【字数制限対応】好印象な志望動機を200字で|書き方と例文を紹介

 2022年11月18日

志望動機はESでも履歴書でも必須の項目です。志望動機の書き方について、何か困っていることはありますか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

企業によって文字数の制限が異なるのが難しいです。とくに200字指定のESとか、記入欄が小さい履歴書とか、志望動機が書ききれません。
200字の志望動機って、何をどう書けばいいんでしょうか。そもそもESの字数制限って、どれくらい誤差が許されるんでしょう?

確かに200字の志望動機って書きにくいですよね。
このコラムでは、就活生を悩ます字数制限の誤差範囲や、好印象を与える志望動機の書き方、字数制限200字に合わせるコツなどについて解説します。例文も併せて掲載しておきますので、自分なりの志望動機を考える際の参考にしてください。

キャリアプランナー 平崎

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就活生を悩ます志望動機の字数制限「200字」

就活生を悩ます志望動機の字数制限「200字」

どの企業のESや履歴書でも、必ず求められるのが「志望動機」。内定を得るためにはまず、好印象を与えるような志望動機を書いて、書類選考を突破する必要があります。

そこで就活生を悩ませるのが、志望動機の字数制限です。それでなくても好印象を与える志望動機を書くのは難しいのに、字数や記入欄の大きさによる制約が加わることで、上手く書けないと悩んでいる就活生が多いのではないでしょうか。

そこでコラムの初めにまずは、就活生を悩ませる「200字」という字数制限について解説します。

200字の志望動機は書きにくい

ESでは企業ごとに100字、200字、300字、400字、600字、1000字など様々な字数制限で志望動機の記入を求められますが、中でも200字は就活生にとって書きにくい字数制限の1つです。

字数制限を考えず、志望動機に盛り込むべき内容を一通り抑えると、大抵の就活生は400字を超える長さになります。つまり志望動機を普通に書こうとすると、200字という字数制限を大幅にオーバーしてしまうわけです。

かといって、箇条書きのように概要だけ記載しようとすると100字程度になり、逆に字数が少なすぎる志望動機になってしまいます。志望動機に盛り込むべき内容を過不足なく盛り込みつつ、200字の指定に合わせるには工夫が必要だということです。

また、履歴書には字数制限が設けられていませんが、記入欄の大きさからおのずと書ける文字数が制限されます。履歴書のフォーマットにもよりますが、書類選考を行う人にとって読みやすい文字の大きさを意識すると、200字程度になることが多いです。

字数制限を受けるESで好印象を与える志望動機を書くためにも、履歴書の志望動機が「小さくて読みにくい」などと思われないようにするためにも、200字という字数制限に合わせて上手に志望動機を書けるようにしましょう。

字数制限に対する許容範囲

指定された文字数が200字にせよ500字にせよ、ESの字数制限に対する許容範囲は、だいたい10%以内が望ましいです。

志望動機の文字数が指定より少なすぎると、企業側へアピールする気がない=別に気に入られたいと思っていない=志望度が低いという風に見えます。そんな人に内定を出しても結局は辞退される可能性が高いと思われ、わざわざ面接する意味がないと判断されかねないです。

また逆に、志望動機の文字数が指定より多すぎると、言われたことを守れない型破りな人間だと思われ、悪印象になってしまう恐れがあります。つまり志望動機から好印象を与えるには、指定文字数より長すぎても短すぎてもダメです。ピッタリ合わせるのは難しいとしても、指定文字数から離れすぎてはいけません。

「200字」と指定されているなら、それに近い文字数になるよう調整しましょう。指定文字数からの誤差が10%以内であれば、企業側から言われたルールをきちんと守りながら、許されるギリギリの範囲までアピールしている=高い志望度を感じさせる志望動機となります。

ただし同じ200字指定と言っても、「200字以内」と「200字程度」では意味合いが異なります。

  • 「200字以内」→180字~200字が適切
  • 「200字程度」→190字~210字が適切

好印象を与える志望動機の書き方と許容範囲に収めるコツについては事項から説明しますが、自力では難しいと感じる人は、就活エージェントなどのプロに頼るとよいです。

就活エージェントに添削を依頼すれば、自分が書いた長すぎる(短すぎる)志望動機を適切な字数に合わせることも含め、より好印象を与える志望動機にするためのアドバイスをもらえます。キャリチャンでも、就活のことなら何でも相談できる無料イベント「就活相談会」を開催していますので、気軽に活用してください。

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200字の志望動機でも企業が見ているポイントは同じ

200字の志望動機でも企業が見ているポイントは同じ

冒頭にも述べたように、志望動機はESでも履歴書でも必ず求められます。つまりそれだけ多くの企業が、就活生の志望動機を重要視しているということです。

200字という短さでも、企業にとって志望動機の重要性は変わりません。自社にとって有用な人材を獲得するために、企業は志望動機の内容に注目しており、それはそのまま書類選考やその後の面接の成否を分ける重要なポイントになるのです。

好印象を与える志望動機にするためには、企業側が見ているポイントを押さえておく必要があります。ここからは、志望動機で企業側が見ているポイントについて説明しますので、きちんと把握しておいてください。

読みやすさ・わかりやすさ

ESにしろ履歴書にしろ、企業側へ提出する志望動機は、読みやすくて分かりやすい文章であることが大前提です。内容を読み進める上で読み手にストレスを与えるような志望動機では、好印象を与えるどころか人事担当者も嫌気がさしてしまい、そもそも最後まで読んですらもらえません。その就活生の人柄や能力に関わらず、そのまま「不採用」の仕分け箱へ直行してしまう恐れがあります。

企業がエントリーの受付を開始すると、全国の応募者から多数のESや履歴書が送られてきます。書類選考を効率的に進めるためには、一人の就活生の読みにくい・分かりにくい志望動機を理解するために、無駄な時間を割くわけにはいかないからです。

それに論理的かつ簡潔に話をまとめ、相手にとって読みやすく分かりやすい話を提供できることは、仕事の上でも重要なことです。会社員として働くと、顧客・上司・同僚などに対して自分の仕事の説明をしたり報告書を提出したりする機会が多々あります。それらを上手くまとめられず、読みにくく分かりにくいようでは困るのです。

相手にとって読みやすく分かりやすい話を提供するには、論理的思考力やコミュニケーション能力の1つである「伝える力」が必要になります。志望動機も含め、ESや履歴書に記載された内容は、論理的思考力やコミュニケーション能力があるかどうか推し測るための材料になるわけです。

前述のように200字指定の志望動機は、まとめにくい字数だと言えます。色々アピールするには文字数が足りないですし、要旨だけを記載するには文字数が多すぎるからです。200字指定の志望動機を求める企業は、就活生がES上で論理的かつ客観的に話をまとめられるかどうかを重視している可能性があるので注意しましょう。

自社を志望する本気度

志望動機から企業が知りたいのは、就活生が本気で自社を志望しているかどうか=志望度の高さです。企業側は就活生の志望動機から「自社」に対する志望度を見極め、面接に呼ぶ価値があるかどうか判断します。

就活生がやりがちな間違いは、業界・業種・職種に対する熱意しか述べられておらず、同業他社のどこにでも通用しそうな志望動機です。同業他社ならどこでもいい=自社を大して志望していない人に内定を出しても辞退される可能性が高いので、わざわざ時間を割いて面接する意味がありません。

ただし、たとえ就活生が「子供のころから貴社に入りたかった」などと記載していても、口先だけなら何とでも言えるので、それが真実とは限らないです。また、たとえ真実だとしてもそれが漠然としたイメージに基づいた単なる憧れだったら、入社後現実に直面したとき幻想が打ち砕かれ、早期退職につながる恐れがあります。

そのため企業側は表面的な言葉ではなく、就活生の志望動機を読み解き、自社を志望する気持ちに信ぴょう性があるかどうかを見ています。企業側が就活生の志望度を測る指標として見ている具体的なポイントは、以下のような点です。

    【具体的なポイント】

  • 企業理解に基づいているか
  • その企業でなければならない理由が述べられているか
  • 志望理由を裏付ける具体的な根拠があるか
  • 学生が魅力を感じている部分は長く継続可能なものか

志望動機から「貴社に入りたい」という本気度が伝わるようにするには、具体的な根拠に基づいて、その1社に限定した志望動機を書く必要があります。それは200字という短い志望動機においても同じだということを理解しておいてください。

学生のやりたいことや人柄が自社とマッチするか

企業側は就活生の志望動機から、本人のやりたいことや人柄が、自社とマッチするかどうかも見ています。就活時は本気で自社を志望していても、入社後に気が変わって退職につながるケースは少なくありません。その理由の多くは、本人のやりたいことや人柄と、企業の方針や社風などとのミスマッチです。

たとえば同じ業界や職種であっても、懇切丁寧な働き方をしたいと考えている人がスピードや実績ばかり重視する企業に就職したら、「自分には合わない」と感じて働くことが辛くなってしまいます。また、基本的に企業は自社の理念に賛同してくれる人間を集めているものなので、求めるものや価値観が一致しないと、周りの社員にも馴染みにくいです。

もちろん会社としては仕事で活躍してくれる人材が欲しいですから、自社の仕事にマッチする能力を持っているかどうかも当然見ています。しかし仮に能力的には優秀な人材だったとしても、仕事へのモチベーションが上がらず、周囲と良好な人間関係を築けないのでは、大した活躍は期待できないでしょう。

そのため入社した人間が会社に馴染み、会社の方針に沿って活躍してもらうためにも、就活生のやりたいことや考え方、持っている能力などが、自社の理念やビジョン、社風、働き方とマッチするかどうかは企業にとって重要なことです。

企業側がチェックしている具体的なポイントは志望度と同じですが、単純に仕事に対する熱意や能力があるだけでは採用担当者には響きません。たとえ200字という短さでも、志望企業の理念、ビジョン、社風、働き方などをきちんと理解し、それにマッチする志望動機を書くことが大切です。

利用者の声

志望動機は200字でも書く前の準備と書いた後のチェックが大切

志望動機は200字でも書く前の準備と書いた後のチェックが大切

先ほども述べたように、200字であろうと600字のであろうと、志望動機で企業側が見ているポイントそのものは同じです。採用担当者に響く志望動機にするためには、たとえ200字であっても600字や1000字の志望動機と同様、書く前の準備と書いた後のブラッシュアップが重要になります。

そこでここからは、200字の志望動機を書く前にやるべきことと、書いた後にやるべきことについて解説します。事前・事後のポイントを押さえて、より良い志望動機にしてください。

志望動機を書く前にやるべきこと

200字の志望動機を書く前にやるべきことは、入念な自己分析と業界・企業研究です。企業側が見ているポイントからも分かるように、志望動機ではその企業を志望する揺るぎない根拠と、自分と企業との相性の良さを示す必要があります。それには自分自身のことを深く掘り下げ、企業理解を深めておくことが大切です。

それは指定字数に関係なく、200字の志望動機でも、600字の志望動機でももちろん同じです。志望企業の仕事はもちろん、理念、ビジョン、社風、働き方、そこで求められる人物像などをきちんと理解し、自分自身の特徴や価値観とリンクする部分をアピールできて初めて、志望度の高さや相性の良さを示すことができるのです。当然、その主張に信ぴょう性を出すには、裏付ける具体的な根拠(経験・エピソードなど)も必要になります。それらを見つけるための事前対策が、自己分析と業界・企業研究です。

むしろ200字の志望動機は余計なことを書く余地がありませんから、なおさら自分と企業のことを深く理解していなければ、企業側に響くアピールはできません。企業側に「うちのことをよく分かっているな」「求める人材にピッタリだ」と思わせるピンポイントな志望動機が書けるよう、事前の自己分析と業界・企業研究をしっかり行いましょう。

志望動機を描いた後にやるべきこと

自分なりの志望動機を書いた後には、必ず提出前に自分以外の第三者による添削を受けることをオススメします。読みやすく分かりやすい志望動機にできているかどうかは、書いた本人には判断がつきません。

自分の伝えたいことが頭の中にあるため、本人が読めば当然理解できますし、チェックする視点が主観的になり、独りよがりな文章になりがちです。誤字脱字や言葉遣いの間違いといった初歩的なミスでさえ、自己チェックでは気付けないことも多々あります。ですから自分なりの志望動機を作成したら、他人から見ても読みやすく分かりやすい文章になっているかどうか、第三者の目で客観的に添削してもらいましょう。

添削をお願いするのは、就活エージェントなどのプロがベストです。家族や友人でも誤字脱字くらいはチェックできると思いますが、素人目線の判断では、志望動機に盛り込むべき内容を漏れなく記載した上で、読みやすく分かりやすい文章になっているかどうか不安が残ります。そういう目線で確実な添削をしてもらうには、就活についての専門知識を持っているプロの目線が必要なのです。

また就活エージェントであれば、読みやすいか分かりやすいかチェックするだけで終わりません。その企業についての情報を集めたうえで、より採用担当者に響く志望動機にするにはどんな工夫を凝らせばいいか、アピールポイントへのアドバイスももらえるでしょう。確実に書類選考を勝ち抜く志望動機にするためには、プロのアドバイスを受けて適切なブラッシュアップを図るのが一番です。

因みにキャリチャンでも、プロのキャリアプランナーにマンツーマンで相談できる無料イベント「就活相談会」を連日開催しています。相談内容は、就活に関することなら何でもOK。志望動機を含めたESの添削や、より良いESにするためのブラッシュアップもお手伝いできますので、ぜひ活用してください。

【基本】好印象を与える志望動機の書き方

【基本】好印象を与える志望動機の書き方

200字だろうと1000字であろうと、基本の書き方を知らないと、好印象を与える志望動機を書くことはできません。志望動機を200字に抑えるコツの話をする前に、まずは志望動機の書き方の基本と、書くべき内容について解説します。

志望動機を書く際は結論から(PREP法)

志望動機を書く際はPREP法を意識し、聞かれている質問に対する結論から述べるようにしてください。聞かれていることにダイレクトに答えていない回答は、質問者(企業側)にとってはぐらかされているように感じ、回りくどい印象を与えるものです。それは200字でも1000字でも、指定文字数に関係なく同じことが言えます。

ESや履歴書に設けられている「志望動機」の欄は、企業側から「なぜうちの会社を志望したの?」と聞かれているのと同じです。そのため志望動機の冒頭には、「私が貴社を志望した理由は……だからです。」という風に、その質問に対するダイレクトな答えを返さなければなりません。

ですから志望動機を記載する際は、まず最初にその企業を志望する理由を簡潔にまとめたものを述べ、その後で冒頭の答えを論理的に説明していくという論法を取ります。それにはプレゼンなどのビジネスシーンで多用される「PREP法」が最適なのです。

    【PREP法】

  1. Point(結論)…話の主旨となる自分の主張
  2. Reason(理由)…最初の結論に至る理由
  3. Example(事例)…具体的な事例を出して説明
  4. Point(結論)…最初の主張+α

PREP法ではまず初めに、これから語る内容の主旨として結論(何が言いたいのか)を明確に提示します。その方が読み手・聞き手が、後に続く内容を理解しやすくなるからです。

その後、最初の結論に至った理由を具体的な事例とともに説明します。最後にもう一度結論を念押ししますが、単純なくり返しではなく、より最初の主張をふくらませた+αの結論を述べて話を締めるのがコツです。

志望動機に書くべき具体的な内容と順番

志望動機に書くべき基本的な内容は、200字でも1000字でも同じです。それらをPREP法に沿って記述すると、以下のような順で述べていくことになります。

  1. なぜその企業を志望したのか
  2. 志望理由の根拠となる考え方やきっかけ
  3. それらが志望企業と結びつく具体例(その企業でなければならない理由)
  4. 入社後どのように働きたいか

前述のように志望動機の冒頭は、「私が貴社を志望した理由は○○だから」という風に、なぜその企業を志望したのかを簡潔にまとめた結論を述べます。

その後、その企業に興味を持ったきっかけや、志望の根拠となる考え方などを述べます。ここでは、その企業を志望する気持ちを裏付ける証拠として、自分自身の経験や価値観をからめて説明できると良いです。

次に、理由として示した自分の経験や価値観と、その企業がフィットするということを、具体的な事例を用いて説明します。「同業他社ならどこでもいい」と思われないように、その企業でなければならない理由(その企業が自分にとって魅力的に見えるポイント)を伝えることが大切です。

最後にその企業を志望する+αの主張として、入社後どのように働きたいかを語って話を締めます。その企業のビジョンや働き方などに沿った将来像を語り、自分とその企業との相性の良さをアピールしましょう。

【字数制限対応】志望動機を200字に合わせるコツ

【字数制限対応】志望動機を200字に合わせるコツ

最初に述べたように、志望動機に書くべき内容を含めて普通に書こうとすると、400字~600字くらいになってしまう場合が多いです。かといって要点だけに絞って書くと、100字くらいになってしまい、短すぎます。

そこでここからは、志望動機に書くべき内容をきちんと押さえながらも、指定文字数「200字」に合わせるための工夫について解説します。

最初と最後の結論はなるべく簡潔に

200字指定の志望動機を書く際は、最初と最後の結論をなるべく簡潔にまとめるのがコツです。結論に当たる部分はなるべく簡潔にした方がインパクトが強いですし、何が言いたいのか読み手に理解しやすくなります。

志望動機に含める4つの項目を200字で均等に割り振るとそれぞれ50字程度ですが、最初と最後の結論Pはもっと短く、理由Rと事例Eは少し長めの分量(60字~70字くらい)を目安に記載するとよいでしょう。

ただし志望動機に限らず、初めから細かな字数制限に縛られて文章を考えるのは、なかなか難しいものです。まずは自由に長めの文章を考え、後から目安に合わせて不要部分を削っていくという形の方が記載しやすいかもしれません。

伝えたいことは1つに絞る

200字指定の志望動機を書く際は、それぞれの項目で伝えることを1つずつに絞って記載しましょう。企業側にアピールしたいことは色々あると思いますが、200字は短いので、あれもこれも伝えようとするのは無理があります。

短い字数制限内にあれもこれも詰め込もうとすると、全体として200字の制限内に収まらないというだけでなく、それぞれの項目が具体性を書いた薄い内容になりがちです。そんな薄っぺらい志望動機では、自分がその企業を志望する気持ちを、企業側を納得させられるだけの説得力が出ません。

それよりも各項目で伝えたいことを1つずつに絞り、それぞれに具体的な内容を盛り込んだ方が、200字という長さでも濃い志望動機が書けます。具体的な内容はその企業を志望するという主張に裏付けを与え、信ぴょう性が増すと同時に、オリジナリティに溢れた志望動機になって、企業側に与える印象も強くなるのです。 

無駄な語句を省いて短い表現に言い換える

200字という短い字数制限の中で志望動機を書くには、単語の選び方や表現方法も工夫する必要があります。

  • 長い単語は同じ意味の短い単語に置き換える

    例)「コミュニケーション」→「対話」「意思疎通」など
  • 回りくどい言い回しを端的に言い換える

    例)「省くことができる」→「省ける」
  • 無くても意味が通る主語・目的語・接続詞などを省く

こうした単純な変更を加えるだけでも、文章はずいぶん短くなります。それでも200字を超えてしまう場合は、主語を替えて同じ意味になるよう文章を再構成するのも1つの手です。

例)「私には○○という夢があります。」→「私の夢は○○です。」

他の質問で回答するエピソードは短くまとめる

志望動機を200字に収めるには、ESや履歴書に記載する志望動機以外の回答を考慮に入れて、他の質問で説明するエピソードを簡潔に記載すると良いです。

ESや履歴書には、「自分の強み・弱み」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」「将来像」など、志望動機の記載内容に関連しやすい質問項目が多々あります。そこで詳しく語る内容を、あえて志望動機でも繰り返す必要はありません。

たとえば学生時代にアルバイトに力を入れており、そこでの経験から志望動機につながる価値観が生まれたのであれば、経験の詳細はガクチカの方で語れば済みます。志望動機を裏付けるきっかけの部分には「アルバイト経験から」と記載するだけで経験の詳細を省き、その分他の説明に字数を割くことができるわけです。

200字という短い文字数で記載する際は、志望動機という1つの項目にとらわれず、ESや履歴書全体として志望動機に厚みを持たせられるようにしましょう。

長すぎるようなら「~だ」「~である」調にするのも手

大幅に200字をオーバーするようなら、「です」「ます」調をやめ、文章全体を「だ」「である」調にするのも1つの手です。「です」「ます」調で記載するよりも、「だ」「である」調を使用する方が、文章は短くなります。

ただし1通のESや履歴書の中で、「です」「ます」調と「だ」「である」調が混在するのはNGです。他の質問への回答も含め、全体を通して同じ口調で統一してください。

また、部分的には体言止めを使用するという方法もあります。しかし体言止めは、あまり多用すると不自然な文章になってしまうので、局所的な使い方に留めましょう。

短すぎるときは話を具体的に肉付けする

200字の志望動機では一般的に長くなり過ぎて困る就活生が多いですが、逆に最初に浮かんだ箇条書きの骨子の段階から進展せず、文章が短すぎるという人も時々います。そういう場合は、具体的なエピソードや数字、固有名詞などを盛り込んで、話を肉付けしていくと良いです。

最初の形状には骨組みしかなくても、話に具体性を持たせようとすれば、自然と字数が伸びていくものです。もしも具体的な言葉がちっとも浮かんでこないようなら、自分や志望先に対する理解が浅い可能性があるので、自己分析と業界・企業研究をもう一度やり直すことをオススメします。

【例文】好印象を与える200字の志望動機

【例文】200字の志望動機

ここまで志望動機の書き方や200字に合わせる方法について説明してきましたが、理論だけ見てもよく分からないという就活生もいると思います。

そこで、ここでは長い志望動機から200字の志望動機へと縮める事例について紹介します。どこをどのように削り、どんな言い換えを行っているのか参考にしてください。

【指定400字の志望動機】

私が貴社を志望した理由は、私自身、旅行が好きで、貴社で航空券のチケットを手配して頂いた経験が何度もあり、親しみやすさを感じていたからです。

旅行業界は多くの方に素晴らしい経験や思い出を旅行を通してご提供できる職業であり、提供する側も日常にやりがいを感じることができると考えております。私自身も今まで数多く旅行の経験があり、自分が経験したことや感じたことを活かし、旅行者の目線に立ったサービスをご提供できればと考えています。

貴社は他社と比較して、特色のあるツアーコースをされており、旅行者からの支持も高いと認識しております。その秘訣は旅行者のニーズを絶えずリサーチしていることにあると伺い、ますます貴社を志望する気持ちが強くなりました。

もし入社が叶いましたら、私もお客様に喜んで頂ける旅行企画や、よりリーズナブルで満足度の高いツアー等をご提供できるよう、アイディアを出せるように頑張りたいと思います。

(398字)

上の例文は旅行業界の企業を想定し、指定400字で志望動機を作成しました。因みに段落の区切りは、PREP法の「結論」→「理由」→「事例」→「結論」の流れを分かりやすくしたものです。

これを200字に縮めると、以下のようになります。

【指定200字の志望動機】

私が貴社を志望した理由は、旅行で利用する度に親しみやすさを感じていたからです。

私も旅行好きなので、自分の経験を活かして旅行者目線のサービスを提供し、多くの方の素晴らしい思い出をお手伝いしたいと考えています。

旅行者ニーズを絶えずリサーチすることで特色あるツアーを提供されている貴社なら、それが実現できると思いました。

入社後はお客様に喜んで頂けるツアーを作るために、私もアイディアを出していきたいです。

(199字)

 200字以内に収めようとすると、どうしても具体的な話をある程度削る必要が出てきます。その中でも残さなければならないのは、志望の根拠となる核心の部分です。

上の例で行くと、「利用者として志望先に感じる親しみやすさ」「自分のやりたい旅行者目線のサービスが志望先の特徴と合致する」という点がポイントになっています。

自分が最もその企業に魅力を感じている点はどこなのかを明確にし、それ以外の部分を削る形で200字へ近づけていきましょう。

志望動機が書けない時の対処法

志望動機が書けない時の対処法

ここまでは志望動機の書き方や200字に合わせる方法などについて説明してきましたが、就活生の中には、それを読んでもさっぱり志望動機が思いつかない、全然考えがまとまらないという人もいるかもしれません。

そこで、ここからは志望動機が書けない時の対処法を紹介しておきます。

箇条書きから始める

きちんと自己分析や業界・企業研究を行っても志望動機がさっぱり思いつかない、志望動機の書き方は知っているのに全然考えがまとまらないという就活生はまず、箇条書きから始めてみると良いです。この段階では文章としてつながらなくても構わないので、志望動機に盛り込むべき内容を参考に、思いつくまま箇条書きにしてみましょう。

また、志望先一社に特化した志望動機が思いつかない人はまず、その業界を志望した理由から考えてみるのも1つの手です。同じ業界を志望する就活生でも、そのどこに魅力を感じるかは一人一人異なります。自分がその業界を志す理由が、その企業の特徴と合致する部分を探してみてください。

そのようにして書き出したバラバラの要素を後からまとめて具体例を肉付けし、200字に近づけるよう調整していけばOKです。

就活エージェントに相談する

志望動機がさっぱり思いつかない、全然考えがまとまらないという就活生には、就活エージェントなどのプロに頼ることをオススメします。就活エージェントは毎年多数の学生の就活をサポートしているため、志望動機の作成にも慣れているからです。

しかも就活エージェントは、学生の就活を支援する中で企業側のフィードバックを聞いており、どんな企業でどんな志望動機が好まれるのか、採用担当者に響く志望動機作りのコツを心得ています。

ですから就活エージェントに手伝ってもらえば、あなたとの面談内容から自分でも気づかない志望理由をうまく引き出し、あっという間に好印象を得られる志望動機へとまとめていってくれるはずです。もちろん字数制限に合わせるなんてお手の物。効果的な200字の志望動機を、素早く作成することができます。

キャリチャンでも、就活のことなら何でも相談できる無料イベント「就活相談会」を連日開催していますので、ぜひ活用してください。

おわりに

200字でも1000字でも、志望動機に記載すべき内容と書き方は基本的に同じです。しかし指定文字数が200字の場合、記載できる事柄が非常に限られるため、伝えたい内容を絞り込む必要があります。

また200字の志望動機では、無駄な語句を省き、できるだけ短い表現となるよう言い換える工夫も必要です。難しいと感じる場合は、就活エージェントなどのプロと一緒に練習していくと良いでしょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

~就活生へのメッセージ~

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