ボランティア経験がなしでも問題ない!面接で上手な答え方を就活のプロが解説

 2023年12月6日

今まで、ボランティアを経験したことはありますか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

いいえ。恥ずかしながら一度もないんです。ボランティアの経験がないと就職には不利だと聞いているのでちょっと困っています。

実はボランティアの経験がなくても問題ないんですよ!

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

ボランティアの経験を積んだかどうかはどの面接でも聞かれると友達から聞きました。聞かれたときにはどうしたらいいですか?

いい質問ですね。それではボランティアの経験がなくても相手にいい印象を与える答え方を教えます!ぜひ自分に自信を持って答えられるようにしてください。

キャリアアドバイザー 岡田

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そもそも就活に「ボランティア経験」は必要なのか?

そもそも就活に「ボランティア経験」は必要なのか?

就活の面接では、ボランティア経験を特に聞かれなくても、自己PRやガクチカといった質問への回答としてボランティア経験をアピールする学生がたくさんいます。

ボランティアは自分の利益を求めず社会に貢献する活動だから、「ボランティアをした」と言うと何となく印象が良く、就活に有利なのではないかと考える人が多いのです。逆にボランティア経験なしの人は、聞かれた時に「ない」と答えてしまうと印象が悪いのではないかと心配しています。

しかし、はたして本当にそうでしょうか。コラムの初めに、まずは就活においてボランティア経験が必要なのかどうかについて解説します。

必須なわけではない

ボランティア経験自体は、就活において必須ではありません。そもそも会社とは営利を目的とした団体であり、仕事と慈善事業は直結していませんから、ボランティアをしていないという理由で選考に落ちることはないです。ボランティア経験なしでも就活で悪印象とはなりませんし、「特に何も思わない」という採用担当者がほとんどですので、心配しないでください。

ただし、ボランティア経験の話には学生の人柄などが表れやすいため、学生について深く知るための手段として面接官の興味を引きやすいのは確かです。興味を引いた状態で、企業に自分の価値を示せるような内容をしっかり語れれば、ボランティア経験は就活の武器ともなり得ます。

ボランティアに対してどのように取り組んだのかという取り組み姿勢をハッキリ述べ、経験から得た学びが仕事に活かせるものであれば印象が良いでしょう。

逆に言うと、気軽にやってみた程度の中身のないボランティアでは評価の対象とならず、ボランティア経験も意味のないものとなります。

企業はボランティア経験の有無を評価するのではないですし、ボランティア経験なしでも自分という人間について伝えることは可能です。ですから、ボランティア経験そのものが就活に必須なわけではないと言えます。

学生時代にさまざまな経験をしていますよね。貴重な学生時代に何かボランティアの経験を積むのは大切です。しかしボランティアだけではなく、何かに夢中になった経験はありませんか?面接では夢中になった経験を上手に答えれば大丈夫ですよ。自分に自信を持って答えられるように今のうちから練習しましょう!「面接サポー ト」には面接が苦手だなと感じる人ほど参加してほしいです。ぜひご活用ください!

ボランティア経験がない場合、今からでもしておくべき?

ボランティア経験が就活の武器になるケースがあるのは確かですが、経験がないからといって「就活のため」だけにボランティア活動をするのは無意味です。

ボランティア経験の有無そのものが評価の対象となるわけではないものの、ボランティア経験について聞かれる企業がある以上、経験なしのままでは不安だという人もいますよね。ボランティアについて聞かれた場合に「ない」と答えるのは気が引けるし、何でもいいから手近なボランティアに参加しておこうかなんて、考えている就活生もいるでしょう。

しかし本来ボランティアは、たとえお金がもらえなくても「自然の景観を守りたい」「災害地域の人を助けたい」といった、強い思いに駆られて行うものです。根底に自分なりの考えがあって真剣に取り組んでこそ、実際のボランティア経験を通じて何かを学ぶことができ、それが仕事の上でも活かせる学びなら就活での評価につながります。

つまり明確な目的や自発的意思のないまま参加しても得られるものはないですし、何も得ていない「ただ参加しただけのボランティア」は、就活での武器にもなりません。ですから、もし今から就活や卒論で忙しい合間を縫ってまで参加するのであれば、ちゃんと意義のあるボランティア経験にすべきです。

就活で「ボランティア経験なし」と答えたくないがために何でもいいから参加するのではなく、自分の就活の軸や将来の目標と関係があり、今後に活かせるボランティアに参加してください。

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面接でボランティア経験を聞く企業側の意図

面接でボランティア経験を聞く企業側の意図

自己PRやガクチカといった質問に対してボランティア経験なしの就活生は、ボランティア以外の経験をアピールすれば良いだけです。しかし企業によっては「ボランティア経験はありますか?」「ボランティア経験から学んだことを教えてください。」などと、直接ボランティア経験について質問されることもあります。

就活においてボランティア経験の有無そのものは問題ではないとご説明しましたが、それならなぜ就活生のボランティア経験について尋ねる企業があるのか疑問ですよね。ここからは、面接官はなぜ就活生のボランティア経験を聞くのか、その意図を解説します。

学業以外の活動から見える学生の人柄やスキルを知るため

面接官が就活生のボランティア経験を聞く意図は、学生が学業以外の活動からどんなことを学ぼうとしたのか、その経験を通してどんな成長を遂げたのか知るためです。学業の場合は自分の関心事よりも、専攻することで将来どんな職業に就けるかといった損得勘定や親の意見、得手不得手で何となく選んだという人もいます。

それに対して基本的にボランティアは誰に強要されるものでもないですし、お金がもらえなくても「やりたい」「やらなければならない」という、純粋な本人の思いが原動力です。オリンピックボランティアに参加する就活生は本当にスポーツや祭典に興味のあるのでしょうし、自然保護ボランティアに参加する就活生は地球環境を守らなければならないという使命感を持つ人でしょう。

面接官はボランティアという学業以外の経験を通して、学生自身が本当はどんなことに興味を持つのか、どんな信念のもとに日々を過ごしているのかといった、本質的な人柄を見ています。

そして本質的な人柄やその経験から得たスキルが自社の求めるものとマッチするかという観点から、就活生と企業との相性をはかろうとしているのです。

面接で企業側がボランティアの経験の有無を聞くのには意味があります。必要なのは経験よりも何を学んだか、学生時代どんなことに取り組んだのか知りたくて聞いている場合がほとんどです。「面接サポー ト」では質問への答え方を教えてくれるので、面接官の質問に上手に答えられるようになれますよ。面接に緊張するならぜひ参加してください!

自ら行動できるのか、学びを求めて行動できるのかの確認

面接官が就活生のボランティア経験について聞くのは、学生が自ら行動できる人物か、学びを求めて行動できる人物かといったことを確認するためでもあります。

ボランティアは自分に利益があるわけでも誰に強要されるわけでもなく、自発的な意思によって参加するものだからこそ、実際行動を起こすには積極性が必要です。たとえば災害などの報道を見ると「助けてあげたい」と心から願う人はたくさんいますが、それを現実の行動に移せる人はそう多くありません。

面接官は、ボランティアという自らが行動を起こさなければ経験できないものに対して積極的に動けるかどうか、就活生の主体性や行動力を見ています。また根本的にボランティアは自分以外の誰かや何かのために行うものですから、何も考えずに参加していたら、ただ社会貢献したという自己満足だけで終わってしまうでしょう。

ボランティアでは、自らが学ぼうとしなければ何も学べないのです。面接官は就活生がただ行動しただけでなく、何事においても経験から学ぼうとする謙虚な姿勢や意欲があるか、学ぶための努力ができるかも合わせて確認しています。

利用者の声

「ボランティア経験なし」の人が面接で上手に答えるコツ

「ボランティア経験なし」の人が面接で上手に答えるコツ

今からでも就活の武器になるような意義あるボランティア経験を積めるのであればベストでしょうが、4年生は卒論もありますし、そんな時間が取れない人も多いですよね。

でも心配は要りません。冒頭にお話ししたように、就活においてボランティア経験は必須ではないです。企業によってはボランティア経験の有無やそこから学んだことを聞かれることもありますが、ボランティア経験なしでも面接官に好印象を与える回答はできます。

ここからは面接で「ボランティア経験」について聞かれたときに、ボランティア経験なしの人が上手に答えるコツをご説明しますので、答え方をしっかり確認しておいてください。

他に取り組んでいたことについて話す

ボランティア経験がない場合は、サークルや部活などといったボランティア以外に時間を充てていた課外活動について話します。ボランティア経験の有無やボランティアから学んだことについての質問を受けても、「ボランティア経験はないですが、○○に力を注いでいました」と答えればOKです。

ボランティア経験を聞く企業側の意図からも分かるように、口では「ボランティア経験はありますか?」などと言っていても、面接官が知りたいのはボランティア経験の有無そのものではありません。

面接官は学業以外の活動から見える就活生の人柄や学んだこと、自主的な行動力などを知りたがっているので、ボランティア経験がなければ他の課外活動から自分をアピールします。

部活やサークルの経験もなければ、他に学生時代に頑張ったこと、自分から取り組んだことでも良いでしょう。ボランティアでなくても、それらの学業以外の経験から得たものや学んだことが、志望企業で活かせるものであれば好印象となります。

ボランティア経験以外からでも得たものがあることを述べる

ボランティア経験なしの場合は、ボランティア以外の経験において何を得たのかを、しっかり述べることが大切です。話の主旨としては、ボランティアをしなかったからこそ時間や力を他の活動に充てられ、その経験から得るものがあったという風に伝えます。

ただし、「なんでボランティアをしなかったの?」と深掘りされることが予想されるので、ボランティア経験がない理由をきちんと盛り込んでください。

「ボランティア経験なし」→「ボランティア経験がない理由」→「ボランティア以外の課外活動の事例」→「経験から得られたものをどう活かすか」というような順で話を展開するとよいでしょう。

ボランティア経験なしだから「ない」と答えて終わらせてしまうのではなく、代わりにその時間や力を何に使い、そこから何を得たのかを述べます。

「めんどうだったから」や曖昧な理由はNG

ボランティアをしなかった理由として、「なんとなく」「めんどうだったから」というような、漠然とした感情を述べてはいけません。ボランティアに関してだけでなく、自分の人間性そのものが怠け者である印象を与えてしまいます。

また、単純に「忙しかったから」などといった、なぜボランティアに時間を充てられなかったのかがハッキリしない、曖昧な理由もダメです。忙しくてボランティアをする時間がなかったのなら、どのようなことに時間を使っていて忙しかったのか、具体的に述べる必要があります。

面接官はボランティア経験に関する質問から、就活生がどんな人物なのかを知ろうとしているのです。漠然とした感情や曖昧な理由では、面接官が就活生の人柄を見極められないので注意しましょう。

【例文】ボランティア経験がない人の答え方

ボランティア経験がない人の答え方

答え方のコツだけでは分かりにくい人もいると思いますので、実際にボランティア経験なしの人が面接で答える際の回答例をご紹介します。上記の答え方のコツを振り返りながら、参照してください。

残念ながらボランティアの経験はありません。

学生時代は出版サークルの活動に力を注いでいて、自由になる時間をほとんど取材と記事の作成に充てていたためです。

しかしそのおかげで、学内の部活動を紹介する記事を担当し、月刊フリーペーパーと週刊電子版の両方に携われました。単純に部の活動内容を列挙しただけではつまらないと考え、部の魅力を読者に伝えるためにどんな切り口がよいか試行錯誤したことで、様々な人の視点や自分が発信した情報の効果を意識して伝える力が養われたと思います。

この経験が、広報の仕事に興味を持つきっかけとなりました。できれば就職後もこの力を活かし、商品や会社の魅力を広く世界に発信していきたいです。

質問としてボランティア経験の有無を聞かれていますので、冒頭で述べるのは、ボランティア経験があるかないかという結論です。次にボランティアをしなかった理由として、サークル活動に力を注いでいたことと、なぜ時間がなかったかを明確に述べています。

続いて、ボランティアをしなかったからこそできた課外活動での具体的な経験と、その経験から得られたもの・学んだことを語りましょう。

企業は就活生の人柄やスキルが自社とマッチするか確認しているので、上の例ではグローバル化・多様化を掲げている企業を想定し、多角的視点と情報発信能力をアピールしました。

また、ボランティア経験に関する質問では就活生の主体性も見ていますので、経験の中で自ら考えて行動し、その結果得るものがあったと述べることが大切です。最終的な結論として、課外活動の経験から得たものが仕事でどう活かせるかを語って締めます。

おわりに

就活ではボランティア経験についての質問を受けることもありますが、企業はボランティア経験の有無そのものに興味があるわけではないので、ボランティア経験なしならなしのままでも問題ないです。ボランティア経験なしの就活生も、答え方次第で存分に自分をアピールできます。

ただし就活では通常、面接官の質問に対して肯定的な回答をすることがほとんどなので、大抵の就活生は「NO」という否定から話を展開することに慣れていません。

ボランティア経験なしの就活生は「ない」という否定的な結論から始めなければならないため、そこからプラスの方向に切り返すのが難しいと感じる人もいるでしょう。そんな就活生は、ぜひキャリチャンの「面接サポート」に参加してください。

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ボランティア経験なしのように「NO」と答えるしかない質問だって、就活のプロにかかればあなたの魅力を伝え、面接官に好印象を与える回答をすることが可能です。キャリチャンと一緒に面接力をアップして、内定獲得を目指しましょう!

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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