秋採用は厳しいだけじゃない!就活に有利な要素と狙い目の業界
2025年9月11日
秋採用に挑戦しようと思ってるんですけど、やっぱり厳しいんでしょうか?周りはどんどん就職先を決めてるのに、自分だけ納得のいく内定がまだなくて…。正直、すごく焦ってます。
その気持ち、よく分かります。でも、安心してください。秋採用が厳しいと言われるのには理由がありますが、実はそれ以上に、あなたの就活を有利に進めるためのポジティブな要素もたくさんあるんです。
そうなんですか? どうすればいいのか分からなくて、不安な気持ちばかりでした。
このコラムでは、秋採用の就活で狙い目となる業界や、内定を獲得するための具体的な戦略について解説します。一緒に不安を払拭して、前に進むためのヒントを見つけていきましょう!
目次
秋採用の就活が厳しいと言われる3つの理由
秋採用の就活が「厳しい」と言われる理由は、以下のような春夏とは異なる3つの注意点があるためです。
しかし、これらの状況は「秋採用=内定が取れない」ことを意味するわけではありません。次章で詳しく述べますが、秋採用にはやり方次第で有利になり得るポジティブな側面もあります。
厳しい状況を乗り越えるための具体的な対策をしっかりと練り、行動することで、内定を勝ち取るチャンスは十分にあると言えるでしょう。
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春・夏より企業数が少ない
秋採用は、春や夏に比べて企業が出す求人数が少ないという点が厳しいポイントです。春・夏は新卒採用のメインシーズンであり、新卒学生を採用するために多くの企業が求人募集を行います。
一方で、秋採用は新卒採用の追加募集として行われるケースが多いため、主に内定辞退や春・夏で確保しきれなかった採用枠の穴埋めが目的となります。
そうした必要性がなければ秋採用を行わない企業が多いため、募集している企業数が春や夏に比べて限られるだけでなく、募集される人数も少ないことが一般的です。とくに、人気のある企業や業界ほど求人に対する競争率が高くなり、内定獲得がより厳しい状況になります。
この点を克服するためには、早期の準備と就活を始めるタイミングが重要です。十分な準備期間があった春と異なり、秋採用では募集開始と同時に具体的な就活がスタートしてしまいます。秋採用を行う企業から内定を獲得するには、就活の準備を怠らず、情報収集や企業研究、自己分析をできるだけ早く始めることが必要です。
選考期間が短い
選考期間が短いのも、秋採用の就活で注意すべき厳しいポイントです。春や夏の新卒採用に比べ、秋採用は期間が短く設定されている場合が多くなります。
春と夏は企業が新卒学生を多く採用するため、選考のスケジュールが緩やかに設定されるケースが一般的です。一方、秋採用は春・夏に比べて選考を受ける人数も少ないですし、企業側も早く内定者を決定したいため、選考が短くなります。
短い選考期間を乗り越えるためには、時間を有効に活用することが重要です。自己分析や企業研究をしっかりと行い、志望する企業を絞り込むことで、焦りを抑えながら選考に臨めます。
また、選考期間が短いからといって、準備をおろそかにするのはNGです。書類作成や面接対策を徹底的に行えば、短期間での内定獲得に向けて自信を持って取り組めます。秋採用は短期間であるためスケジュールが詰まりがちですが、内定を獲得するには対策に必要な時間も考慮してエントリーしましょう。
企業選びで焦りやすい
企業選びで焦りやすいことも、秋採用の就活で注意すべき厳しいポイントです。秋採用は求人数が春や夏に比べて少なく、選考も短期間で行われるため、時間との勝負でもあります。
しかし企業選びで焦ってしまうと、自分に合わない企業を選んでしまう可能性が高くなります。内定獲得が厳しい状況になるだけでなく、入社後の早期離職や内定辞退のリスクを増やす要因になるため、避けるべきです。
焦った企業選びを避けるには、就活スケジュールを組むのがポイントです。就活スケジュールがない状態で進めると、次にやるべき対策もわからないので、行動に移すのも遅れがちになります。
秋採用における就活スケジュールを組めば、自己分析や企業研究をいつまでに終わらせて、次のステップに移る必要があるのか明確になり、就活を成功させやすくなるはずです。
厳しいだけじゃない!秋採用の就活を有利にする5つの要素
秋採用の就活には確かに厳しい側面もありますが、下記のようなポジティブな要素もあります。
そのため、「やっぱり無理なのか」などと悲観的になる必要はありません。
ここでは、上記のポジティブな要素について解説します。秋採用に向けたモチベーションを高めるだけでなく、秋採用で内定を獲得するための就活戦略を考える上でも役立つので、ぜひ参考にしてください。
企業も採用活動に焦りを感じている
秋採用の就活は厳しいだけでなく、企業も採用活動に焦りを感じているという、就活生に有利な側面もあります。
秋採用では、就活生が早く内定をほしいと思っている一方で、企業も早く人材を確保したいと思っています。なぜなら、優秀な人材を確保することが企業の成長や競争力向上にとって重要だからです。
採用活動には、求人広告の作成や選考プロセス、面接などを行い、最適な人材を選び出すための時間をかけています。とくに将来性のある新卒の就活市場では、優秀な候補者を採用するために早期から採用活動を始めているようです。
しかし、すべての企業が満足のいく採用活動ができているとは限りません。秋採用を行う企業は、一次募集で目標となる人数の採用ができなかったり、活動が遅れてしまったりしています。
そのため、秋採用ではこれまで以上に積極的な採用を行う企業もあるでしょう。そういった企業をピンポイントに狙っていければ、秋採用の就活を有利に進めることも可能になるわけです。
秋以降に募集している求人も結構ある
秋以降に募集している求人が毎年ある程度は存在することも、秋採用の就活でポジティブな要素と言えるでしょう。春夏に比べて企業数や求人数が減少するという厳しい側面があるのは事実ですが、だからといって「ほとんど求人がない」というほど激減するわけではありません。
春・夏の採用活動で優秀な人材を確保し、早々と採用活動を終了する企業ももちろんあります。しかし、春・夏に行った採用活動の結果に満足できないと、秋以降も継続しようということになるわけです。
また、募集人数は少ないものの、一度は採用活動を打ち切った後、予想以上に内定辞退者が多かったために、秋から募集を再開する企業もあります。
それに加えて、優秀な人材は時期を問わず採用したいと考えて通年採用を行う企業や、人材の多様化を狙って秋にも採用枠を用意する企業、事業拡大などで増員する必要が出た企業など、様々な事情で秋にまとまった求人を出す企業があります。
このような背景から、春・夏より圧倒的に数が少ないとはいえ、秋以降に募集している企業も実は結構あるのです。そのため就活生にとっては、春・夏にエントリーできなかった新たな企業へのアプローチを行うチャンスだとも言えるでしょう。
高学歴の就活生の割合が減少している
秋採用の就活では、高学歴の就活生の割合が減少していることも、有利な要素になるでしょう。
多くの学生が一斉にエントリーする春・夏の就活時期には、学歴フィルターによって足切りが行われることがあります。とくに大手企業や人気業界では応募者があまりに多いため、すべてのエントリーシートを細部まで精査することが難しく、学歴になどによって一律にふるいにかけられてしまうケースが少なくありません。
しかし、秋採用の時期になると、すでに納得のいく内定を得た高学歴の学生の多くが就活を終えているため、全体の就活生における高学歴の学生の割合は減少するわけです。これは、学歴競争が厳しい春・夏採用とは異なる状況が生まれることを意味します。
もちろん、秋採用でも高学歴の学生がゼロになるわけではありません。ですが、相対的にその割合が減少することによって、企業側の学歴に対するこだわりが緩和され、より個人のスキルや経験、熱意が評価されやすくなります。
つまり、学歴に関係なく、あなたのこれまでの経験や強み、そして企業への熱意をしっかりアピールすることで、内定を勝ち取るチャンスが広がるのです。
非公開求人も存在する
秋採用の就活が厳しいだけではない要因として、非公開求人も存在することも挙げられます。
非公開求人とは、求人情報を広く公開せず、限定的なルートを介してのみ募集されている求人です。就活エージェントのほか、人脈や大学の内部推薦、企業からの直接アプローチなどを通じて募集されます。
非公開求人の存在は、秋以降の就活において重要な要素となります。なぜなら、非公開求人はそもそも応募者数が少ないため、公開求人に比べて格段に競争率が低いからです。つまり、非公開求人にアプローチすることで、内定獲得のチャンスが増え、有利に就活を進められます。
非公開求人にアクセスするためには、就活イベントやセミナーに参加し企業とのつながりを築く必要があります。また、就活エージェントを通じて非公開求人の紹介を受けることも可能です。
非公開求人は、以下のような場合に多く見られます。
- 企業側が積極的に選考を行いたい優秀な人材を探す場合
- 人材のニーズが特殊である場合
- 募集人数が少ない割に公開求人では多数の応募者が集まりすぎてしまう場合
そのため、自身が志望する業界や企業において非公開求人の存在を意識し、積極的に情報収集を行うことが重要になるでしょう。
これまでの就活経験がアドバンテージになる
これまで就活を続けてきた学生には、その経験がアドバンテージになることも、秋採用の就活を有利に進められる要因となるでしょう。
秋採用の時期には、以下のような学生が新たに就活に加わります。
- 公務員試験の結果を受けて民間志望に切り替えた学生
- 研究に没頭していた理系の学生
- 難関の資格試験に挑んでいた学生
- 部活動に励んでいた体育会系の学生
- 留学帰りの学生
彼らは、筆記試験の対策で培った論理的思考力や真面目な努力姿勢など、企業にとって魅力的な素養を持っています。そうした学生と肩を並べることになる秋採用の就活を、「やはり厳しいのか」と悲観的にとらえてしまう就活生も多いです。
しかし、これまで就活を続けてきた就活生には、彼らにはない「これまでの就活経験」という強力なアドバンテージがあります。面接対策、自己分析、企業研究、エントリーシートの書き方など、春から地道に取り組んできた経験は、秋から就活を始める学生にはない大きな強みです。
彼らが一から就活のノウハウを学ぶ必要がある一方で、あなたはこれまでの経験を活かして効率的に対策を進められます。あなたが積み重ねてきた経験は、企業への志望度の高さや、入社後の活躍をアピールするための説得力のある根拠にもなるでしょう。
これから就活を始める学生にも、これまで就活を続けてきた学生にも、それぞれの強みがあります。これまでの努力を自信に変え、積極的な姿勢で選考に臨んでください。
とはいえ、ここまでに紹介した秋採用に隠された多くのチャンスを、自力で見つけ出すのは困難だと感じた就活生もいますよね。
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厳しい秋採用の就活でも狙い目の業界・職種7選
厳しい側面のある秋採用の就活でも狙い目の業界・職種は、下記の7つです。
上記の業界・職種は、秋採用でも積極的な採用活動を行う企業が多い傾向があります。応募先を選ぶ際の参考にしてください。
IT業界
厳しい側面もある秋採用の就活で狙い目の業界の1つは、IT業界です。
近年のDX推進(デジタルトランスフォーメーション)により、IT業界は慢性的な人手不足に陥っています。経済産業省の調査でも、IT人材の不足は将来にわたって続くと予測されており、業界全体が人材確保に積極的です。
そのため、春・夏採用で目標人数に達しなかった企業はもちろん、事業拡大のために通年で採用活動を行う企業も多く、秋採用でも門戸を広げている傾向があります。
IT業界の代表的な職種は、以下の通りです。
- ソフトウェアエンジニア
- Webデザイナー
- ネットワークエンジニア
- データサイエンティスト
- システムアナリスト
- セキュリティエキスパート など
しかし、実はプログラミングスキルがなくても応募できる職種も多いので、まずは広く求人情報を収集してみるとよいでしょう。
IT業界を目指す就活生は、下記のコラムと資料も参考にしてください。
関連コラム
【IT業界を目指す就活生必見】4つの職種と人気企業に受かるための秘訣を紹介
【就活対策資料】
ガクチカ集 〜ベンチャー企業編〜
不動産業界
厳しい側面もある秋採用での志望先には、不動産業界もオススメです。
不動産業界も、人手不足を背景に採用ニーズが常に高い傾向にあります。都市開発やインフラ整備、再開発プロジェクトなど、不動産の需要は安定しており、今後の成長を見据えた人材確保が不可欠だからです。
不動産業界には、以下のようなさまざまな職種があります。
- 不動産営業
- 不動産仲介
- 不動産管理
- 不動産開発
- 不動産コンサルティング など
その中でもとくに営業職は、個人の成果が企業全体の成長に直結するため、未経験者でも積極的に採用する企業が多いです。あなたの熱意やポテンシャルをアピールするチャンスが十分にあります。
不動産業界を目指す就活生は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
エントリーシート集 〜不動産業界〜
【就活対策資料】
ガクチカ集 〜不動産業界〜
金融業界
厳しい側面もある秋採用で狙い目となる業界としては、金融業界も挙げられるでしょう。
金融業界は、お金や資産の運用、融資、保険、証券など、お金に関するさまざまなサービスを提供する業界です。金融業界は社会経済において重要な役割を果たし、個人や企業の資金調達や運用、リスク管理などの仕事を行います。
そのため、高度な専門知識やスキルを持つ人材を求める一方で、若手人材の育成にも力を入れている企業が多いです。
とくに、FinTech(フィンテック)の進化や多様な金融サービスの登場により、新たなビジネスモデルに対応できる人材を求めており、秋採用でも積極的な採用活動を行う企業が増えています。
単に専門知識を持っているだけでなく、変化に対応できる柔軟性や学習意欲をアピールすることで、内定のチャンスをつかみやすくなるでしょう。
金融業界でよく知られる代表的な職種には、以下のようなものがあります。
- 金融営業
- 投資アナリスト
- リスクマネージャー
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 銀行員 など
金融業界を目指す就活生は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
志望動機集 〜銀行編〜
【就活対策資料】
志望動機集 〜クレジットカード業界〜
【就活対策資料】
志望動機集 〜保険業界〜
人材業界
企業と求職者の両方から高いニーズがある人材業界も、秋採用の就活では狙い目と言えます。
人材業界は、企業や組織に対して人材採用や人材育成、キャリアコンサルティングなどの人材に関するサービスを提供する業界です。少子化による労働人口の減少が叫ばれる現代において、企業と求職者をつなぐ人材業界の重要性はますます高まっています。
しかし、企業の人材不足や、個人の多様な働き方へのニーズに対応するため、人材業界自体も人手不足に陥っているのが現状です。そのため、秋採用でも採用活動に積極的な企業が多い業界となっています。
人材業界の代表的な職種は以下の通りです。
- 採用コンサルタント
- キャリアアドバイザー
- リクルーター
- トレーナー、
- 人材派遣コーディネーター など
人材業界を目指す就活生は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
志望動機集 〜人材業界〜
【就活対策資料】
ガクチカ集 〜人材業界〜
飲食業界
厳しい側面もある秋採用の狙い目としては、飲食業界も挙げられます。
飲食業界は、飲食店やレストランなどで飲食サービスを提供する業界です。日常的に利用する人が多いため、とくにイメージしやすい業界でもあるでしょう。
飲食業界は、サービス提供における人材の確保が常に課題となっており、人手不足の企業が多いです。また、多様化するニーズに応えるため、新しい業態やサービスを展開する企業も増え、積極的な採用活動を行っています。
飲食業界の代表的な職種には、以下のようなものがあります。
- 商品開発
- 接客
- 店長
- フードコーディネーター
接客や調理の経験がなくても、コミュニケーション能力やホスピタリティをアピールできれば、内定に結びつく可能性が高いでしょう。
営業職
営業職は、企業の収益に直結する重要な職種であるため、どの業界においても常に高い採用ニーズがあります。それは、春夏に比べて厳しい側面のある秋採用においても変わりません。
営業職は、企業や商業施設などで商品やサービスを販売する職業です。営業職は企業の収益を上げるために重要な役割を果たし、顧客とのコミュニケーションを通じて商品やサービスの提案・販売を行います。
営業職は、成果に応じて若手から高収入を得られる可能性もあり、キャリアアップを目指せる職種です。顧客との関係構築や課題解決、提案書の作成、契約の交渉など、幅広い営業活動を実施するため、さまざまなスキルや経験を積める職種でもあります。
とくに秋採用では、通年で営業職を募集している企業のほかに、急な増員が必要になった企業も多いため、未経験者でも内定を獲得できるチャンスが豊富にあります。どの業界でも活かせるポータブルなスキルを身に着けたい人にオススメです。
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接客・販売職
接客・販売職は、人手不足が続いている業界も多く、年間を通じて採用活動を行っている企業が多数あります。厳しい側面のある秋採用の就活でも、狙い目となるでしょう。
接客・販売職は、店舗や商業施設などで商品やサービスを提供し、顧客に対して積極的な接客と販売活動を行う職種です。顧客との対話を通じて商品の説明や提案を行い、購買意欲を高めることで、商品の販売を促します。
接客・販売職は、幅広い業種で求められるポジションです。百貨店や専門店、飲食店、サービス業など、さまざまな場所で活躍できます。
秋採用の時期においても、対人スキルやコミュニケーション能力が重要視されるため、これまでのアルバイト経験などで培ったスキルをアピールすることで、内定の可能性を大きく高められます。
秋採用の就活で内定獲得を厳しくしないために必要な5つの対策
秋採用における「厳しい」といった印象は、対策を講じることで改善される可能性があります。秋採用を行う企業から内定獲得をするためにも、下記の5つの対策を実施しましょう。
エントリー企業の視野を広げる
エントリー企業の視野を広げることは、秋採用の就活で内定獲得をするために必要です。狭い範囲だけで応募していると、内定獲得が厳しい状況になってしまう場合があります。内定獲得の可能性を高めるには、自分の希望や興味がある業界・職種だけにとどまらず、幅広いエントリーを試みることが重要です。
たとえば、自分が専攻している分野とは関係のない企業や、新興産業なども視野に入れてみるとよいでしょう。将来のキャリアを考える上で、意外な選択肢が自分に合っていることもあります。
また、企業規模や立場にとらわれずに応募することも重要です。大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業にもエントリーしてみましょう。中小企業は個々の業務範囲が広く、様々な仕事に携わる機会が多いため、経験を積みやすい環境があります。一方、ベンチャー企業は成長段階にあるため、自身のアイデアや意見を活かすチャンスが多いです。
エントリー企業の視野を広げるには、求人サイトや企業のホームページ、Webサイトなどをチェックするだけでなく、説明会に参加し、企業の担当者と直接コミュニケーションを取ることも大切です。友人やOB・OGの経験談を聞くことで、新しい視点を得られます。
いままで視野に入れていなかった業界・職種でも、自分との相性がよい可能性があります。秋採用の就活を厳しくしないためにも、自分に合った企業に出会うためにも、視野を広げてみましょう。
どうしても大手企業にこだわりたい人は、下記のコラムを参考にしてください。
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自己分析を徹底する
秋採用の就活において内定を獲得するためには、自己分析を徹底することが重要です。自己分析とは、自分の強みや価値観、キャリア目標などを客観的に把握することを指します。自己分析を行うことで、自分に合った企業や職種を見つけ、戦略的なアプローチができるようになるでしょう。
自己分析では、自分のスキルや経験を整理することが大切です。これまでの学業やアルバイト、インターンなどで身につけたスキル・経験をリストアップし、どのような成果や実績があるのかを洗い出します。また、得意な業界や興味のある分野について把握しておくことも必要です。
自己分析を徹底すれば自分の強みを見つけられるため、相性のよい企業を探しやすくなるとともに、自己PRや志望動機をより具体的に表現できます。秋採用の就活を厳しいものにしないためには、自己分析が重要な要素となるのです。
自己分析の方法がわからない就活生は、下記の資料を利用してください。
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自己分析ワークシート
企業研究を入念にする
秋採用の就活において内定を獲得するためには、企業研究が欠かせません。面接で企業理解の深さを示し、熱意をアピールするためです。
企業研究とは、志望する企業について詳細な情報を調査し、特徴や文化、求められる人材像などを理解することです。入念な企業研究を行うことで、面接やエントリーシートで的確にアピールし、自信を持って志望動機を伝えられます。
企業研究を行う場合は、下記の方法があげられます。
- 公式ホームページ
- Webサイト
- 口コミ
- 会社説明会
- OB・OG訪問
- SNS
- アプリ
企業研究を行うときは、会社概要などの外部情報だけでなく、内部事情を調査する必要があります。外部情報だけでは、入社後に「思った企業と違った」と後悔する可能性があるからです。企業研究をする場合は、入社後のミスマッチを避けるためにも、外部と内部の情報を集めることが大切になります。
また、企業についての情報を網羅できれば、面接で質問をされても明確な回答ができるため、その企業に対する志望度の高さをアピールできるでしょう。
面接対策に注力する
秋採用の就活で内定を獲得するためには、面接対策がとくに大切になります。
なぜなら、秋採用では選考期間を短縮するために書類選考を省いたり、面接回数を減らしたりする企業があるからです。相対的に一度の面接で与える印象が、内定につながるか否かを大きく左右することになります。
面接対策が十分でないと、緊張や準備不足により、質問に対して的確に答えられないことがあります。あなたの良さを存分に伝えられるように、入念な面接対策を行いましょう。
面接対策として必要なことは、下記の4つです。
- 自己分析
- 企業研究
- 予想質問への回答準備
- 模擬面接
自己分析と企業研究は、前述した解説を参考にしてください。予想質問では、WebサイトやOB・OGなどから情報を集め、事前に回答を準備します。
秋採用の就活で聞かれやすい質問内容は、下記のとおりです。
- 自己PRをしてください
- 学生時代に力を入れたことを教えてください
- 志望理由を教えてください
- 将来像はありますか
- 就職後に経験したい仕事は何ですか
- 長所と短所を教えてください
- 成功体験について教えてください
- 挫折を乗り越えた経験を教えてください
- 他社の選考状況を教えてください
上記のような質問に対してスムーズに答えるためには、事前の準備が肝心です。また、模擬面接を行う場合は、友人や大学のキャリアセンター、就活エージェントに依頼しましょう。実際に質疑応答を行うことで、本番に近い練習ができます。
面接が苦手で厳しいと感じる就活生は、下記のコラムを参照してください。
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就活エージェントを頼る
秋採用の就活で内定を獲得するためには、就活エージェントに頼るのがオススメです。
就活エージェントを利用すると、自分のことや就職先に関する希望を伝えるだけで、相性の良い求人を探し出せます。企業が求める人物像にマッチする求人だけを厳選して紹介するため、厳しいと言われる秋採用の就活でも受かりやすい「まさに自分のような人材を求めている企業」と出会えるわけです。
そのうえ、探し出した企業のどこが自分にマッチしているのか詳しく教えてもらえるのも大きなメリットです。それをもとにすれば、厳しいと言われる秋採用の就活でもますます内定を得やすくなる、効果的なアピール方針を立てられます。
それに加えて、企業探しの手間がなくなるので他の対策に注力できる、非公開求人を扱っているので選択肢が広がるといったメリットもあります。
また、就活エージェントではマッチ度の高い求人の紹介のほかに、下記のようなサービスも利用できるところが多いです。
- キャリアプランの相談
- 自己分析の手伝い
- 書類作成の手伝い・添削
- 面接対策へのアドバイス
就活エージェントは近年の就活における動向を調査し、多くの経験と知識を持っています。自己分析や企業研究、面接対策など、就活におけるさまざまな領域で的確なアドバイスを提供してくれるでしょう。
自力での内定獲得が厳しいと感じる人も、就活のプロが味方に付いていれば心強いはずです。
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秋採用の就活が厳しい結果に終わった学生の選択肢
もし、秋採用の就活が厳しい結果に終わった場合、下記のような選択肢が挙げられます。
- 冬採用企業の選考を受ける
- 就職浪人する
- フリーターになる
- 休学して再就職活動する
秋採用で厳しい結果になったとしても、上記のような選択肢を取ることができます。冬採用を行う企業を受ける選択肢もありますが、企業数はかなり減るので納得する会社に就職できるとは限りません。
就職浪人をするのも選択肢の1つです。1年間の就活経験を活かせるというメリットがあります。ただし、既卒の就活は新卒より厳しいので、いっそうの対策が必要になるでしょう。
秋採用の就活が厳しいかどうかは自分の行動で変えられる!
秋採用の就活は厳しいと言われていますが、諦める必要はありません。実際に秋採用の就活が厳しいものになるかは、あなたの行動次第で変わります。
極端に倍率の高い企業にこだわり続けたり、選考準備を怠ったりすれば、確かに秋採用の就活は厳しいものとなるでしょう。一方、視野を広げ、秋採用を行う企業から内定を獲得するために努力をすれば、決して厳しい状況とはならないはずです。
「秋採用の厳しさ」は、決して乗り越えられない壁ではありません。しかし、一人で戦うには限界があるのも事実です。そんなときは就活のプロと一緒に、納得のいくゴールを目指しませんか?
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秋採用の厳しい就活に関するQ&A
秋採用の就活期間はいつから?
おおむね9〜10月ごろにかけて始まります。ただし早いところでは8月の終わりごろから始まる場合もあるでしょう。
秋採用の傾向は?
採用活動を行う企業数や募集人数が少なく、選考期間が短いです。しかし採用活動を行う企業は、採用に積極的な傾向があります。
いつまでに内定がないと厳しい?
3月に内定を獲得して4月に入社する人もいます。しかし大学4年生の2月までに内定がない場合、就活留年を検討するのも1つの手でしょう。
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している