冬採用でよくある質問!答え方から独特の対策法をチェックしよう

 2023年1月4日

これまで就活を続けてきたけれど全然うまくいっておらず、どうやら冬採用までもつれ込みそうなんですね?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうなんです。もうすぐ学生最後の冬がやってくるのに、果たして明るい気持ちで年を越せるのか、就職先のないまま卒業を迎えてしまったらどうしようと考えると不安で仕方がありません。

その気持ちはよく分かりますが、大事なのは想定される最悪の事態を心配することではなく、その不安を打ち消せるような万全の対策をしておくことですよ。
このコラムでは、冬採用でよくある質問やその答え方、冬採用ならではの対策法について紹介します。
冬採用は卒業間近なので春~秋とは就活事情が大きく異なり、それに伴って面接官の就活生に対する視点も変わるため、面接でよくある質問も違うものになってきます。冬採用に合った対策をして、新卒での内定を勝ち取りましょう!

キャリアプランナー 岡田

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まずは冬採用について知ろう

まずは冬採用について知ろう

冒頭に述べたように、冬採用では面接でよくある質問も春~秋とは異なります。その理由は、卒業間近の就活なのでこれまでとは就活事情が異なり、それに伴って面接官の就活生に対する視点も違ってくるからです。

つまり春~秋との質問の違いは就活事情の違いにあるわけですから、冬採用でよくある質問への回答から面接官の好印象を得るには、まず冬採用がどういうものかきちんと理解しておく必要があります。その部分が抜け落ちてしまうと、面接官の求めているものを読み違え、全く評価につながらない回答になりかねません。

そこでコラムの初めにまずは、冬採用の基本情報と就活事情について解説します。面接官の意図を正確に把握し、的確な回答をするために、まずは冬採用についての理解を深めてください。

冬採用は企業数が圧倒的に少なくなる

冬採用の特徴の1つは、他の時期に比べると新卒を募集する企業数が圧倒的に少なくなるということです。明確な区切りがあるわけではないですが、一般的に「冬採用」とは卒業間際の、12月~3月頃に行われる採用活動のことを指します。ただし本来なら、就活が長引いて学業をおろそかにしないようにとの配慮から、主要な経済団体を通じて日本政府が企業側へ要望している新卒採用の期間は春です。

もちろん法的にはいつ採用活動を行おうと企業の自由ですが、日本企業の大多数は経団連の就活ルールが廃止された今も、自社の好き勝手な時期に採用活動を行ってはいません。以前ほど強い縛りではないものの、基本的には「3月採用情報開示、6月面接開始、10月内定式」というスケジュールを目安に採用活動を始めます。

つまり冬採用で募集されている新卒の採用枠は、春から募集を続けているのに、埋まり切らなかった残りわずかな残席となるわけです。当然のことながら、6月の面接で枠が埋まらないから夏に再募集、それでも埋まらないので秋に再募集という風に採用活動が延長されるごとに募集人数も企業数も減ってきます。

しかも内定承諾後は就活を続ける学生が減ってしまうので、企業側は10月の内定式までには全ての採用枠が埋まって、採用活動を終えられるように動いているはずです。そのため10月の内定式が過ぎると、それまでより募集企業が激減することになります。

人気があって就活生が集まりやすく、内定辞退も出にくい企業・業界は、もちろん冬採用まで残っていないでしょう。冬採用に挑む就活生はそうした就活事情を踏まえ、志望できる企業・業界に偏りがあることを理解しておく必要があります。

選考が短い分、面接内容が重要視される

冬採用によくある傾向としては、選考期間が短い分、面接内容が重視されることが多いのも特徴です。前述のように冬採用は卒業間際の12月~3月に行われる採用活動なので、就活生ばかりでなく、企業の方も卒業というタイムリミットに追われています。採用枠というのは、何となく決めているわけではなくて、翌年の業績目標を達成するためにこなすべき仕事量や退職者の予測人数から割り出されるものです。

つまり企業の方も、採用予定人数を下回ると労働力が足りず、来年度の仕事が回らなくなってしまうため、どうしても卒業までに必要な人材を確保したいと思っています。しかも企業の方は卒業ギリギリではなく、できるだけ早く内定者を決めて、研修を始めたり翌年卒業予定の学生の採用活動に取りかかったりしたいはずです。そのため冬採用は12月~3月といっても、まるまる4カ月をかけて選考するのではなく、春~秋の選考よりずっと短期間に凝縮して行われます。

たとえばESなどの書類選考を省いていきなり面接を始める、選考と選考の間のインターバルを短くする、面接回数を減らすといった具合に選考期間を短縮するのです。もちろんESを提出させる企業もありますが、それによって面接に呼ぶ就活生を選ぶというより面接の参考にするのが主な目的で、書類選考自体にはあまり時間をかけません。

またインターバルが短く面接回数も少なければ、企業側も合否の判断をこれまでより素早く行う必要に迫られ、就活生をじっくり見極める時間が取れないわけです。とはいえ不要な人材を雇い入れては本末転倒ですから、企業側は短時間に就活生の本質を見極めようとし、その結果これまで以上に面接一回の重要度が増すことになります。

一発で就活生を見極められるよう工夫した質問を受けるのと同時に、その回答の内容から面接官が受ける感触が合否を大きく左右することにもなるのです。ですから冬採用に挑む就活生は、冬採用でよくある質問に向けた対策が必須だと言えます。

冬採用には強力なライバルもいる

冬採用で同じ採用枠を狙うのは、いつまでも内定がもらえずに就活を続ける人ばかりではなく、中には強力なライバルもいるので楽観は禁物です。冬採用と言えば内定式も過ぎていますから、普通に考えれば内定のある人はみんな就活を止めて、入社に向けた準備を始めていく時期となります。

そのため冬採用に挑む就活生は、周りも自分と同様に内定がもらえず苦しんでいる就活力の低い人ばかりで、以前より合格しやすくなると考えているかもしれません。しかし実際のところ冬採用の選考に参加する就活生は、そういう人たちばかりではないです。

たとえば冬採用の選考には、すでに内定は持っているけれど、他にもっと良い企業がないかという思いから就活を続けている人も結構います。特にコロナ禍では就活のほとんどがオンラインとなり、職場見学や仕事体験といった直接的な接点がありませんでした。そのため入社先の決断に「ここで間違いない」という確信を持ちにくく、内定があっても卒業間際まで就活を続ける人が、例年以上に多いです。

そしてすでに内定を得ているということは、どこかの企業に高い評価をもらったわけですから、企業に好かれやすい要素を持っていると同時に、アピールのコツも心得ています。これまでの就活でまだ内定をもらえていない人にとっては、冬採用の選考を受ける上で、非常に強力なライバルとなるのは間違いないです。

また冬採用の選考には、秋まで公務員志望だったけれど、ここへ来て民間企業へと切り替えた人もいます。公務員試験のメインは夏ですが、コロナ禍の就活生は1年以上前からコロナによる経済の混乱を見ていますから、安定した公務員を志望し、ギリギリまで粘っていた人も多いはずです。

公務員志望の人は早い段階から着々と準備してきたので筆記試験に強く、ボランティアやインターンといったアピールしやすい経験も豊富で、面接での質疑応答にも慣れています。冬採用の選考では、やはり相当に強力なライバルとなるでしょう。

そのほか冬採用の選考には、秋まで部活を続けていた体育会系の学生や、就活より卒業研究を優先させた理系の学生なども参加してきます。そういう学生は質疑応答には慣れていませんが、もともと体育会系や理系の学生には「粘り強くて目的意識の高い学生」というイメージがあり、企業からの人気が高いです。

しかも部活・研究がそのままガクチカや成功体験、困難を乗り越えた経験談として語れるのでアピールしやすく、出遅れとはいえ侮りがたい強敵となります。それに対して、これまで就活していたのに内定のないまま冬採用を迎えている人は、「どこからも嫌がられるような問題のある人物では?」という疑念を持たれるわけです。

その疑念を確かめる意味でも、冬採用ではこれまでの面接にはなかった質問が多くなります。ですから、これまで就活していたにもかかわらず内定のないまま冬採用に挑む人は、そうした強力なライバルの中で勝ち抜いていくための相当な覚悟と質問対策が不可欠なのです。

そうした強力なライバルたちの中で内定獲得に至る自信がないと感じたら、就活エージェントなどの就活のプロを頼るのがオススメです。キャリチャンでも、就活への不安をプロのキャリアプランナーにマンツーマンで相談できるイベント「就活相談会」を連日開催しています。利用は無料ですので、気軽に活用してください。

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冬採用でよくある質問と答え方

冬採用でよくある質問と答え方

ここまで述べてきたように、冬採用はすでに内定式を過ぎており、春~秋までとは大幅に事情が異なるため、面接で聞かれる質問も異なってきます。どう異なるかと言うと、冬採用の面接では春~秋の面接にはなかった、これまでの就活に関する質問がよくあるのです。そして、わざわざ質問を変えるということは、それが短期間に就活生を見極めるための質問であり、そこに冬採用を行う面接官の知りたいことが詰まっています。

これまでも就活していた人はもちろん一通り質問対策を済ませていると思いますが、それだけでは不十分です。冬採用では1つ1つの質疑応答が合否判定に与える影響が大きいので、そうした冬採用ならではの質問に答えられるよう、十分対策しておかなければなりません。

そこで、ここからは冬採用の面接でよくある具体的な質問例と、適切な答え方について解説します。ここまで内定を得られていない就活生は特に不利ですから、しっかり読んで参考にしてください。

質問1:なぜこの時期に就活をしているのですか?

冬採用の選考で必ずと言っていいほどよくある質問は、「なぜこの時期に就活しているのか」という風に、”いま就活する理由”を問う質問です。一般的に最も募集が多く、就活しやすい時期は春なのですから、圧倒的に選択肢の少ない冬にわざわざ就活していれば「なぜ今ごろ?」と思われるのは当然だと言えるでしょう。

【質問の意図】

冬採用の面接で「いま就活する理由」を問う質問がよくあるのは、内定の有無を含め学生の就活状況を把握するためと、学生の人柄を知るためです。前述のように、冬採用の面接を受ける就活生に対して企業は「何か問題のある人物では?」と懸念しています。

しかし同じ冬採用を受けるにも様々な事情が考えられるため、まずは内定の有無を含め、冬採用の面接を受けるに至った経緯を確認したいわけです。ただし人間誰しも間違えることはあるので、面接官は何も「冬まで内定をもらえなかった」=「問題がある人物だから採用する価値がない」と決めつけ、内定がないことそのものを問題視しているわけではありません。

冬採用は内定式もとっくに過ぎ、卒業に間に合うかどうかという瀬戸際ですから、そんな時期に就活する羽目になっているのは、内定の有無に関わらず多少なりとも問題があります。仕事には必ず納期が存在し、その期限を守る責任があるので、行き当たりばったりで無計画に行動する人物では困るのです。

そのため面接官は内定の有無に関わらず就活生が自分の過失を認識し、自分の至らない部分と向き合って、同じ過ちを繰り返さないよう適切な改善を図れる人柄なのかどうかを見極めようとしています。

【回答方法】

冬採用の面接でよくある「なぜこの時期に就活しているのか」という質問に答えるには、まず自分が就活を続ける理由や出遅れた理由を明確にしてください。面接官は冬採用に応募することになった経緯を確認したいと思っているので、まずはそれを説明できるようにしておく必要があります。

ただし、ここで語るべきことは「内定はあるけど就活を続ける」「内定がないから」「公務員志望だった」「部活や研究に専念していた」といった表面的な理由ではないです。内定があるのに就活を続けるなら、その内定に納得して就活を終えることができない原因、内定がないなら、これまでの就活がうまくいかなかった原因を説明できるようにします。

もちろん公務員志望だったなら、公務員試験がうなくいかなかった原因、部活や研究に専念していたなら、就活よりそちらを優先した理由を説明しなければなりません。それらが語られていないと「内定がない→重大な欠点がある」「内定がある→志望がブレている」「公務員志望→民間はイヤイヤ」「部活・研究を優先→就労意欲がない」といった誤解を受ける恐れがあります。

その際は内定があるにせよゼロにせよ、卒業間際に就活する羽目になった自分の至らなさを認め、今はその状況を改善すべく行動していると示すことが大切です。また卒業が迫っている焦りから受けていると思われないよう、他ではなく”その企業に入りたい理由”を明確にし、志望先への熱意を伝えましょう。

質問2:なぜここまで内定がもらえなかったのですか?

冬採用の面接でまだ内定がないと話すと、よくある深堀質問として「なぜここまで内定がもらえなかったのか」原因を聞かれることが多いです。いつ就活を始めたにせよ、さすがにもう冬ですから、この時期まで内定がないということは、就活の上で何らかの失敗があったのだろうと面接官は考えています。

【質問の意図】

冬採用まで内定がない人へのよくある深堀質問として「内定がもらえなかった原因」を問うのは、その原因を自分で解明し、改善に向けて行動できる人物かどうか確認するためです。人間は誰しも間違いを犯すものですから、面接官はこれまでの就活に失敗したことそのものを問題視しているわけでも、責めているわけでもありません。しかしこれまで何社も選考を受けているにもかかわらず、ちっとも内定をもらえないのには、必ず何らかの原因があるはずです。

その就活がうまくいかない原因を解明しようとしないで、そのまま就活を続けているとしたら、その姿勢には大いに問題があります。仕事の上でも、うまく運んでいないのに何ら問題点に気付かず、同じ失敗を繰り返すようでは困るのです。ですから面接官は、これまでの就活の失敗から自分の欠点を学んで、同じ失敗を繰り返さないためにどう改善を図ったのか知ろうとしています。

それを聞くことで、社会人として成長していけるのか、今後のポテンシャルを推し量ることができるわけです。また就活失敗の原因となった欠点が、改善できないような資質の問題で、その企業で働く上で妨げとなる致命的なものだと困ります。

そのため失敗の原因が何なのか聞くことで、同時に改善が可能かどうかや、自社との相性も見ているのです。

【回答方法】

冬採用でよくある「なぜ内定がもらえなかったのか」という深堀質問に答える際は、内定がもらえなかった原因と問題改善のための行動を、具体的かつ率直に述べます。自分の問題点は知られたくないものですが、面接官はこれまでの失敗そのものを問題視しているのでなく入社後のポテンシャルを見極めたいので、正直にさらけ出すことが大切です。そのためにまずは、これまでの就活を振り返って、内定がもらえなかった原因を客観的に見つめ直してください。

ただしここで語るべきことは「就活に不慣れだった」「対策不足だった」「自分のような人間が好まれる企業を受けていなかった」といった表面的な原因ではないです。冬採用に至るまでには相当な時間がありましたから、不慣れや対策不足を挙げるなら、そうなってしまった根本的な原因が必ずあります。

自分に合った企業を選べていなかった人も、自分の強みを見誤っていたのか、企業を見誤ったのか、相性を考えていなかったのかを考えなければなりません。そうすれば改善策は自然と見えてきますので、その内定がもらえない原因となった問題点を改善するために、具体的にどう行動しているのかを説明します。

それでも自分では原因がよく分からない、どう改善すべきか分からないという場合は、就活エージェントなどの第三者に客観的なアドバイスをもらうとよいでしょう。

キャリチャンでは、なかなか内定がもらえず就活に出遅れてしまった人を支援する無料イベント「出遅れ&やり直し就活」も開催していますので、ぜひ活用してください。卒業間際でも大丈夫。プロのキャリアプランナーと二人三脚で効果的な対策を行い、新卒での内定獲得を実現しましょう。

質問3:なぜ最初から弊社を志望しなかったのですか?

卒業間際の冬採用の面接では、「なぜ最初から(春夏から)弊社を志望しなかったのか」というのも、よくある質問です。冬採用を行う企業はたいてい春からずっと募集を続けているので、面接官はこれまでに応募のチャンスはいくらでもあったのに、なぜ今になって志望するのか疑問に思っています。

【質問の意図】

冬採用の面接でよくある「なぜ最初から志望しなかったのか」という質問の意図は、これまでのキャリアプランと行動を確認するためです。それを聞くことで、就活生の考え方の変化と自社への本当の志望度を探っています。冬採用ともなると卒業が迫っていて内定を焦るため、どこでもいいから手当たり次第に受ける就活生や、最初に志望していた業界・企業に未練たらたら志望を変える就活生も少なくないです。

しかし、そのように「ここで働きたい」と思っていない人は、せっかく内定を出しても辞退する可能性が高いですし、入社してもやる気がないので活躍できず長続きもしません。ところが冬採用ともなると就活生の方も質疑応答に慣れてくるので、単純に志望動機を聞いたのでは上手く取り繕われ、本当の志望度が隠されてしまうことがあります。

それに対して「最初から志望しなかった理由」を聞けば、必然的にこれまでの就活の経緯や、そこからどう考えてこの会社を志望するに至ったのか説明せざるを得ないでしょう。これまでの就活は何がダメでどう反省したのか、そこから就活軸やキャリアプランを変えたのかなどを説明する中で、取り繕われていない就活生の本音が見えます。

冬採用では就活生と同様、企業の方も後がないですから、本気で自社に入りたいと熱望している就活生を確実に見極めたいわけです。

【回答方法】

冬採用の面接で「なぜ最初から志望しなかったか」答える際は、これまでの就活の失敗から何を反省し、どう考え方を変えて、その企業を選ぶことになったのかを述べます。その点が明確になっていないと、その企業を志望する根拠が弱く、「手当たり次第に受けている」「他がダメだから仕方なしに受けている」と思われかねないです。焦って適当に受けているのではなく、自分の意思でその企業を選んだことを面接官に伝えるために、志望の変化の過程を説明する必要があります。

まずはこれまでの就活を振り返って、就活開始直後の春夏にはどんな風に企業選びをしていたのか、それの何がいけなかったのか思い出しましょう。そして、そこから就活の方向性を変えたきっかけは何か、春夏と今とでキャリアプランがどう変わったか、企業に求める条件(就活軸)の変更箇所などを考えていきます。

ただし単純に「変わった」と述べるだけだと、「軸がブレているだけで、そのうちまた気が変わるのでは?」を思われてしまうかもしれません。ですからただ「変わった」というだけでなく、就活当初の失敗によってどう考え方を変えたために志望が変わったのか説明することが大事です。

もちろん最終的には、新しく決めた揺るぎない就活方針に基づいてその企業を選び、他のどこでもなくその企業に入りたいのだという熱意をしっかりと伝えてください。

利用者の声

質問に答えるために必要な準備

質問に答えるために必要な準備

ここまでは冬採用の就活事情と、冬採用の面接でよくある個々の質問への答え方について説明してきました。冬採用では面接でよくある質問も春~秋と異なりますし、選考ステップが短縮され1つ1つの回答が合否に与える影響が大きいので、しっかり対策する必要があります。

しかし、そうした冬採用でよくある質問への回答から好印象を勝ち取るには、回答に盛り込む要素の収集と、適切に伝えるための準備が不可欠です。冬採用はこれまでの就活とは事情が異なるので、春~秋の延長のつもりで、いきなり個々の質問へ答えようとしても上手くいきません。

そこでここからは、冬採用の面接でよくある質問に答えるために、必要なした準備について説明します。冬採用が始まるとスケジュールが詰まっていて時間が取れませんから、今のうちに準備しておきましょう。

「なぜこの時期に就活をしているのか」を明確にする

冬採用の面接でよくある質問へ適切な回答をするには、まず今のうちに自分の中で、「なぜこの時期に就活をするのか」という理由を明確にしておく必要があります。なぜ冬採用に挑むことになったのか、その経緯について自分がきちんと理解できていないと、冬採用の面接ではどの質問に対しても具体的な回答ができないです。冬採用の面接でよくある質問の例を見ても分かるように、基本的に冬採用ならではの質問の多くは、これまでの就活の振り返りに基づいています。

それは面接官が冬採用に挑む就活生に対し、様々な懸念を抱いているためです。冬まで就活してきたのに内定がない人には「どこからも嫌がられる重大な欠点があるのでは?」と心配なのはもちろんですが、逆に内定があるのに就活する人にも「目指す方向が固まっておらず、また気が変わるのでは?」と不安になります。

また公務員志望から民間へ転向した人には「公務員に落ちたからイヤイヤ民間を受ける」、出遅れの体育会系・理系の学生には「そもそも働く気があるのか?」といった不安があるわけです。そうした懸念を払しょくする明快な説明をするために、冬採用に至る経緯を自分の中でハッキリさせておかなければなりません。

それに、いずれにせよ卒業間際になっても就活する羽目になるのは、他の活動を優先するという選択も含め、これまでの就活方針が失敗だったと言わざるを得ないです。失敗から学ばず同じ失敗を繰り返す人は、教育を施しても社会人としての成長が見込めず、企業にとって社員として迎え入れるにあたり致命的な問題だと判断されます。

そんな人物だと思われないためにも、冬採用に挑むことになった経緯を明らかにする作業から自分の問題点を洗い出し、改善しておかなければならないのです。

徹底した自己分析と企業研究

冬採用の面接でよくある質問に適切な回答をするには、今のうちに自己分析と企業・業界研究を徹底して行っておいてください。冬採用の面接でどんな質問がよくあるにせよ、根本的にその質問は就活生と企業の相性を見極めることを目的に聞かれるのです。ですから回答の中で自分と企業の相性の良さを示すために、徹底した自己分析と企業・業界研究によって、事前に自分と企業に関する理解を深めておく必要があります。

まずは冬採用の面接でよくある質問への回答から自分の良さをアピールできるよう、徹底した自己分析を行い、自分についての理解を深めることが先決です。ただし自分が「良い」と思うだけではなくて、企業が「良い」と思うところをアピールしなければ、相性の良さは示せません。面接での回答を評価の得られるものにするために、徹底した企業・業界研究を行い、自分の志望する冬採用を行う企業が何を求めているのか探るわけです。

そんな分析・研究は何度もやったと思うかもしれませんが、冬採用ではもう後がないですし、1つ1つの回答が持つ重みが違いますから、今まで以上に万全な準備をしましょう。それに分析・研究のやり直しは冬採用によくある「なぜ最初から志望しなかったのか」といった質問への回答から、その企業に対する熱意を伝えるのにも役立ちます。

自己分析と企業・業界研究を徹底し直した結果、自分に合う企業はこの企業だと思ったと語れば、志望が変わった理由とその企業を志望する根拠がハッキリ説明できるのです。そうすれば「手当たり次第に受けている」「また気が変わるかも」「他がダメだからイヤイヤ志望を変えた」といった冬採用によくある疑念を晴らし、志望動機の信ぴょう性を高めることができます。

基本的な面接対策

冬採用の面接でよくある質問への回答から好印象を獲得するためには、基本的な面接対策を万全にしておくことも大事です。せっかく回答の内容がよくても、伝え方が悪いとちっとも面接官に響きません。これまでの就活がうまくいかなかったのは面接での伝え方が下手だからかもしれませんし、冬採用ではこれまで以上に面接での回答が重視されるので、面接対策は不可欠です。

冬採用で失敗したらもう後がないわけですから、今のうちに基本的な面接対策を万全にし、実践慣れしておいてください。冬採用の面接で好印象を得られるような対策をするには、就活エージェントなどのプロと練習するのがオススメです。就活エージェントが相手なら自分の知人を相手にするのと違い、面接本番と同様の雰囲気が味わえるので、緊張感に慣れておくことが来ます。

それに就活エージェントは面接対策や冬採用を行う企業の傾向にも詳しいですから、もっと効果的にアピールするにはどうすればいいのか、適切なアドバイスをもらえるのです。キャリチャンでも、就活生の面接対策をお手伝いする「面接サポート」という無料のオンラインサービスを行っているので、ぜひ活用してください。このイベントでは、面接力を上げる方法や具体的な質問への回答方法などを、プロのキャリアプランナーが1対1で指導します。

希望する就活生には、面接の評価があまり厳しくない企業の紹介や、実践的な模擬面接を行うことも可能です。冬採用の面接でよくある質問は答え方が難しく、これまでの就活への客観的な振り返りが必要となります。自分の弱点を明確にし、改善を図るためにも、プロの的確な指導を受けて面接対策を万全にしましょう。

おわりに

冬採用ではこれまでと就活事情が異なるので、面接でよくある質問も異なってきます。卒業というタイムリミットが迫っているため、企業は冬採用ならではの特殊な質問を投げかけることで問題のある就活生をふるいにかけ、素早く相性を見極めたいのです。

特に志望の本気度と失敗から学んで成長できる人物かどうかなどを確認するために、これまでの就活を振り返るような、答えにくい質問がよくあります。しかし冬採用では面接における1つ1つの回答の重要度が増し、それによって面接官が受ける印象が合否を左右するので、そうした質問にも適切に答えられるようしっかり対策しなければなりません。

ここで失敗するともう後がないですから、今のうちから就活のプロに相談し、万全の準備を整えてください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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