インテリア業界の職種や将来性とは?向いている人の特徴も解説!

 2025年7月15日

就活生 Aさん

インテリア業界に就職したいのですが、具体的な職種や求められるスキルなどが詳しくわからなくて。自分に向いているかもわからず、でどうすればいいか悩んでいます。

なるほど。インテリア業界はどのような仕事をするのか、あらかじめ知っておくことで就活へのモチベーションも変わりますよね。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

そうなんです。インテリア業界の選考対策なども知りたくて…。

わかりました。では今回は、インテリア業界の基本情報から選考対策まで、将来性や適性などの情報も交えながら詳しく解説していきます。

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. インテリア業界の定義とビジネスの全体像
  2. 住宅・建築・雑貨と重なる領域との関係

インテリア業界とは

インテリア業界とは

暮らしに欠かせない家具や雑貨の流通を担うインテリア業界は、多くの業種が関わり合う複合的な分野です。ここではインテリア業界について、以下の視点で具体的に解説します。

ここで解説する内容を読むことでインテリア業界の理解が深まり、自分に合った職種や企業の選定に役立ちます。

なお、あわせてキャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を活用するのもおすすめです。就活のプロがインテリア業界の業界情報の提供やインテリア業界の求人紹介を行います。

インテリア業界の定義とビジネスの全体像

インテリア業界とは、家具・生活雑貨・住宅設備といった空間を構成するあらゆるアイテムを扱う分野を指します。とくに注目すべきは、住宅やオフィス、商業施設といった空間全体を対象にしている点です。

インテリア業界の構成は、以下のように整理できます。

区分 主な内容
家具 ソファ・ベッド・収納棚などの大型製品
生活雑貨 キッチン用品・ファブリック・装飾品
住宅設備 ソファ・ベッド・収納棚などの大型製品

インテリア業界は扱う商材が幅広いため、業界内での役割が明確に分かれています。

たとえば、企画・デザインを行うメーカー、製品を流通させる卸業者、消費者に直接販売する小売店などが一連の流れを構成しています。

また、大手企業では製造から販売までを自社で一貫して担う「SPA(製造小売)」モデルも一般的です。

一方で、中小企業では特定工程に特化したビジネス展開も見られ、ビジネスモデルは実に多様な業界といえます。

住宅・建築・雑貨と重なる領域との関係

インテリア業界は単体で成立するものではなく、他分野との連携によって成長を続けているのが特徴です。とくに工務店や建材業界、ハウスメーカーとの関係性は年々強まっています。

こうした背景には、インテリアコーディネートやリノベーション提案の需要が高まっていることが挙げられるでしょう。

住宅購入やオフィス移転などを契機に、空間の演出を含めたトータル提案が求められる場面が増えているのです。連携の具体例として、以下のような取り組みがあります。

  • 新築物件の内装をインテリア企業が担当するコラボ案件
  • モデルルームの家具・雑貨をトータルで提案・納品
  • 不動産企業との共同プロジェクトによるリノベ提案

上記のような動きにより、インテリア業界の境界線は曖昧になりつつあるのです。建築士や施工管理者、空間デザイナーなどと協業する場面も増え、業界内の職種も多様化が進んでいます。

結果として、インテリア業界は「販売」にとどまらず、「空間価値の創造」に関わる分野へと変化していると考えられるでしょう。

インテリア業界の主な職種と仕事内容

インテリア業界の主な職種と仕事内容

インテリア業界には、以下のような多様な仕事が存在します。

それぞれの職種が担う役割と必要なスキルを知ることで、自分に合ったキャリアの方向性が見えてくるでしょう。

販売スタッフ(店舗)

インテリア業界の職種には店舗での販売スタッフがあります。主な業務は商品説明・売り場のディスプレイ・レジ業務・在庫管理などです。

顧客と直接対話するためニーズを的確に把握し、要望に応じた提案を行う力が問われます。接客以外にも、季節やイベントに合わせて売り場づくりを工夫する機会が多く、感性とマーケティング視点の両方が活かされる仕事です。

勤務形態はシフト制が一般的で、土日祝日の出勤も求められることが多いため、ライフスタイルとのバランスを意識した働き方の設計が重要です。

法人営業・提案営業

法人営業や提案営業もインテリア業界の職種のひとつです。インテリア商材を用いて、顧客のニーズや課題に応えるソリューションを提示する役割を担います。

ヒアリング力やプレゼンテーション能力に加え、CAD図面を読み取る力や、空間構成への理解があると業務に役立ちます。

営業でありながら、空間を総合的にプロデュースする要素が強いため、インテリアの専門性とビジネス感覚の両方を磨きたい人に適した職種です。

商品企画・バイヤー

インテリア業界の職種には、商品企画やバイヤーもあります。

トレンド分析をもとに新商品の開発を進めたり、展示会や海外視察で魅力的な商材を買い付けたりと、多彩な業務を担当します。

市場の動きを読む力に加え、顧客が求める「ライフスタイル提案」にまで踏み込んだ発想が必要とされる場面も多く、創造力と実務力の融合が不可欠です。

ブランドのコンセプトを体現するポジションであるため、インテリアへの深い理解とともに、マーケット全体を見渡す力が求められます。

SNS運用・マーケティング

SNS運用やマーケティングもインテリア業界の職種と言えるでしょう。InstagramやYouTubeなどのSNS媒体を使い、ライフスタイル提案や商品の使用シーンを効果的に演出します。

投稿内容の企画から撮影、キャプション作成まで一貫して行い、ブランドイメージと消費者の接点を日々作り出していく業務です。

ECサイトと連携したプロモーションにも携わるため、SNSスキルだけでなく、デジタルマーケティングの視点も育まれます。

空間設計・VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)

インテリア業界には、空間設計やVMDといった職種もあります。店舗やショールームのレイアウト設計からディスプレイの配置、照明・色彩の設計までをトータルに手掛けます。

美的センスはもちろん、動線計画や顧客心理を読み取る論理的な視点が求められるため、感性と実務のバランスが問われるでしょう。

売上を左右する重要なポジションとして、マーケティング視点と空間美学を融合させる実践力が必要です。

インテリア業界の現状と動向

インテリア業界の現状と動向

コロナ禍以降住まいの在り方や生活スタイルが変化し、インテリア業界の市場にも大きな変化が訪れました。本セクションでは、インテリア業界の最新動向を把握するために、以下3つのトピックを中心に詳しく解説します。

各項目を読むことで業界理解が深まるのはもちろん、志望動機や自己PRに使える具体的な材料を得られます。

また、業界理解を深めるための業界研究については、以下の業界研究ガイドを使うのがオススメです。ゼロから自力でやるよりも効率良く業界研究を進められるので、ぜひ使ってみてください。

コロナ禍以降の市場回復と需要変化

インテリア業界では、コロナ禍を契機に在宅勤務が急増し、自宅環境を整えるニーズが顕著になりました。在宅勤務が浸透したことで家具や雑貨を取り入れる方が増え、インテリア市場は回復したのです。

【主な需要の変化】

  • デスク・チェア類:在宅勤務対応
  • 照明・装飾:空間演出ニーズ
  • 収納家具:生活動線の最適化

とくにリモートワークに対応したデスクやチェアの需要が拡大し、生活空間にメリハリをつけるための収納家具や装飾雑貨への関心も高まっています。このような背景から、一時的に低迷していた業界は回復基調に転じ、今もなお安定した需要を維持しているのです。

EC化とオムニチャネル化の進展

インテリア業界では、EC化率の上昇とオムニチャネル戦略(企業が顧客との接点であるチャネルを統合のうえで購買体験を最適にするマーケティング戦略)の強化によって実店舗とオンラインの役割が再構築されています。家具やインテリア商品はもともと配送が前提であるため、ECとの相性がよい分野です。

とくに2020年以降は巣ごもり需要を追い風に、オンライン購入の機会が急増しました。結果、デジタル施策を重視する企業が顧客接点の拡大に成功しています。具体的な動きとしては、以下のとおりです。

  • ECでのAR技術導入(例:バーチャル設置シミュレーション)
  • 実店舗をショールーム化(IKEAやACTUSなどの事例)
  • SNSとの連動販売やアプリによるカタログ提案

オムニチャネル戦略を取り入れることでオンラインとオフラインの境界が薄まり、消費者はより自由に購入方法を選べるようになりました。インテリア業界における今後の成長には、デジタルと空間体験の融合が不可欠といえるでしょう。

消費者ニーズの多様化

消費者の環境配慮や機能美への意識が高まる中、デザイン性と持続可能性の両立がインテリア選びの基準となりました。

多様化する消費者の価値観に応えるため、家具業界ではサステナブルな素材や長寿命設計の導入が進んでいます。とくに若年層を中心に「環境に優しい製品を選びたい」という意識が強まり、再生素材や森林管理協議会(Forest Stewardship Council)の規格を満たした「FSC認証木材」などの需要が増加しているのです。

また、インテリアは「見た目」だけでなく「使い勝手」も問われるようになり、機能性と美しさの両立が求められています。

インテリア業界における主なトレンドを整理すると、以下のとおりです。

  • サステナブル志向:再生素材・環境認証素材の活用
  • ロングライフ設計:買い替えサイクルを抑える耐久性
  • 多機能性の追求:省スペースと収納性を両立

こうした動きは、業界の信頼性と長期的な成長にも直結します。

インテリア業界の将来性と注目ニュース

インテリア業界の将来性と注目ニュース

近年の社会情勢や技術革新により、インテリア業界には新たな可能性が広がっています。ここでは、業界の将来を左右する以下3つのトピックについてみていきましょう。

このセクションを通じて、インテリア業界の変化を捉え、自分がどのような形で関わっていけるのか具体的にイメージできるようになります。

高齢化社会とリフォーム需要の拡大

昨今、高齢者向けの住環境整備が、インテリア業界における新たなニーズを生み出しています。高齢化の進行とともに、快適で安心な暮らしを支える空間づくりが求められており、リフォームやリノベーションの案件が急増しているのです。

注目の提案要素 内容
バリアフリー設計 段差解消、手すり設置、車椅子対応の動線設計など
介護を意識した設備 室温・湿度管理、滑りにくい床材、安全な照明プラン
心地よさと心理的配慮 落ち着いた色彩、自然光の活用、生活リズムに寄り添うレイアウト

とくにバリアフリー対応や介護に配慮した設計は、福祉施設だけでなく一般住宅にも広がっています。

たとえば、段差をなくす床材の選定や、手すりの取り付け、照明の工夫などは、デザインと機能の両立が求められる分野です。高齢者が抱える生活上の課題を把握し、それを空間設計にどう反映させるかがインテリア提案の質を左右します。

今後は、医療・介護分野と連携したインテリア提案力が問われる場面が増えていくでしょう。

3D・VR技術による空間提案の進化

昨今のインテリア業界では、3DやVRを活用した空間提案が主流となりつつあります。

従来の図面やパースでは伝えきれなかった空間の奥行きや動線が、VRによってリアルに体験できるようになりました。提案の説得力を飛躍的に高めると同時に、顧客満足度の向上にも直結している変化です。

現在、多くの企業がVRソフトやARアプリを導入しており、打ち合わせの場でその場でレイアウト変更を見せるケースも一般的になりつつあります。オンライン内見やWeb会議との連動も可能になったことで、遠方の顧客への対応もスムーズになりました。

【デジタルツール活用のポイント】

  • 3Dパースとの違い:VRでは空間内を歩き回る体験が可能
  • 営業の進化:顧客ごとにカスタマイズしたプランをその場で提示
  • 作業効率の向上:修正作業や社内共有もスピーディーに

3D・VR技術による革新は、インテリア業界での営業職やプランナー職にも新たなスキルを求めるきっかけとなっています。

環境配慮型商品の需要拡大

サステナブル志向の高まりは、インテリア業界においても商品開発やブランド選びの方向性に大きな影響を与える要因です。とくに若年層を中心に、素材や製造工程に環境配慮がなされている家具やインテリア雑貨が注目を集めています。

単に「おしゃれ」であるだけでなく、社会貢献やエコ意識を体現するライフスタイルが評価されるようになりました。たとえば、以下のような動向が見られます。

  • 廃材の再利用:古材や海洋プラスチック、リサイクルアルミなどを再活用
  • 認証素材の活用:森林管理協議会(Forest Stewardship Council)の規格を満たしたFSC認証木材や自然塗料など、安全性と持続性を両立
  • 国産材の支持:輸送時のCO₂排出を抑えられる点で選ばれる傾向あり

環境への責任を果たすことが、企業のブランド価値にもつながる時代です。インテリア業界で働くうえでも、素材や背景の知識を理解し、提案できる力が求められるでしょう。

あなたは向いている?インテリア業界適正チェックリスト&解説

あなたは向いている?インテリア業界適正チェックリスト&解説

ここでは、インテリア業界の適性がある人の特徴を紹介します。自分がインテリア業界に向いているか、以下のチェックリストで確認してください。当てはまっている数が多いほどインテリア業界に向いていると言えるでしょう。

インテリア業界適正チェックリスト

それでは、以下のインテリア業界に向いている人の特徴について、それぞれ解説していきます。

インテリア業界に向いている人の特徴を知ることで、自分の強みや将来像を具体的にイメージしやすくなります。職種選びや志望動機作成にも役立つため、ひとつひとつの適性に注目しながら読み進めましょう。

なお、本セクションの内容を読んで自分がインテリア業界に向いているか不安な場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就職相談サポート」の利用を検討してみてください。専任のエージェントがインテリア業界に向いているか確認した後に、あなたに合う求人を紹介します。

また、適性の理解とあわせて重要なのが、その仕事に対する「好き」という気持ちです。以下のコラムでは、趣味を仕事にする方法を紹介しているので、あわせて参照してください。

空間づくり・レイアウトに興味がある

空間の演出を楽しめる人は、インテリア業界でその感性を発揮できます。たとえば「家具をどう配置すれば広く見えるか」「色の組み合わせでどんな印象になるか」などを自然と考えることが習慣になっている方は適性が高いでしょう。

とくに美的センスや視覚的バランスを重んじる姿勢は、VMDやディスプレイ業務でも活きます。企業もそうした感覚を持つ人材を歓迎しており、売場や空間の魅力を高める存在として期待されています。

空間全体を見渡しながら細部に配慮できる人は、インテリアの可能性を最大限に引き出す役割を担えるでしょう。

人と話すこと・提案することが好き

人とのやりとりを通じて価値を提供したい方には、インテリア業界が向いているでしょう。接客や営業の現場では、顧客の要望を正確に捉えるコミュニケーション力が求められます。

たとえば「どんな暮らし方を理想としているか」「色や雰囲気の好みはどこにあるか」などを聞き取りながら最適な提案を行うことが多いでしょう。対話の中で信頼関係を築き、暮らしをより良くする提案ができることに喜びを感じる人には、やりがいの大きい環境です。

提案職や商品企画などでも共感力が活かされ、課題を解決する視点を持つことが成果につながります。提案職や商品企画などでも共感力が活かされ、課題を解決する視点を持つことが成果につながります。

トレンドを敏感にキャッチできる

流行に対してアンテナを張っている人は、インテリア業界で重宝されやすい存在です。とくにファッション誌やSNSを日常的にチェックしている方は、時代の空気を読み取る力に長けているといえます。

商品企画やVMDといった職種では、新たな価値を提案する感性が重要です。たとえばSNSで人気のカラーや素材をいち早く取り入れることで、売場の印象や購買意欲にも影響を与えます。

市場動向に関心があり、ライフスタイル提案に魅力を感じる人は、自身の感性をインテリア業界の仕事に活かしやすいでしょう。市場動向に関心があり、ライフスタイル提案に魅力を感じる人は、自身の感性をインテリア業界の仕事に活かしやすいでしょう。

感覚と論理の両方を活かしたい

感性だけでなく論理的な裏付けをもとに提案したい方にとって、インテリア業界は魅力的な選択肢です。

実際の現場では「おしゃれだから」ではなく「使いやすさ」「導線」「心理的効果」などの理論を踏まえた提案が求められる場面が多くあります。

色彩学や空間構成の理論、照明効果などに興味がある方は、知識を強みに変えられるでしょう。とくに設計・コーディネート職では、センスと根拠を併せ持つバランス型の人材が高く評価されます。

感覚とデータ、どちらかに偏らずに思考できる方は、多様な場面で信頼される存在になれます。

観察力や気配りに長けている

細かな変化や空気の違和感に気づける方は、インテリア業界で特性を活かせます。

たとえば、来店客の動きや表情、売場の流れに敏感な人は、ディスプレイや接客の改善に貢献しやすいでしょう。

実際に、細部まで目を配れる人材は、現場における課題発見や提案の質向上に寄与しています。小さな違和感を見逃さず、さりげない声かけや配置変更で空間の印象を変えられる力は、表には見えにくいが非常に重要なスキルです。

気づきの力を育ててきた経験は、接客職や売場管理だけでなく、ディスプレイ・商品陳列の現場でも高く評価されます。

こだわりを持って仕事に取り組める

細部にまでこだわる姿勢を持つ人は、インテリア業界で高く評価されます。素材や質感への関心、ブランドコンセプトへの共感が強い方は、空間づくりに深みをもたらす存在となるでしょう。

たとえば家具の選定や配色ひとつをとっても「なぜこれを選ぶのか」といった意図を明確に説明できる人は、顧客との信頼関係構築にもつながります。美意識や価値観を表現することにやりがいを感じるタイプは、提案力と説得力の両方を兼ね備えた人材として重宝されるでしょう。

完成度の高い空間演出を目指すうえで、細部へのこだわりは欠かせない力といえるでしょう。

チームで協力するのが得意

一人で黙々と進めるより、誰かと力を合わせて目標を達成したいと考える人には、インテリア業界が向いています。インテリア業界内では、店舗スタッフ・営業担当・企画部門などとの連携が日常的に行われており、協調性や報連相の力が欠かせません。

たとえば売場のディスプレイ変更でも、仕入れ担当や販売員と連携しながら進行する必要があります。意見を交わしながら最善策を導く力は、プロジェクトの成功に直結する重要な要素です。

自分の役割に責任を持ちつつ、他者のサポートを大切にできる方は、組織の中でも信頼される存在になれるでしょう。

体を動かす仕事にも抵抗がない

体を動かす仕事にも抵抗がない人は、インテリア業界の適性があるでしょう。

インテリア業界は、意外にも身体を使った作業が多く発生しがちです。たとえば販売職では、商品の陳列替えやディスプレイ変更のために重い家具を動かしたり、什器を設置したりといった業務があります。

また、同じ作業を繰り返し行うような細かい業務も多く、継続力や集中力も重要になるでしょう。体力と根気を活かして活躍したい場合は、業界内での選択肢も広がるかもしれません。

SNSやECに興味・関心がある

SNSやECを活用して発信することが得意な方は、インテリア業界のマーケティングやブランディング分野で活躍できるでしょう。

近年では、自社商品の世界観を表現するInstagram運用や、ECサイトの商品説明コンテンツの工夫が重視されているのです。たとえば、家具のコーディネート例を投稿しながらファンを増やす施策では、文章力やビジュアル表現力が活かされます。

デジタルと空間デザインの融合に関心がある方は、感性と情報発信力の両方を駆使して影響力を持つ存在になれるでしょう。

インテリア業界の志望動機・自己PRの作り方

インテリア業界の志望動機・自己PRの作り方

ここでは、インテリア業界の志望動機や自己PRを作成するうえで覚えておきたい、以下のトピックについてまとめています。

加えて、実践で使える志望動機や自己PRの例文も掲載しているので、参考にしてください。インテリア業界の志望動機・自己PRの作り方を覚えておくことで、自分の強みを企業に伝えるための視点と伝え方が明確になります。

もし自身の学部や専門分野とインテリア業界がマッチしないと考えている場合は、以下のコラムもあわせて参照しましょう。

「インテリアが好き」だけでは不十分な理由

志望動機で「インテリアが好き」と述べるだけでは、印象に残りにくいのが現実です。企業は単なる好意ではなく、業界に対する理解や自社への関心を重視しています。

たとえば、以下のような構成で動機を深めると効果的です。

不十分な動機 より効果的な動機の切り口
「家具が好き」 「国内メーカーと外資メーカーの違いに関心がある」
「雑貨を見るのが楽しい」 「生活導線を考えた空間提案に魅力を感じた」

さらに、業界課題や将来性を視野に入れることで、企業からの評価は高まります。

たとえば「大量生産とサステナビリティの両立」という視点を加えることで、業界の現実に向き合っている印象を与えられるでしょう。

業界全体が変化の中にある今、背景を押さえた志望動機が必要とされているのです。

学生時代の経験をどう活かすか

説得力のある自己PRを作るには、学生時代の経験を仕事に結びつけて語る工夫が求められます。接客、デザイン、課題解決などの要素を通して、自分の適性や強みを具体的に伝えましょう。

たとえば、以下のような切り口が挙げられます。

  • アルバイト経験:接客を通じた顧客ニーズの把握力
  • ゼミ活動:空間設計に関するプレゼン経験
  • サークル運営:チームでのプロジェクト推進力

自身の体験をもとに「どのような課題に向き合い、どう解決したか」をPREP法で整理することが効果的です。実体験に基づいたエピソードがあると、面接でも自信を持って話せるようになるでしょう。

なお、PREP法については、以下の記事で詳しく解説しています。PREP法は就活のみならず社会人の必須スキルなので身に付けておくことを強くオススメします。

実例で学ぶ志望動機・自己PR例文

実際にインテリア業界の面接で活用できる、志望動機・自己PRの例文をみていきましょう。

<志望動機の例文>

インテリアを通じて人々の暮らしを豊かにする仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。

大学時代、雑貨店でのアルバイト経験を通じて、お客様の生活に寄り添った提案を行う喜びを感じました。そのなかで、商品の魅力を伝えるディスプレイやSNSでの情報発信にも関心を持ち、店舗運営の裏側にも興味を抱くようになりました。

貴社は店舗販売にとどまらず、オリジナル商品の企画やSNSを活用したブランディングにも力を入れており、幅広い業務を通して自分の「好き」を仕事にできる環境があると感じています。

インテリアを愛する気持ちを活かし、生活提案力と発信力を磨きながら、貴社の価値を多くの人に届ける存在として活躍したいと考えています。

<自己PRの例文>

私は「伝える力」と「共感力」を強みに、相手に寄り添った提案ができる人間です。

大学ではプレゼンや企画を中心としたゼミに所属し、相手のニーズを捉えた企画づくりを実践してきました。

また、雑貨店でのアルバイトでは、お客様の好みやライフスタイルを聞き出しながら商品を提案し、「あなたに接客してもらってよかった」と言っていただけた経験があります。

SNSの運用にも挑戦し、商品の魅力を写真と言葉で発信する工夫を重ねてきました。

こうした経験を活かし、貴社でもお客様一人ひとりの暮らしにフィットするインテリアを提案し、ブランドのファンを増やす存在として貢献したいと考えています。

なお、ここで紹介した例文も参考にしつつ、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」も利用してみてください。インテリア業界の求人紹介をメインに、面接に適したサポートや志望動機の作成についてのアドバイスを行い、あなたの就活の成功を後押しします。

インテリア業界を深く知って就活の成功へ

インテリア業界は、家具・雑貨・住宅設備など多様な商材を扱い、販売から空間提案まで幅広い職種が活躍する分野です。建築や不動産との連携、SNSやVRを活用した提案など、変化に富んだ業界構造が魅力といえます。

求められる適性も多岐にわたり、感性や論理、観察力など自身の強みを活かせる場面が豊富です。本記事を通じてインテリア業界への理解を深めることで納得のいく志望動機や自己PRを構築でき、就活成功への一歩を踏み出せるでしょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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