Webテスト代行(替え玉受験)はバレる!利用リスクとバレる理由とは
2025年5月29日

Webテストのことで何か悩んでるそうですね?
実は適性検査対策の時間が足りないので、Webテストだけでも代行業者に頼もうかと思い始めたところなんです。どうせWebなら、だれが受けてもバレないかと思って。
その考えは絶対オススメできないですね…。Webで受けても替え玉がバレることはありますし、それ以外にもいろいろと問題があります。
Webテストなのに、どうして代行がバレるんですか?それ以外の問題って??
では今回は、Webテスト代行の利用がバレる理由やWebテスト代行の実態、利用のリスクと問題点について解説しますね。これを参考に、別の対処法を模索するきっかけにしてください。
Webテスト代行の利用はなぜバレる?
「高得点をとれる自信がない」「対策の時間がとれない」といった理由で利用を検討している就活生もいると思いますが、Webテスト代行の利用は以下の状況や理由から企業側にバレてしまうことがあります。
代行の利用がバレる状況
人の目の届かない場所で行われるWebテストの代行は、その場では発覚しにくいものの、後々になってバレることがあります。書類選考は通過できても、未来永劫その不正がバレないわけではないのです。
自宅でもネットカフェでも好きな場所で受験できるWebテストは、就活生にとって便利であり、企業にとってもコストをかけずに済む試験方法です。その反面、誰が受験したのか確認しようがないので不正が行われやすく、代行サービスなどを利用したとしても、テスト段階でバレることはほとんどありません。
代行業者もそれをうたい文句に就活生を勧誘していますし、就活生もそれを鵜呑みにして代行サービスの利用を考えるわけです。
ただし、Webテストの代行は確かにその場ではバレにくいものの、不審に思われることは多々あります。そしてその後、面接などの選考段階や内定後の研修段階で疑いが検証され、不正がバレることが結構あるのです。
むしろ不正を行ったことを本人が忘れ、社会人生活に向けて前向きに取り組んでいる最中にそのリスクが降りかかるので、その場でバレるより余程ダメージが大きいと言えるでしょう。
代行の利用がバレる理由
Webテスト代行の利用がバレる理由は、おもに以下の4つです。
- テストの結果と面接での対応が明らかに違う(テストの結果と面接時の内容が違う)
- 学歴に比べてテストだけやたら得点が高い
- 解答時間がとても短い
- 成績が良すぎる
【不正がバレる理由】
■ テストの結果と面接での対応が明らかに違う
たとえば、Webテストの結果と面接時の回答内容が一致しないと、面接官に不正を疑われます。
Webテストの結果はESと同様、面接でどんな質問を行うか決める上での参考として利用している企業が多いです。
それなのに、Webテストでは得意と出ていた項目について聞いても答えられなかったり、苦手だと述べたりすれば、面接官は「おかしいな」と勘づきます。
■ 学歴に比べてテストだけやたら得点が高い
学歴(大学の偏差値)に比べて、Webテストだけやたら得点が高いといった場合も同様です。
Webテストは中学~高校レベルの基礎学力を問う試験ですから、一般的にはその人の大学の偏差値や理系・文系といった得意分野と結果が一致します。
もちろん十分な対策を行えばもとの学力や苦手分野もある程度は補えるでしょうが、6年かけても学べなかったものが、Webテストで急に高得点を上げられるようになるなんて不自然です。
■ 解答時間がとても短い
回答時間が異様に短いことも、Webテストで不正を疑われる理由の1つです。
Webテストは正解不正解や得点だけでなく、回答にどれくらいの時間がかかったのかもデータとして分かります。代行業者はくり返しWebテストを受けて既に同じ問題の回答を得ていたり、確実に合格点に達するために複数人・複数台のパソコンを駆使し、自動計算したりするわけです。
そうすると、普通に問題を解いたらいくらWebテストに慣れている人でも不可能な速度で回答するので、やはり「おかしいな」と疑われることになるでしょう。
■ 成績が良すぎる
同じ理由で、代行業者に頼むとWebテストの正答率が異常なくらい高くなることがあります。いくらしっかりと対策したとはいえ、どの分野もまんべんなく満点に近い得点を上げれば、違和感を与えるのは当然です。
Webテストを代行業者に依頼すると、そのような理由から面接官に不正を疑われます。いきなり「本当に自分で受けた?」などとダイレクトには聞かないかもしれませんが、しつこいくらいに深堀質問されて、厳しく追及されることになるはずです。
Webテスト代行(替え玉受験)の実態
Webテスト代行の利用がバレる状況や理由を知っても、気軽に考え、ついつい代行業者の甘い言葉に騙されてしまう就活生もいるかもしれません。
そこでここでは、いっそう注意を喚起するために、Webテスト代行の実態について手口と違法性の面から解説します。
Webテスト代行の手口
インターネット上には、Webテストを代行する業者が多数存在します。そのほとんどは、性格検査は自分で受験し、能力検査のみを代行するサービスです。
代行業者は「東大生・慶応大生が受験してくれる」「何年もWebテストを研究しているプロが受験してくれる」「家庭教師が受験してくれる」「絶対合格を保証」などとうたって、就活生を呼び込んでいます。
代行サービスの料金形態は業者によりさまざまですが、基本科目の遠隔受験だけだと1万円~2万円程度、難易度の高いWebテストや依頼者の前で受験するなどのオプションを追加すると、その都度1~3万円程度の追加料金を支払うといった形で、システム化されているようです。
中には、「1科目1,000円」などとSNSで宣伝して、個人が格安で請け負うケースもあります。IDやパスワードを渡すだけで簡単に依頼できてしまうため、残念ながら現在の就活では、そうしたWebテスト代行サービスが横行しています。
Webテストを通過しなければ次の選考に進めないわけですし、就活に不安を抱く学生にとって、「絶対合格」などと言われれば魅力を感じるのは当然でしょう。そこに付け込み、アルバイトの給料でも支払えるような価格設定になっているのも、巧妙な手口です。
しかし、このような代行サービスの利用は替え玉受験と同様、絶対にやってはいけない行為だということを忘れないで下さい。その理由は、次に説明する「違法性」です。
Webテスト代行の違法性
進学時の替え玉受験とは少し異なりますが、Webテスト代行にも違法性があります。
替え玉受験は、受験者に成りすまして署名・答案を作成することから「私文書偽造罪」に問われる違法行為です。一方、実際に答案を作成したり署名したりしないWebテストは、私文書偽造には当たりませんが、「電磁的記録不正作出罪」や「不正アクセス行為」といった罪に問われることになります。
Webテストは道義的に許されないというだけでなく、万一バレた場合はそうした犯罪に問われたり、企業から損害賠償を請求されたりする恐れもあるのです。
それでも、どうしても実力に自信がなく、代行サービスを利用したいと考えている学生は、次の「Webテスト代行を利用する際のリスクと問題点」も読んでみてください。
Webテスト代行を利用する際のリスクと問題点
Webテスト代行サービスの利用はリスクが高すぎるので、絶対にオススメできません。しかし、そのようなことを聞いても利用者が後を絶たないのは、そのリスクを本当の意味で理解できていないからでしょう。
そのため、ここではWebテストの代行を利用するとどのようなリスクがあるのか詳しく説明します。「バレたら内定がもらえない」といった単純な話ではないので、しっかり理解しておいてください。
利用の疑いがあるだけで合否にかかわる
就活では、実際に不正を行ったと証明されるまでもなく、不正を疑われること自体が合否にかかわります。
最初に紹介した『Webテスト代行の利用はなぜバレる?』を読んで、「そんなの、しらを切ればいいじゃないか」と思う学生もいるかもしれませんが、それは違います。
たとえ何かしらの言い訳でその場を取りつくろえたとしても、そのような疑わしい学生をわざわざ採用しようと思う企業などないでしょう。なぜならWebテストの代行は学内の試験で行われるカンニングなどと違い、倫理的な問題があるだけでなく、それ自体が違法行為だからです。
採用選考で不正を働いた疑いのある人物は、入社後も自社を貶めるような違法行為を働く恐れがあり、仕事を任せるのに適した人物かどうか不安を感じさせます。
しかも、そもそもWebテストから企業が判断しているのは仕事への適性があるかどうかであって、高得点を取れる学生や頭の良い学生を探しているわけではないのです。そのため、学歴やその他の能力がどうであれ、不正が疑わしい学生とそうでない学生がいたら、間違いなく企業はそうでない学生の方を優先的に選ぶことになります。
つまり、Webテストの不正が疑われた時点で内定を得られる可能性は限りなく低くなり、代行がバレたも同然です。進学時の受験と違って高得点をとればとるほど合格に近づくとは限らないのに、あまりにもリスクの高い不正だといえるでしょう。
他社にまで評判が伝わる可能性も
Webテストの代行を利用したことが疑われると、その真偽はともかく、他社にまで悪評が伝わってしまう恐れがあります。Webテストの代行を利用した事実がバレた時はもちろん、たまたま得点が高くて不正を疑われた場合にも、その噂は企業や業界の枠を超え、多方面にまで広がってしまうのです。
まず、企業の採用担当者は選考中Webテストの結果に違和感を感じると、運営元へ問い合わせを行います。その時点で代行利用の事実が確認できなくても、Webテストの運営元のデータ上は、疑わしい人物としてブラックリスト入りするわけです。
Webテストの運営元はいくつもあるとはいえ、その数はたかが知れています。1回の成績を複数の企業へ送ることもありますし、そうでなくても就活中20社前後も選考を受ければ、同じ運営元のWebテストを受ける機会が必ずあるはずです。
自社のWebテストで不正が行われることは運営元としても信用に関わりますから、同じ人物の結果に対する問い合わせが複数あれば、企業側へ何らかの警告を発するでしょう。それに加え、就活生の皆さんが思っている以上に現代は情報化社会であり、企業は採用候補者に関する情報の収集に対して多大なコストをかけています。
SNSで応募者の発言や応募者に関する噂を検索するなどは序の口です。信用が命とも言える大企業では、実際に興信所などを使って応募者本人はもちろん血縁者も含め、犯歴や素行に問題がないか調査することもあります。Webテストの替え玉受験は犯罪行為ですから当然、そのような警告や噂があれば、調査に引っかかるのは間違いありません。
中小企業ではそこまでコストを掛けられないでしょうが、逆に業界が狭く横のつながりが強いので、「○○大学の××という学生は疑わしい」といった噂が広まりやすいです。その結果、代行を使って替え玉受験した運営元のWebテスト以外でも企業側から問い合わせが行われ、またブラックリストに載って、どんどん悪評が広まっていきます。
自分のWebテスト対策に自信がなく、代行の誘惑に駆られている人もいると思いますが、「試しに一回だけ使ってみよう」といった甘い考えが、就活全てをダメにしてしまう危険性もあるので注意してください。
代行の利用がバレると内定が取り消されることも
代行サービスの利用が選考中にバレた場合、あるいは前述のように不正が疑われただけでも、当然、選考には通りません。内定後に代行サービスの利用がバレた場合は、十中八九、内定取り消しとなるでしょう。
なぜなら、不正を働くような人物を入社させたと知られれば、企業のコンプライアンス(法令順守)が疑われてしまうからです。
万一バレずに入社できたとしても、実力以上の能力を期待され、自分が苦労することは目に見えています。そうした、企業の求める人物像と採用者とのミスマッチを防ぐために、適性検査を行っているのです。
また、入社後の仕事ぶりを見て、不正を疑われるケースもあります。実際、Webテストの運営元には、採用企業から「Webテストの結果と、実際の人物像が一致しない」といった問い合わせがあるそうです。
もし入社後に不正が発覚した場合は、最悪の場合、懲戒解雇や損害賠償請求の対象になります。もし解雇されず働き続けることを許されたとしても、減給や降格など何らかのペナルティが課されるのは避けられないでしょう。
また、「平気で不正を働く人」「信用できない人」というレッテルを張られますし、一度ついてしまったイメージを払拭することは、簡単ではありません。社内での居心地が悪いだけでなく、重要な仕事から外されるなど、活躍の機会を与えてもらえない可能性もあります。
そもそも代行サービスの信頼度が高くない
そもそも、代行サービスの業者が、どこまで信頼できるかわかりません。なぜなら代行業者は、バレたら犯罪に問われるかもしれないことを承知の上で、企業をだまし、お金を儲けようとしている人たちだからです。
たとえば、代行業者はそれぞれ「合格率95%」「合格率97%」などと、もっともらしい数字をうたっていますが、はたしてその数字は本当でしょうか。その合格率は、誰も確かめようがないのです。
バレなければ法を犯しても構わないと考える人たちが、良心に従って正直に合格率を表示しているとは、到底考えられません。その合格率は高いように見せかけてはいますが、その実、「合格率100%ではない」という言い訳のためにあります。
また、選考でバレないように成績を下げるなどの配慮も、基本的にはできません。成績をコントロールできるようなことをうたっている業者もありますが、本当にバレないかどうかは、誰にも断言できないのです。
これまでにもお話ししたように、採用選考ではWebテストの不正が疑われただけでも不合格になる可能性があります。絶対に落ちたくないから高額な料金を支払ってまで、違法性のあるリスクを冒しているのに、絶対に選考を通過できるとは限らないということを理解しておきましょう。
加えて、「合格保証」や「受からなければ返金」と宣伝している業者もありますが、その約束が必ず守られる保証は、どこにもありません。「返金がない」「連絡が取れなくなった」などの利用トラブルもよく聞きます。
対応を取りたくても、公にすれば不正を働こうとしたことが明るみになってしまうので、騙されたと訴え出ることは難しいでしょう。どのようなトラブルが起きようと、すべて自己責任となります。
友達に代行をお願いするのもNG
代行業者だけでなく、高学歴な兄弟・友人・知人にWebテストの代行をお願いするのも、もちろんNGです。誰にお願いしようと、自分以外が受ければ「替え玉受験」であることに変わりありません。
相手が家族でも友人でも、代行業者に頼むのと同様のリスクが発生します。また、自分だけでなく、代行をお願いした家族や友人まで、犯罪行為に巻き込むことになるのを忘れないでください。
代行よりも効果的なWebテストの対策法
これまでお話ししてきたように、Webテスト代行サービスの利用にはさまざまなリスクが伴います。
また、自分の実力で挑まなければ、入社後に実力以上の能力を求められて苦労したり、仕事とのミスマッチが起きたりする可能性も高いです。
そんなハイリスクで不確実な代行サービスを利用するより、Webテストにはもっと効率のいい対策があります。ここからは、効果的なWebテストの対策と、確実に成果が出る就活法について解説します。
Webテストの対策本1冊で対策は十分
Webテストの対策は、対策本1冊あれば十分です。怪しげな代行業者にお願いするまでもなく、自分で対策できます。前述のようにWebテストは、学生が仕事への適性があるかどうかを見極めるためのものなので、満点を取る必要はありません。
しかもWebテストの問題はそれほど難しい問題ではなく、基本的には中学~高校の間に学んだような内容です。大学合格レベルの学生なら、ある程度練習すれば誰でも解けるようになります。
Webテスト対策に必要なことは、1冊の対策本を何度もやりこんで、問題の傾向に慣れることです。Webテストは自宅で受験するという観点から、電卓や電子辞書を使用する前提で問題が作られています。
そのため問題1問にかけられる時間が短く設定されているので、とにかく問題の傾向と回答方法を覚えて、素早く正確に解くことが重要です。時間を計りながら練習を繰り返して、スピードと精度を上げましょう。
対策本を買う余裕がなければ、ネット上でも対策問題を入手できます。キャリチャンでも就活生の皆さんのために、SPI対策の問題集を無料で提供しているので、ぜひ活用してください。
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代行サービスよりも就活エージェントの方が安心だし確実な成果が出る!
「あまり対策本をやりこんでいる時間がない」「やっぱり一人でWebテストに挑むのは不安」という学生は、就活エージェントに頼るのがオススメです。
就活エージェントは、就活のプロとしての豊富な知識に基づいてWebテストの相談に乗ってくれるだけでなく、就活全般に対するさまざまなアドバイスをしてくれます。自己分析や企業研究のサポートはもちろん、ESの添削、面接練習、具体的な企業の紹介、就活スケジュールの調整までしてくれるんです。
就活エージェントでは、相談が始まったときからあなたの就職が決まるまで、専任のキャリアアドバイザーが徹底的にサポートします。就活エージェントなら間違いなく実在する企業なので、身元不明のWebテスト代行業者よりずっと安心です。
何より、就活エージェントはWebテストだけではない、確実な就活の成果をもたらしてくれます。
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Webテスト代行の利用は絶対やめよう
Webテストの代行は倫理的・道義的に許されないというだけでなく、替え玉受験と同じく犯罪行為ですから、バレるバレない以前の問題です。実際、代行の利用には様々なリスクが伴い、就活全体を危険にさらす恐れもあるので、決してオススメできるものではありません。
そもそもWebテストは、企業側が質疑応答の参考にしたり、仕事への適性を予測したり、最低限の基礎学力があるか確認したりする目的のもので、得点が高ければ高いほど内定が近づくというわけでもないのです。
それなのに平気で犯罪行為を行う怪しげな業者を信じ、自分の人生における重大な局面を危険にさらすなんて、ばかばかしい行為だと言えるでしょう。それでも自分一人では不安で誰かに頼りたい就活生は、就活エージェントを利用するとよいです。
もちろん就活エージェントは合法的な活動なのでWebテストの替え玉受験などしませんが、Webテスト対策のコツを教えてくれるとともに、就活全般をサポートしてくれます。就活において企業が重視しているのはWebテストよりESや面接ですから、そちらの対策を手伝ってくれる就活エージェントの方が、よほど内定獲得への心強い味方になるはずです。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。