不動産業界に向いてる人とは?仕事内容・年収や実際の声まで紹介
2023年5月5日
不動産業界を中心に就活しているようですね。悩んでいるようですが、何か悩んでいますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
不動産業界はやりがいがあって、給与も高いと聞いたんですが……。本当に自分に合っている仕事か、不安になってきました。どんな人が不動産業界に向いてるんでしょうか?
不動産業界は離職率が高いので、本格的に目指す前に向いてる人の特徴を調べるのはとてもいいですね。でも、不動産業界にもさまざまな業種があり、それぞれ特徴が異なります。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
そうなんですね、どんな職種が自分に向いているんだろう?それぞれの仕事について詳しく教えてください。
このコラムでは不動産業界への就職に不安を感じる就活生に向けて、どんな人がこの業界に向いてるか紹介しますね。他にも、やりがいや年収など実際の口コミも紹介するのでぜひ参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
目次
不動産業界に向いてる人を知る前に明確化するもの
不動産業界とは、土地や建物に関係する業界のこと。住んでいる土地や家は身近でも、売買には多額のお金が掛かるため、いまいち不動産業にピンと来ない人も多いです。
自分が不動産業界に向いているかどうかを知るために、以下の項目をしっかり確認しましょう。
- 不動産業界の「どの業種」に興味があるか
- 自己分析で不動産業界とのミスマッチがないか
- 不動産業界の仕事内容
- 不動産業界でよく名のあがるホワイト企業
入社してから「向いていなかった」というミスマッチを防ぐためにも、業界研究と自己分析はとても重要です。
1.不動産業界の「どの業種」に興味があるか
不動産業界には、仲介・開発・コンサルティングなどさまざまな業種があります。それぞれの業種の仕事内容をしっかり確認し、自分がどのような業務に興味を持っているのかを明確にしましょう。
不動産業界の業種は主に7つに分けられます。わかりやすく表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
不動産業界の主な業種 | 主な企業 |
---|---|
仲介 |
財閥系不動産会社 大手ビル賃貸業 信託銀行の不動産仲介部門 大手法人向け仲介会社 オフィスビル仲介 住宅賃貸仲介 |
住宅・土地販売 |
不動産鑑定士 戸建販売会社 地場不動産 投資用不動産販売 |
企画・開発 (デベロッパー) |
財閥系不動産会社 外資系不動産サービス 電鉄系・独立系デベロッパー 土地有効活用 |
投資 |
不動産ファンド 外資系不動産サービス 不動産鑑定士 プロパティ&ビルマネジメント 投資用不動産販売 |
管理 |
大手ビル賃貸業 財閥系不動産会社 オフィスビル仲介 プロパティ&ビルマネジメント 住宅賃貸仲介 地場不動産 |
不動産業界では、企業が複数の事業を展開していることが多く、1つの会社で業種が多岐にわたることもあります。興味がある分野を見つけるために、各業種別の仕事内容を確認していきましょう。
2.自己分析で不動産業界とのミスマッチがないか
就活では自己分析が大切です。自分のスキルや適性・将来の希望を明確にし、希望業界の業務内容と突合せることにより、仕事に向いているかどうかを判断します。
特に、不動産業界はコミュニケーション能力・セールススキル・プレッシャーに耐える強いメンタルが必要不可欠です。まずはしっかりと自分自身を分析するところから始めましょう。
自己分析とは、単に自身の性格や好き嫌いを考えることではありません。学生時代に積み上げてきた経験や得意・不得意分野を確認し、客観的に自分自身について認知していきます。
そのための自己分析方法として以下の方法が有名です。
- マインドマップ
- ジョハリの窓
- モチベーショングラフ
- SWOT分析
また、キャリチャンでは「自己分析ワークシート」を無料でダウンロードできます。エントリーシートや面接の自己PRにも活用できますので、ぜひご利用ください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
3.不動産業界の仕事内容
不動産業界の業種は多岐にわたり、仕事内容もさまざまです。業種別の主な業務を確認していきましょう。
- 仲介:売買や賃貸の不動産契約時に売り手と買い手との仲介を行い、契約を成功させる
- 住宅・土地販売:住宅の設計から販売後のケアまでを総合的に行う
- 企画・開発(デベロッパー):商業施設やマンション、都市計画など、土地の確保や利用方法を計画し、実行に移す
- 投資:不動産を利用し賃貸や競売で利益を出す
- 管理:マンションや商業施設などのメンテナンスや賃料の回収、トラブルの対応をする
- コンサルティング:顧客が持つ不動産の利益獲得について、サポートやアドバイスをする
- 新規事業:建物や土地を利用した新規事業を立ち上げる
このように、同じ不動産業界でも職種や業種によって業務内容が異なります。どの業務が自分に合っているのか判断するためにも、不動産業界内の仕事内容をしっかりチェックしておきましょう。
4.不動産業界でよく名のあがるホワイト企業
どの業界にもホワイト企業が存在します。対極であるブラック企業に入社してしまうと、たとえ業種や仕事内容が自分に向いていたとしても、職場環境や労働条件が合わず辞職せざるを得なくなるかもしれません。
そのため、複数の企業を比較し、労働条件の基準となるホワイト企業を見つけることが大切です。
不動産業界は業種や企業規模が幅広いため、一概に「ホワイト企業はコレ!」と断言することはできません。しかし、大手企業では初任給の見直しや働き方改革の推進を積極的に行っています。また、三大財閥である三井・三菱・住友グループの不動産企業は、年収もよく好待遇です。
業種別に見ると、デベロッパーと呼ばれる「企画・開発」に人気が集まっています。複数の不動産・建築企業をまとめ都市計画などの開発を進めるため、不動産業界の花形ともいえるでしょう。そのため、デベロッパーを目標に業界入りする人も多いです。
複数の企業を比較し、自分に合った労働条件や待遇を提示する企業を選ぶことが大切です。不動産業界のどの業種や企業が向いているか知るためにも、基準となるホワイト企業を見つけましょう。
希望する業界に自分が向いているのかどうしても不安になる場合、就活のプロである就活エージェントに相談するのもオススメです。キャリチャンでは就活の悩みなら何でも相談できる「就活相談サポート」を無料で開催しています。ぜひ活用し、前向きに就活を進めてくださいね。
不動産業界に向いてる人の特徴5選
それでは、実際に不動産業界に向いている人の特徴を5つ紹介します。
- コミュニケーション能力が高い
- プレッシャーに強くポジティブ
- 顧客に合わせて柔軟な対応ができる
- スケジュール管理能力がある
- 学習意欲が高い
不動産業界に向いている人には、これらの特徴が共通しています。
1.コミュニケーション能力が高い
不動産業界は人とのやりとりが多く、顧客との信頼関係を築くために優れたコミュニケーション能力が必要です。特に賃貸契約を結ぶ不動産店舗では、貸手と借手双方の意見を聞き入れ、両者が契約内容に納得できるようサポートする重要な役割を担います。
また企画・開発をするデベロッパーの仕事では、土地の確保や企画立案・進行のために多くの関係者と綿密な打ち合わせが必須です。予算内・期間内に工事を進められるように、各関係者との円滑なコミュニケーションを取る必要があります。そのため対人スキルが高い人物は、不動産業界に向いているといえるでしょう。
2.プレッシャーに強くポジティブ
不動産業界は競争が激しく、仕事のプレッシャーが大きいです。土地や建物などの不動産は大金が動くことも多く、1つのミスで大きな損失を生むこともあります。
また企画や土地開発では、連絡ミスが原因で工期日程がずれる可能性もあり、入念なチェックやスケジュール管理に気を配らなければなりません。そのため、ストレスやプレッシャーに負けない強い精神力と、失敗を引きずらず次に活かせるポジティブさが必要です。
3.顧客に合わせて柔軟な対応ができる
不動産業界では、顧客のニーズに合わせて柔軟な対応が必要です。状況や要望をよく理解し、顧客に合わせ最適な提案をする人が不動産業界に向いています。
例えば、不動産運用を相談されるコンサルティングは、顧客が思い描く理想と現実の2つの側面からアドバイスを行うことが重要です。また、不動産管理は顧客によりトラブルの内容が異なるため、柔軟に対応しなければなりません。
不動産業界の業種はさまざまですが、顧客や状況に応じて臨機応変な対処ができる人物が業界に向いています。
4.スケジュール管理能力
不動産業界は複雑なプロセスが多いため、打ち合わせの調整やスケジュール管理の能力が求められます。
特に賃貸を紹介する企業の場合、物件の下見だけでも、契約する両者と自分自身の3者のスケジュール調整が必要です。また、デベロッパーや住宅販売であれば、建築に関わる各関連業者の施工スケジュールを管理しなければなりません。
不動産業界のどの業種でも、1つの連絡ミスが大きな失敗につながることが多く、簡単に信頼を失ってしまいます。そのため、組織的に行動し、プロジェクトや計画をしっかり管理できる人が向いているでしょう。
5.学習意欲がある
不動産を取り扱う場合、登記・不動産ローン・不動産保険・法令や条約などが密接に関わってきます。そのため、社会の変化や不動産業界を取り巻く環境に注意を払い、急な変更にも対応できる学習意欲が重要です。
また、不動産業界には多くの資格や検定があります。仕事に関するスキルが増えれば給与や任される仕事が増える可能性が高いです。学ぶことが好きで自己啓発に関心を持つ人は不動産業界に向いているといえるでしょう。
企業へ自分の魅力をアピールする一番最初の関門はESの作成です。キャリチャンでは、実際に不動産業界の内定を獲得した先輩就活生のES集を確認できます。よい部分を取り入れ、魅力あふれるESの参考にしてください。
【就活対策資料】
エントリーシート集 〜不動産業界〜
不動産業界で「採用したい」と感じてもらえる人の特徴
就活生のセルフチェックによる「不動産業界に向いているかどうか」という自己分析と、企業が実際に「この人を採用したい」と感じる人物像の特徴は似ています。企業側から見た採用したい人の特徴は、主に以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高い
- 責任感をしっかりと持っている
- トラブルや問題解決能力がある
企業が求める人物像を知ることで、採用する側の視点から、不動産業界に向いているかチェックすることができます。詳しく紹介しますので、しっかり確認するようにしましょう。
1.コミュニケーション能力が高い
不動産業界では、顧客や関係者とのコミュニケーションが非常に重要です。大きな金額が動くこともあり「顧客に伝えていなかった」「伝わっていると思っていた」は信頼を大きく損ない、売買契約も白紙に戻る恐れがあります。企業としても賠償や赤字などは避けたいものです。
そのため企業が採用したい人物は、難しい内容でもわかりやすく説明し、相手の状況を見て的確なアドバイスができるコミュニケーション能力を持っている人物といえます。
2.責任感をしっかりと持っている
土地や建物を取り扱う特性上、不動産業界では1度の取引で大きな金額が動きます。「一生に一度の買物」と考える顧客も多く、いい加減な気持ちで取り掛かると信頼を損なう可能性も高いです。
また、ほかの企業と連携して仕事を進める場合は、1つのミスが全体の遅れにつながることもあります。そのため不動産業界が求める人物像は、与えられた自分の業務に対してしっかりと責任感を持ち、誠実に仕事に取り組む人です。
3.トラブルや問題の解決力がある
どのような業界でもトラブルはつきものです。しかし、不動産業界では小さなトラブルが大きな金銭問題につながる可能性もあり、企業が賠償をしなければならないケースも多々見受けられます。
そのため不動産業界では、状況に応じて冷静な判断力と解決能力で問題に対処できる人材を求める場合が多いです。また、トラブルが起こる前に未然に防いだり、大きな問題に発展する前に対処したりと、先を見据えて行動できる人物も企業には魅力的に映ります。
不動産業界に向いてる人でも「きつい」と感じる瞬間がある?
個人の性格やスキルから「不動産業界に向いているかも!」と考える人は多いです。しかし、どの業界にもいえることですが、実際に働き始めると労働環境や仕事内容からきつさを感じる場合もあります。
ここでは、不動産業界での「きつい」と感じるポイントを、口コミを交えて紹介します。しかし、きついだけではない「やりがい」も一緒に挙げていますので、ぜひ客観的に判断してくださいね。
体育会系のノリに合わないと浮いちゃう?
不動産業界は顧客とだけではなく、社内でも情報共有のためコミュニケーションが重要です。実力主義の業界であるので、「気合や根性で問題を乗り越える」という傾向もあります。そのため、ノリのよさや相手を立てるヨイショが「体育会系」と捉えられることも多いです。その雰囲気が苦手な人は浮いてしまって、人間関係に苦労するという声もあります。
ただし、体育会系のノリをプラスにとらえられるか、マイナスにとらえられるかは自分次第です。また、不動産業界すべてが体育会系のノリの企業ばかりではないので、そういう雰囲気が苦手な人は、リサーチしてみましょう。
“町場の不動産屋は体育会系が多いとは思いますが
引用元:Yahoo知恵袋
大卒の宅建持ちで大手の不動産会社に入った場合
そんなことはないかと思います。”
責任が大きい?
土地や家の購入には大きな金額が動くため「一生に一度の買い物」と考える顧客も多く、売買を仲介する不動産企業には大きな責任が伴います。特に顧客と対話し密接にコミュニケーションを取る営業は、精神的な重圧に耐えられず辞めてしまうことも少なくありません。
しかしその分、顧客の笑顔や成果にやりがいを感じるという意見も多く聞こえます。
“当時新卒時から不動産の仕事を2社で通算8年半経験しました。
引用元:Yahoo知恵袋
売買担当は5年半。
私の場合、「おカネがほしい」その気持ちだけで選んだ業界でした。働いていますと、お客様に喜ばれるという経験を何度もしますので、やりがいもある仕事だと思います。”
勤務時間が長過ぎる?
不動産業界は顧客とのやり取りが多く、少しでもチャンスを逃さないよう顧客のスケジュールに合わせて仕事の調整をすることが多いです。そのため顧客との打ち合わせのあとに事務仕事に追われる場合もあり、勤務時間が長くなる傾向もあります。
しかし企業の体制や業種によっては「残業がない」という口コミもあり、一概に不動産業界は長時間勤務だと断言はできません。
“私は、7社中4社は不動産部門の責任者としてですが、一般の従業員は残業させないように帰らせるのが今の時代かと思います。
ただ、小さい不動産会社だからといって侮ってはいけません。
引用元:Yahoo知恵袋
不動産業は人数が少なくても、それなりに仕事が多い会社は山ほどあります。
むしろ、売買仲介をメインでやっている会社よりも賃貸仲介メインでやっている会社の方が忙しいと思います。”
実力主義の業界のため数字が取れないと肩身が狭い?
不動産業界は、成果が給与に反映されやすい実力主義の傾向が強いです。そのため学歴や職歴関係なく、自分自身の能力によるキャリアアップを目指せます。
しかしその一方、成果に結びつかない場合は職場で肩身が狭くなることも。実力主義のため、社外だけではなく同僚もライバルとなることが多く、社内で成績を比較される状況もあるかもしれません。
“不動産業界もますます2極化するでしょうね。
引用元:Yahoo知恵袋
やはり営業力のあるところが勝組といえるでしょう。
今後もますます競争は激しくなるでしょうが、やりがいはあると思います。
社内での競争、同業者との競争、今後参入してくるであろう異業者との競争に戦いを挑むのであれば、ぜひこの業界に。”
キャリチャンでは就活生の疑問や不安をしっかりサポートする「就活相談サポート」を無料で開催中。1人で悩み前に進めなくなる前に、上手に活用して就活をスムーズに乗り切ってくださいね。
きつくても不動産業界に就職するメリットとデメリット
「きつい」「しんどい」と囁かれる不動産業界の仕事ですが、長く勤める人も多いです。働く利点が大きければ、業界に向いている・向いていないにかかわらず不動産業界でがんばることができるかもしれません。そこで、この章では不動産業界で働くメリットとデメリットを紹介します。
不動産業界に向いてる人がメリットに感じること
不動産業界ではほかの職種と異なるメリットが5つあります。このポイントに魅力を感じれば、不動産業界に向いている可能性が高いです。まずはどのようなメリットがあるのか確認し、自分自身の将来の展望と照らし合わせましょう。
■給与が高い
不動産業界は、年収が高い業界の1つとして知られています。営業の場合は基本給だけでなく成果に応じた歩合制報酬(インセンティブ)が加算され、実績しだいで高収入を得ることが可能です。
そのため、特に不動産営業では20代で1,000万円以上の年収を稼ぐことも夢ではありません。インセンティブは企業により設定が異なりますので、セールスに自信がある場合は完全歩合制(フルコミッション)の企業も視野に入れてみましょう。
■人と接する機会が多い
仲介やコンサルなど不動産業界は人との接点が多いです。コミュニケーションスキルが必要ですが、顧客だけではなく同業他社や異種業の企業とも交流が多く、刺激を受け向上心を高く持ち続けられます。
また、不動産業界は人々の暮らしに密着しているため、顧客にとって重要なライフイベント(結婚・出産・引っ越し・転職など)に立ち会う機会もあり、やりがいを感じることも多いです。
■キャリアアップがしやすい
不動産業界は実力主義のため、年齢や学歴に関係なく、成果をあげれば昇進やキャリアアップが可能です。不動産業界以外の仕事では「年功序列」も多いですが、不動産営業や仲介は店舗数も多く、若くしてメンバーを束ねるリーダーや店長になることも夢ではありません。
同年代が平社員で下積み期間中に、マネジメントやリーダーシップの経験を積めるのは大きなメリットです。また、資格取得や専門知識の習得によりスキルアップができるため、自己成長が期待できます。
■自分で仕事を進められる
不動産業界には完全歩合制の給与形態があり、営業成績や取り扱う物件数に応じて成果が収入に明確に表れます。そのため、しっかりと成果を上げていれば、自分自身で休みや出勤のスケジュールを立てることが可能です。
また、一部歩合制でも「どれだけ努力するか」は自分自身で決められます。そのため、自己管理ができれば、プライベートや家族・趣味に時間を割くことも自身の裁量しだいです。自分のペースで仕事を進められ、休みを取りやすい点は大きなメリットといえます。
■業界の変化に対応できる力が身につく
不動産業界は、社会情勢に合わせ常に変化していく業界です。 例えば、企画・開発を行うデベロッパーは大規模なマンションや複合施設などを手掛けるため、トレンドやその土地ならではの収益性を検討します。仕事として事業に携わるうちに柔軟な発想や行動力を学ぶことができ、さまざまな変化に対応できる臨機応変さを身につけることが可能です。
また、デベロッパー以外にも、仲介・不動産投資・住宅販売など、人が暮らす場所に密接に関係する不動産業界だからこそ、流行や変化に機敏に対応できる力が伸びていきます。
不動産業界に向いてる人がデメリットに感じること
不動産業界で働くメリットは多いですが、結婚や出産などのライフイベントによりデメリットに転じることもあります。仕事だけではなく自身の将来をトータルで見据え、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
■不規則な勤務時間
勤務時間が不規則であることは、不動産業界でのデメリットとして挙げられます。特に営業・仲介・物件管理の業種は顧客の都合に自分のスケジュールを合わせる融通も多いため、勤務時間が不規則になりがちです。
また、顧客が空いている時間が土日祝日しかないケースもあり、一般的な休日に休みが取れないこともあります。学生時代の規則的なライフスタイルと異なるため、家族との時間が取れなかったり、しっかり身体を休められず苦労したりするかもしれません。
■売上目標が厳しい
不動産業界は、営業成績に応じて報酬が支払われる実力主義です。成果が出れば収入アップや昇進も多いですが、成果が出せなければ収入も上がりません。 そのため、売上目標が厳しくノルマが達成できない可能性があることはデメリットにもなります。
成果を出す過程で生じるライバルとの競争や成約までのプレッシャーが、大きな負担に感じる人も多いです。また、マンションなど高額物件を扱う場合は、成約までに時間が掛かるため、売上を立てるために強靭な精神力を保ち続ける必要があります。
■景気に左右されやすい
不動産は大きな金額が動くため、景気に左右されやすいです。不景気の場合は出費を抑えるため取り引き自体が少なくなり、十分な資金がない企業は立ちいかなくなる可能性も出てきます。景気や市場変化に影響を受けやすいのは、不動産業界で働く1つの不安点になるかもしれません。
しかしその一方、好景気では取引が増え成果も出やすく、給与も上がる可能性が高いです。また景気だけではなく、行政が打ち出す住宅購入サポート制度やローン減税は大きな追い風になります。 不景気・住宅需要の減少・地価の下落などの影響を受けやすい不動産業界ですが、自己研鑽を怠らず、常に市場変化に対応できるように努めることが重要です。
不動産業界への就職方法とは
「きつい」と言われる半面、やりがいもある不動産業界ですが、内定を得るためにはどのように就活を進めればよいのでしょうか?ここでは企業情報を集める方法から内定・入社までの流れを紹介します。1つひとつ確認をしていきましょう。
求人情報の収集
自己分析からどのような業種や職種が自分に合っているか考え、気になる業種や職種から情報を集めていきましょう。不動産業界の求人情報はさまざまな媒体から集めることができます。
- 各企業のウェブサイト
- 転職サイト
- 人材紹介会社
- 大学の就職センター
- ハローワーク
- 不動産団体のウェブサイトやSNS
気になる求人はしっかりと情報をまとめ、いつでも見返せるようにしておくと便利です。
情報がある程度集まったら、企業研究を進めていきましょう。労働条件などの一面だけをチェックするのではなく、多角的にじっくりとリサーチすることが重要です。
応募資格の確認
不動産業界にはさまざまな業種があり、応募資格もそれぞれ異なります。求人情報を確認し、自分が応募資格を満たしているかしっかりチェックしましょう。
調べた段階で資格を満たしていない場合は、どうすれば応募できるのかも合わせて確認する必要があります。また、希望する企業に応募ができなくても、近い条件の求人を見つけることができるかもしれません。
まずは応募資格を含めた求人条件をしっかりチェックし、必要があれば求人情報の収集から再度スタートしましょう。
履歴書やESの作成
希望する不動産業界の企業を決め、求人に応募します。履歴書とエントリーシート(ES)の作成を始めましょう。業界に特化した書式を用いることもあるため、事前に応募要項を確認するのがオススメです。
自身の情報だけではなく、学歴や自己分析による志望動機など、誤字脱字にはしっかり注意し納得がいくまで添削をしましょう。
企業によっては履歴書やESに記入する自己アピールや志望動機の文字数を制限している場合もあります。この場合、指定文字数に囚われ、肝心の内容がおろそかになってしまう就活生も多いです。特にまとめるのが難しい200文字制限についてはこちらのコラムで書き方を紹介していますので、ぜひご覧ください。
関連コラム
【字数制限対応】好印象な志望動機を200字で|書き方と例文を紹介
面接対策の準備
書類選考を通過すれば、面接選考が待っています。特に不動産業界ではコミュニケーション能力が重要視されるため、面接対策をしっかり準備することが大切です。
面接では、業界や業種に関する知識・経験・資格・能力・ビジネスマナーなどが問われます。さらにそのうえで自分のアピールポイントを面接官に印象づけなければなりません。 十分な準備を行い、シミュレーションや模擬面接など対人練習を繰り返し自信を付けましょう。
内定の受諾と入社
すべての選考を通過すれば、企業から内定が出ます。応募先企業との契約条件や入社時期・福利厚生などをしっかり確認しましょう。求人情報と異なる条件が提示される場合もあるため、調べた内容と見比べ納得することで、入社後の「求人情報と違う」というミスマッチを小さくできます。
企業からの契約に関しては、内定を知らせる通知と共に書面で送られることが多いです。企業により「内定通知書」「採用通知書」「雇用契約書」などと呼び方が異なりますが、いずれも労働契約期間や賃金などの労働条件が書かれています。
労働条件通知書(雇用契約書)に記載された、書面で明示すべき法律で定められた項目は下記リストをチェックしてください。通知書を受け取ったら、疑問点がないか必ず確認しましょう。
■書面で必ず明示すべき労働条件
- 労働契約の期間(入社時期や試用期間の有無)
- 勤務場所・部署について
- 業務内容について
- 勤務時間(始業・就業)、残業の有無、休憩時間
- 休日・休暇について
- 賃金に関する事項(賃金の内訳、締め日や支払日など
ほかの応募先企業と比較し、入社したい企業の内定を受諾すれば就活はほぼ終わりです。入社日に向けて必要な手続きを行い、入社準備を整えます。
内定を受けようか悩んでいたり、雇用条件に不安を感じたりする場合は、就活のプロである就活エージェントに相談するのもオススメです。キャリチャンでは就活の悩みを気軽に相談できる「就活相談サポート」を開催しています。就活をモヤモヤしたまま終わらせないよう、ぜひ活用してください。
おわりに
不動産業界の仕事はきついと言われていますが、収入はほかの業界よりも高く、やりがいも大きいです。働き方改革や雇用制度の刷新も進んでおり、既存のイメージとは異なる労働条件を出す企業も増えています。
「不動産業界に向いているかも」と感じた場合は、ぜひ条件や待遇から求人を探してみてくださいね。また、自分に向いてる仕事かどうかわからず悩んでしまった人は、下記のコラムも参照してみてください。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。