【初めてのインターン】成功の秘訣と上手な探し方をプロが解説!
2024年6月5日
就活生Aさんは、そろそろインターンに参加してみようと思っているところでしたね?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
そうなんです。でも探し方もよく分からないし、それ以外にも何かと分からないことが多くて…。
初めてのことなので分からないことだらけですよね。今の時点でインターンについて知っていることはありますか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
参加すると就活に有利になるということは聞きました。でも具体的にどんなことをするのかはまだ分かっていなくて…。
たしかに就活に役立つといわれてますね。ただ、漠然と参加するだけではダメなんです。このコラムではインターンの内容や探し方、準備や当日の注意点を解説します。これを読んで実りあるインターンにしましょう。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
初めてのインターンを目指すなら基本を知ろう
インターン先を選ぼうにも、インターンについてよく分かっていないと選びようがありません。実は一口に「インターン」といっても、様々な種類があります。どんな種類のインターンに参加するかで、実施内容や学べることも大幅に変わってくるのです。
ですからインターンの探し方や成功の秘訣について話をする前に、まずはインターンの基本情報を押さえておきましょう。インターン選びと準備段階に関わる部分だけに絞って解説しますので、しっかり読んで頭に入れておいてください。
インターンの種類
以前までのインターンは、大きく「1dayインターン」「短期インターン」「長期インターン」の3種類に分かれていました。
しかし、2023年度から「インターンの推進に当たっての基本的考え方」が改正され、インターンの区分が見直されることとなりました。その結果、これまでの3種類のインターンから「学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組み(以下、キャリア形成支援)」という新たな4つの枠組みへと変更となったのです。
- 汎用的能力・専門活用型インターン
- 高度専門型インターン
- オープンカンパニー
- キャリア教育
この中で、必要な就業日数など、いくつかの定められた指定要件を満たした2つのプログラムのみが、インターンと呼ばれるようになりました。
必要な指定要件を満たさない残り2つのプログラムについては、インターンではなく、単なるキャリア形成支援と区分されます。
インターンを含めた4つのキャリア形成支援の具体的な内容は以下の通りです。
■ 汎用的能力・専門活用型インターン
汎用的能力・専門活用型インターン | |
---|---|
期間 | 汎用的能力型では5日間以上 専門的活用型では2週間以上 |
内容 | 業務同行や実務体験。就業前後に企業説明やグループワークも |
対象 | 主に大学3,4年生と大学院生 |
「汎用的能力・専門活用型インターン」における学生の主な目的は、その仕事に就く能力が自らに備わっているかどうかを見極めることです。それに対して、開催する企業の主な目的は、採用選考をする学生の情報を取得し、ミスマッチを防ぐことにあります。
そのため、対象は就活間近の大学3・4年生や大学院生とされ、学生と企業の互いがマッチするかどうかを判断するために、5日間以上や2週間以上の期間が設けられているのです。
■ 高度専門型インターン
高度専門型インターン | |
---|---|
期間 | 2ヶ月以上 |
内容 | 大学院での専門分野の知識をもとにした研究や就業 |
対象 | 大学院生 |
「高度専門型インターン」における学生の主な目的は、自らの専門性を実践で活かし、向上させることとなっています。対して、開催側の企業や大学の目的は、特定の専門分野に精通した戦力を確保することや、所属する学生がインターンを経て博士課程に進める教育環境を提供することです。
そのため、対象は普段から専門分野で研鑽を重ねている大学院生のみとされます。学生が大学で学んだ専門性を強化し、企業や大学がそれを判断するのに、2ヶ月以上の期間が設けられているのです。
■ オープンカンパニー
オープンカンパニー | |
---|---|
期間 | 1日程度 |
内容 | 企業や人材派遣会社、大学のキャリアセンターなどが実施するイベントや説明会 |
対象 | 大学・大学院の全学年 |
「オープンカンパニー」における学生の目的は、企業や業界、仕事の内容を具体的に知り、自分の興味や視野を広げ、自らのキャリアを主体的に考えるきっかけをつくることです。対して、開催する企業や大学側の目的は、企業や業界の情報を学生に提供し、学生たちによる主体的なキャリアを形成を促すこととなっています。
そのため、対象は早い時期から考えられるように大学1年生からの全学年となります。気軽にきっかけを作れるように、1日程度の短い期間で行われるプログラムが用意されているのです。
■ キャリア教育
キャリア教育 | |
---|---|
期間 | プログラムによって異なる |
内容 | 大学、企業が提携してでおこなう課題解決型学習、社会人のゲストを招いて講話を聞く特別授業など |
対象 | 大学・大学院の全学年 |
「キャリア教育」における学生の目的は、キャリア形成に必要な能力や態度、勤労観や職業観などを育み、自らを省みることでキャリアを主体的に考える機会をつくることです。対して、開催側の大学や企業の目的は、教育活動を通して学生に業界や企業への知識をつけさせるとともに、社会的・職業的自立に必要な能力を身につけさせることとなっています。
そのため、対象はオープンカンパニーと同様に大学1年生からの全学年とされているのです。
インターンの実施時期と初めて参加する時期
就活生が初めてインターンに参加する時期は、大学3年や大学院生1年生の夏が最も一般的です。
インターンを開催する企業の多くは、学生が学業と両立できるように、授業期間を避けてもともと学校が休みである夏休みや冬休み、春休みなどを利用してインターンを開催する傾向があります。
また、企業側は2つのインターンの対象を、就活を直近に控えた3年生とすでに就活を始めている4年生や大学院生に絞っています。それはインターンを開催する企業側の意図として、就職先について具体的に考え始めている学生に直接アピールし、自社を志望してもらいたいという狙いがあるからです。
そのため初めてのインターンは、大学3年生や大学院1年生の夏休み期間中の短期インターンとなる就活生が多いです。本選考におけるプラス評価や特別選考への招待といった就活メリットにもつながりやすいためでしょう。
もちろん大学3年生や大学院生と言わず、もっと早い時期からインターンに参加したい学生もいると思います。その場合は、インターンとは異なりますが「オープンカンパニー」や「キャリア教育」がオススメです。
2つのプログラムは学年を問わずに参加できるほか、「オープンカンパニー」は開催期間が1日程度なので、気軽に参加できます。「キャリア教育」では実務体験ができる長期的なイベントもあるので、具体的な業務に携わりながら働く感覚や業界を理解できると同時に、自分の適性を見極められるかもしれません。
関連コラム
インターンシップに参加すべき時期とは?ベストな時期を解説
インターンにも選考がある
インターンの種類やインターン先にもよりますが、インターンに参加するにも選考が設けられている企業が多いです。抽選や先着順で参加者を決める企業も中にはありますが、選考が行われることを前提に対策はしておいた方がよいでしょう。
インターンの選考方法は、企業によって様々です。書類審査(履歴書やエントリーシート)だけの場合もあれば、面接が行われる場合もありますし、Webテストが行われることもあります。
また中には、自己紹介動画を提出するよう求める企業や、インターン前からグループディスカッションを行う企業もあるので注意が必要です。一般的には書類審査と面接が一番多いので、その対策だけは早めに進めておくことをオススメします。
とはいえ初めてのインターンであれば当然、選考を受けるのも初めてですから、ESの書き方や面接対策に不安を感じる就活生も多いはず。そういう人はインターン先を選ぶ前にまず、キャリチャンの無料就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してみてはいかがでしょうか。
インターンに関する基本レクチャーから選考対策のノウハウ、ESの添削や面接練習まで、プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートします。「インターンが初めてだからなんとなく不安」といった相談でももちろんOK。就活に関するあらゆる疑問質問に対応しますので、気軽に活用してください。
関連コラム
インターンシップ選考を突破する秘訣と「本選考との関係性」について解説
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル!
初めてのインターン先はどう選ぶ?
インターンへの参加が初めてならインターン先選びも初めてで、何を基準にどう選んでよいか分からない就活生もいますよね。そこでここからは、初めてのインターン先をどのように選ぶかについて解説します。
インターン先を探すための具体的な手段についても記載しておきますので、参考にしてください。
興味のある業界・職種の目星を付ける
初めてのインターン先を探す際はまず、自分が将来的に就職したい、就職する可能性がある業界・職種の見当をつけるのが先決です。志望業界以外のインターンでも無意味ではないですが、のちのち志望する可能性が高い業界・職種のインターンに参加した方が、初めてのインターンをより実りあるものにできます。
志望する業界のインターンに参加すれば、その業界の雰囲気を肌で感じられ、より理解を深めることができます。また、インターンの種類によっては実際に業務に携わって、自分にその仕事の適性があるかどうかも見極められるかもしれません。
そうすれば自分に合わない業界を志望することによって、なかなか内定を得られなかったり、ミスマッチから早期退職につながったりといった就活の無駄な遠回りをするリスクを減らせるわけです。
そのためには、まずしっかりと自己分析を行って自分の就活軸を考え、志望業界をある程度まで絞り込む必要があります。ただし、まだ実際に業界と接触する前ですから、この時点であまりにも業界を絞り込み過ぎるのもよくないです。
初めのうちは自分に向いていそうな業界の目星を複数つけておいて、それらのインターンに参加する中で比較検討し、自分に合った業界を見極めていきましょう。
目的や学びたい内容を明確にするのがコツ
初めてのインターンを成功させるためには、そのインターンに参加する目的やそこで学びたい内容を明確にしておくのがコツです。
インターンへの参加目的が曖昧だと、せっかくインターンに参加しても得るものが少ないですし、自分にとって役立つインターン先を的確に選ぶことができません。初めから目的がはっきりしていれば、それに応じたインターン先選びができると同時に、インターンに対する準備やインターン中の行動も目的にかなうものとなり、結果として充実した濃い学びを得られるはずです。
学生がインターンに参加する目的には、たとえば以下のようなものがあります。
- 企業、業界、仕事、社会についての理解を深める
- 企業との接触に慣れ、就活に向けた予行演習にする
- 自分の適性を見極め、就活の方向性を定める
インターンに参加する目的や学びたいことは、インターン選考の中でも聞かれることが多いです。企業側もインターンに受け入れられる人数に限りがあるため、何も考えず漠然と参加する学生より、目的意識を持った熱意ある学生を優先的に参加させたいと思っています。
ですからインターン選考を通過するためにも、何を目的としてそのインターンに参加したいのか、そこで何を学びたいのか、きちんと説明できるようにしておく必要があるのです。
関連コラム
インターンシップの目的とは?就活生・企業目線別にプロがわかりやすく解説
関連コラム
合格間違いなし!「インターンシップで学びたいこと」を上手に書く秘訣を紹介
インターン先を探す具体的な手段
初めてのインターン先を探す具体的な方法としては、大きく分けて下記の4つの手段が考えられます。
- 求人情報サイトで探す
- 企業HPから探す
- 企業説明会で情報を得る
- 学校のキャリアセンターやOB/OB、就活エージェントなどに紹介してもらう
実際にインターン先を探す際は、前述の志望する業界・職種とインターンで学びたい内容、参加日程などを考慮に入れて、自分に合ったインターン先を探すことになります。
求人情報サイトには多数のインターン情報が掲載されているので、どんなインターンがあるのか全く見当がつかない場合には、まずそういったサイトで検索してみるとよいでしょう。
また、すでに志望業界や志望企業がある程度絞り込めているなら、その業界の企業が多く集まる合同企業説明会や、企業HPからインターン情報を得るのも1つの手です。
しかし初めてのインターンの場合、そもそも自分自身のインターン先選びの基準があまり明確にできておらず、自力では上手く探せない就活生が多いです。キャリアセンターや就活エージェントなど、就活に詳しいプロのアドバイスを受けながら基準を明確にし、それに合ったインターン先を紹介してもらった方が効率的かもしれません。
キャリチャンでも、就活のことなら何でも相談できる無料の就活支援サービス「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
自己分析のやり方や就活軸の定め方、志望業界の選び方などがイマイチ分からなくても大丈夫。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンでいちからサポートしますから、一緒にインターン先選びの基準を定めて、自分に合った初めてのインターン先を見つけましょう。
初めてのインターンを有意義にするための準備
インターン先を選んだら、インターン選考を受け、合格して初めてインターンに参加することができます。しかしインターン選考に受かったからと言って、それだけで安心してしまってはいけません。
漠然とただ参加するだけでは得られるものが少ないですから、初めてのインターンを有意義なものにするには、参加前の準備が大切になります。ここからは、初めてのインターンに参加する前にやっておくべきことについて説明しますので、しっかり準備して挑みましょう。
企業研究をして理解を深めておく
初めてのインターンに参加する際は、事前にきちんと企業研究をして、企業理解を深めておいてください。企業のことをよく知らずに参加すると、企業側に好まれるような好感度の高い行動ができませんし、学べることも表面的な薄っぺらいものになってしまいます。インターンで高評価を得たり、充実した学びを得たりするには、企業理解が不可欠なのです。
また、企業理解の深さはインターン選考において、企業側が就活生の志望度を推測する目安ともなります。インターンで受け入れられる人数は限られていますから、企業側はできれば自社に対する志望度が高く、入社する可能性が高い学生を優先的に参加させたいのです。そのため企業理解が浅いと、インターン選考を通過できる確率も下がってしまいます。
確実にインターン選考を通過し、インターンにおける収穫をより良いものにするためにも、インターン参加前にはしっかり企業研究をしておきましょう。
質問を用意しておく
初めてのインターンに参加する前には、インターン中適切な質問ができるように準備しておくとよいです。
インターン参加前には企業研究が不可欠ですが、ネットや書籍から得られる情報には限りがあるので、それだけでは理解しきれない部分が多々あるはずです。そうした自分の中の疑問を紙に書き出すなどしてまとめておき、インターンを通して確認できるようにしておいてください。
インターンの中で適切な質問ができれば、それだけ学びも深まりますし、そうした積極的な姿勢は企業側の高評価にもつながります。企業によってはインターン中の評価が本選考に反映されることもありますので、一石二鳥です。
ただし自力で調べても簡単に分かりそうな質問や、インターンを経験すれば誰でも分かるようなことを聞いても、企業側の高評価にはつながりません。インターンで質問を行う際は、きちんと企業研究を行った結果として、それでも分からない部分を質問することが大切です。
プログラムに合わせた対策を
初めに述べたようにインターンにはさまざまなプログラムがあるので、それに合わせた準備を整えておいた方がインターンの中で活躍でき、企業側の評価や充実した学びを得ることにつながります。
たとえばオープンカンパニーやキャリア教育の場合は、企業説明と職場見学がメインになりますが、何の準備もなく漠然と眺めているだけでは「ふーん」とか「へー」とかいう意味のない感想だけで終わってしまいがちです。しかし事前にその企業の仕事について調べ、どんな点に着目すべきか頭に入れておけば、実際に自分が体験しなくても仕事への理解を深めることが可能になります。
また、汎用的能力型インターンではグループディスカッションやグルーブワークが課されることが多いですが、それらのやり方や役割について何の知識もないと適切な行動がとれません。プログラムの中にグループディスカッションやグループワークが含まれているなら、それらのやり方や役割を把握し、どのように動けばいいのか知っておくべきです。
専門活用型インターンなら実際の業務に携わる機会が多いですから、どんな業務を体験させてもらえるのか把握し、そこで必要になるスキルややり方について少しでも知識を増やしておくとよいです。
いずれにしても最低限、実際にインターンで何をやるのかやスケジュールを確認し、それに合わせた準備ができるようにしましょう。
自己紹介を考えておく
初めてのインターンに参加する前に、自己紹介の文言を考えておくことをオススメします。
インターンでは必ずと言っていいほど、最初に自己紹介を求められます。しかし何の準備もしていない状態でいきなり「自己紹介して」と言われても、何を話せばいいのか戸惑ってしまう就活生が多いのではないでしょうか。
インターンの自己紹介で述べるべき内容は、以下のような点です。
- 「はじめまして」などのあいさつ
- 学校名・学部名・学科名+自分の名前
- 普段何をやっている人なのかなど、自分の特徴を表す簡単なまとめ
- インターンで学びたいことや意気込み
- 「よろしくお願いします」など締めの挨拶
自己紹介はインターンの参加者や企業側にあなたの第一印象を植え付ける大切な場面ですから、短時間で自分のことをうまく表現できるように準備しておきましょう。
関連コラム
【例文あり】インターンシップの自己紹介の例文と注意点を解説
当日着る服装や持ち物を準備
インターンへの参加が決まったら、当日着る服装や持ち物を準備してください。
インターンは基本的にスーツでの参加が多いです。企業側からとくに指定がない限り、リクルートスーツを着用していけば問題ありません。まだ購入していない人は、初めてのインターンが始まる前に用意しておきましょう。
ただし企業によってはスーツではなくて、「私服」での参加を指定される場合もあります。その場合は、インターン先の従業員が着用しているのと同様の「私服」が必要です。たとえば衣料品メーカーや販売店など、何かしら身に付ける商品を取り扱っている企業であれば、そこで取り扱っているブランドの商品を着用していくと好印象になります。
そういった企業ではない一般的な企業で私服指定であれば、「オフィスカジュアル」が基本になります。デニム素材やジャージ素材の衣服、Tシャツやパーカーといった襟のない上衣、ショートパンツやミニスカートなど肌を露出する服、サンダルなどの足を露出する靴はNGです。オフィスで着用しても違和感のない、清潔感のある服装を用意してください。
以下には、インターンで必須の持ち物についてまとめておきます。
- 身分証と学生証
- 筆記用具
- メモ帳
- スケジュール帳
このほか、インターンの初日には給与や交通費の支払いの関係で、銀行の通帳と印鑑が必要になる場合もあります。
関連コラム
スーツ?私服?インターンシップでの正しい服装と基本スタイルをプロが解説
オンラインインターンの場合
初めてのインターンがオンラインの場合は、事前に安定したネット環境を整え、映り方や使い勝手などもテストしておくことをオススメします。
オンラインインターンとは、文字通りネット回線を通じて行うインターンを指します。zoomやSkypeといったテレビ会議アプリを使い、仕事に関する講義やプレゼンテーション、グループワーク、グループディスカッション、事務作業などを行う企業が多いです。
その際インターネットの接続状況が不安定だったり、パソコンの性能や通信速度が不十分だったりすると、画面が固まる、音声が途切れる、突然接続が遮断されるといった通信トラブルが頻発し、スムーズなインターンの進行ができません。
また、インターネットを介したテレビ会議アプリの場合、映り方や話し方にも気を配る必要があります。何の工夫もせず単純に使用すると、やけに画面が暗くて自分自身も根暗な人物のように見えてしまったり、音声が聞こえにくて会話が成り立たなかったりすることもあるからです。
初めてインターンに参加する就活生はテレビ会議アプリの使用も初めてとなるケースが多いので、使用方法が分からず困ることのないようにするためにも、事前にテストしておくべきでしょう。
キャリチャンでは、zoomを使用したインターンに関する質問をはじめとした就活の質問にすべて答える就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。プロのキャリアアドバイザーが、就活に関するあらゆる疑問や悩みにマンツーマンで答えてくれるサービスです。
面談は対面でも可能ですが、zoomのテストも兼ねてオンラインで参加し、インターンに関する疑問や悩みを解消しつつ、印象の良い映り方や話し方のアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。
初めてのインターン当日の注意事項
インターン選考に受かり、充実させるための準備を整えたら、あとは当日インターンに参加するだけです。しかし初めてインターンに参加する就活生は、ここまで説明してきた内容以外にも、インターンに参加するなら常識となっていることに気付けない可能性があります。
初めてのインターンで思わぬ失敗をしないように、インターン当日の注意事項について把握しておきましょう。
インターンに遅刻は厳禁
当然のことですが、インターンに遅刻は厳禁です。インターンでは社会人と同じ振る舞いが求められるので、学生生活やアルバイトで経験してきた感覚よりも、ずっと遅刻に対して厳しい捉え方をされるということは認識しておいてください。
とくに都心部では事故などがなくても毎日のように電車の遅延が発生しますから、一般的な社会人は、それを見越して早め早めに出社するのが普通です。電車が数分遅れた程度では、遅刻の言い訳として通用しません。もちろん直に責められることはないでしょうが、「この学生は時間ギリギリに到着するように行動しているんだな」という、あまり良くない印象が残ってしまう恐れがあります。
ですからインターンに当たっては、事前に会場までの経路を確認し、時間に余裕をもって早めに出発するべきです。
しかしどれだけ早く出発しようと、事故などで完全に電車が止まってしまえば、遅刻が避けられないこともあります。そういう時は遅刻しそうだと判明した時点で、インターンの集合時間より前に先方へ連絡を入れなければなりません。万一に備えて事前に連絡先をスマホに登録しておくとともに、当日はバッテリー切れを起こさないようきちんと充電しておきましょう。
インターン中のマナーに気を付けよう
インターン中は時間厳守以外にも、社会人と同等のマナーが色々と求められます。
■ 言葉のマナー
インターンで求められるマナーの1つは、挨拶・敬語・お礼といった「言葉のマナー」です。敬語には自信がない就活生もいると思いますが、それを気にするあまり口ごもってしまい、消極的になってしまうのは本末転倒になります。
「御社」「貴社」「弊社」など学生が普段使わない言葉も一部ありますが、それ以外は基本的にわざわざ難しい言葉を遣おうとする必要はありません。日常使っている簡単な単語で構わないので、可能な限り正しく丁寧な言葉を選ぶようにしましょう。
それよりもっと気を付けたいのは、挨拶とお礼の方です。会社では出社の「おはようございます」、退社時の「お先に失礼します」といった挨拶はもちろん、初めて顔を合わせる人に「よろしくお願いします」などと挨拶したり、業務中の誰かに話しかける時には「お疲れ様です」などと挨拶したりします。もちろん誰かに何かをしてもらった時に、必ず「ありがとうございます」と感謝を述べるのは当然です。
そういった挨拶とお礼が笑顔で元気よくできていると、それだけで相手は清々しい気持ちになり、印象が良くなるものです。敬語にはできるだけ気を付けるとして、挨拶とお礼には重点的に気を配りましょう。
■ 振舞いのマナー
インターン中に気を付けたいマナーの2つ目は、姿勢や態度に現れる「振舞いのマナー」です。椅子に腰かけている時も立っている時も、常に姿勢正しくいるよう気を付けてください。
作業中は多少姿勢が崩れても仕方がありませんが、人の話を聞くときや指示待ちのときにだらしない姿勢を取っていたり、うつむいていたり、キョロキョロしていたりすると印象が良くありません。きちんと姿勢を正し、アイコンタクトもしっかり取るようにするのがポイントです。
それに加えてインターン中は、仕事への熱意や与えられた課題への積極的な態度を示すことも重要になります。とくにオンラインインターンではこちらの雰囲気が伝わりにくいので、やる気みなぎる姿勢が伝わるよう、積極的に発言していきましょう。
ただしインターンでは積極性だけでなく、周りとの協調性やコミュニケーション能力があるかどうかも見られています。グルーブワークなどでは積極的な態度は心がけながらも、自分ばかりが目立とうとするのではなくて、他の人が発言している時にはきちんと耳を傾けるとともに、グループとしてより良い結果を出せるよう協力する姿勢を見せることが大切です。
インターン参加時の身だしなみ
初めてインターンに参加する際は、当日の身だしなみにも十分に気を付けましょう。単純にリクルートスーツや指定されたオフィスカジュアルを着ていればよいというものではありません。
インターンも含め、就活ではある程度無難で、清潔感のある身だしなみが好まれます。以下にインターン参加時の身だしなみのポイントについてまとめておきますので、参考にしてください。
- 髪色:地毛の色(黒または黒に近いこげ茶)
- 髪型:額・眉・耳・フェイスラインが見えるようにし、襟足もスッキリさせる
- スタイリング:崩れてこないよう整髪料やヘアピンで整える
- 顔:髭はきちんと剃り、眉毛も整える。化粧はナチュラルメイクがオススメ
- 服装:ネクタイの曲がりやシャツのしわに注意
- 香り:タバコや汗の臭いのほか、香水などの香りも無い方がよい
- アクセサリー:基本的に身に付けない方が無難
インターン時の服装や身だしなみについてプロの客観的なアドバイスが欲しい人は、キャリチャンの無料就活支援サービス「就活相談サポート」に相談ください。
初めてのインターン参加後はお礼状を
初めてのインターンに参加した後は、インターン先の企業へお礼状を出すことをオススメします。必須とまでは言いませんが、お世話になったことに対するお礼を言わない人より、きちんとお礼を言える人の方が印象が良いのは当然です。採用選考へ直結しているインターンばかりではないとはいえ、その企業を志望する気持ちがあるならインターン参加後はお礼状を送って、少しでも良い印象を与えておきましょう。
以下にインターン後のお礼状のポイントをまとめておきます。
- お礼状はインターン参加後すぐに出す(当日か遅くとも翌日)
- 具体的な内容を盛り込み、自分の言葉でしっかり感謝を述べる
- インターンで学んだことと、それを今後どう活かすか意気込みを述べる
インターン参加後のお礼状は、基本的に手書きでもメールでも構いませんが、手書きの方がより丁寧な感じが伝わります。インターン参加後の手書き・メールによるお礼状の書き方を詳しく知りたい人は、下記のコラムを参照してください。
初めてのインターンに関する不安は就活のプロに解決してもらうのがオススメ
初めてのインターンには、疑問や不安が付き物です。まずはインターンの種類や仕組みを知ったうえで、就活軸と志望業界の目星をつけ、自分に合ったインターン先を探しましょう。目的にかなうインターン先を見つけるためにも、インターン選考を突破するためにも、インターンでの充実した評価や学びを得るためにも、そこで何を学びたいのか明確にしておくことが大切です。
インターン先選び、インターン選考、インターンに向けた準備、インターン当日のマナーなどについて何かしら疑問や不安を感じる人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に相談してください。就活のプロと二人三脚で、自信を持って初めてのインターンに挑みましょう。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。