10月なのに就職が決まらない!就活における原因別の対処法とは
2025年9月25日
10月なのに、まだ就職先が決まってないんです。周りは内定式に出てるし、SNSはみんな卒業旅行の話で盛り上がってて…。正直、すごく焦ってます。
その気持ち、よくわかります。ほかの人の状況が見える分、一人だけ取り残されたような気持ちになりますよね。
今ある内定の中では決めきれないけど、この時期に就活をやり直しても、もう就職したいと思える企業なんて残ってないんじゃないかって思うと、どっちにも動けなくて…。
大丈夫。まだ諦める必要はありませんよ。今回はそんな不安を感じるあなたのために、10月に就職先が決まらない原因別の対処法について解説していきます。納得いく形で就活を終えられるように、一緒に頑張りましょう。
「10月なのに就職が決まらない」就活における原因
10月になっても就職が決まらない原因は、主に以下の3つのパターンに分けられます。
10月と言えば就活では内定式に参加しているはずの時期ですから、この時期まで就職先が決まらないとなると、悩んでしまう気持ちはよく分かります。そんなときに重要なことは、これまでの就活を振り返って原因を究明し、それに応じた対策を実施することです。
コラムの初めに、10月なのに就職先が決まらない原因について解説しますので、自分にどれが当てはまるか考えながら参照してください。
内定がない
10月になっても就職先が決まらない原因としてはまず、内定が1つもないという状況が考えられます。10月であれ何月であれ、そもそも1つも内定を持っていなければ、就職先を決めたくても決めようがありません。
10月の今このコラムを読んでいる就活生の皆さんがいつから就活を始めたのかは不明ですが、本人は真面目に就活を続けていても、どういう訳かなかなか内定を得られない人もいます。
しかしリクルート就職みらい研究所の『就職プロセス調査(2026年卒)「2025年9月1日時点 内定状況」』によれば、9月1日時点における就職内定率は近年90%以上の高い水準を維持しており、特別に内定を得にくい環境にはなかったようです。
卒業年 | 9月1日時点内定率 |
---|---|
2026年卒 | 94.8% |
2025年卒 | 94.2% |
2024年卒 | 91.5% |
2023年卒 | 90.8% |
2022年卒 | 90.0% |
そのため10月までに内定を得られていない人は、内定を遠ざけている何らかの原因があると考えられます。これまでの就活を根本的に見直し、修正を図る必要があるでしょう。
とはいえ、「どうして内定がもらえないのか」一人で思い悩む必要はありません。ジール就活の就活支援サービス「出遅れ就活サポート」では、あなたの状況をプロの視点から分析し、今からでも間に合う企業を一緒に探していきます。
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やりたいことが多くて1つに絞れない
内定があるにもかかわらず、10月になっても就職先が決まらない原因としては、やりたいことが多くて1つに絞れないという場合があります。10月までの就活で複数の内定を獲得したものの、最終的にそのうちのどの企業を就職先に選ぶべきか決められないケースです。
そもそも新卒の学生の中で、就活の前から「この企業に入りたい」「この仕事がしたい」と、特定の企業や特定の職種に限定して志望していた人はあまり多くないでしょう。
そういう憧れのようなものがあれば就職先の選択は比較的やりやすいのですが、大抵はそうではなく、「○○ができる仕事」というような就活軸を定めます。そうすると、就活軸に合致する企業や職種はたくさんあるので、内定先のどれもが当てはまり、どれも魅力的に見えて迷ってしまうわけです。
複数の内定から1つの企業を選ぶということは、叶えられるはずの他の可能性を捨てて、自分の将来性を1つに絞る行為です。そのため内定先がどれも志望に合っていると、人生において重大な決断だと知っているからこそ他の可能性を捨てるのが惜しくなり、1つに決められないのも無理はありません。
また、就活軸以外にも学生には様々な希望があると思いますが、内定の数が多いと似たような条件を備えた企業が複数あり、絞り切れない場合があります。大抵はどの企業の一長一短、この部分はA社の方がよいけど別の部分はB社の方がよいというように、比べるべき項目は1つではないでしょう。
ですから色々な項目を考慮しているうちに、内定の数が多ければ多いほどややこしくなり、結局どの企業が自分にとって最も魅力的なのか分からなくなってくることがあるのです。
そのように魅力的な企業が多すぎて就職先が決まらない場合は、自分の企業選びにおいて優先したい順位を明確にし、それに沿って勇気ある取捨選択をする必要があります。
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どの企業にも魅力を感じない
内定があるにもかかわらず10月になっても就職先が決まらない原因としては、先程とは逆に、どの内定先にも強い魅力を感じないという場合もあります。
内定をもらうということは、そもそも自分がそれらの企業を選んで志望したのですから、どの内定にもそれなりには魅力を感じているはずです。ところが、そこからいざ実際に自分が働く企業を選び出そうと思うと、どの企業も何だか違う気がします。
せっかく苦労して内定を勝ち取ったのに、どの企業を見てもなぜか「ここで働きたい」「ここが自分の働くべき企業だ」という確信が持てません。
自分で企業選びをしたのにおかしいと思うかもしれませんが、実をいうと、このようなことは就活軸が適切でない場合や、内定先の企業が軸に当てはまっていない場合に起こりやすいです。
先程も述べたように、就活前から就職先について明確にイメージしている学生は少なく、多くの学生は就活する段になって初めて就活軸を定めて企業選びの基準とします。
その時、そもそも自分に合った企業を選べる軸となっていなかったり、軸は適切でも色々な企業を見るうちに迷いが出てきて、いつの間にか軸からかけ離れた企業を受けていたりすることがあるのです。
就活中は内定を獲得することに夢中になっているため気付きにくいのですが、いざ冷静になってみると、色々気に入らない点が見えてくるという状況におちいっています。
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◆ どの企業にも魅力を感じないのは内定ブルーかも? ◆
どの内定先にも魅力を感じず入社先を決められないケースには、本当は軸に合った企業から内定を得ているのに、内定ブルーによって一時的にそう思えない場合もあります。
内定ブルーというのは結婚直前に感じるマリッジブルーと同様、自分の人生が1つの道に絞られることへの恐怖から、無意識にその決断ができないよう邪魔をする心理的な作用です。本当はすごく行きたかった企業のはずなのに、内定が決まったとたん急に不安になったり、嫌なところばかりが目に付くようになったりします。
就活軸に当てはまっていない時と似た感情が生まれるのですが、内定ブルーの場合は自分の本心ではなく一時的な気の迷いなので、辞退してしまったらもったいないです。どの内定先にも魅力を感じないから就職先を決められない場合は、本当に軸に合わない企業ばかりなのか内定ブルーなのか、しっかりと見極める必要があります。
とはいえ、本当にその企業が自分に合わないのか、それとも一時的な不安なのか、一人で見極めるのは困難だと感じる人もいますよね。
もしも、今ある内定が就活軸に合わないのか自分が内定ブルーなのか迷っている場合には、無料の就活支援サービス「再就活サポート」を利用するのも1つの手です。プロのキャリアアドバイザーがあなたの悩みをじっくり聞き、新たな選択肢も提示しながら、後悔しない選択ができるよう徹底的にサポートします。
10月までに就職が決まらない人の今後の就活における対処法
10月になっても就職先が決まらない就活生には、大きく分けてそもそも選ぶべき内定が1つもない人と、納得のいく内定はあるもののそこから選べない人の2種類がいます。中でも10月の段階で「就職したい」と思える内定が1つも得られていない場合は、今から就活のやり直しが必要なので、大変焦っていることでしょう。
そうした状況にある就活生が今後の就活で「就職したい」と思える内定を獲得するためには、以下の4つのポイントを押さえて就活を行うことをオススメします。
納得のいく内定がもらえないのには何かしら原因があるため、その改善を図る一方で、効率的な企業探しを行い、チャンスを逃さないための方法です。
以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは内定がない・行きたい企業がない原因を明確にする
10月になっても、就職先の候補となる「納得のいく内定」がない就活生はまず、ここまでの就活で納得のいく内定を得られなかった原因を究明することが先決です。
10月まで納得のいく内定がない状況は、これまでの就活の進め方に改善の余地があることを示しています。それを改善せずに就活を続けても、同じことの繰り返しになる可能性が高いです。まずは10月までの就活を振り返り、自分が改善すべき課題を明確にする必要があります。
真面目に就活しているのになかなか納得のいく内定が得られないのには、以下のようなやり方が原因となる場合が多いです。自分に当てはまるものがあるか考えてみましょう。
各原因をクリックすると、詳細を表示します。
よくある原因1:就活軸が不明確(自分に合った企業を選べていない)
なかなか納得のいく内定を得られない原因として最も多いのは、そもそも就活軸が不明確で、自分に合った企業を選べていないことです。
自己分析不足で自分の適性を考慮した就活軸となっていなかったり、いかようにも解釈できる漠然とした就活軸だったりすると、自分のような人間が求められている相性の良い企業を選べません。
企業は漠然と「優秀な学生」を採用するのでなく自社で活躍できる人を探しているので、自分の持っている素質が活かせる企業を選んで受ける必要があります。
よくある原因 2:そもそも受けている数が少ない
そもそも受けている企業が少なく経験不足で、就活に慣れていないことも、納得のいく内定を得られない原因としてはよくあります。
何事もそうであるように就活にも慣れは必要であり、経験不足だと上手くこなせません。特に面接では慣れていないと過度に緊張してしまい、自分の良さや相性をアピールするどころか、話し方さえぎこちなくなってしまいます。
企業側から見るととても社会人として活躍できる人物には見えず、納得のいく企業から内定をもらえるような好印象を与えられないわけです。
よくある原因 3:大手や有名企業ばかり受けていた
極端な安定志向や周りへの見栄などで、自分の適性を考えず大手・有名企業ばかり受けてしまう「大手病」の人も、納得のいく内定は得にくくなります。
もともと大手・有名企業は知名度が高くて応募者が集まりやすいため、選考倍率が非常に高いです。優秀な学生でも、簡単には内定を得られません。そんな受かりにくい企業ばかり受けていたのでは、10月まで内定がない状況も決して珍しくないのです。
また、自分と企業の相性を考えたうえで志望していないので、仮に内定を得られたとしてもミスマッチが起こりやすく、納得感を得にくい状況になっています。
よくある原因 4:基本的な就活対策ができていない
ESや筆記試験などの書類選考対策はもちろんですが、清潔感のある身だしなみ、礼儀正しい態度や言葉遣い、笑顔、姿勢、ハキハキした受け答え、定番質問への回答といった基本の面接対策ができていないことも、なかなか納得のいく内定が得られない就活生にありがちです。
企業は自社で活躍できる人材を探しているので、人に悪印象を与え、自社の評判を下げてしまう人物や、自社の社員として恥ずかしい人物では困ります。
ESや筆記試験と違って自分では気づきにくいですが、一次面接あたりで頻繁に落とされるとしたら、基本の面接対策ができておらず第一印象が良くないのかもしれません。
また、二次面接で落とされやすい就活生は、質問への答え方や定番質問への回答など基本的な質疑応答対策ができておらず、自分を上手くアピールできていない可能性があります。
10月まで納得のいく内定が得られない原因は、必ずしも1つだけとは限りません。上記を参考に自分が対策を強化する必要がある課題を明確にして、重点的な対策を行うことが大切です。
志望業界と就活軸を見直す
10月まで納得のいく内定が得られず就職先が決まらない就活生は、そのまま就活を続けるのではなく、これまでの志望業界と就活軸を見直しましょう。
納得のいく内定を得られない原因として最も多いのは、自分に合った企業を選べていないことです。就活軸は、就活において自分がどんな企業・業界を目指すかという指針であり、企業・業界選びの大まかな基準でもあります。
自己分析不足で自分の資質に合った就活軸でなかったり、あいまいな就活軸だったりすると、自分のような人間が求められている相性の良い企業・業界を選べません。企業は「自社で活躍できる人」を探しているので、内定を得るには求められている人物像が自分の個性と合致している必要があります。
10月になっても納得のいく内定がないのは、これまでの就活軸が適切でなく、相性の悪い企業ばかり受けていた可能性が高いです。だからこそ、今までのやり方を一度捨てて、根本から考え直すことが大切です。
そのためには、徹底的な自己分析と業界・企業研究に基づいて、自分の得意なことや元々持っている資質を活かせる企業を選ぶように意識してください。長年の憧れや「大手じゃなきゃダメ」といったこだわりがあるかもしれませんが、その結果が今の状況です。
内定式も過ぎ、エントリーできる企業が限られている今、実現不可能なこだわりは捨てて、現実的な企業選びをするための就活軸を定めることをオススメします。
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基本的な就活対策をやり直す
10月になっても納得のいく内定が獲得できていない就活生は、基本的な就活対策をし直す必要があります。前述のように現在は売り手市場ですから、大手狙いでもないのに10月まで内定が得られないとしたら、就活対策が根本的に不足していた可能性が高いです。
ES対策や筆記試験対策はもちろん、身だしなみ・言葉遣い・話し方といった基本の面接対策、定番質問への回答・アピール方法など基本の質疑応答対策も一通り見直しましょう。
【就活対策資料】
SPI解説付き問題集
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ただし、10月以降の就活では企業の方も早く内定者を決めたいので、書類選考にはあまり時間をかけず、いきなり面接となるケースも結構あります。ですから就活生の方も、ESや筆記試験より面接対策に重きを置くべきです。
特に近年は、Web面接と対面面接が混在しているため、両方の対策が必要になります。
画面越しとなるWeb面接では、顔の表情から就活生の雰囲気が伝わりにくいばかりか、互いの声も聞き取りにくくなり、伝えたい言葉も伝わりにくくなります。通常より大きな声や滑舌、笑顔、動作を意識するとともに、簡潔で分かりやすい話の組み立てと、話そのものから人柄が伝わる内容とすることが大事です。
対面面接の場合は、面接官が目の前におり、相手企業の中で行うアウェイな状況から、雰囲気にのまれて極度に緊張してしまうことがあります。過度な緊張状態は表情をこわばらせ、オドオドしたり、しどろもどろになったりする原因です。また、入退室のマナーを間違える、言葉遣いを間違えるといった小さなミスを誘発しやすくなります。
Web面接と対面面接の両方の対策ができているか今一度見直し、必要なら本番さながらの実践的な模擬面接や本物の面接経験を積んで、面接力を上げましょう。しかし自分では気付けない課題が隠れている場合もあるので、一度は就活エージェントなどのプロに見てもらい、客観的なアドバイスを受けることをオススメします。
【就活対策資料】
敬語マニュアル
【就活対策資料】
最終面接マニュアル
企業は“就活エージェント”に探してもらう
10月以降に納得のいく内定を目指すなら、応募先探しは就活エージェントに依頼するのがベストです。
10月ともなれば多くの企業が採用活動を終えているため、自力で応募可能な企業を探すのは大変です。募集中の企業も10月以降は選考スピードが早く、情報収集をしている間に締め切られてしまうリスクがあります。
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10月以降に残ってる企業はある?内定式後の就活事情をチェックしよう
就活エージェントは採用情報に精通しており、あなたの個性や希望に合った企業を効率的に紹介してくれます。就活エージェントは就活生と企業をマッチングさせるプロなので、まさにあなたのような人材を求めている相性の良い企業を探し出せ、内定率が高いのがメリットです。
また、企業探しにかかる時間を大幅に短縮でき、その分、自己分析や面接対策に集中できます。それに加えて、エージェントは就活のノウハウにも精通しているので、これまでのやり方を修正し、あなたの実力を上げるための適切なアドバイスも提供してくれます。
10月以降は周りに相談できる友人も少なくなり、孤独感や焦りを感じやすい時期です。就活エージェントはあなたの味方となり、精神面でも支えになるでしょう。一人で苦しい戦いを続けるよりも、プロの力を借りて効率的に内定を目指しましょう。
10月までの就活で得た手持ち内定から就職先を決める方法
10月になっても就職先が決まらない就活生は、内定がゼロの人ばかりではありません。すでに複数の内定をもらっているのだけれど、どの企業も魅力的に見えて入社先を決められない人、逆にどの企業も魅力的に見えなくて入社先を決められない人もいます。
そういう場合は、以下の3つの方法で手持ちの内定を見直してみてください。
手元に内定があっても、納得のいく選択ができなければ、その悩みは深く、重要なものです。ここからは、手持ちの内定から就職先を選べない根本的な原因を改善し、手持ちの内定から就職先を決める方法について説明していきますので、しっかり読んで慎重に判断しましょう。
足りていない情報を補う
せっかく内定をもらっているにもかかわらず10月になっても就職先を決められない人は、まず自己分析と企業研究を深めて、不足している情報を補いましょう。就職先の候補が複数あるのにそこから1つに決められない就活生には、どの企業も魅力的だから選べない人と、どの企業にも魅力を感じないから選べない人がいます。
しかし、いずれにせよ選べない根本的な原因となっているものは同じで、「自分のしたいことが分からない」「自分に合う企業が分からない」ことです。それは言い換えれば、自分という人間についてよく理解できていないか、業界や企業についてよく理解できていないか、その両方かということになります。
業界・企業についてよく知っていても、自分自身がどんな価値観を持っていて、どんなことに喜びややりがいを感じられる人間なのか知らないと、やりたい仕事・働きたい職場を選びようがありません。そもそも、果たしてどんな仕事・職場を選べば自分が喜びややりがいを感じられるのか、後悔しないのかが分からないのです。
また逆に自分のことはよく理解できていても、その企業がどんな雰囲気で、具体的にはどんな仕事があり、実際どのように働いていくのか知らなければ、やはり仕事や職場を選べないでしょう。そこで働く具体的なイメージが湧かないので、入社してから自分には合わない部分に気づき、後悔するのではないかと不安を感じます。
いずれのケースにしても、「ここで間違いない」という確信に足る情報が今は手元にないのです。
ですから内定があるのに10月になっても就職先を決められない就活生はまず、自己分析不足や業界・企業研究不足を認識し、不足している情報を補う必要があります。その上で、自分が入社すべき企業はどれかを考えていきましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
【就活対策資料】
業界説明&動向まとめ
自分の「やりたいこと」と「できること」を明確にする
仕事選び・職場選びをする上では、自分の「やりたいこと」と「できること」を明確にすることが大切になります。なぜなら自分の「やりたいこと(願望)」と「できること(素質)」は、必ずしも一致しないのが現実だからです。
そして自分がその仕事・職場に満足できるかどうかは、やりたいという願望だけでなく、実際その職場で求められる仕事を自分が上手くこなせる(できる)かどうかにも深く関わってきます。
たとえば「○○の仕事がしたい」という願望が強くても、必要となる能力が低くて仕事がうまくこなせないとしたら、結局は働くのが苦痛となって後悔するでしょう。
もちろん「やりたくない」と思う仕事・職場では初めから苦痛ですし、モチベーションも上がりませんから、やりたい・やりたくないという気持ちも大切ではあります。
ただし就業した実体験を伴っていなければ、その「やりたい」という願望はあくまで、現在持っている情報に基づく推測です。しかも人の気持ちは様々な経験を経て変わることもあるので、入社後も末永く「やりたい」と思い続けるかどうかは分かりません。
それに対して「できること(素質)」は、生まれ持ったものや幼いころからの積み重ねですから、そうそう変わるものではないです。幼いころから忍耐強い人は仕事の上でもストレスに強いですし、子供のころから友達が多い人は、社会に出ても幅広い人脈を築けます。
そのため仕事選び・職場選びは、自分の「やりたいこと(願望)」より「できること(素質)」を優先して判断した方が、結果としてうまくいくことが多いです。ですから内定があるのに10月になっても就職先を決められない就活生は、自分の願望だけでなく素質が活かせるかどうかを考え、現実的な選択をするよう意識してください。
働くイメージが湧く企業を選ぶ
内定があるのに10月になっても就職先が決まらない時は、自分が働くイメージが湧く企業を選ぶと良いです。
就活の中で企業訪問や仕事体験ができていない人は、「就活軸に当てはまるか」「働きたい職場環境か」「自分にできる仕事か」といったことを、自分と業界・企業に関する情報から推測することになります。その判断に欠かせないのが、自分がそこで働くイメージです。
入社後の満足度は、条件面だけでなく、仕事内容や職場の雰囲気と自分の相性が大きく関係します。入社してから「何か違う」となると、いくら条件が良くてもいずれは我慢できなくなり、早期退職につながる恐れがあります。
ですから、まずは「就活軸に当てはまるか」「働きたい職場環境か」「自分にできる仕事か」を考えるために、自分がそこで働く姿を想像してみましょう。自分の具体的な活躍図が想像できるなら、自分の中にも働いていけそうだという確信があり、仕事や職場に対する理解も深いので入社後の後悔もしにくいと思われます。
ただし長く働き続けるためには、入社直後の満足感だけでなく、将来的な希望がかなえられるかどうかも大事です。希望にピッタリの内定とはいかなかった人もいると思いますが、その場合には希望の将来像につながるステップとなるかどうかが判断のポイントになります。
いずれにしても5年先・10年先・20年先といった長いスパンで、仕事もプライベートも含め、自分が思い描く将来像を叶えられる企業はどこかを判断していきましょう。
手持ちの内定のどれにも働くイメージや将来像を思い描けないとしたら、就活のやり直しも検討するべきですが、単なる内定ブルーの可能性もあるので慎重に判断してください。
10月になっても就職が決まらないなら就活のプロに頼ってみよう
10月と言えばもう内定式が過ぎているわけですから、いまだに就職先が決まらないと不安になりますよね。内定があるにしても企業はいつまでも決断を待ってはくれませんし、10月になっても内定が1つもないとしたら、なおさら焦りを感じるのも当然です。
そんな時は、就活のプロである就活エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみるのがオススメです。
10月以降も、就活を成功させるチャンスは十分にあります。しかし、この時期は採用活動が非公開になっているケースも多く、個人で情報を集めるのは簡単ではありません。
精神的なプレッシャーも大きくなるため、心折れそうになることもあるでしょう。そんなときも、就活エージェントのキャリアアドバイザーがあなたの心強い味方になります。
一人で抱え込まず、プロに相談することで、新たな道が開けるかもしれません。大切なのは、今この瞬間に動き出すことです。
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このコラムを読んだ今が、未来を変えるチャンスです。あなたのキャリアの可能性を広げるために、ぜひ一歩踏み出してみてください。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している