【漠然とした不安を抱えるあなたへ】内定ブルーへの対処法をプロが伝授します

 2023年3月22日

おめでとうございます。内定が決まってよかったですね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

ありがとうございます。でも、不安の方が強くなってきて今内定を辞退しようか悩んでいるんです。

そうなんですね。それは「内定ブルー」っていう就活生にわりと多い症状かもしれませんよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

内定ブルー?そんな言葉があるんですか。初めて聞きました。

内定ブルーになる人は、特徴があるんですよ。今回は内定ブルーにかかってしまった場合どうしたらいいかを一緒に解決していきましょう。

キャリアプランナー 平崎

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内定ブルーとは?主な症状と陥りやすい人の特徴

内定ブルーとは?主な症状と陥りやすい人の特徴

「内定ブルー」という言葉をなんとなく耳にしたことはあるかもしれませんが、それが具体的にどのようなものか、知っていますか?

今、「もしかしたら自分は内定ブルーかも?」と考えている人は、早急にはっきりさせて、対処する必要があります。なぜなら、もし就職先に迷い始めてもう一度就活をやり直す必要があるなら、時間的にも早く決断しなければならないからです。そうでなくても、内定ブルーのままでは卒論にも身が入りませんし、卒業までの貴重な時間を有意義に使えません。

まずは自分が「内定ブルー」に当てはまるのか確認して次のステップを考えましょう。初めに内定ブルーとは何なのか、その症状と、内定ブルーに陥りやすい人の特徴をご説明しますので、参考にしてください。

内定ブルーとは

内定ブルーとは、内定をもらった企業の中から就職先を決断し、就活を終えた学生が陥るブルーな気分(憂鬱)のことです。理由はないのになんとなく勉強や部活にやる気が出ない「五月病」や、婚約したとたんに結婚を迷い始める「マリッジブルー」と症状がよく似ています。

どの企業の選考を受け、どの企業の内定を承諾するかは自分で決めたはずです。それなのに、日が経つにつれてだんだん自信がなくなってきて、その企業で働くことに不安を感じたり、他にもっとふさわしい企業があるのではないかと迷ったりします。

たとえば、選考中はその企業にすごく入りたかったはずなのに、今はネガティブな要素ばかりが気になって、あまり魅力的に見えないといったことも、内定ブルーの症状の1つです。

また、理由はわからないけど将来がなんとなく不安、働いている自分を想像すると憂鬱に感じる、その企業でやっていける自信が持てないといったこともあります。そして、「自分が働くべき企業はここじゃないかも」「もっと自分に合う企業を探すべきかも」と迷ってしまうのです。

そうした、内定先が決まった就活生が抱える漠然とした不安や迷いからくる憂鬱を総称して、「内定ブルー」といいます。

就職の内定が決まって安心している反面、不安に思うときはありませんか?漠然とした不安は誰しもが抱えやすいです。不安は人に相談するとで解決できますよ。「就活相談サポート」では、就職に関する精神的などんな悩みにも寄り添います。ぜひ相談してください!

内定ブルーに陥りやすい人の特徴

全ての就活生が、内定先を決めたあと内定ブルーになってしまうわけではありません。内定ブルーに陥りやすい人には、以下のような性格的特徴があります。

  • 先のことを考えすぎてしまう人
  • なかなか自分で決断できない優柔不断な人
  • 憧れや理想だけで業界・企業を見ている人

先のことを考えすぎてしまう人とは、つまり石橋を叩いて渡るタイプの人です。良く言うと”慎重”ともいえますが、別の言い方をすれば”心配性”ということでもあります。亀裂すら入っていないのに、頑強な石橋が崩壊するという最悪の事態を想像し、叩いて渡るタイプの人は、失敗を恐れるあまり就職に対しても過剰な心配をしてしまうのです。

また、優柔不断な人はそもそも自分で決断するのが苦手なので、自分の決めたことに自信がなく、すぐに迷ってしまいます。オムライスを頼むのか、スパゲッティを頼むのかすら決められないのに、自分の将来を左右する重大な決断となればなおさらです。人に流されやすいので、ネットの口コミなどを真に受けたり、親や友人といった周囲の意見に惑わされたりもします

さらに、憧れや理想だけで業界・企業を見ている人も、内定ブルーに陥りやすいタイプです。その企業や業界に強い憧れを抱く人は、恋愛に近い心理状態にあります。恋をしている間は”盲目”ですが、結婚が決まったとたんに現実に引き戻され、相手が白馬の王子様やアイドルではないと気付くのと同じです。

就職が決まるとそれまでの熱が冷めて、内定先のネガティブな部分も見えるようになるので、理想とのギャップを感じやすくなります。

内定ブルーかもしれないと思った人は、自分に当てはまる特徴があるか考えてみましょう。

内定ブルーになる原因とリスク

内定ブルーになる原因とリスク

前述のような性格だったとしても、必ずしも内定ブルーに陥るというわけではありません。納得のいく内定先を選べて、卒業までの時間を楽しんでいる人や、入社日を心待ちにしている人もいます。

内定ブルーになってしまうのには、性格的な特徴だけでなく、それなりのきっかけがあるはずです。自分が内定ブルーに陥った原因を理解することで、今後の対処に役立てましょう。

ここからは、内定ブルーに陥る原因と、内定ブルーをそのままにした場合どのようなリスクがあるのか解説します。

自分の中でその内定先に納得しきれていない

内定ブルーになる原因の1つは、自分がその内定先に納得しきれていないことです。先のことを考えすぎてしまう人や優柔不断で決断できないタイプの人が、このような理由から内定ブルーになる傾向があります。

内定先を決めるということは、他の可能性を捨てるということです。他の可能性を捨てることを恐れ、「他にもっといいところがあるかもしれない」と考えてしまうと、なかなか自分の選択に納得しきれません

自分の中で「本当にここに決めていいのか?」「間違いないか?」と、くり返し問い続け過ぎることで今ある内定先に疑問や不安を感じるようになり、自ら内定ブルーを招いてしまうのです。

周りの人がその内定先に納得していない

自分ではなく周りの人が原因で内定先に納得できず、内定ブルーに陥るケースもあります。

たとえば、親や先生といった人生の先輩から「本当にそこでいいの?」「もっといいところがあるよ」などといわれてしまうと、自分の決断に自信が持てなくなるのです。優柔不断なタイプの人は、もともと他人の意見に流されやすいので、周りが納得していないと自分も納得できません。

また、友人や親戚など、周囲の人の内定先が優良企業ばかりだったり、自分の内定先より良く見えたりすると、自分の内定先に不安を抱くこともあります。自分にマッチするかどうかより、他人の内定先との優劣に気を取られることで、自分の内定先に納得できなくなるのです。

そのように周りの人に影響されて、自分が内定先に何を求めていたのか見失い、内定ブルーに陥ることもあります。

社会人として働く自信がない

”社会人になる”ということへの恐れや不安も、学生が内定ブルーに陥る原因の一つです。内定先の良し悪しに関係なく、単純に自分が社会で働くことや新しい環境に飛び込むことに自信が持てず、内定ブルーに陥ってしまいます。

学生の中には、先輩や親など身近な人間が、仕事で苦しんでいるのを見てきた人もいるでしょう。毎日ノルマや残業に追われるのを見てきたかもしれませんし、仕事で失敗して落ち込む姿を見たかもしれません。

そういう学生は「仕事=つらいもの」というように、社会で働くことそのもの対してネガティブなイメージを持っています。「そんな社会人にはなりたくない」「そんなに頑張れる自信がない」という風に、働くことに対して不安や恐れがあるのです。

入社日が近づいてくると、そういう不安や恐れが日に日に膨らんで、内定ブルーに陥る原因となります。

会社の嫌なところばかりが気になってしまう

内定が決まったとたん、会社の嫌なところが見えてくるのも、内定ブルーに陥る原因です。内定先を志望する段階で、強い憧れや理想を抱いていた人によくあります。口コミサイトで見かけた内定先の悪評価や、選考を進める中で気付いたイメージとの違いが、今さらながら気になり始め、入社に対して前向きになれません。

会社に強い憧れや理想を抱いていると、どうしてもその企業に入りたいという思いから、企業のマイナス要素に気づきにくくなります。悪い情報があっても、憧れや理想のフィルターで覆い隠され、無意識に無視するのです。

しかしマリッジブルーと同様に、夢がかなうとフィルターは剥がれ、企業の現実が見えるようになります。とくに、それまでは良いところしか見えていなかったので、現実的になったとたんに目に付くのは、会社の悪いところばかりです。

そうした会社の悪い部分が気になり、「本当にここでよかったのかな?」と迷うことで、内定ブルーに陥ることがあります。

就職が決まっているのに「自分は企業にあっていないんじゃないか?」「仕事内容の責任は大丈夫なのだろうか?」などと考える時はありませんか。それは内定ブルーかもしれないです。就職先に不安があると仕事に影響してきます。「就活相談サポート」では、不安を一緒に解決していきます!

内定ブルーをそのままにしておくとリスクが高い

内定ブルーは原因が漠然としていることから五月病と誤解されることもありますが、放っておくと大きなリスクが伴います。

なぜなら、内定ブルーをそのままにしておくと、内定先への不安や疑念がどんどん膨らんでいくからです。「ここで本当にいいのか?」と悩みに悩んだ末、土壇場になって内定辞退する学生もいます

そうなれば、一から就活をやり直さなければなりませんし、就活後半で自分の思い描くような内定を獲得するのは大変です。辞退を決めた時期によっては、すでに希望する業界の募集がなく、やり直しすらできない可能性もあります。

また、すでにやり直しが難しいからといって、内定ブルーをそのままにして今の内定先に入社しても、早期退社してしまうリスクが高いです。会社への不安や悪い印象を抱えたまま入社することになるので、企業への憧れからその悪い面が見えなかったときとは反対に、今度は良い面より悪い面ばかりが目につきます。

自分の思い描く理想との間にギャップを感じたり、職場とのミスマッチを感じたりしやすく、結局は早期退社へとつながっていくのです。

内定辞退や早期退社のリスクを避けるためにも、今の状態を放置せず、内定ブルーは早急に解消しなければなりません。憂鬱に負けず、前向きに対処しましょう。

プロが伝授!内定ブルーへの対処法

プロが伝授!内定ブルーへの対処法

ブルーな気分が好きな人はいないと思いますが、そこから抜け出したくても、どうすればいいかわからない人がほとんどですよね。

しかし、心配しないでください。5,000人以上の就活生を支援してきた就活のプロとして、内定ブルーへの正しい対処法を伝授します。キャリチャンと一緒に内定ブルーを解消し、不安や迷いを吹き飛ばしましょう!

内定について悩めるのは10月まで!

内定ブルーへの対処法の前にまず知っておいてほしいのは、今ある内定について悩むのは、10月までがリミットだということです。

10月になると、多くの企業は内々定を出していた学生を集めて内定式を行います。内定式において両者が採用通知書と入社承諾書を取り交わすことで、法的拘束力のなかった内々定から、正式な労働契約となる「内定」に変わるのです。

内定式以降は学生に入社の意思が確定したとみなし、企業は次年度の新入社員に向けた研修を始めます。ですから10月までには、このまま内定先に入社するか就活をやり直すのか、決めておかなければなりません。

正式な内定後も学生からの辞退は可能ですが、基本的に企業の方では採用予定者が確定しますから、10月以降は採用活動を終わらせる企業が多いです。10月以降は新卒の募集を行っている企業が極端に減りますので、もし就活をやり直したいなら、この時期までに行う必要があります。

そうした時間的な問題も踏まえたうえで、内定ブルーの対処法に取り組みましょう。

自分の意思を尊重する

内定ブルーへの対処法で大事なことは、周りの言葉や自分の置かれている状況に関係なく、自分がどうしたいのか、自分の意思で決めることです。

親や親戚や周りの人間が何と言おうと、あなたが選んだ企業で働くのはあなた自身であって、他の人たちではありません。周りに流されて後になってから悔やんでも、その失敗を誰のせいにもできないし、誰も償うことはできないのです。

その選択が間違っていようといまいと、あなたの人生に責任を負えるのはあなただけですから、「自分の道は自分で決める」という意思を強く持ってください。

しかし、たとえ自分の選択に自信が持てないとしても、今ある内定先は基本的に、間違った選択ではないはずです。その企業は、そもそもエントリーする企業を選んだときから、選考中も含め、もらった内定の中から選び出すときまで、ずっとあなた自身が選んできました。「その企業へ入社したい」「ここで働きたい」という気持ちから、自分で選んだ企業です。

ただし、憧れや理想をもとに判断を誤ることもありますから、あなたの選択が絶対に間違っていないとまでは言い切れません。自分自身で選んだうえで、その選択が正しいかどうか、しっかり見つめ直すことが大切です。

行動から不安を解消できる情報を収集する

今抱えている不安を解消できる情報を、自らの行動によって収集することが、内定ブルーへの効果的な対処法になります。具体的には、自己分析や業界・企業研究を行って自分の軸を見つめ直したり、内定先の企業で有給インターンをしてみたりするのです。

就活の軸や企業選びの軸を見つめ直すと、自分が憧れや理想だけで企業を選んでいないか確認できます。企業とのミスマッチがある場合はこの段階で気付けるので、軸を見つめ直す行為が、今抱えている不安を解消する手助けとなるのです。

軸を見つめ直すために自己分析や業界・企業研究を行う過程で、数ある企業の中からその企業を選んだ際に感じていた魅力は何なのか、再確認することにもなります。

また、内定先の企業でインターンをすると、実際にその企業で働くイメージが湧きやすいです。インターンの仕事は社員と同じではありませんが、企業への印象は明確になります。

「百聞は一見に如かず」と言いますが、未知の領域だからこそ感じてしまう恐怖や不安を、一歩踏み込んで目の当たりにすることで解消できるのです。その企業での仕事や職場に慣れることで、社会人として働く練習にもなりますし、自信にもつながります。

いったん会社のことは忘れてみる

「入社する」「社会人になる」「働く」「就活」など、就職や会社に関するすべてのワードをいったん忘れてみるというのも、内定ブルーへの対処法として有効です。

内定ブルーに陥っているときは、その企業に対するネガティブな要素ばかりが気になり、ついつい口コミサイトなどで企業の悪評価を探してしまいます。しかし、そうしたサイトはたいてい悪口が多いもので、その企業を客観的に評価できるものではありません。

誰が書き込んだか分からない内定先の悪口を見ても、自分の不安をあおるだけなので、そういう情報は見ないようにしてください。

せっかく就活が終わったのですから、就職のことを忘れて遊んだり、好きなことに没頭したりして、気持ちをリセットしましょう。初めて社会に出る学生が、未知の世界を前に緊張や不安を抱くのは仕方ないことですが、事前にいろいろ考えて心配しても結局、実際にやってみなければわからないこともあります。

経験しなければわからないことを、前もって悩んでいても解決しませんので、新しいことにチャレンジするという前向きな気持ちで挑むことが大切です。今の内定先に就職するにしろ就活をやり直すにしろ、気持ちを切り替えて前向きになる必要がありますから、とにかくいったん就活を忘れてリフレッシュしてください。

就活エージェントに頼ると超心強い

内定ブルーへの対処法として、最も心強いのは就活エージェントです。

就活エージェントは就活生をサポートするプロなので、内定ブルーに陥った学生を後押しするための適切な対処法を心得ています。就活に関する豊富な知識と経験をもとに、あなたの軸を一緒に見直し、あなたの不安や憂鬱を解消してくれるのです。

軸を見直した結果やはり就活をやり直すと決めた場合にも、あなたが本当に納得できる内定を獲得できるよう、就活エージェントがプロの力で手助けしてくれます。再就活のリミットまで時間は短いですが、企業探しを手伝い、あなたに代わって就活スケジュールを管理してくるので安心です。

キャリチャンでも、「就活相談サポート」という無料の就活イベントを行って、悩める就活生のサポートをしています。経験豊富なプロのキャリアカウンセラーが、マンツーマンで相談に乗るイベントです。

内定ブルーに限らず、就活や内定先に関して抱えている漠然とした悩みでも構いません。就活に関することなら何でも受け付けていますので、気軽にご相談ください。

あらかじめ対策しておくことも大切!

現在選考中の学生には内定先が決まったとき、内定ブルーに陥らないよう、事前の対策も大切です。

企業選びのときだけでなく、就活中は常に自己分析や業界・企業研究を行って、自分や仕事に対する理解を深めましょう。通り一遍の理解ではなく、より深いところまで分析・研究することが、自分の選択に自信を持つ秘訣です。

もし、業界・企業研究の際に疑問や懸念があれば、選考中につぶしておくようにします。調べてもわからないことは、面接で質問することも可能です。

内定が出たら、自分の軸と照らし合わせ、どの企業の内定を承諾するか決断します。「自分の道は自分で決める」という覚悟をもって、自分で決めてください。

おわりに

内定ブルーとは、内定先が決まった学生が陥る憂鬱のことです。内定ブルーになる原因には、自分が内定先に不安を持つ場合と、周りが干渉して内定先に迷いを生じる場合、内定先に関係なく社会人になる自信がない場合などがあります。

内定ブルーをそのままにすると、土壇場の内定辞退や、就職後の早期退職につながるリスクが高いです。内定について悩めるのは10月までなので、早く対処しなくてはいけません。

内定ブルーへの対処法は、周りに流されず自分で決断する覚悟を持つこと、不安を解消する情報を集めるように行動すること、自分で自分の不安をあおらず気分をリセットすることです。まだ内定先を決めていない人は、事前の対策も大切になります。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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