就職活動の流れは?就活スケジュールと進め方を解説

 2024年6月13日

「採用選考を受けたい企業は、もう決まりましたか?」

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

「はい、今のところ10社に絞っています。でも、いつから活動を始めるかわからなくて、授業や実験と両立できるのか不安です。」

「なるほど。就職活動のスケジュールが決まらないのですね。」

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

「もう始めている友人や、まだ早いといっている友人もいて……。気持ちばかり焦ってしまいます。」

「そうなんですね。このコラムでは、就職活動の流れを10の段階に分けて各段階のポイントをまとめました。また、就職活動の具体的なスケジュールも紹介します。ぜひ参考にしてください。」

キャリアアドバイザー 平崎

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就職活動はいつから始める?

就職活動はいつから始める?

本格的に就職活動が始まるのは、採用情報が解禁される大学3年生の3月からです。3月からエントリーが始まり、会社説明会なども開催されるようになります。ただし、一部のマスコミ系などの企業は、3年の10月頃からエントリー開始となるため注意が必要です。

また、企業のインターンシップに参加する場合は、3年の6月くらいから始めることが必要になります。夏のインターンシップは6月頃から、秋冬のインターンシップは10月頃からエントリーが開始になることが多いです。一部企業ではさらに早く申し込みを開始することもあるため、企業の就職活動サイトや就職情報サイトをこまめに確認して、機会を逃さないようにします。

なお、理系・文系を問わず就職活動のスケジュールは同じです。ただし、理系学生は大学3年から研究室に入り実験などで忙しくなるため、就職活動の時間を確保するのが難しくなります。少ない時間で効率よく就職活動を進めるためにも、1~2年のうちに、企業研究やエントリーシート・履歴書の作成なども取りかかっておくことがオススメです。

理系学生特有の悩みや不安がある人には、キャリチャンの就活支援サービス「理系就活サポート」がオススメです。キャリアアドバイザーが面談を通して、理系学生でも満足のいく就職活動を行えるようにサポートします。

就職活動のスケジュール

就職活動のスケジュール

政府では採用活動のルールとして、次のように定めています。

  • 企業側の採用広報活動:大学3年の年3月1日以降
  • 企業側の採用選考活動:大学4年の6月1日以降
  • 正式内定:大学4年の10月1日以降

そのため就職活動生は、大学2年の3月ごろを目処に自己分析などの準備活動を始め、大学3年の3月から本格的な活動を始めることが一般的です。

ただし就職活動ルールが経団連の決まりでなくなって以来、企業の選考スケジュールは年々早まっています。就職活動生は以下の表を参考に、学校などの予定も考慮して就職活動のスケジュールを決めてください。

就職活動の準備を効率よく行いたい人には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」の活用がオススメです。早期内定獲得を目指して、キャリアアドバイザーが個別にサポートします。

相談やサポートは無料です。就職活動での疑問や悩みも相談でき、不安なく内定獲得まで進めますよ。

就職活動の流れと進め方

就職活動の流れ・進め方

就職活動は以下の流れで進めていきます。

1.自己分析

自己分析とは、自分で自分を知るための分析です。採用選考では、就職活動生自身について問われる機会が多くあります。

たとえば履歴書の自己PRや長所の欄などは、自分自身を深く知らないと書くことが難しいです。また、面接のときにも、今まで取り組んできた活動や欠点などについて尋ねられることがあります。丁寧に自己分析を行い、履歴書作成や面接対策をしていきましょう。

自己分析の方法は、下記のコラムでわかりやすく説明しています。インターンにエントリーするまでに終わらせておくとよいです。

インターンや就職活動イベントに参加した後も、自己分析をやるタイミングとしてオススメです。新たな気付きを得ることで、自己分析がさらに深まります。自己分析シートを使うと、自己分析の作業を効率的に進めることが可能です。下記よりダウンロードして使用してください。

自己分析を深める方法の1つに、第三者の視点を組み込むものがあります。第三者の視点は他己分析で把握することが可能です。他己分析の方法については、下記のコラムでわかりやすく説明しています。

2.業界・職種・企業研究

自己分析や他己分析により、自分について詳しく分析した後、企業について研究活動を始めていきます。次の3つを分析することで、企業についてより深く知ることが可能です。

  • 業界研究
  • 職種研究
  • 企業研究

3つとも、サマーインターンの応募がはじまる6月頃までにある程度終わらせておきましょう。また、一度の研究で終わらせるのではなく、新しく入手した情報も加えて継続して調べることが必要です。新しい情報を加えることで、企業についてさらに深掘りができ、面接での受け答えなどに活かすことができます。

■ 業界研究

企業を知る前に、企業が属する業界全体の動向や将来性、課題について研究します。業界研究を丁寧に実施することで、志望動機やキャリアプランをさらに深めていくことが可能です。

下記のコラムでは、業界研究の具体的な方法について説明しています。

業界研究の資料は、下記から無料ダウンロードが可能です。メーカーやサービス業、商社などの業界に分けて、仕組みや動向を詳しく解説しています。

■ 職種研究

業界研究の次に、職種研究を進めていきます。職種研究とは商品企画やプランニング、販売促進などの企業内の部署について理解することです。職種研究を行うことで、仕事内容に対する理解が深まり、自分に合う職種を選びやすくなります。

職種研究の資料は、下記から無料ダウンロードが可能です。40種類の職種を分野別にマップにし、各職種の仕事内容についてもまとめています。興味のある職種を見つけ、知識を深めてください。

■ 企業研究

企業研究とは、就職を希望する企業についての理解を深める作業です。企業の強みや課題、取り組んでいる事業内容などを深く理解することで、履歴書の志望動機もより採用担当者に響くものになります。

また、志望動機は面接においても問われることが多いです。企業研究を丁寧にしておくと、なぜ多くの企業からその会社を選んだのかがわかりやすくなり、説得力のある志望動機になります。

そのほかにも、「入社後どのような仕事をしたいですか」「将来どのようなキャリアプランを立てていますか」などの質問の答えにも、企業研究が必要です。下記のコラムでは、企業研究についてわかりやすくまとめました。内定獲得のためにもぜひ活用してください。

3.インターンシップ

インターンシップとは、就職活動生に対して企業が就業体験を提供することです。業界・企業・職種の理解が深まるだけでなく、就職活動の予行演習としても活用できます。また、自分に合う業界・企業・職種がわかるため、自己分析を深めることも可能です。

インターンシップには1日で終わるものや1ヶ月以上続くものもあります。1日で終わるものはセミナーや職場見学がメインで、長期のものは就業体験できることが多いです。

■ サマーインターンシップ

インターンシップには、夏期と冬期の2つの種類があります。夏期のインターンシップはサマーインターンシップと呼ばれ、大学3年生の6月~9月頃に参加することが一般的です。

応募者が多いと早く閉め切られることもあるため、こまめに企業の採用サイトや就職活動情報サイトを確認してください。参加手順は下記のコラムで詳しくまとめています。

なお、プログラム内容は、企業や期間によって会社見学から就業体験などさまざまです。

■ ウィンターインターンシップ

ウィンターインターンシップとは、大学3年生の12月~2月にわたって実施されるインターンシップのことです。本格的に就職活動が始まる直前の時期のため、企業が学生の能力を見極めるための内容になっている傾向があります。

インターンシップの経験をベースとして、履歴書やES(エントリーシート)を作成すると、より深い内容に仕上げることが可能です。履歴書とESの作成方法については、下記の資料で詳しくまとめています。

4.OB・OG訪問

サマーインターンシップが終わる8月、9月頃になると、OB・OG訪問を始める就職活動生が増えます。OB・OG訪問の時期は特に決まっていません。

ただし、3年生の1月以降はOB・OG訪問を本格的に始める就職活動生が増えるため、OB・OGのアポイントが取れず、思うようなスケジュールで進められない可能性があります。OB・OGの人の予定を考慮し、早めにアポイントを取るようにしてください。

なお、OB・OG訪問をするときは、事前に質問内容を決めておくことが必要です。下記のコラムでは、OB・OG訪問を成功させるポイントをまとめています。ぜひ早期内定獲得に役立ててください。

5.選考対策

選考にエントリーする前に、選考対策をしておくことが必要です。企業に提出するESと筆記試験、面接の3つの準備をしてください。

■ ES

ES(エントリーシート)とは、企業内で採用選考の際に参考にする資料を指します。志望動機や自己PRなどについて記載することが一般的です。

ESのフォーマットや文字数は、企業ごとに異なります。そのため、応募する企業ごとにESを作成してください。また、オンラインで提出するケースもありますが、用紙に手書きするスタイルもあります。

ESの作成方法については、下記のコラムを参考にしてください。ES作成に必要なことをまとめて紹介しています。

また、ESには志望動機について記載することが多いです。志望動機の作成方法については、下記から無料ダウンロードしてください。

■ 筆記試験

ESが通過すると、筆記試験に進みます。筆記試験の内容は企業によって異なりますが、次のいずれかあるいは複数の内容が含まれることが一般的です。

  • 言語力試験:語彙、文章読解力など
  • 非言語力試験:計算、論理的思考力など
  • 英語試験:読解、リスニングなど
  • 時事試験:一般常識、小論文など
  • 性格検査:業種ごとの適性、性格分析など

過去の出題傾向から、試験の種類や内容を分析しておきましょう。

■ 面接

筆記試験に通過すると、面接に進みます。企業によって異なりますが、以下の3つのタイプが一般的に多いです。

  • 集団面接:2~3人の就職活動生を同時に面接
  • グループ面接:数人でグループを作り、グループ内でディスカッションをする
  • プレゼンテーション型面接:数人でグループを作り、特定のテーマでプレゼンテーションをする。グループ対抗型で評価する

集団面接は選考過程の初期段階で実施されることが多く、最終面接では就職活動生1人に対して時間をかけて実施されます。服装やマナーについては、事前に準備しておくことが大切です。

面接に対する不安は、ぜひキャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を活用ください。キャリアアドバイザーが完全無料で個別に面接対策をサポートしています。

面接のときにどのような質問をされるのか不安な就職活動生には、下記のコラムを参考にしてください。集団面接やグループ面接など、面接タイプ別に紹介しています。

また、面接に成功するためには、自信を持って面接に臨むことが必要です。落ち着いた気持ちで面接当日を迎えるためにも、忘れ物をしないことは大切なポイントといえます。下記のコラムを参考に、持ち物チェックをしておきましょう。

6.エントリー

大学3年生の3月頃になると、企業の選考活動に対する情報も公開されることが一般的です。採用選考を受けたい企業を選び、エントリーします。

エントリーの数は決まってはいませんが、20社前後エントリーする就職活動生が多いです。エントリー数は20社程度が適切とされる理由については、下記のコラムをご覧ください。

7.企業説明会

企業説明会とは、企業の事業内容や沿革、組織構造などの基本的な情報を紹介する就職活動生向けのイベントです。会社説明会や就職説明会と呼ばれることもあります。

企業説明会では、職種ごとの仕事内容や人材研修制度、キャリアプランなどのより深い内容について説明されることも多いです。企業説明会は1~2時間程度で終わりますが、直接質問できる機会が設けられることもあり、自分に合う企業か判断するために必要な情報を得られます。

1社のみの説明を聞く企業説明会に対し、合同企業説明会とは複数の企業の説明を聞ける機会です。合同企業説明会のメリットとデメリットについては、下記のコラムを参照してください。

8.ES提出

ESの提出も、採用選考の情報が解禁される3月以降が一般的です。ESは企業ごとに形式や提出方法が異なるため、準備は1〜2月頃から行います。

ESは採用選考の資料として活用されるため、丁寧に作成することが必要です。企業によっては、ESと履歴書の両方の提出が求められることがあります。ESは採用選考の資料として、履歴書は入社前後にわたる個人データの確認として使われるため、内容が重複していても問題はありません。

また、企業によってはESの提出は不要で、履歴書のみ求められることもあります。この場合は、自己PRや志望動機を記載できるのは履歴書だけとなるため、通常以上に履歴書の内容を精査して仕上げることが必要です。

キャリチャンでは、就活のプロがESや履歴書の書き方を教える無料のセミナー「履歴書・ES書き方WEBセミナー」を開催しています。提出書類の出来栄えに自信がない人は、ぜひ活用してください。

9.選考

ESが通過すると、採用選考の案内が企業から届きます。企業によっても異なりますが、筆記試験は3年生の3月~4年生の4月、面接は4年生の4~6月に実施されることが多いです。

面接では、まずは2~3人程度の集団面接を実施し、何度かの面接を経て、最終面接に進みます。企業によっては、グループ面接やディスカッション型面接などを実施されることもあるため、適切に対策をしておくことが必要です。

10.内定

内定とは、入社することを企業内で決めた状態を指します。正式な内定は4年生の10月1日以降と決まっているため、10月になってから出されることが一般的です。

企業側から内定を出されたら、早く返信するように心がけます。多くの企業では「内定承諾書」の提出が必要です。

内定承諾書には入社を承諾することや、内定取り消しの事由について記載されています。内定承諾書を提出すると、労働契約が成立したことになるため、しっかりと確認しておくことが大切です。

内定の際に内定式を実施することもあります。内定式も10月に実施されることが多いです。内定後から入社式までの流れは、下記のコラムをご覧ください。

正式に内定を出す前に、内々定を出す企業もあります。内々定は4年生の5~6月に出されることが多いです。

内々定は、10月に内定を出すという企業からのメッセージを指します。ただし、実際に内定もらえるのは10月のため、内々定の段階では労働契約は成立せず、書類なども発行しないことが一般的です。

就職活動の流れをおさえて計画的に進めよう

就職活動の流れをおさえておくことで、準備から内定獲得までをスムーズに進めることが可能です。全体のスケジュールを把握しておくと、学業と両立しやすくなり、より満足度の高い就職活動を実現できます。

就職活動を1人で進めていく自信がない場合は、就職活動専門家であるキャリアアドバイザーへの相談が必要です。キャリアアドバイザーは、面接対策や企業選びなどの幅広いサポートをご提供いたします。

また、就職に向けて何の活動もしていない就職活動生も、まずはキャリアアドバイザーに相談することが大切です。就職活動専門家のサポートを受けることで、就職活動を成功させていきましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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