印象を残して差をつける!面接での個性の出し方をわかりやすく解説します
2023年3月17日
いきなりですが、自分に個性ってあると思いますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
いや……。僕なんか平凡で、ほかの人と違った個性なんてありません。だから、就活の面接で「自分らしさ」をアピールしろと言われても困ってしまいます。
そんなことないです!誰にでも個性は必ずありますよ。個性というと、「変わった人」という印象を持つ人が多いですが、本当は飾らないありのままの自分の姿を指します。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
なるほど。でも、ありのままを表現するって難しいですね。そもそも個性や自分らしさってどうやって見つけるんでしょうか?
安心してください!今回のコラムでは、就活における個性の重要性やその見つけ方を解説します!これを読んで、自分らしさをアピールできるようになりましょう!
キャリアプランナー 岡田
そもそも「個性」とは何なのか?
誰しも当たり前のように使っていた言葉ですが、そもそも「個性」とは一体何なのでしょうか。就活においても「個性は大事」と言われていますが、そもそも個性が何かわからないという人のために、まずは「個性」とは何なのかについてから解説していきます。
ベース部分がわかっていないと、就活における重要性も、自分の個性の出し方もわからないままとなりますので、しっかりと確認しておきましょう。
個性とは?
個性とは、個人の個体の持つ、それ特有の性質・特徴。特に個人のそれに関しては、パーソナリティと呼ばれる(引用:Wikipedia)
つまり簡単にいうと、個性とは「自分らしさ」です。無理を演じていない、ありのままの自分の姿、性格こそがあなたの「個性」ということになります。この理論からいえば、話し方や仕草などもすべて「個性」となります。
あなたらしさこそが個性ということですので、あなたらしさを感じられない、ありきたりな姿の人は「個性がない」と判断されることになります。
たとえば面接などで、みんなと同じような回答をしている人、当たり障りのないことを回答している人などは、就活において「個性がない」と判断されることになるというわけです。
「変わった人」ではなく「自分」を表現するもの
「個性的」というと、他の人とは違ったタイプの人、変わったタイプの人という印象があると思いますが、前述からもわかるように、個性とは変わった人ではなく、自分らしさを表現するものです。
ここを勘違いし、個性をアピールするために変わった人としてみられようとするようでは就活はうまくはいきません。次節より詳しく解説していきますが、「個性=自分らしさ」は就活において重要なものとされていますので、意味をはき違えないようにしっかりと理解を深めておきましょう。
「自分の強みとは?」「自分の個性って?」就活が始まって以来、そんな疑問が頭の中をぐるぐる……自己分析は自分を客観視するのが大切ですが、煮詰まったらほかの人からの意見を取り入れてみましょう!
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就活において「個性」を出す必要性とは
個性とは“自分らしさ”を表現するものですが、なぜ就活においてこの「個性」が必要とされているのでしょうか。また個性がないとどのような影響が出てしまうのか。
ここではそんな個性による就活への影響や必要性について解説します。就活における個性がどれほど重要なのかを理解できれば、どのようにして自分をアピールすればいいのかがわかるので、しっかりと確認しましょう。
人間性を判断してもらうため
面接において個性を出さなければいけない理由の1つが、自分自身の人間性を面接官に判断させるためです。
面接では、企業に合った人物か、企業に貢献できる人物か、どのような活躍ができるのかなどを判断します。そんな判断するうえで大切なのが「人間性」なのです。
恋愛に置き換えてお話ししましょう。たとえば、「28歳、年収1000万円、容姿端麗」な人がいたとします。肩書だけを見ればかなりのハイスペックですし、誰もが付き合いたいと思うでしょう。
しかし、この人が必ずしもあなたと相性が良いとは限りません。なぜならお付き合いをするということは、人と人の関係ということになりますので、肩書だけで成り立たせることはできないからです。
あなただっていざ付き合ってみたら性格が合わなかった、なんてなるのは嫌ですよね。そうなれば当然すぐにお別れすることになるでしょうから、そうならないためにもデートなどを重ねて相手の人間性を見極めるはずです。
会社だって同じなのです。ESなどで優れたスキル面や学力を記載したとしても、その人が必ずしも会社に合った人材とは限らないのです。ですから企業は面接を繰り返し、肩書以外の人間性を確認しているというわけです。
このように、面接では企業と学生との相性を語るために、個性の有無から人間性を確認する必要があるため、就活において個性が重要視されることになります。逆をいえば、個性を出せば人間性を判断してもらいやすくなるということですので、評価されやすくなります。
面接官の記憶に残すため
面接において個性を出す必要があるもう一つの理由が、面接官の記憶に自分の存在を残すためです。面接には多くの学生が集まりますし、面接官も一日に何人もの学生と接触しますので、個性がないと印象に残ることができず、周りの学生にかき消されてしまいます。
しかし個性があればいい意味で目立つことができ、面接官の記憶にも残りやすくなります。いい意味で目立てれば、面接官同士「誰が良かった」と話し合いをしているときに名前が上がりやすくなったり、スキル面や学力が少し悪くても「人間性」を評価されたりなど、メリットが多く発生します。
ただでさえ同じような服装をしているのに、みんなと同じような回答を述べていたり、自分を繕っているようでは印象に残らないのも当然です。同じ服装だから、同じ学校だから、同じような熱意を持っているからこそ「個性」で勝負しなければならないのです。
内定獲得のためには、いい意味で印象に残る必要があり、周りの学生と差をつけるためにも「個性」は重要というわけです。
「個性」の見つけ方と出し方
これまでより、就活や面接においてどれほど「個性」が重要かお分かりいただけたと思います。しかしだからといって「個性」を出せって言われても難しいですよね。そもそも「自分の個性ってなに?」そう思う人が大半だと思います。
ここではそんな「個性」の見つけ方から上手なアピール方法について解説していきます。いい意味で個性的だと判断されれば面接突破はもちろん、社会人においても大変重宝されますので、今のうちから個性の出し方をしっかりと勉強しておきましょう。
自己分析から今までの経験を振り返る
「個性」には、“生まれ持ったもの”と、“成長していくうえで身につけたもの”の2つあると言われています。まずはそれぞれからの「個性=自分らしさ」とは何なのかを探していきましょう。
自分らしさを探していくこととなりますので、『自分』についての分析が欠かせません。自己分析から自分の個性について調べていきましょう。
過去の経験を振り返れば“生まれ持った自分らしさ”が何かが見えてきますし、モチベーショングラフを用いて一つ一つを掘り下げていけば“成長していくうえで身につけた自分らしさ”が見えてきます。
まずは「今の自分」を肯定し、今の自分があるのは過去の出来事や経験によるものだと認識したうえで、“自分らしさ”を探していきましょう。自分らしさは誰しも必ず備え付けられていますので必ず見つかります。
「客観的な視点」から自分を見つめ直す
自分らしさを探す際は、主観的(=自分的目線)な視点からだけでなく、周りから見たときの「客観的な視点」も参考にすると、より深く個性について知ることができます。
自分の事は自分が一番わかっているつもりでも、案外見えていない部分はあるものです。また、自分の見え方と相手からの見え方も異なります。そんな「客観的な視点」からの意見も参考にしていきましょう。
友人や家族などに「自分の長所は?」と聞いてみましょう。いきなり聞いても案外みんな答えてくれるものですよ。また、他己分析として他にも自分に関する情報をたくさん聞き出しましょう。個性を見つけ出すためにたくさんの材料(意見)があると、より信ぴょう性が増し、明確なものが見えてきます。
また、個性とは自分らしさということになりますので、性格や人間性だけでなく、話し方や仕草なども含まれます。これは自分ではなかなか気づきにくい部分ですので、他者から教えてもらいましょう。
「個性」が企業でどう活かされていくかを考える
個性があればいい意味で目立つことができますが、それだけではまだまだ足りません。さらに企業から「欲しい」と思われるためにも、個性がその企業でどう活かされていくのかを考えましょう。
内定を獲得するためには企業から「欲しい」と思われる人材になる必要があり、その一番の近道が“企業が求める人物像(理想像)に自ら近づく”ことです。つまり、個性の出し方も、その企業にピンポイントにアピールしていけば高評価を得やすいというわけです。
そのためにも、企業研究が欠かせません。企業研究から企業が求める人物像を把握し、どのようにして自分の個性を活かしていくべきなのか、どの個性が具体的に活かせるのかを考えていきましょう。
個性があれば確かに目立つことはできますが、欲しいと思われるかは面接官次第です。それなら自ら好かれるためのアクションを起こすまでです。
しかし、あくまで個性は“自分らしさ”を表現して初めて認められるので、過剰なアピールなどはしないように注意してください。また、企業に合わせて自分を作るとそれは個性ではなくなってしまいますので、“自分の個性の中からその企業でどう活かせるのか“を意識するようにしてください。
まずは企業をしっかり知ること。そのなかで自分自身の個性や強みがどのように活かせそうかをエントリーシートや面接でアピールするのが必要です。
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「個性」を勘違いしないように
就活や面接だけでなく、社会人になってからも重要視される個性ですが、この個性を勘違いしている人が多くいます。
個性の意味をはき違えてしまうと不合格につながるだけでなく、社会的信頼にも影響を及ぼす場合がありますので、そのようなことがないように「間違った個性」についてチェックしておきましょう。また、個性に関する注意点なども合わせて記載しているので、最後までごらんください。
破天荒な発言や面白半分な回答はNG
破天荒な発言や、面白半分な回答から個性をアピールするのはNGです。これは「個性=変わった人」という勘違いから、悪い意味で目立ってしまうパターンです。これはむしろ「空気の読めない人」と判断されてしまうので、内定は遠のきます。
他にも、他の学生と差をつけるために、あえてみんなと違う回答を答えたり、突拍子もないことをいったりするのもNGです。これらは繕った姿となりますので、生まれ持った個性や成長過程で得た個性をつぶしてしまうことになります。
そうなれば、あなたの人間性を見てもらえないままとなりますので、評価されることはなくなります。そうならないためにも、個性の意味をはき違えないように注意してください。
「没個性」も内定はもらえない
「個性=変わった人」という勘違いもよくありませんが、個性がない、個性が薄いという「没個性」にも注意が必要です。没個性だと人間性がわかりませんし、面接に印象に残ることもないため、選考突破が難しくなります。
没個性に多いタイプの特徴を下記にまとめたのでチェックしていきましょう。
- 人と同じことをしていたほうが安心する
→自分の中での主張がなく、人と同じことをしてばかりいる人に没個性が多い傾向があります。人の意見に流されやすい人なども注意が必要です。 - 完璧主義
→一度決めたことを曲げることができず、完璧を求める人も個性がないと判断されやすいです。マニュアル通りに動くことも大切だが、自分の気持ちにも素直になろう。 - 自分に自信がない
→自信がない人は自分の良さに気づいていないことが多く、上手に自分を表現できないことから、没個性と判断されやすいです。
様々な理由から没個性と判断されやすいですが、原因が分かればどれも簡単に改善できるものばかりです。
人間には必ず“自分らしさ”が存在しますので、上記から「自分」とは何かを見つめ直し、個性を探していきましょう。
「個性的な質問」にもしっかりと対応しよう
「個性」は就活生ばかりが出すものではありません。企業側も「個性的な質問」をしてくるので、しっかりと対応しなくてはいけません。
個性的な質問とは、たとえば「死ぬときに何を考えますか?」「100円のペンを1万円で売ってください」などといった、すんなりと回答するのが難しいような質問です。
しかしだからといって「わかりません」などと回答するのはNGです。しっかりと質問の内容を把握し、どのような意図から質問しているのかを考えて回答するようにしましょう。
おわりに
就活において「個性」は合否に影響が出るほど重要視されています。しかし、個性の意味をはき違えていたり、「自分には個性はないから…。」と勘違いしている人が多くいるのが現状です。
個性とは変わった人ではありません。個性とは“自分らしさ”を表現したものを指し、ありのままの自分の姿ということになります。つまり、自分の良さを把握したうえで、自分らしさをアピールすれば、それがあなたの「個性」ということになるのです。
ただそれだけでは企業側から「欲しい人材」と思われませんので、企業研究から企業が求める人物像を把握し、企業が求める人物像に近づけながら自分自身をアピールしていきましょう。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。