集団面接で落ちる原因とは?落ちてしまう人の特徴と受かるための必勝法
2023年3月20日
集団面接の手応えはどうですか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
個人面接は大丈夫ですが、集団面接だけはいつも落選します。優秀な人が同じグループにいると焦ってしまうんです。
集団面接は、ほかの人がいるので言動に惑わされたり、自分のペースで話せなかったりするんですよね。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
個人面接より時間が短いのもプレッシャーになってます。短い時間で結果を出さなきゃいけないので。
大丈夫です。集団面接の対応は改善できます!苦手意識を払拭し、内定に近づきましょう!
キャリアプランナー 平崎
まずは集団面接について知ろう!
就活生なら一度は経験するであろう集団面接。そもそも集団面接とはなぜ行われるのでしょうか?
集団面接の仕組みを知れば、自分がなぜ集団面接に落ちてしまうのかが少し見えてくるはずです。集団面接が行われる理由、そしてチェックされていることを確認し、自分が落ちてしまう原因を探っていきましょう。
そもそも集団面接とは?
そもそも集団面接とは、応募者複数人で同時に受ける面接です。面接官と応募者が一対一で行う「個人面接」では、応募者一人に対し複数の質問を投げかけますが、集団面接では志望動機や自己PRなどの定番質問を全員に投げかけるのが特徴です。
また、挙手制で回答を求める形式などもあり、企業によって集団面接の仕組みには多少の違いがあります。
全体の面接時間は30~60分。しかし、一人一人に割り振られる時間は約10分程度と短く、その短い時間の中でいかに自分をアピールできるかがポイントとなります。
集団面接が行われる理由
集団面接が行われる理由は主に2つあります。1つ目は、「エントリー数が多く、物理的に個人での面接が厳しい」からです。つまり、選考に進める学生をある程度絞ることを目的とした「足切り」として集団面接を行うということです。
とくに大手企業や有名企業などでは多くの応募者が殺到してしまうため、膨大な費用や時間、人手不足などといった問題から一人一人と面接することが厳しいです。そのため、費用や肉体面の軽減を兼ねて、ある程度学生を絞るために「足切り」として集団面接を行う傾向にあるのです。
2つ目の理由は、「他の学生との比較を目的」に面接を行うケースです。複数人で行われる集団面接では、他者の意見を踏まえたうえで、自分の思いをしっかりと伝えることができるのかなどをチェックされます。
他にも発言を積極的に行うのか、他者がいても自分のカラーを出せるのか、また身だしなみや仕草など、個人面接では気づけないような項目を他者と並べることで、企業側はチェックしているのです。
集団面接は苦手な人が多いです。なぜなら個人面接と違い、まわりの返答を聞いてしまいペースが乱れる点や、面接自体の時間が短く、アピールしきれていない点があげられます。キャリチャンの「面接サポート」では集団面接も対策できるので、ぜひ活用してください!
集団面接に落ちる人の共通の原因と特徴
「個人面接では受かるのに集団面接だけ受からない」という人もいるでしょう。それもそのはず。集団面接は個人面接とは違った理由や視点から学生を見極めているため、個人面接対策だけでは集団面接は突破できないのです。
では、具体的にどのような人が集団面接に落ちてしまうのでしょうか。多くの学生と関わってきたキャリチャンが独自に「集団面接に落ちる学生の共通点」をまとめました。自分に当てはまるものがあるか、チェックしてみましょう。
自分の個性(カラー)を出せない
集団面接は複数人で同時に面接を行うため、その中でいかに自分を目立たせられるかが勝負になります。そのため、多くの学生の中に埋もれてしまうような人は集団面接を突破できないのです。
たとえば、他者と同じことしか発言できない人は「集団面接を受けている一員」以上になれませんし、消極的で声も小さければ「存在に気づかれない」こともあるでしょう。
このように、自分の個性を出せなければ面接官が興味を引くことはありませんし、印象に残ることもないまま面接は終わってしまいます。そうなれば企業との相性も図れず、結果として選考突破にはつながらないのです。
また、自分から発言ができなかったり、自分の良さをアピールできない人はコミュニケーション能力が低いと判断されます。今の時代、スキルや経験と同等以上にコミュニケーション能力が求められているため、コミュニケーションが低いと判断されれば当然、面接を突破することは難しいのです。
同じ服装、髪形、メイクの中、いかに自分の個性をアピールできるかが、集団面接において最大のポイントなのです。
過度なアピールをしている
過度なアピールをする学生も集団面接に落ちてしまう原因の1つです。たとえば、他の学生の発言を邪魔したり、明らかに話を聞いていないような態度は悪評価です。
集団面接では自分の発言だけでなく、他の学生が発言しているときの態度もチェックしています。そのため、他の学生の妨害をするような行為や、人の話に耳を傾けないような態度は悪印象ですし、悪い意味で目立ちます。
ほかにも、自分をアピールしたいがゆえに、長々と話してしまうと「長く話せばいいと勘違いしている」「話をまとめるのが下手」といった印象を与えてしまいます。
面接官は人を見抜くプロです。限られた時間の中でも十分学生のことを見抜けるので、過度なアピールで自分の評価を自分で下げてしまわないよう、注意しましょう。
また他にも、自分以外が発言しているときに気が緩んでしまい、姿勢や手癖が悪くなったりしてしまうのも、悪い意味で目立ちます。他の学生が発言しているときの態度やマナーにも気を払いましょう。
求めている人物像との相違性
企業が求めている人物像と自己PRに相違があった場合も、集団面接は突破できません。集団面接は、多数いる応募者から選考を進める学生を見極めるために「足切り」を目的としているケースがあります。
そのため、営業がメインの企業で「細々した作業が得意です」などといった、企業が求めている人物像とかけ離れているような発言などをすれば、足切りの対象になってしまうということです。
また、そもそもしっかりと企業研究ができていれば、このような的外れな回答はしないはずなので、足切り以前に「入社意欲や熱意を感じられない」と思われてしまっても仕方がありません。
就活をするうえで企業研究が十分にできていることは大前提です。足切りの対象にならないよう、しっかりとした準備を行いましょう。
遅刻や身だしなみなどのマナー
言うまでもありませんが、マナー違反をした人は当然、集団面接を突破することはできません。遅刻も面接対象外です。
姿勢が崩れていたり、身だしなみがだらしないと「そこから教えないといけないの?」と思われますし、そもそも面接を受ける上で服装を整える、正しい言葉遣い、社会人としてのマナーを守ることはできて当たり前なので、できていなければそれだけで「足切り」の対象となります。
また、面接を受けるだけでなく、これから社会人になるにあたり、今のうちに身につけておかないといけないことでもあります。もし、マナーや身だしなみに自信がなければ、大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、就活に関するプロに頼り、今のうちに習得しておきましょう。
キャリチャンでも、就活のプロと練習が行える「模擬面接イベント」を開催しています。さらに希望者には内定獲得のためのサポートも行っています。完全無料ですので、ぜひ気楽にご参加ください。
集団面接に受かりたいなら他者と差をつけよう!
集団面接に落ちてしまう原因がわかったら次は、どう改善し、面接突破を目指せばいいのかを考えていきましょう。
ここからは集団面接を突破するためのポイントを解説していきます。どれも簡単にできることです。“今から意識”して、集団面接突破を目指しましょう。
話す内容の質を上げ、積極的にアピール
他の学生に埋もれてしまわぬよう、自分を積極的にアピールしていきましょう。そのためにはただ話すのではなく、話す内容の質を上げていきます。
話す内容の質を上げるためにまず、自己分析をしっかりと行います。自分という人間を理解し、次に企業研究、業界研究を行い、そこから自分のアピールポイントはなにか、その企業で活かせる自分の強みはなにかを考えていきます。
そして自分のアピールすべきことがまとまったら、積極的にそれらをアピールしていきましょう。話す内容の質が高ければ、むやみやたらに発言しなくても、面接官にあなたの良さは伝わります。
しかし、いくら話の質が良くても、話す場がなければあなたの思いは伝わらないので、過度なアピールは悪印象ですが、挙手制などであれば積極的に手を上げていくことも大切です。質のいい持ちネタを用意し、状況に応じて自分をアピールしていきましょう。
他の学生が発言しているときこそ態度を意識する
集団面接では自分が発言していない時の態度も評価対象となります。発言が微妙でも、話を聞く態度がよければ評価がプラスされることがあるほど、他の学生が発言しているときの態度は重要です。
他の学生が発言しているときも姿勢は崩さす、しっかりと話を聞くようにしましょう。気が緩み手癖が悪くなることもあると思いますが、意識すれば簡単に防げるので、常に意識しておいてください。
また、発言に対して相槌を打つのもいいですが、赤べこのように激しくうなづいてしまうと、「いかにも聞いてます感」が過度なアピールとして捉えられてしまう可能性があるので注意しましょう。
最低限ではなく“ずば抜けた清潔感のある身だしなみ”
複数人で同時に面接を行うの中で、自分を目立たせるために重要なのが「身だしなみ」です。人の印象は見た目が9割と言われるほど、就活においても見た目の印象は重要になります。
面接官や採用担当者の多くが、集団面接を行う上で「見た目の印象がいいと興味が湧く」「いい意味で印象に残る」と言っています。また中には、「話が微妙でも見た目の印象がよければ、評価はさほど下がらない」という人もいるほど就活において、見た目の印象はとても重要なのです。
しかし、この見た目の印象とは、ただイケメンだったり美人だったりということではありません。就活においての見た目の印象がいいとは、“清潔感のある身だしなみ”です。
「就活で身だしなみは大事」といいますが、複数人の中で目立つためには最低限ではなく、ずば抜けた清潔感のある身だしなみを心がけないといけないということです。
シワのないスーツの着用、清潔感のある髪形やメイクを大前提とし、第三者にも身だしなみをチェックしてもらいましょう。
集団面接は個人面接と比較して、時間との戦いが顕著です。複数人同時で面接しているので、ほかの人より印象を残さないと内定は難しいでしょう。身だしなみでも差がでます。面接官が何を求めているのかなど、より詳しい内容を「面接サポート」で確認し、内定を勝ち取りましょう!
「自分のせいではなく落ちた」時の対処法
集団面接に落ちてしまう原因のほとんどは“自分のせい”です。しかし、まれに“自分のせいではない”けど、集団面接に落ちてしまうこともあるのです。
実際にどういう状況で落ちてしまうのか、それぞれの状況と対処法を合わせてご紹介します。
周りの学生のレベルが高すぎた
稀ではありますが、自分以外の学生のレベルが明らかに高すぎるというケースがあります。学歴やスキルなど、あきらかに自分よりも優秀な学生ばかりが集まってしまった場合、正直面接突破は難しいでしょう。
学歴やスキルなど、今からではどうすることもできないようなものは運が悪かったと気持ちを切り替えるしかありません。
しかし、身だしなみや自己PRなら対等に戦えます。清潔感のある身だしなみを心がけ、面接官の印象に残るような個性のある自己PRを考えましょう。
拮抗対象になってしまった
拮抗対象つまり、他の学生と能力やキャラクターが被ってしまい、勢力がほぼ等しい相手に負けてしまったケースです。
集団面接では同じようなスペックの学生や、キャラクターが被る学生、評価が並んでしまった学生からどちらかを選ばなくてはならないという状況がよくあります。
同じような条件から選ばれる理由は企業や面接官によって異なりますが、こればかりが学生側にはどうすることもできず、企業側の判断に従うしかありません。
実は、なにか決定的に劣っている部分がないにも関わらず落ちてしまう原因として一番多いのがこの「拮抗対象」です。
清潔感のある身だしなみや、個性的な自己PRを用意してもダメだった場合は、「仕方ない」と割り切り、気持ちを切り替えることが大切です。
おわりに
面接に落ちてしまう原因はさまざまですが、基本的には“自分のせい”であることが大半です。しかし、自分のせいである以上、改善や対策することもできます。
集団面接は初期の選考で行われることがほとんどです。もしここでつまづいてしまうといつまで経っても内定には近づけないので、なぜ落ちてしまったのかを原因を探り、すぐに改善するように心がけましょう。
また、自分のせいではなく落ちてしまうことも残念ながらあります。そんな時は大変だと思いますが、くよくよ立ち止まっていても何も解決しないので、気持ちを切り替えて前向きに進みましょう。
面接サポートに参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。