです。
あわせて、Web面接が不慣れな人でも内定を得やすい企業の紹介も行っています。利用は無料なので、ぜひ活用してください。
ZoomでWeb面接を受ける際の流れ
zoomも含め「Web面接自体が初めて」という人にとっては、まだまだ使い方が想像できず、分からないことだらけですよね。そこで、ここからはzoomでWeb面接を受ける際の流れについて具体的に説明していきます。
PCの場合の面接の流れ
zoomでのWeb面接にPCを使う場合は、指定URLにアクセスするだけで自動的にzoomツールがダウンロードされますので、下記の流れで面接に参加します。
- アプリをインストールし、送られてきたURLにアクセスする
- 企業から送られてきたURLをクリックし、左下に現れるアイコンをクリック。表示される指示に応じてダウンロードを行う(約5分)
- ダウンロードが完了したら画面に従って「ミーティングに参加する」をクリックし、ユーザー名に本名を打ち込んで入室する
- 企業から入室許可が下りたら通話画面に切り替わる。右上の小さな画面に自分が写り、企業側は全面に映し出される
- 初めてzoomにアクセスする場合は、ブラウザでPCのカメラとマイクの使用を許可する
画面下の左側に「ミュート」と「ビデオの停止」のアイコンがあり、そちらを押すとそれぞれ音声やカメラの機能を一時停止できます。アイコンの上に「/」が表示されているときが各機能の停止中です。音声や映像が届いていないときは、まずこのアイコンの表示を確認しましょう。
また画面下の中央には「チャット」のアイコンがあり、こちらを押すとチャットウィンドウが開きます。チャットでは企業とメッセージのやり取りができますので、ここから面接官に不具合を相談することも可能です。
スマホやiPadの場合の面接の流れ(アプリ)
スマホやタブレットの場合は、事前にアプリストアでzoomアプリをダウンロードしてからWeb面接に参加します。
- アプリをインストールし、送られてきたURLにアクセスする
- 「ミーティングに参加する」ボタンをタップし、名前をフルネームで入力して続行ボタンを押す
- マイク・カメラのアクセス許可を求められるので、どちらもOKをタップ
- 「他のユーザーの音声を聞くにはオーディオに参加してください」と求められたら、「インターネットを使用した通話」をタップする
- 通話画面が出たら面接開始
通話画面が出たら、自分のカメラに捉えられている映像も面接官側に見えるようになっています。その前にスマホやタブレットを固定し、カメラが揺れないようにしてください。
PCの場合と同様に、画面下の左側に「ミュート」と「ビデオの停止」のアイコンがあるので、そちらを押せば音声やカメラの機能を一時停止できます。 ボタン操作の際も、画面が揺れないように注意しましょう。
ZoomによるWeb面接を成功させる4つのポイント
Zoomも含めWeb面接は、その学生の人物像が面接官に伝わりにくいと言われており、対面式の面接よりも突破するのが難しいです。
ここからは、面接官に好印象を与えZoomによるWeb面接を成功させるコツを紹介します。具体的なコツは、以下の4つです。
それぞれのコツについて、詳しく説明します。
身だしなみを整えておく
ZoomによるWeb面接では、対面面接のときと同様の身だしなみをこころがけましょう。自宅での面接は、画面に映らない部分は手抜きをしがちです。
しかし、最新モデルに近いPCやスマホ、タブレットはカメラの性能も良く、細かい部分まで映ってしまうこともあります。ヒゲの剃り残しやメイク崩れ、寝ぐせなどにも注意が必要です。
また、カメラに映らないと思って上半身だけスーツを着て、下半身は部屋着のまま面接を受ける学生もいますが、このような服装は控えましょう。何かトラブルが発生し、立ち上がる場合も想定しておく必要があります。
オーバーリアクションを意識する
ZoomでのWeb面接の場合、普段よりもオーバーなリアクションを取ることが面接突破のポイントです。カメラやマイクを通すと、対面式の面接より学生のもつ雰囲気や言葉が伝わりにくくなります。
そのためWeb面接では、活力やコミュニケーション能力をアピールしにくく、対面面接よりも受かりにくくなります。
ZoomによるWeb面接では、普段よりも大きめの相づちを打ったり、大きな声でハキハキと活舌よく話すことを心がけてください。もちろん、あまりにやり過ぎるとわざとらしく見えますから、事前に練習して程よい加減を把握しておきましょう。
常に表情を明るくしておく
ZoomでのWeb面接を受けるときは、対面面接以上に、常に笑顔でいることを意識しましょう。
Webカメラを介した画面越しの面接だと、対面式の面接より表情が伝わりにくくなります。とくに意識せずWeb面接を受けていると、面接官には表情が硬く、暗い雰囲気に見えてしまうわけです。
そのため、ほほえむ程度ではなく、口角をしっかり上げた笑顔がオススメです。さらに、声のトーンを少し上げて話すことで、明るい印象を与えることにもつながります。
会話が聞き取りにくい場合は正直に言う
ZoomによるWeb面接中、面接官の声が聞き取りにくい場合は正直に伝えましょう。発言が聞こえたふりをして適当な受け答えをしてしまうと、印象を悪くしてしまいます。
ZoomでのWeb面接は、マイクとスピーカーを介して音声が伝わるため、対面面接に比べて相手の言葉を聞き取りにくい傾向があります。また、通信状況や端末の動作遅延などによって、一時的に音声が途切れることもあるでしょう。
聞こえなかった部分を聞き返すことは、悪いことではありません。きちんと聞き返すことによって、相手の話を正確に理解し、誠実に回答しようとする姿勢を評価してもらえます。
「Web面接への苦手意識がある」「練習相手がいない」など、面接に関する悩みを抱えている人には、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」がオススメです。就活のプロ目線であなたの面接をチェックし、改善に向けたサポートを行います。
サービスの利用は無料です。Web面接に慣れていない人でも内定を得やすい企業も紹介するので、ぜひ活用してください。
ZoomによるWeb面接を受ける際の注意点
Zoomでの面接が初めてだと、準備を入念にしていても不安になってしまうものです。ここからは、Zoom面接を受ける際に見落としがちな注意点を紹介します。
具体的な注意点は、以下の3つです。
それぞれの注意点について解説します。
PCやスマホの充電状況
自宅以外でZoomによるWeb面接を受ける場合は、面接中に電池が切れてしまうことのないように注意しましょう。前日までにフル充電しておくか、コンセントがあれば面接中は常に充電器に接続しておくと安心です。
バッテリーを使用する場合、あらかじめフル充電の状態にしておいてください。もし面接中に電池が切れてしまった際は、すぐに電話やメールで不具合が起きたことを担当者に報告し、謝罪します。
周辺環境の騒音
ZoomによるWeb面接を受ける際は、端末のマイクが屋外の騒音を拾わないよう、窓を閉めておく必要があります。自分は屋内で面接を受けていても、窓が開いていると、車の音や電車の音、人の話し声など、さまざまな音が入ってくるものです。
窓を閉めても周辺の音が聞こえてしまうときは、場所を変更し、静かな環境で面接を受けられるようにしておくのがよいでしょう。
通信トラブル
ZoomによるWeb面接では、通信環境が整っている場合でも、電波が途切れる、音声や映像のタイムラグ、端末が固まるなどのトラブルが発生することがあります。通信トラブルを避けるには、光回線や高速通信対応のポケットWi-Fiを使うのが安全です。
また、端末の容量が不足していると、動作遅延により、通信トラブルを招きやすくなります。事前に不要なデータは削除しておきましょう。
しかし、さまざまな対策をしても、不測のトラブルが発生する可能性は常にあります。トラブルの発生時に速やかに連絡できるよう、連絡先を手元に控えておくことが大切です。
事前に知っておきたいZoomによるWeb面接の便利機能
Zoomの機能にはチャット機能やビデオ機能など、さまざまな便利機能が搭載されています。その中でも、Web面接時にとくに役立つ機能は以下の3つです。
それぞれの便利機能について解説します。
レコーディング機能
レコーディング機能は、ZoomによるWeb面接やオンライン会議を録画・録音しておくことができる機能です。
全ての端末で使用することが可能ですが、PC版のZoomでのみ無料で使用できます。スマホやタブレットでレコーディング機能を使用したい場合は有料ライセンスが必要になるので注意しましょう。
また、録画・録音したデータは無料版Zoomではクラウド保存ができないので、クラウド保存したい場合も有料ライセンスに変更する必要があります。
ただし、レコーディング機能の使用には、参加者の同意が必要です。ZoomによるWeb面接を録画したい場合は、必ず面接官に承諾を得た上で実施してください。
バーチャル背景機能
バーチャル背景機能は、ZoomによるWeb面接時の、自分の背景を自由に変更できる機能です。自室を見せたくない場合や部屋の掃除をする時間がない場合に役立ちます。
テンプレートも用意されてますが、風景画像だと、何らかの無用な印象を面接官に与えてしまう可能性があります。面接時には自分自身を先入観抜きで見てもらえるよう、ぼかしを使用するか、ホワイト系や無機質なバーチャル背景を用意しましょう。
スケジュールミーティング機能
スケジュールミーティング機能は、ZoomによるWeb面接を、スケジュールアプリと連携できる機能です。
就活中は、複数の企業の面接が入るため、スケジュール管理に苦労する学生も多いでしょう。GoogleカレンダーやOutlookと連携することで、簡単にスケジュール登録することができます。
万全の体制でZoomによるWeb面接を成功させよう
ZoomによるWeb面接は、今後も多くの企業で活用されるでしょう。Zoomそのものは、入社したあとも会議などで使う頻度が高いツールです。Zoomを使いこなして、面接をスムーズにクリアし企業からの内定を獲得しましょう。
キャリチャンでは「就活相談サポート」という無料の就活支援サービスを開催し、悩める就活生のお手伝いをしています。相談内容は「zoomが初めてで不安」「Web面接を突破できない」など、就活に関することなら何でも構いません。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。