新卒の内定キープはいつまで可能?企業への伝え方や注意点を解説

 2023年8月25日

内定は獲得できましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

できました!ただ、第一志望かと言われたら悩んでしまいます。

そんな時は内定をキープするのがオススメですよ!

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そんなことができるんですね!内定のキープはいつまでできるんですか?

内定のキープができる期間は企業や時期によって異なるので、コラムの中で解説しますね。内定を獲得したけど、まだ就活を続けたい学生は、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザー 平崎

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新卒の内定キープはいつまで可能?

新卒の内定キープはいつまで可能?

新卒での内定をキープできる期間は企業ごとに異なるので、内定をキープしたいときは、企業側に保留の旨を相談する必要があります。一般的には、1週間程度なら保留を認めてくれる企業が多いです。企業によっては、1~2ヶ月ほど保留を認めてくれるケースもあります。

ただし、時期によっては企業も結論を急ぐ必要があるため、短い期間で結論を迫られる場合もあるようです。必ずしも、自分の希望する期間まで内定キープできるとは限らないことを覚えておいてください。

また、いったん企業側といつまで内定保留するか取り決めたら、その期間の再延長をお願いするのは難しいです。必ずその期間内に返答するようにしましょう。

しかし、取り決めた保留期間中に「第一志望から内定を獲得できなかったらどうしよう」と悩む学生も多いですよね。

そこでオススメなのが、キャリチャンの「就活相談サポート」です。この就活支援サービスでは、内定キープ期間中にどのような行動をすればいいのか、もし内定獲得できなかったときの判断はどうするのかなど、就活に関わる相談が何でもできます。

就活の意思決定に不安や悩みがある学生は、ぜひ参加してください。

新卒の内定をキープしたくなる3つの理由

新卒の内定をキープしたくなる3つの理由

新卒で内定キープをするのが正しい選択なのか、不安に思う学生もいるでしょう。そこで参考までに、新卒の学生が内定をキープしたくなる理由について紹介しておきます。

新卒の学生が内定キープしたくなる理由は、以下の3つが多いです。

ここからは、それぞれの理由を詳しく説明するので、自分の判断が正しいのか比較するための参考にしてください。

第一志望じゃないから

新卒の場合、内定を獲得してもそこが第一志望でないと「内定キープしたまま就活を続けたい」と思う学生は多いです。

第一志望から内定を獲得すれば、すぐに承諾の意思を固められるでしょう。しかし、第一志望ではない企業の内定は、承諾するとも断るとも、すぐには決めきれません。

第一志望だけに絞って選考を受け続けると、内定を獲得できなかった場合にリスクが大きくなります。そのため、就活で失敗するリスクを減らすために、第一志望以外からの内定を保険としてキープし、就活を続けようとする学生が多いのです。

他にも選考途中の企業があるから

新卒の場合、あまり志望度に差のない企業の選考が複数進んでいるときも、内定キープしたいと思う学生が多いです。

たとえば、IT業界志望の学生が3社同時エントリーしている場合、1社から内定を獲得できれば、他の企業からも内定をもらえる可能性があります。どうせなら、その志望群に含まれる企業の内定が全て出そろってから、それらを比較して、より自分に合う企業の内定を承諾したいと思うのは当然です。

なぜなら、先に内定をもらった企業よりも、後から内定が出た会社の方がいいと思うかもしれないからです。このように、同じくらいの志望度で複数の企業に同時エントリーしているときは、他の結果も出そろってから判断したいため、内定をキープする就活生が多くなります。

意思決定に不安が残るから

新卒にとって就職活動は初めての経験であるため、入社先を決めることに不安を感じ、今ある内定をキープしたまま就活を続けたい学生もいます。「本当にこの企業で大丈夫なのか」と不安で、もう少し他も探してみたいわけです。

第二志望以降から内定を獲得し「第一志望じゃないからいいや」といった理由で断っても、第一志望に合格できるとは限りません。また、第一志望の内定に承諾し、いざ働き始めて「思った企業とは違った」と後悔したくない人も多くいます。

新卒は社会人経験がないため、何が正解なのか判断が難しくなります。このような不安を抱えると、第一志望から内定を獲得しても、キープして慎重に考えたいと思うでしょう。

内定を1社でもキープしておけば、就活に失敗する可能性は低くなるため、安心して再活動できます。内定キープをする企業を探したい学生は、下記のコラムを参照ください。

いつまでも内定キープを続けると取り消しになる可能性がある

いつまでも内定キープを続けると取り消しになる可能性がある

内定はいつまでもキープを続けられるわけではありません。内定保留の期日になっても決断をしないなど、状況から明らかに入社意思がないと判断されれば、内定取り消しになることもありえます。いままで積み上げた努力が水の泡になる可能性があるため、注意が必要です。

企業は、あなたの内定承諾によって採用活動を続けるか否か判断する場合もあります。入社か否かはっきりするまでは他の人の採用に動き出せず、採用機会が失われてしまうので、いつまでも待ち続けるわけにいかないのです。

就活生は、内定をキープできるのが当たり前だと思わず、自分のために企業の採用活動を引き延ばしてもらっているという自覚を持つ必要があります。いったん内定保留の期間を決めたら、さらなる延長は難しいと理解しておきましょう。

内定キープ期間中に他の選考がうまく進められるか不安な新卒の学生には、キャリチャンの「就活相談サポート」がオススメです。就活のプロがマンツーマンで質問に答えるので、あなたに寄り添ったアドバイスができます。ぜひ参加してください。

新卒で内定をキープする際の3つのポイント

新卒で内定をキープする際の3つのポイント

新卒で内定をキープする際、企業に伝えるときのポイントは以下の3つです。下記のポイントを押さえておくと、保留期間を長く設定できたり、好印象を与えられたりする可能性があります。

納得した企業を選ぶためにも、やれるだけの対策を行いましょう。

内定保留の期限は自分から申し出る

内定をキープしたいときは、自分から期限を申し出るようにしましょう。内定承諾の返事をいつまで待ってほしいのかわからないと、それが可能かどうか企業側も判断できません。また、キープしたいことだけを伝えてしまうと、企業側に期限を決められてしまうケースもあります。

企業側に期限を決められた場合、就活を進めるペースに支障が出てしまい、焦って活動する状況になるかもしれません。焦って就活を進めると「納得する企業に就職する」という本来の目的を失う危険性があるので注意が必要です。

自分のペースで就活を進めるためにも、内定をキープする期限は自分から申し出るのが得策です。内定キープできる期間は企業や時期によって異なりますが、なるべく長く設定するには、自分から申し出るようにしましょう。

保留する理由を正直に伝える

新卒の内定キープのお願いをするときは、保留したい理由を正直に伝えた方がよいです。

正直な理由を伝えて「印象を悪くしたくない」という気持ちもあると思いますが、企業は素直で誠実な学生を採用したいものです。言い出しにくいからと言ってありもしない理由をでっち上げ、嘘がバレたときは、それまで良かった印象を下げてしまい、かえって逆効果になります。

企業としては、すぐに入社の意思が固まらなくても正直な理由を求めます。就活生から素直な気持ちを聞き取った方が、今後の改善にも繋がるからです。

ただし、明らかに入社の意思がないと判断されれば、内定が取り消されてしまう恐れがあります。そのため、第一志望じゃないことを伝える場合は「他社も見てから慎重に判断したい」など、伝え方を工夫するのがポイントです。

内定をキープするときは、伝え方を工夫しながら、なぜ保留したいのか明確な理由を答えるようにしましょう。

入社意欲をアピールする

内定キープの相談をするときは、入社意欲のアピールが必要です。入社意欲がない雰囲気や言葉遣いをすると、企業は内定を取り消しにする可能性があります。

企業としても、内定承諾する意思のない学生とやり取りをしても、時間を消費してしまうため、早めに決断したいと考えるでしょう。反対に入社意欲が伝われば、内定キープ期間を伸ばせる可能性があります。

しかし内定保留の際、どのように入社意欲を伝えればいいのかわからない学生も多いでしょう。そのため続いては、内定キープを伝えるときの注意点について解説していきます。

新卒の内定をキープするときに気を付けるべき注意点

新卒の内定をキープするときに気を付けるべき注意点

内定キープを相談する際の注意点は、以下の2点です。例文も紹介しているので、内定キープをするときの注意点がわからない新卒の学生は、ぜひ参考にしてください。

保留するときは早めに連絡する

内定をキープしたいときは、保留の意思を早めに連絡した方がよいです。前述のように、企業側にもさまざまな事情があるので、必ずしも自分の希望通りに内定をキープできるとは限りません。

保留そのものを断られる場合もあれば、短期間しか保留できない場合もあるでしょう。最悪の場合は、内定が取り消される可能性もないとは言い切れません。いずれにせよ企業の返答次第では、あなた自身も今後の就活や他社への対応を考え直す必要に迫られます。そのため、なるべく早い段階で、いつまで待ってくれるのかハッキリさせておいた方がよいのです。

また、保留後の決断も期限ギリギリではなく、なるべく早めに連絡しましょう。あなたの返答次第で採用活動を再開したり打ち切ったりといった判断がなされるのであれば、企業側は1日も早くその回答を聞きたいはずです。

内定を獲得したのはあなた自身ですが、内定をもらった企業への感謝の気持ちも忘れないでください。企業が採用活動を再開するには、さまざまな準備と時間が必要です。そのため、内定キープ後の決断も、企業のことを考えて早めに連絡するようにしましょう。

保留の連絡はメールと電話の両方で伝える

内定キープの連絡をするときは、メールと電話の両方で伝える必要があります。なぜなら、企業側が見落としたときに証拠を残すためです。

たとえば、メールだけで連絡をした際、人事担当者も多忙な日々を送っているため、確実に気づくとは限りません。また、電話だけで連絡をした際、その場で話しても人事担当が忘れてしまう可能性があります。

このような状況を防ぐためにも、メールと電話の両方で伝えることが大切です。メールと電話の例文をそれぞれ解説するので、伝え方に不安がある場合は、ぜひ参考にしてください。

敬語がわからない就活生は、下記の資料をご覧ください。

【メールで伝えるとき】

件名:内定承諾期限に関するお願い

本文:

株式会社〇〇〇〇
採用担当 〇〇 様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学科の〇〇〇〇です。

このたび、貴社から内定を頂けたことに心から感謝申し上げます。
しかし諸般の事情により、回答を今しばらく保留にさせていただきたく、ご連絡いたしました。

貴社には大変魅力を感じているのですが、他社の選考がまだ続いており、内定の承諾は受けている企業の結果がすべて決まってから慎重に決断したいと考えております。
そのため誠に勝手なお願いで恐縮ですが、「〇月〇日」まで内定承諾の期限を延長していただけないでしょうか?

ご多用の折ご迷惑をおかけしまして申し訳ございませんが、貴社のご理解とご協力を賜り、将来に関して慎重に検討するための猶予をいただけますと幸いです。
ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

〇〇大学 〇〇学科 
名前 〇〇 〇〇
電話:080-xxxx-xxxx
メール:zeal@xxxx.ne.jp

上記のようなメールを送ることで、内定保留の意思を明確に伝え、現在の状況や保留の理由を説明できます。また、返答までの間に丁寧かつ迅速な対応を心掛け、相手とのコミュニケーションを維持することも重要です。

内定キープの連絡をするときは、相手への感謝の気持ちや真摯な姿勢を伝えることも大切です。相手との信頼関係を築くためにも、誠実な態度と円滑なコミュニケーションを心掛ける必要があります。

また、内定保留に対する方針やポリシーは企業によって異なるため、一方的に自分の要求を突きつけるのではなく、「相談」「お願い」といった形で企業側の回答を促すようにしましょう。

【電話で伝えるとき】

(学生)お世話になっております。〇〇大学の〇〇〇〇です。ご多忙のところ恐れ入りますが、内定についてご相談したく、お電話しました。少しお時間を頂戴してもよろしいでしょうか?

(採用担当者)大丈夫ですよ。いかがされましたか?

(学生)先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。御社から内定をいただけたことを大変うれしく思っているのですが、諸般の事情により、〇月〇日まで内定のお返事を保留させていただけないかと考えております。

(採用担当者)それはどういった理由でしょうか?

(学生)現在、他社の選考が続いており、最後まで全力で就職活動をしたいと考えております。すべての結果が出るのに、〇週間前後の時間がかかるため、先程お伝えした〇月〇日まで内定承諾の期限を延長していただけないでしょうか?

(採用担当者)なるほど。最後まで全力で活動することは大切ですね。承知いたしました。では、〇月〇日までにお返事いただければ幸いです。

(学生)ご理解をいただき、誠にありがとうございます。状況に動きがありましたら、ご連絡させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

内定保留を電話で伝えるときは、相手の反応や意図を確認できるため、リアルタイムでの対話を通じて状況や考えを整理できます。また、相手との信頼関係を構築するためにも、丁寧かつ誠実な態度で対応することが重要です。

電話で内定保留を伝える場合は、下記のポイントにも留意してください。

  • 丁寧かつ元気な挨拶
  • 目的の明確化
  • 内定への感謝
  • 内定保留の意思
  • 詳細な説明
  • 追加の情報や次の連絡予定

上記のような例文を参考に、内定保留を電話で伝える際には、明確な意思表示と丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。

新卒の内定キープをいつまで続けられるかは交渉次第

新卒で内定キープをする場合、企業によって期限が異なるため、企業側との相談が必要です。企業としても、内定を出した学生に入社したいと思っているため、期限交渉の連絡があれば前向きに検討してくれるでしょう。コラムの内容を参考に、保留期間を交渉してみてください。

内定キープの連絡や、その後の活動に不安がある学生にオススメなのが、キャリチャンの「就活相談サポート」です。内定キープ期間中にどのような行動をすればいいのか、もし内定獲得できなかったときの判断はどうするのかなど、就活の意思決定に不安や悩みがある場合は、ぜひ活用してください。

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新卒の内定キープはいつまでかに関するQ&A

新卒の内定キープはいつまで可能?

企業や時期によって異なります。一般的には1~2週間程度ですが、長いところでは2〜3ヶ月ほど可能な場合もありますし、0日という場合もあるので注意が必要です。

内々定はいつまで待ってくれる?

企業との相談によって決まります。このコラムで解説した、伝える注意点を押さえておけば、前向きに検討してくれるでしょう。

内定キープは何社まで?

内々定の場合は、とくに決まりはありません。ただし複数の企業に入社することは不可能なので、正式な内定契約を結べるのは基本的に一社だけです。他の企業と内定契約を結ぶには、それ以前の契約を破棄する必要があります。

この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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