面接時間が短いと不合格フラグなのか?合否との関係性と短い理由を解説
2022年12月22日
面接時間が短く、「不合格なのでは?」と不安になっていませんか?
キャリアプランナー 廣瀬
就活生 Aさん
はい、今まさに悩んでいました。自分に興味があれば質問数や会話する時間が増え、面接時間が長引く=合格というイメージがあったため、面接時間が短いと不合格なのでは?と不安を感じてしまいます。
やはりそうですよね。通常面接は30分~1時間ほどありますので、それよりも短いと不安を感じるのは当然でしょう。しかし実際のところ面接時間と合否の関係はあるのでしょうか。今回はそんな疑問を一緒に紐解いていきましょう!
キャリアプランナー 廣瀬
面接時間が短いと不合格?短い理由とは?
面接時間が短いと「自分に興味がない」「不合格だから時間を割きたくない」とマイナスなことばかりを考えてしまい、不合格フラグを立ててしまう人が多くいますが、実際のところ合否に影響はあるのでしょうか。
ここではそんな面接時間が短いと不合格なのか、その真相について解説していきます。また、面接時間が短い理由についても解説していきますので、しっかりとチェックしていきましょう。
面接時間と合否は関係ない
結論から言うと、面接時間が短くても不合格だとは限りません。 つまり、面接時間の長さと合否は関係ないです。面接は時間よりも内容の方が大切なため、面接時間が短くても合格することがありますし、反対に面接時間が長くても落ちる場合もあるのです。
面接は時間よりも内容の方が大切ということですので、そもそも時間にとらわれることはありません。学生を見極めていく方法や基準などは企業によって異なりますので、時間の変動は珍しいことではないのです。
面接時間の平均も30分~1時間とバラつきがありますし、それよりも短い時間で判断する企業もたくさんあります。ですので合否を時間だけで判断しないようにしましょう。たとえ短くても十分望みはあります。
面接時間が短い理由についてはこの後説明しますが、それを読んでも不安に感じる人は、もしかしたら心のどこかで面接時間以外にも何かしら不合格になりそうな要因に心当たりがあるのかもしれません。そういう人は、ぜひキャリチャンの「就活相談サポート」で相談してみてください。結果が出るまで、ただハラハラしながら待っていても仕方がないです。プロと一緒に弱点を克服し、次の選考に備えましょう。
面接時間が短い理由
企業によって学生を判断するのにかかる時間は異なりますが、面接時間が短くなるのには共通の理由があります。その理由について下記よりチェックしていきましょう。
- 書類や前の面接から合格が決まっていた
- 面接官が求める回答ができていた
- もともと面接時間を短く設定している
- 不合格だと判断された
面接時間が短い1つ目の理由は、書類や前の面接から合格が決まっていたケースです。書類の時点で合格を決めており、一次面接では簡単なチェックをしているだけのケースや、これまでの面接で合格を決め、最終面接では最終確認をしているだけというケースなどもあり、その場合には必然的に面接時間が短くなります。
面接時間が短い2つ目の理由は、面接官が求める回答ができていたケースです。面接官が学生を見極めるうえで知りたい情報を的確に述べることができていたり、企業が求める回答を述べることができたことで、合格ラインを早々に満たすことができ、面接時間の短さにつながるのです。
面接時間が短い3つ目の理由は。もともと面接時間を短く設定しているケースです。面接の効率化を図るために時間を短く設定し、その時間を答えることなく見極めきり企業の場合には必然的に面接時間は短くなります。大手企業や有名企業など、多くの人が集まる企業の一次面接などではよくあるケースです。
そして最後の理由ですが、残念ながら「不合格」へとつながる場合にも面接時間が短くなることはあります。のちほど詳しく時間の短さが不合格へとつながるケースについて解説しますが、不合格な場合があることも覚えておきましょう。
面接時間の短さが不合格に繋がるケース
面接時間の長さが合否に影響することはないものの、短くても合格することがあるように、短くて落ちてしまう場合も十分にあります。では具体的にどのような時に不合格へと繋がってしまうのでしょう。
ここではそんな、面接時間の短さが不合格に繋がるケースについて解説していきます。必ずしも不合格に繋がるとは限りませんが、面接時間が15分以内である場合、下記のケースが当てはまることもありますので、しっかりとチェックしていきましょう。
的違いな回答をしていた
面接官が求める回答を答えることができなかったり、的を得た回答ができないと早々に不合格と判断されてしまい、面接時間が短くなる場合があります。面接官は質問を通して企業との相性などを図っており、その中で適切な回答ができなければ早々に不合格を判断されてしまいます。
面接官が求める回答ができない、的を得た回答ができないということは、面接や企業研究が不足していることを指します。そしてそれらの不足は学生の熱意や志望度の低さを疑われてしまうため、早々に不合格へと結びつくのです。
面接は学生と面接官との質疑応答が主体です。その質疑応答がうまく成り立たないと学生を見極めることができないため、合否を決める基準を満たしていないことになります。そしてそんな学生に長々と時間を使うことはないのです。
また一日に受けられる面接には限りがありますし、企業側も短期間でできるだけ多くの学生と接触したいと考えていますから、早い段階で不合格を決めた人にわざわざ時間を割くことはなく、面接時間短縮へとつながります。
明らかにグダグダだった
面接時間の短さが不合格へとつながるケースとしてさらに挙げられるのが、明らかにグダグダだった場合です。的を得た回答が答えられないのはもちろん、まともに質問に答えられない、面接の流れを把握していない、動揺している、身だしなみが整っていないなどの場合にも不合格だと早々に判断され、面接時間が短くなります。
面接は学生と企業側とが直接的に接触する場で、就活の中心部分となることから重要視されている選考です。そのため多くの学生は面接を特に力を入れて対策していますし、企業側も面接における選考を重要視しています。
そんな中、明らかにグダグダな態度を取っていると「やる気がない」「本気で向き合ってない」「志望度が低い」「熱意が感じられない」と判断されてしまい、そんな学生に対して時間を割くことはないのです。
たとえ書類の段階で良いと判断されていても、これから一緒に働く人は実際に接触した時の印象が重要になります。そんな面接において明らかにグダグダな態度は自分で自分の評価を下げる形となりますし、企業側に対しても失礼ですので、早々に面接を切り上げられても文句は言えないでしょう。
面接に落ちないための事前対策
面接時間が短いからといって必ずしも不合格だとは限りませんが、不合格へと繋がるケースがあることも確かですので、そのケースに当てはまらないための対策が重要となります。ではそんな面接に落ちないための対策、どのように行っていけばいいのでしょうか。
ここではそんな面接に落ちないための事前対策についてご紹介していきます。面接は時間よりも中身が大切です。ですので、時間に左右されることがないよう、どの長さでも合格を信じられるような面接ができるよう対策していきましょう。
自己分析と企業研究を行い、回答の質を上げる
面接に受かるための準備としてまずすべきことは、徹底した自己分析と企業研究です。面接では自分をアピールしていく場ですので、自分の強みやスキル、長所などをしっかりと把握しておく必要がありますので、自分についての理解を深めることは重要です。
また、ただ自分の強みなどを伝えるだけでは面接官には何も響きませんので、「自分は企業にとって必要な人材だ」ということをアピールしていくためにも、企業研究から企業が求める人物像を把握する必要があります。
そして企業側が求める人物像から自分が持つ強み、スキルとでリンクするものを伝えることができれば、的を得た回答をすることができるようになるでしょう。自己分析、企業研究どちらかが不足すると面接官が求めている回答をすることができなくなりますので、しっかりと分析・研究を行ってください。
また、徹底した自己分析と企業研究ができていると回答の質を上げることができます。自分をアピールするには質問における回答からになりますので、その回答の質が良ければ合格にもグッと近づきます。さらに面接でよくある質問をあらかじめ対策しておくとスムーズに答えることができるでしょう。
- 自己紹介をお願いします
- 志望動機を教えてください
- 自己PRをしてください
- 学生時代に力を入れていたことは?
- 最後に聞きたいことはありますか?(逆質問)etc…
上記の質問は面接でほぼ必ずされますので、事前にしっかりと対策しておくと良いでしょう。キャリチャンにはよくある質問の対策コラムもありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
【最新版】23卒の就活生必見!面接で聞かれる「よくある質問」30選をご紹介
本番特有の雰囲気に慣れておく
面接力を上げるために重要なのは、本番特有の雰囲気に慣れることです。面接には面接特有の緊張感や雰囲気があり、この空気感に飲まれてしまうことで思うように面接に挑めないという人は多くいます。
せっかく面接のための準備がしっかりと行えていても、緊張感から本領を発揮できないのは非常にもったいないです。ですので面接力を上げるためにも本番特有の雰囲気に慣れるようにしましょう。
そんな本番特有の雰囲気に慣れる手段ですが、主に2つあります。まず1つ目は実践を繰り返すことです。本番特有の雰囲気は本番を通してこそ感じることができますので、実践を繰り返せば雰囲気に慣れることができますし、確実に力をつけることができます。また実践を繰り返すことで内定をゲットできればラッキーですし、たとえ本命企業でなくても内定を獲得できればそれが自信となり、次につながるでしょう。
そして2つ目の手段は、就活エージェントとの面接練習です。就活エージェントはあなたにとって「他人」となるため、緊張感をもって面接練習に挑むことができます。それに就活エージェントはプロによるアドバイスをしてくれるため確実に力をつけることができますし、面接練習以外のサポートもしてくれるため非常に心強いです。
面接の結果次第で今後の自分の人生が決まるといっても過言ではない新卒の就活。そんな新卒面接において緊張してしまうのは当たり前ですし、経験のない雰囲気に飲まれてしまうことは仕方のないことかもしれません。しかし、だからといってなんの対策もしないと面接に受かることはできませんから、しっかりと本番特有の雰囲気や緊張感に慣れるようにしましょう。
キャリチャンでも、プロのキャリアプランナーがマンツーマンで面接対策を手伝ってくれるオンラインサービス「面接サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
段階ごとの面接の仕組みを理解する
面接力を上げる際にもう一つ意識してほしいのが、段階ごとの面接の仕組みを理解することです。面接には主に一次面接、二次面接、最終面接と別れており、さらには集団面接、圧迫面接などもあります。そしてこれらは面接において重要視される部分や攻略法は異なってきますので、それらを把握しておくことが大切なのです。
具体的な段階ごとの仕組みとチェックしていること、対策すべきことなどを下記よりチェックしていきましょう。
【一次面接】
一次面接では社会人として、企業に向かい入れるうえで最低限のラインを越えているかどうかのチェックをしています。そのため、一次面接では「第一印象」が与える影響が多いため、身だしなみなどを特に気を付けると良いでしょう。
また、一次面接では基本的な質問をされる傾向があるため、よくある質問を中心に回答の質を上げておくと良いです。詳しくは、下記のコラムをチェックしてください。
【二次面接】
二次面接では、企業が求める人物像に合致するか、志望度が高いかといった部分をチェックします。また一次面接の内容をベースに面接が進められていくので、一次面接の内容をチェックしたうえで、企業が求める人物像に寄せた回答ができるようにしましょう。
また、志望度の高さは企業理解の深さから図れますので、繰り返し企業研究を行い、理解を深めてください。さらに一次面接の振り返りから志望動機も練り直すと良いでしょう。詳しくは、下記のコラムを参照してください。
【最終面接】
最終面接では、本当に企業に適した人材なのかの最終判断と入社意欲をチェックしています。ですのでこれまでの面接を振り返り、改めて企業に対する熱意を伝えるための志望動機を練り直していきましょう。
また、最終面接では「逆質問」が合否に大きな影響を与えるため、逆質問の対策も欠かせません。詳しくは、下記のコラムをチェックしましょう。
【集団面接】
集団面接では、他者と比較することでより良い人材を確保するのと、採用活動の効率化を図ることを目的に行われます。一人に割り振られる時間は少ないため、端的に話せているかがポイントとなりますので、少ない時間で自分をアピールできるようにしておきましょう。
また、他の学生が話している時の態度もチェックされているため、気を抜かずに面接に挑むことが大切です。詳しくは、下記のコラムをご覧ください。
【圧迫面接】
圧迫面接では、学生のストレス耐性や対応力の有無をチェックすることを目的にとしています。圧迫面接は学生にとって嫌な雰囲気ですし、難しい質問や対応をされるため、事前にどんな雰囲気なのかを知っておくことで対応しやすくなります。
圧迫面接には様々なケースがありますので、下記のコラムで詳しくチェックしていきましょう。
上記を見てもわかるように、面接といっても段階ごとに仕組みやチェックされていることなどは異なりますので、受ける面接に合わせて対策を変えていくようにしましょう。
Web面接の対策も忘れずに
面接というと対面ばかりを対策しがちですが、コロナ禍にける就活では「Web面接」の対策も欠かせません。緊急事態宣言は繰り返し発令されていますから、まだしばらくはこの形の就活が続きますし、Web面接にはコスト削減や時間の効率化というメリットもあるため、コロナが落ち着いてもWeb面接を継続する企業も多くあることが予想されています。そのため、Web面接の対策も対面式同様に強化して行う必要があるのです。
そんなWeb面接の対策ですが、大切なことはWeb面接の流れを把握することと言葉から熱意を伝えることです。Web面接は対面式とは異なった流れとなりますので、その流れを事前に把握しておけば対応しやすくなります。
また、回線トラブルなどにも対応できるようにしておくことが大切でしょう。バタバタした姿は「対応力がない」と判断されてしまうため、よくありません。もちろん事前に電場状況や周辺機器の確認も欠かせません。
そしてWeb面接では画面越しになりますので、学生の雰囲気を知りえません。そのため、言葉の内容がとても重要になります。ですから徹底した自己分析と企業研究から回答の質を上げ、画面越しでも熱意を伝えられるようにしましょう。詳しい対策法について紹介しているコラムがありますので、ぜひご覧下さい。
おわりに
面接時間と合否の関係性はありません。面接時間が長くても落ちるときはありますし、短くても受かるときはありますので、時間ばかりを気にしないようにしましょう。大切なのは時間よりも中身です。
しかし、残念ながら時間の短さが不合格へとつながる場合もありますので、中身をより良いものにするための対策をしっかりと行いましょう。そのために大切なのは徹底した自己分析と企業研究と面接の雰囲気に慣れることです。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している