【秋採用対策】面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」を上手に答えるコツ

 2024年1月19日

面接お疲れ様です。手ごたえはどうでしょう、質問にしっかりと答えることができましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

秋採用の面接は、今まで聞かれたことがない質問が多いですね。特になぜ最初から志望しなかったのかという質問は難しい…。

その質問は困りますね。しかし、その質問をした面接官には、しっかりとした意図があるんですよ!

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そうなんですね、知らなかったです…。苦しい言い訳しか思い浮かばず、うまい返しがわかりませんでした。

質問に言い訳で返すのはよくないですね。今回は、「なぜ最初から志望しなかったのか」と聞く意図と上手な答え方を説明します。次はしっかり答えられるよう、ぜひ参考にしてください!

キャリアアドバイザー 平崎

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面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」と聞く意図

面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」と聞く意図

秋採用や冬採用を行う企業は、その時期から採用活動を始めるケースは稀で、ほぼ100%近くが春夏にも採用活動を行っています。そこで秋採用・冬採用の面接に行くと、「(春夏にも募集していたのに)なぜ最初から志望しなかったのか」と聞かれることが非常に多いです。

冒頭で説明したように、面接官は決してあなたが最初から志望しなかったのを責めているのではなくて、その質問に対する回答から読み取りたいことがあります。いったい面接官は、あなたの何を読み取りたいのでしょう。

コラムの初めに、まずは秋採用・冬採用で「なぜ最初から志望しなかったのか」と聞く面接官の意図について解説します。

これまでの就活におけるキャリアプランと行動を知るため

秋採用・冬採用の面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」を尋ねる目的の1つは、これまでの就活における、あなたのキャリアプランや行動を知るためです。秋採用・冬採用から就活を始めた学生も中にはいるかもしれませんが、本来なら就活のピークは春ですから、ほとんどの人は春夏の就活においても志望していた業界・企業があると思います。

その企業とは丸っきり違うところを目指していたのかもしれませんし、同業他社を受けていたのに上手くいかなかったのかもしれません。ともかく「なぜ最初から志望しなかったのか」を尋ねれば、自然とそれまでの就活の状況と、その企業を志望するに至った経緯を説明することになります。

面接官はあなたが就活当初の春にはどんな業界を志望していたのか、どのようなキャリアプランを立てていたのか、それを実現するためにどのような行動を取っていたのか知りたいのです。それを聞くことで、その企業を志望するまでに就活生の考え方や行動が変わったのか変わっていないのか、どのように変わったのかが分かります。

もちろん何かしらの理由で就活ができなかった、サボっていた、迷走していたといった場合も、そのことを話さざるを得ないでしょう。

「秋採用面接特有の質問にうまく答えられない…」このような悩みをお持ちではありませんか?そんな就活生は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」に参加しましょう。プロに面接を見てもらえるため、自分の改善点を確認できます。

学生の“本当の志望度”を把握するため

面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」尋ねる意図は、その回答から学生の”本当の志望度”を把握するためです。就活のピークは春ですから、秋採用・冬採用になると多くの企業がすでに採用活動を終了している上、学生自体も卒業が近づいてきて内定を焦ってきます。

残念ながら「どこでもいいから、とりあえず内定を」と考えて、安易に志望してくる就活生も少なくないです。そのため企業は学生の志望度の確認が重要となるのですが、この時期になるとさすがに学生の方も面接に慣れてきて、志望動機を上手く取り繕っているかもしれません。

しかし前述のように「なぜ最初から志望しなかったのか」は春には聞かれなかった質問ですし、回答ではその企業を志望するまでの経緯を説明することになります。面接官はその内容から学生がもともと持っていた考えや行動を知り、そこから「うちの会社を選んだ本当の理由」を探っているのです。

どのような考えから自社を選ぶに至ったのか、何をきっかけに自社を選んだのかなどを知ることで、面接官は取り繕うことのできない学生の本当の志望度を推し量っています。「残っていたから受けた」というような適当な志望理由の学生は、「なぜ最初から志望しなかったのか」の回答の中でその経緯をきちんと説明できないので、志望度が低いと判断されるのです。

学生の弱点を探るため

面接官が「なぜ最初から志望しなかったのか」と尋ねるのは、その学生の弱点を探るためでもあります。あなたが今も就活を続ける理由は、これまで1つも内定をもらえなかったからかもしれませんし、内定に納得できず就活をやり直しているのかもしれません。しかしいずれにせよ秋採用・冬採用の時期まで就活している以上、残念ながらこれまでの就活は失敗だったと言えるでしょう。

前述のように「なぜ最初から志望しなかったのか」の回答の中で学生は、これまでの就活の状況、つまり就活の失敗について説明することになります。これまで内定をもらえなかったのなら内定をもらえない原因がありますし、目指すべき方向性を間違えたのならその原因があるはずです。

「なぜ最初から志望しなかったのか」の回答で語られる過去の行動や考えから面接官は、これまでの就活が失敗する原因となった学生の弱点を調べています。

その弱点が自社で働く上で支障のないものか、また学生がその弱点を認識し、改善を図れているかどうか見ているのです。どのような考えから自社を選んだのかや自社への志望度の高さももちろん重要ですが、企業との相性を推し量る上で、学生がどんな「弱点」を持っているか知ることも大切になります。

好印象を狙える上手な答え方とポイント

好印象を狙える上手な答え方とポイント

「なぜ最初から志望しなかったのか」と聞く面接官の意図からも分かるように、その回答の中では手当たり次第に受けているのではなく、しっかりと自分の意思でその企業を選んだと伝えなくてはなりません。またその企業への志望度が高いことや、これまでの失敗に対する反省と弱点の改善を示すことも重要です。

ここからは、そうした要素を上手に伝えて「なぜ最初から志望しなかったのか」から面接官の好印象を狙うための答え方について解説します。

まずは自分の中で遷移理由を考える

「なぜ最初から志望しなかったのか」を上手に答えるためには、その準備としてまず自分の中で、志望が遷移した理由を考えてください。「なぜ最初から志望しなかったのか」の回答では、焦って適当に受けているのではなく、自分の意思でその企業を選んだことを面接官に伝える必要があります。どのような理由からその企業を選んだのか明確にするために、その企業を選ぶに至った経緯を考えましょう。

「なぜ最初から志望しなかったのか」と聞かれているのですから、まずは最初(春)の段階では自分がどう考えて志望先を選んでいたのか、面接官に説明します。就活を始めた春の時点では、少なからず今とは違う視点で企業選びをしていたはずです。

そこからその企業を選ぶことになったきっかけは何か、春当初と今とでキャリアプランがどう変わったか、企業に求める条件(就活軸)の変更箇所などを考えていきます。自分の中でどのように考え方が変わって、その企業を選ぶことになったのか、面接官に説明できるようにしなければなりません。

何かしらの理由で就活に出遅れた場合は、その事情を説明することになりますので、なぜ就活できなかったのか明確にしておきます。

失敗を認め、失敗から何を反省しているのかを述べる

面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」を回答する中では志望が遷移した理由と合わせて、これまでの就活の失敗を認め、自分が失敗から何を反省しているのか述べることが大切です。人間だれしも間違えることはありますから、過去の就活が失敗したこと自体は問題ではありません。

しかし自らの責任を認めて失敗の原因を反省できない人は、同じ失敗を繰り返す恐れがあるので、大変問題だと企業は考えます。ですから「なぜ最初から志望しなかったのか」の回答では、失敗の責任を認めていること、何が失敗の原因だったのか自分の中で明確になっていることを伝えるのがポイントです。

そのための準備として、まずはこれまでの就活が上手くいかなかった原因を探ります。内定がないままこの時期を迎えてしまった人は、自分がこれまで内定をもらえなかった原因を考えてください。

内定先への違和感などから就活をやり直している人は、そもそもの企業選びにおける反省点を探っておきましょう。これまでの失敗から何を反省しているかを考え、それを「なぜ最初から志望しなかったのか」という回答の中で述べます。

失敗に対して真摯に向き合っていること・行動していることを述べる

面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」を回答する際は、失敗に対して真摯に向き合っている姿勢を示すことも大切です。失敗の責任を認めて反省することは大事ですが、「自分が悪かった」と思うだけではただ落ち込んでいるだけで、事態は全く改善しません。

失敗の原因となった部分を変えるべく真摯に努力しなければ、結局同じ失敗を繰り返すことになります。それに反省ばかり述べてしまうと考え方が後ろ向きに見えますし、面接官に悪い部分ばかりが印象付けられてしまうので、前向きな話が必要です。

ですから「なぜ最初から志望しなかったのか」に回答する際は、自らの失敗を受け入れた上で、その失敗の原因を改善するためにどのように行動しているのか述べてください。

ただし面接官の前で「反省してます」「直そうと努力してます」と言うだけなら、誰にでもできます。それでは失敗を繰り返すたびに、「もうやらないから、ごめんなさい」と泣いている子供と同じです。面接の場で自分の失敗と真摯に向き合っていることを証明するには、原因の改善のために行っている具体的な行動を述べるのがポイントになります。

その企業に対する熱意を伝えることを意識しよう

面接で「なぜ最初から志望しなかったのか」に回答する際は、その企業に対する熱意をハッキリ伝えることを意識しましょう。この時期内定を辞退されると再募集が難しいので、秋採用・冬採用において企業は、確実に自社に入社してくれる学生を探しています。

これまで内定がもらえなかった人は「どこでもいいから余っているところを受けた」というような、適当な志望理由だと思われないようにしなければなりません。部活動などで就活にこれまで就活できなかった人も、きちんと考えてその企業を選んだということ、その企業でなくてはならないことを伝える必要があります。

今ある内定に不満がある人・もっといい企業がないかと探している人も、その内定先より今受けている企業の方がいいと思っていることが分かってもらえないと、秋採用・冬採用での内定は厳しいです。そのため秋採用・冬採用の面接では、「なぜ最初から志望しなかったのか」という回答の中でも、その企業への熱意として志望動機を盛り込みます。

面接では志望が遷移した理由を明確に示すことや、失敗を認める真摯な姿勢も大切ですが、「その企業に入りたい」という熱意をハッキリ伝えることが重要です。ですから、これまで以上にしっかり企業研究を行って志望企業への理解を深め、その企業が求める人物像などを把握しておいてください。

「自分なりに回答を考えてみたけど適切かわからない…」このような悩みをお持ちではありませんか?そんな就活生はキャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」に参加しましょう。あなたが考えた回答をプロが添削してくれます。ぜひ活用してください。

【例文】「なぜ最初から志望しなかったのか」

【例文】「なぜ最初から志望しなかったのか」

これまでのポイントを踏まえて、「なぜ最初から志望しなかったのか」という質問に対する回答を作成しました。面接で述べるべき内容は、最初と比べて志望が遷移した理由、これまでの就活に対する反省、自分の失敗に真摯に向き合う姿勢、志望企業への熱意です。

【例文】

当初は自分のコミュニケーション能力を活かし、誰かをサポートする仕事がしたいという思いから、ホテル業界ばかり受けていました。

今思うとホテル業界に対する理解が足りず、イメージだけで業界を絞り過ぎていたと思います。

そこで原点に立ち返って本当に自分に向いている仕事とは何なのか考え直した結果、私の軸を実現できる仕事は営業職の中にもたくさんあると気付き、視野を広げることにしたのです。

その中でも自分の穏やかな性格やお客様をサポートするという点を考えると、新規顧客の開拓より固定の取引先との深い信頼関係を大切にする御社のような企業でこそ自分の能力を活かせるとの思いが強くなり、こちらを志望するに至りました。

回答の冒頭には、まず春に行ってきた就活の状況について述べます。上の例文では、コミュニケーション能力を活かして誰かをサポートする仕事という就活軸を上げました。

業界に対する理解が足りなかった、業界を絞り過ぎていたという反省から考え直し、就活の軸自体は変わらないものの、視野を広げることにしたと述べています。

一番重要なのは、最後に語る熱意の部分です。秋採用・冬採用では「なぜ最初から志望しなかったのか」という質問が志望動機の代わりとして聞かれることもありますので、ここはしっかりアピールしましょう。

上の例文では現在の志望先の仕事や方針に関する深い理解と、それが自分の性格や就活軸にマッチしていることを示し、この企業でこそ自分を活かせると結論付けています。

秋冬採用ならではの対策をしよう

秋冬採用ならではの対策をしよう

秋採用・冬採用の面接は、これまでの春夏とは異なる部分が多いです。企業の方も早く来年度の人事を確定したいと考える時期なので、これまでより選考がスピーディーに行われ、定員に達し次第募集が打ち切られていきます。

春夏と同じペースでのんびり準備していると、慣れた頃にはいつの間にか取り残されてしまいかねません。ここからは、秋冬採用を受ける上で意識すべきことをご説明しておきますので参考にしてください。

秋冬採用は春採用とは違った質問が多い

秋冬採用の面接では、春にはなかった変わった質問をされることが多いです。「なぜ最初から志望しなかったのか」という質問以外にも、”秋冬採用の面接ならでは”の質問がいろいろあるので、そのための対策が必要になります。

たとえば「これまでの就活から就活軸に変化はありましたか?」「これまでの就活に何か反省点はありますか?」「今春に戻れるならどのような行動をしますか?」などです。企業によっては「どうしてこれまで内定がもらえなかったと思いますか?」などと、ストレートに聞かれることもあります。

何の準備もなしに面接で突然こんなことを聞かれたら、慌ててしまってとてもまともな受け答えはできないでしょう。しかしこれらの質問は「なぜ最初から志望しなかったのか」と同様、秋冬採用で就活する学生がこれまでの失敗ときちんと向き合えているか、そこから学んだ上で本当に自社を志望しているのか問うものです。

慌ててしどろもどろになっているようでは、内定は狙えません。春に行っていた面接対策にプラスして、秋冬採用ならではの面接対策も必須となります。

プロの手を借りて対策をしよう

秋冬採用への面接対策に関しては、就活のプロの力を借りるのがオススメです。秋冬採用の面接では学生自身で対策するのが難しい変わった質問が多いですし、時期も時期ですからのんびりしていられないので、こんな時こそ就活のプロの力を借りた方がいいでしょう。

しかし今年は例年に比べて秋冬も就活を継続する学生が多く、しかもそろそろ次年度の学生も動き出してくる頃ですから、大学のキャリアセンターは大変込み合っていると思います。順番待ちでさんざん時間を取られる上に、とても落ち着いて親身に話を聞いてもらえる状況ではありません。

そこで秋冬採用に挑む皆さんにオススメなのは、就活エージェントの利用です。就活エージェントなら予約制なのでそうした無駄な時間と努力は不要ですし、あなたのためだけに時間を割いて、じっくり秋冬の面接対策を手伝ってくれます。

キャリチャンでも、就活支援サービス「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。プロのキャリアアドバイザーが1対1で話を聞いて、一緒にこれまでの就活を振り返り、あなたが内定を獲得するためのサポートを行います。

「なぜ最初から志望しなかったのか」という質問への対策はもちろん、就活に関することなら何でも相談に乗りますし、あなたに合った企業の紹介もしています。ほとんど毎日開催していますので、好きな時間を選んで気軽に参加可能です。キャリチャンと一緒にしっかり面接対策をして、秋冬の確実な内定獲得を目指しましょう!

面接の「なぜ最初から志望しなかったのか」には上手な答え方がある!

「なぜ最初から志望しなかったのか」という質問への回答では、きちんと考え自分の意思によってその企業を選んだこと、志望度が高いことをハッキリ伝えることが大切です。もちろん志望度の高さを伝えるためには、徹底した企業研究が必須となります。

志望企業への理解を深め、求められている人物像を把握して、自分の強みや就活軸と一致していることを示さなければなりません。

また「なぜ最初から志望しなかったのか」以外にも、秋冬採用の面接には変わった質問が多いです。これまでの就活とは違った対策が必要となりますので、秋冬採用の内定獲得には就活エージェントなどのプロの力を借りましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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