エントリーシート対策はこれでOK!内定に結び付くES講座
2024年2月9日
エントリーシートの対策は進んでいますか?面接でもシートをもとに質問されるので、とても重要ですよ。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
正直、どんな風に書けば印象がよくなるのか、いまいちわからないんです。 こんなにたくさん書いているのに、1社も選考を通過できなかったらどうしよう……。
残念ながら、そういうケースもあります。でも実は、エントリーシートを書くコツがあるんですよ。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
え!本当ですか?何枚もエントリーシートを書くのは大変なので、コツがあるならぜひ教えてほしいです。
では、内定が狙えるエントリーシートの対策法を伝授します。特に「三大質問」は重要ですので、一緒にしっかり確認しましょう。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
対策の前に「エントリーシート」とは何かを知っておこう
選考の第一歩として提出が求められるエントリーシート(エントリーシート)。そもそもこのエントリーシートとは何なのでしょうか。また、似たような書類として「履歴書」が求められる場合もありますが、エントリーシートとはどのような違いがあるのでしょう。
まずは書き方を学ぶ前に、エントリーシートとはどんなものなのか、なぜ書く必要があるのかについて理解を深めていきましょう。
そもそもエントリーシートとは?
エントリーシートとは、選考において参考にする書類のことです。学生の人柄や個性をチェックし、そこから熱意や将来の可能性について見極めることが目的とされています。
エントリーシートに記載する項目は企業が独自に定めており、企業ごとに異なります。しかし企業間で共通する項目も多くあり、「氏名などの基本情報」「志望動機」「自己PR」「学生時代に力をいれたこと」などが求められるケースが大半です。
エントリーシートは企業から直接渡されるか、企業HPから印刷する形が一般的です。書類自体は採用時にしか使わないため、採用活動が終わればたいていは破棄されます。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル
「履歴書」との違い
エントリーシートと履歴書、一見似たような書類にも感じますが、実は2つには大きな違いがあります。
1.書類
- エントリーシート:採用時のみに使う書類
- 履歴書:「捺印欄」があるため、公的文書となる
エントリーシートと履歴書における1つ目の違いは、「公的な書類かどうか」です。エントリーシートは採用時のみにしか使用しない書類ですので、採用活動が終われば廃棄されることがほとんどです。
しかし履歴書には「捺印欄」があることから公的文書になるため、採用活動が終わっても保管されます。また、公的文書ということで記載事項に虚偽があった場合は「私文書偽造」にあたり不採用、解雇の原因にもなりえます。
2.目的
- エントリーシート:選考において参考にするもの
- 履歴書:学生の基本情報を把握するもの
エントリーシートと履歴書における2つ目の違いは、「どのような目的から学生の情報を得ようとしているのか」です。エントリーシートは選考において参考にするものということで、学生の人柄や個性から熱意や将来の可能性についてチェックしており、履歴書では氏名や大学名などの、学生の基本的な情報をチェックしています。
3.入手方法
- エントリーシート:企業から渡されるor企業HPからの印刷
- 履歴書:スーパーや文房具店などから購入
エントリーシートと履歴書における3つ目の違いは、「入手方法」による違いです。エントリーシートは企業が作成する書類ということで企業側が用意する形となりますが、履歴書はスーパーや文房具店に売っているものを利用するため、自分で用意することになります。
このように、エントリーシートと履歴書には様々な違いがありますので、しっかりと区別化しておくようにしてください。さらに詳しい違いやそれぞれの書き方ポイントについて下記からご紹介しているので、ぜひご覧ください。
対策1:選考を通過するエントリーシートを書くための絶対条件
エントリーシートがどのような書類なのかについて理解を深めたら、次は選考に通過するための書類対策をしていきましょう。
企業に届く何百通ものエントリーシートの中から人事の目に詰まるものを書きあげるための“絶対条件”について解説していきます。
字を綺麗に書くことが大前提
まずはじめに、エントリーシートは“字を綺麗に書くことが大前提”です。なぜなら多くの企業は、字の綺麗さと志望度の高さは比例するものだと認識しているからです。つまり、「本気なら字を綺麗に書こうとするはず」と、共通認識があるというわけです。
ですから、エントリーシートを含む、企業に提出する書類はすべて字を綺麗に書いてください。字を綺麗さに自信がない場合でも、“字を綺麗に書こうとする姿勢”が大切ですので、努力して綺麗に書くようにしましょう。
字が汚いとほぼ100%最後まで読まれることはないといっても過言ではありません。それほど字の綺麗さはエントリーシートにおいて重要だとされていますので、覚えておきましょう。
具体的かつ端的に書き、伝え方を意識する
エントリーシートに記載する志望動機や自己PRなどは、具体的かつ端的に書き、伝え方を意識しましょう。
エントリーシートでは人柄や熱意などを伝える必要がありますので、具体的に語り、説得力のある文章を作る必要があります。具体性のない内容では抽象的な表現となり、熱意は伝わりません。
しかし、だからといって実体験などのエピソードをダラダラ語るのもよくありません。スペースも限られていますし、ダラダラと語るのは「話下手」と判断されてしまいます。
ですから、「端的」に書くことも意識してください。具体的かつ端的に書くことで人事の面留まりやすくなり、最後まで読んでもらえます。
また、相手に話が伝わりやすいように書くことも大切です。話の内容よりも伝え方の方が大事という人もいるほど、伝え方はとても重要なものとなります。
ここでオススメな文法が「PREP法」です。PREP法はビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作るのに効果的です。
- P=Point(結論):何が強みなのか
- R=Reason(理由):それを強みだといえる理由
- E=Example(事例・具体例):結論を裏付けるエピソード・具体的なエピソード
- P=Point(結論):その強みを入社後、どう活かしていくのか
「一番伝えたいことは何か」を考えながら、上記に当てはめて記載をしていけば、説得力のある文章を完成させることができます。
企業が求める人物像に合わせる
エントリーシートを書く際は、企業が求める人物像に合わせることがポイントです。なぜならエントリーシートは、自分をアピールするだけのものではなく、企業側との相性を図るものだからです。
つまり、一般的にすごいと言われる強みを持っていたとしても、その企業にとって必要のない強みなら何の意味もないということです。
しかし多くの学生は「エントリーシートは自分の強みをアピールするもの」と勘違いしており、何の意味もないまま、ただ強みを押し付けているのです。しかし当然これでは内定はもらえません。
たしかにエントリーシートは「自分をアピールするもの」で間違いありません。しかし、自分の強みをただただ押し付けてるのは間違ったアピール方法です。「自分の強みはその企業でこう役立つよ!」「自分が企業にとって必要な存在だよ!」とアピールしてこそ初めて、企業が学生を判断するのです。
ですからエントリーシートを書く際は、企業側に好まれる学生に近づくことがとても重要なのです。そのためにも企業研究から「企業が求める人物像」を把握し、それに近づけてエピソードを書いていきましょう。
営業職と介護職とで求められる人材が違うように、業界や企業によって求められるスキルや能力などが異なるからこそ、必要とされる対策です。
キャリチャンでは、「介護職」「事務職」「営業職」に特化したエントリーシート(志望動機)の書き方について紹介しているコラムがありますので、ぜひ参考にしてみてください。
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個性を出し、他と差をつける
企業には何百通ものエントリーシートが届き、それを1つ1つすべてチェックしていくことは物理的に難しいとされています。そのため、ざっくり読んだときに「最後まで読みたい」と思われたもののみを抜粋し、読み進めたのちに選考を行っている企業が大半です。
そのため、他の学生と差をつけないと、最後までエントリーシートを読まれることはないということです。
前述の「企業が求める人物像に合わせた内容」は、みんなが当たり前に対策していることですので、自分もそれだけでは「数あるエントリーシートの中の1つ」となってしまい、最後まで読まれずに選考が終了します。
そうならないためにも意識したいのが、「個性を出す」ことです。キャッチコピーなどを用いり、人事の記憶に残るようなエントリーシートを書いていきましょう。
これは「自分の強みの押し付け」ではなく、「一個人として覚えてもらう」ことが目的ですので、ただただ強みを書くだけでは効果はありません。「あなた」という人間性が伝わる要素を自己分析から見つけ、記載していきましょう。
内容に一貫性を持たせる
エントリーシート全体の内容に一貫性を持たせることも重要です。簡単にいえば、自己PRと志望動機とでアピールしている強みが異なるのはよくない、ということです。
エントリーシートの様々な質問に対して、矛盾した内容を記載している学生は実はかなり多く、これは評価が下がる対象となりますので、注意が必要です。
矛盾した内容は、結局何をアピールしたいのかが伝わりにくいですし、信頼性も欠けてしまいます。信頼性がないと仕事を任せられませんし、そんな人を好んで採用する企業もありません。
面接時などもエントリーシートの内容を参考に質問されることが多いですので、内容には一貫性を持たせ、自分が何を書いたのかをしっかりと把握しておきましょう。
エントリーシートをどのように作成すればよいか、しっかりとイメージできたでしょうか?もし自分の取り柄がない・強みがないと感じ、何を書けばよいのかわからない場合、就活のプロからアドバイスを受けるのも1つの解決策です。
キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、具体的なエントリーシートの書き方を相談できます。完全無料のサービスなので、ぜひ活用してください。
口調も統一する
「ですます」「だ・である」といった口調も統一します。基本的にどちらを使用してもOKとされていますが、どちらを使うにしろ“統一する”ことがマナーとなりますので、覚えておきましょう。
ちなみに、「ですます調」の方が丁寧な印象を与えるとされていることから、多くの学生が「ですます調」を使用しています。ですます調の方が文章も作りやすいので、キャリチャンとしてもオススメです。ですから、迷った場合には「ですます調」を使うようにしましょう。
対策2:エントリーシート「三大質問」を攻略しよう
エントリーシートでは、学生の人柄などを見極めるためにとくにチェックされている項目があります。それは「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」の3つです。これらはどの企業のエントリーシートにもたいていある質問ですので、万全な対策が必要となります。
ここではそんな「三大質問」の対策法について紹介してきます。書き方のポイントから意識すべきことなどを解説していくので、チェックしていきましょう。
自己PR
企業は自己PRから、学生の今までの経験や今後の可能性をチェックし、人柄や「一緒に働きたいかどうか」を確認します。そのため、「一緒に働きたい」を思わせるような自己PRを書く必要があります。
そのためにも「自分の能力がどう活かせるか」を意識します。自分自身の経験から得た能力を伝え、その力が企業(仕事)でどう活かすことができるのかを、具体例と共に述べていくことが、自己PRを述べる上での絶対条件、つまり伝えるべき内容です。
具体的に「【主張】私は〇〇な人間です(私の強みは○○です)」→「【根拠・具体例】なぜそれを強みと言えるのか、その理由は~」→「【成果(結論)】この経験(強み)を貴社で〇〇のように活かしていきたいです」という形になります。
いかにインパクトを残せるかがポイントとなりますので、ピンポイントに「企業にとって魅力となる強み」を語れるよう、十分な企業研究から企業が求める人物像を把握しておきましょう。
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
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志望動機
企業は志望動機から、学生の志望度をチェックし、企業理解の深さや入社後に活躍できるかどうかを確認しています。そのため、「その企業でなくてはならない」という思いを伝えられるような志望動機を書く必要があります。
そのためにも、「その企業でなくてはならない理由」を明確にし、ハッキリと伝えていきます。これは企業研究などから惹かれた部分を語るのはもちろんですが、「自分の中の軸に当てはまる」ということも述べていきます。
ですからまずは、「自分の中での軸」を明確しましょう。そして、「軸にブレが生じないよう企業を選んでいる」ということを証明するためにも、企業研究から企業について十分に理解を深めていきます。そうすることで、ブレのない志望動機を書くことができます。
同業他社などと比較した結果などを合わせて述べれば、より「その企業でなくてはならない」という熱意が伝わりやすくなるのでオススメです。
【就活対策資料】
志望動機作成マニュアル
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学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
企業はガクチカから、学生の人柄や思考性をチェックし、自社とマッチするかを確認しています。そのためガクチカでは、何を頑張ったのかというエピソードよりも、なぜ頑張ったのかという“理由”を見ていることになります。
ですから学生も「なぜ頑張ったのか」の部分から自分をアピールできるよう、対策をしていきましょう。理由部分が大切ですので、すごいことを書くこと必要は全くありません。
「なぜそれを頑張ろうと思ったのか」「どのような壁があったのか」「どのように乗り越え、何を得たのか」この3点を意識すれば、アルバイトやサークル、遊びなどでも問題ないのです。
また、「企業が求める人物像」とズレがないように書くことも大切です。ここがズレていては、いくら強みをアピールしても、企業にとって何の意味のないものとなります。
対策3:エントリーシートを書く際の注意点
エントリーシートは選考の第一歩となりますので、ここを通過できなければ内定をゲットすることはできません。そうならないためにも、人事に嫌われるようなエントリーシートを書かないように対策していきましょう。
ここでは、そんな「NGなエントリーシート」についてご紹介していきます。NGエントリーシートに当てはまると最後まで読んでもらえないので、しっかりと注意点を把握しましょう。
ありきたりな内容はNG
マニュアル通りでありきたりな内容のものは、最後まで読まれることはありません。これまでの、読まれるための絶対条件としても述べたように、数あるエントリーシートの中から読まれるためには、個性をアピールし、周りと差をつけなくてはならないのです。
それなのに、ネットにあるような例文を丸々使ったり、「頑張ります」などといった抽象的な内容など、みんなと同じようなエントリーシートを書いているようでは最後まで読まれることはありません。
ですから、十分な業界・企業研究から志望企業についての理解を深め、どんな人材が好まれるのかを把握したうえで自分を理想像へと近づけ、自己分析から自分のアピールすべき強みを見つけ出してアピールしていきましょう。
エントリーシートの内容で企業に「会いたい」と思ってもらえなければ、なかなか面接には進めません。もしあなたが取り柄がない・強みがないと感じていても、書き方次第では自己PRや強みになるものを持っているはずです。
エントリーシートの書き方や例文を見てもピンと来ない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」で、プロのキャリアアドバイザーからアドバイスを受けることをオススメします。就活生なら無料で参加できるので、ぜひ活用してください。
誤字脱字・間違った敬語なども当然NG
言うまでもありませんが、誤字脱字や間違った敬語なども当然NGです。誤字脱字がある状態でエントリーシートを提出すると、「だらしない」「社会人にある自覚がない」という印象を与えてしまいます。
また、間違った敬語や言葉遣いなども“社会人としての自覚がない”と判断され、悪印象です。たとえば「×御社→〇貴社」「×了解しました→〇かしこまりました」「×見ました→〇拝見いたしました」などといった間違いをしている人が多いので注意しましょう。
他にも「まじ」「めっちゃ」などといった若者言葉や、「×見れる→〇見られる」といったら抜き言葉もNGです。
間違った敬語や言葉遣いなどは自分では気づきにくい部分もありますので、必ず他者に「添削」をお願いするようにしてください。
修正ペン・修正テープの使用もNG
誤字脱字などのミスをしてしまったとしても修正ペン、修正テープの使用はNGです。たとえ公的文書じゃないとしても企業に提出する正式な書類には間違いありませんので、そのような書類に対して修正を行うのはルール違反となります。
ミスをした場合には原則、書き直すとなります。どうしても書き直しが難しい場合には二十戦に訂正印を押しますが、このような修正をされたエントリーシートも悪印象なのであまりよくありません。
どんなに面倒でも、本気度を伝えるためにはミスをしたら初めから書き直しをしましょう。また、はじめからミスをしないためにも、別紙に書いたり、下書きをしたりなどの対策もしておきましょう。
エントリーシート対策は内定獲得への第一歩
エントリーシートは内定に近づくための第一歩として十分な対策が必要なものとなります。就活といえばつい、面接ばかりに注力してしまいがちですが、エントリーシートの選考が通らなければ面接を受けることはできませんので、今の時期からエントリーシートの対策は万全に行っておきましょう。
また、エントリーシートではより良いものを書き上げるためにも、他者による「添削」が非常に重要になります。添削をしてもらえれば自分では気づけなかったミスなどを指摘してもらえますし、自分では気づけなかった「自分の良さ」をさらに引き出してもらえます。
エントリーシートは、読んでみて「自分がどう思うか」ではなく、「相手がどう思うか」を意識することが、選考突破のための秘訣となりますので、親や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどに添削をお願いしましょう。
キャリチャンでも、エントリーシートの添削や、あなたに合った企業探しをお手伝いをする就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。